欲望に忠実な先生と苦労する生徒   作:メヴィ

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アビドス編長い……こんなつもりじゃなかったのに………


アビドス編:chapter18

 さて、どうしたものでしょうか。

 

 束の間休日、フールちゃんとのお泊まり会からアビドス地区へ帰る矢先嫌なモノしか見えません。

 

 黒煙と砂ぼこり

 

 火薬の臭い

 

 崩れた建物

 

 そして………生徒の足に興奮している変態(先生)

 

 なんでこんな変態が生徒を導く先生なんて職業についているんですかね。正気ですか生徒会長。

 

 今も褐色のヒトが引き剥がそうと蹴りつけてますが、変態によって靴を脱がされて素足なので、余計に変態を喜ばせてますよそれ。

 

 

 …………どうしましょう、かかわりたくないです。

 

 アレが上司とか、嫌なんですが…………自己紹介しても、「この変態の部下……?」みたいな目で見られます絶対に。

 

 それに、あの制服と腕章はゲヘナの風紀委員会です。

 

 今の風紀委員のメンバーは入れ替わって大丈夫だとは思いますが、前に素顔のまま敵対したので出来れば顔を合わせたくないですし…………なにより委員長の空崎ヒナさんに会いたくないです。

 

 ブラックマーケットて聞く噂では7.62㎜のヘッドショットを食らってもびくともしない上に表情も変えないだとか、別方向同時に発砲するとか、意味わからねぇ噂ばっかです。

 

 あ、なんかホログラムでヒトが……

 

 

 「………なんれ目が合うのれすか………」

 

 

 何かバレました。

 

 崩れた柴関ラーメンの隣建物の屋根の上にいたのですがなんでバレたんですかね?

 

 今は戦闘用の(拘束衣)なので、レーダー的なのには映らない………はずです。アロナの探知には引っ掛かりましたが。

 

 それはそうとてどうしましょうか。褐色のヒトは助けを求める様に睨んできますし………おろ?ハルカが風紀委員の後ろに………って、乱射し始めて、また戦闘が始まりました。

 

 先生も指揮を取ってシロコさん達も始めました。

 

 ……………ほんと、どうしましょう。

 

 そもそもなんでアビドスにゲヘナが…………………あぁ、社長達を捕まえにきたのですね。

 

 それで、皆さん(アビドス)と戦ってると。何故?

 

 ……いくら社長達を捕まえる為とはいえ、ゲヘナ側がやっていることは自治区の侵略。キヴォトスで罰せられる侵略行為です。

 

 シャーレとしても見過ごす訳には………一応、今日まではお休みなんですけどねぇ…………

 

 でもやっぱり今の風紀委員にアレ(先生)の部下だとは知られたくないのでここからの援護射撃になりますがね。

 

 

 ◻️

 

   ◻️

 

 さて、援護射撃。もとい嫌がらせ撃ちにも飽きてきました。

 

 風紀委員の持っていた手榴弾を撃って爆発させたりしてましたが、だんだんと手榴弾そのものが尽きたか、皆さんに倒されてます。

 

 いつもは最前線もしくは敵の裏から強襲等をしてるので射撃だけするというのは尚更暇なのですよ。

 

 ………ん?また、風紀委員が近づいてきてますがこれは……増援ですね。それも、かなりの数の。

 

 社長達を捕まえる為にここまでの数を?何故?

 

 確かにゲヘナは無法地帯で治安が悪く、その分風紀委員が多いのは知っていますがこれは異常です。

 

 流石に、皆さんの弾薬も疲労も心配です。

 

 部下だと思われなくないとか、そんなんは良いです。

 

 

 【屋上から飛び降りる】

 

 

 連絡………は邪魔になります。

 未だに戦闘中ですし、指揮の邪魔になれば危険です。

 

 ……こんどからは皆さんの連絡先を登録しておきましょう。

 

 今、ムゥがやることは皆さんが気づくまで……て、新しい風紀委員とやりあえばすぐにわかりますね。

 

