欲望に忠実な先生と苦労する生徒   作:メヴィ

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対策委員会のみんな……普段なにしてるんだ……?
スピンオフではシロコが賞金稼ぎをしてたりしてたけど……ええんやな?

 それはともかく、なんと!支援絵を頂きました!!
 マジでありがとうございます!!
 メーカーでは表現しきれなかった脳内での表情になっててすっごいです!

 銃も描いてくださって本当にありがとうございます!!こっちもイメージ通りなのでぜひ見てください!

 
【挿絵表示】


 黄泉センターさん、改めてありがとうございます!





 今回登場するヒトはお好きな男性声優さんを当てはめて見てください。
 私は津田健次郎さんが大好きです
 



アビドス編:chapter4

 「では、此方が依頼金となります」

 

 

 渡された包みを開いて、紙幣を数えます。

 10、20.30………はい、ちゃんとありますね。

 

 

 「えぇ、確認しました。では」

 

 

 そういって、ムゥが立ち去ろうとすると出口からぞろぞろと武装したヒト達が沢山入ってきました。

 

 あぁ、やっぱりですか?

 

 

 「ちぃと気づくのが遅かったな?シャーレのガキがよぉ」

 

 「さっきはよくもやってくれたな!あ"あ"!?」

 

 

 怒声をあげて出てきたのは、先程引き渡した元ターゲットでした。

 

 拘束が緩かったり、微妙に優しかったのはそういうことですね。薄々わかってはいましたが。

 

 

 「悪く思うなよガキ。抵抗さえしなきゃ手荒なことはしねぇよ」

 

 

 依頼人がさっきまでの紳士的な表情を崩して、銃口を向けてきました。

 

 さっきまでは柴犬みたいだったのに、今は狼みたいで少しかっこいいですね。

 

 

 「あくまで俺たちの目的はシャーレの先生だ。ガキと遊ぶ趣味はねぇ。さっさとその上着を脱いで地面に寝ろ」

 

 

 はい。マッチポンプです。

 

 こいつら、初めからグルでした。

 

 

 「おいッ!!聞こえてんだろ!?さっとしろクソガキゃぁ!!」

 

 ダダンっ!!

 

 『足元に複数の弾丸が撃ち込まれる』

 

 

 こう言う輩の目的は大抵決まってます。

 

 ムゥを人質にして、先生を脅してシャーレの権限を手に入れることです。

 

 

 「おいやめろ。できる限りの傷は付けんなって言われてんだ。___おいガキ。こっちも時間も気も長くねぇ」

 

 

 

 む、今回は雇われた傭兵ですか。

 

 ……なら、あまり情報は期待できませんね……それより、そろそろ

 

 

 『指示に従って拘束衣を脱ぐと同時に煙幕を展開する』

 

 「チッ!抵抗すんなつったろうが!!」

 

 

 反撃、開始です。

 

 

 ◻️

 

 

 ◻️

 

 

 「……おいおい……冗談じゃねぇぞ……まるで彩雲(さいうん)じゃねえか…」

 

 「……久し振りに、聞きました。それ」

 

 「俺もそろそろヤキが回ったか…」

 

 「あ、まだ落ちないでくらさい」

 

 

 まるで映画のように力尽きようとする元依頼人の頬を尻尾で叩いて覚醒させると、物凄く恨めしそうに睨んで来ました。

 

 勝手に落ちそうになった癖に。

 

 

 「雇い主の情報を吐くか、このまま捕まるかろっちがいいれすか?」

 

 

 まぁたいして期待をしていないので、こちらとしてはどっちでも構いませんが。

 

 

 「……まずは服着ろ。ガキにゃ興奮しねぇがいつまで素っ裸でいるつもりだ」

 

 

 元依頼人は起き上がってそっぽを向きました。

 

 確かに半裸の女性の身体を見るのは良くないです。

 

 ですがやったのは貴方の部下です。

 

 

 「どの口がいうのれすか……服を焼いたのはそちられす」

 

 

 火炎放射器を使ってくるのは予想外です。

 室内で火を振り回すとか正気ですか?

 

 生徒会の制服は耐火ではないのでおじゃんです。

 

 下着は何とか無事ですが、逆に下着だけなのです。

 

 

 「……とりあえずこれ着とけ」

 

 「お、ありがとうれす元依頼人」

 

  

 投げ渡されたのはまだ新品のYシャツでした。

 

 流石にサイズはブカブカですが、着れるだけありがたいです。

 

 

 「話を戻すが……俺に選ばせんのか。お前正気か?」

 

 

 ラリっているように見えますか?正気ですよ。

 

 まぁ、いいたいことはわかります。

 同じ状況なら私も疑いますから。

 

 はっきり言って、貴方達は雇われた傭兵で、たいした情報を持っていると思ってないからです。

 

 なので予定より多めの報酬金を払うか、このまま捕まるか、の二択です。

 

 

 「………さっきと言ってることが違くねぇか?」

 

 「細かい所は気にしな「おら、とっとと持ってけ」……多いれす」

 

 

 元依頼人は札束を一つ此方へ投げて来ました。

 これでは倍どころじゃないです。

 

 

 「良いからそれもってとっとと帰れ」

 

 「……随分と潔いのれすね」

 

 「俺だって好きでこの依頼を受けた訳じゃねぇ。得意のブローカーから頼まれたから仕方なくやっただけだ。ガキを拐ってこいなんて依頼だとは思ってなかったがな」

 

 

 元依頼人は煙草を吸おうとして、ムゥを見てやめました。

 

 なんなんですか?

 

 吸いたいのなら吸えば良いのです。