 とにかく、新しい風紀委員をムゥが足止め、もしくは殲滅です。  

 正直、風紀委員長がいないのならばなんとかなりそうですが………あの異常な人員は風紀委員長も一枚噛んでいる可能性もあります。

 

 

 「……最悪れす」

 

 

 新しい風紀委員の先頭にいるトゲトゲしたヘイローにムゥと同じ小柄に白く長い髪………資料にあった、空崎ヒナその人です。

 

 アレがいる以上、ムゥ一人での風紀委員の殲滅は不可能になりました。

 

 

 パァン!

 

 

 空に信号弾を打ち上げれば風紀委員達がムゥを見つけて、銃口を向けてきました。

 ただ、ヒナさんを除いて。

 

 

 「総員動くな……あなたがシャーレの四季ムゥさん、ね。私たちに交戦の意思は無い。それを納めてくれないかしら」

 

 「可笑しなころ()を、アビドスへの侵略行為を見過ごす訳にはいかねぇれす」

 

 

 そう言って、今度はムゥが銃口を向けると風紀委員達の下ろされていた銃口が上がります。

 

 ………ヒナさんがこのまま動かねぇなら、瞬間火力で制圧できますが。

 

 

 「……それに関しては謝罪する。改めて言うけれど()()()()交戦の意思は無い」

 

 「…………ふむ」

 

 「わかって貰えて何よりね。シャーレと敵対するのはリスクが大きすぎる」

 

 

 それは、そうですがね。

 それなら同じ風紀委員同士、さっさと連れて帰って欲しいのですがね。

 

 

 「もとから、そのつもりよ………アコ」

 

 《えっ……ひ、ヒナ委員長!?》

 

 

 ?何故ここで通信を……あぁ、通信しながらで行くのですね。

 

 ホログラムで会話をしながら歩いていくヒナさんを先頭にしながら後ろをついていくとアビドスの皆さんと戦闘していた風紀委員達の後ろにつきました。

 

 ヒナさんが連れてきた新しい風紀委員たちは倒れている風紀委員達を手当てしたり、おぶったりして素早く回収していきます。

 

 そして、肝心のヒナさんですがムゥが回収作業に気を取られている間に一人で先に行ってしまいまし…………そもそも事態が収まるのならムゥが行く必要は無いのでは?

 

 元々、増員がまずいと思って介入しようとしただけで

 

 その増員が先生達に敵意が無いのならムゥが付いていく必要もありませんし。

 

 ………ムゥ、いらないですよね?

 

 

 「………かーりらすか(帰りますか)…」

 

 

 元々まだ休みですし……

 

 

 「ぅえ"っ」

 

 

 もしかして、ゲヘナとアビドスの交戦の書類、連邦生徒会に提出しなきゃ………

 

 

 「……くそが」

 

 

 ◻️

 

   ◻️

 

 ◻️

 

 

 「……こんなもろれいいれずにぇ(こんなものでいいですね)

 

 

 戦闘要因やら原因なんかはよくわかりませんが、あの感じだと風紀委員の幹部かなんかの独断行動ですかね。

 

 とりあえずあとは先生が詳細を書き込むだけにしましたが……あれ、なんで休日の筈なのにムゥ仕事を…??

 社畜も過労死も日本人の時だけで十分でしょうが、ムゥ自身は無縁でしたが。

 

 

 よくよく考えれば、シャーレのやるべき書類の量って物凄くないですか?

 

 

 シャーレで一応、他学園から生徒に補助をして貰う()()()()がありますが大人である先生の処理する書類はかなりありましたよね。

 

 確認するだけだとか、了承する書類ならムゥとアロナでも事足りますが、先生でなければならない書類は結構ありますし…………あれ、社畜がシャーレにも居ましたね。

 

 ……たまには、労ってあげましょうか。うん。

 心配する必要は無いでしょうが、たまには、たま~にはガス抜きも必要でしょうし

 

 …………

 

 さて、先生が帰って来る前に軽く何か作りますか。

 

 あの人、ムゥの食べるモノにはブーブーと文句ばっかり言う癖に自分はカップ麺やらの体に悪いインスタント食品しか食いやがらねぇので、仕方なく作ってます。

 

 前に、ムゥの食べている補給ブロックを食べようとしてましたが、一口で顔色を悪くしたり、そもそも噛み砕けて無かったりと、まぁ大変そうでした。スムージーにしてみたり、蜂蜜なんかで味を変えようとしてましたが、諦めましたし。

 貧弱過ぎですよノーマルヒューマン。

 

 そんなこんなでたどり着いたのがインスタント食品です。

 

 サっと食べれてサっと片付けられる。

 

 とても良いことですが、そればっかりで生活ができるほどインスタント食品は進化してませんよ。

 

 まぁ、ムゥの作る料理も前世で止まらずに世界を回っていたのでジャンルもバラバラで栄養バランスが良いとは言えませんがね。

 

 うん………匂いは、まぁ普通ですし、味も大丈夫でしょう。

 

 

 もう7時ですが……まぁアビドスの皆さんと事後処理でもしてるんでしょうね。

 やることも無いですし。寝ましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ………これの変態性を舐めてました。

 

 やけにすっきり目覚められたと思ったら変態に襲われてます。

 

 もっと具体的に言えば、お腹に顔を埋められてます。

 

 時間は……2時ちょっと前です。

 

 先生からはシャンプーの匂いもしますし、ちゃんと着替えているので寝ぼけてムゥの方にきたか、力尽きたか、確信犯かですね。

 

 

 『ん…ぅ………』

 

 「っ!」

 

 

 ぐりぐりと、頭を押し付けられて鳩尾が圧迫されて少し痛いです。ですが……こう見ると、良くも悪くも幼い顔に見えます。

 

 こう、変態行動やら欲望しか吐かない口を慎めば良い感じですね。思えば、この世界のヒト達は皆顔が整ってます。(獣顔やら機械顔もいますが)

 

 …………

 

 ……前世も今も合わせればもう100歳近く、ですか。

 随分と長生きしました。精神だけ。

 

 あの子達も、今も生きてれば先生くらいになってるんですかね?死んで、別世界に生まれたムゥには知ることなんてできませんが…

 

 

 【頭を撫でる】

 

 『ん~……ぅへへ』

  

 

 こんな変態にだけはなっていないことを祈るだけですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




お泊まりの内容もやろうと思ったけどめんどゲフンゲフン…くどくなっちゃったからボツ。代わりにお泊まりでの出来事をダイジェストで

        _人人人人_
 ムゥ、フール、> ルイン <で入浴。
         ̄Y^Y^Y^Y ̄
 経緯はフールが普段からルインと一緒に入ってたが、今日はムゥも一緒にとごねたから。ムゥに恥じらいは無い。

 ご飯
 フールに食べさせられたり、食べさせたりした。
 その日は手巻き寿司で、フールがおままごと感覚で薬味(わさびとか辛子とか七味とか)を混ぜたのを食べた。
 辛みは痛覚、わさびのツーンは鼻を通るからムゥに大ダメージ。
 味覚がぶっ壊れてるのを知ってるルインは痛みを和らげる牛乳とか、わさびの刺激を緩和させるマヨネーズとかをソッと渡していた。
 この世界では自業自得とは言え風味しか感じないムゥにとっては食事会じゃなくて拷問と同じ。(普通に言うならわさびの丸かじりとか、七味を練り込んだ辛子をそのまま食べさせられてる感覚)
 
 因みに普段くそまず栄養ブロックしか食べてない胃は突然の劇物摂取で悲鳴をあげてリバース仕掛けてた。

 就寝
 ムゥが回らない呂律を滅茶苦茶がんばってフールに絵本を読んで、一緒に寝た。フールの寝相が悪くて、尻尾を噛まれてたのを起きた時に知った。


 以上!
 



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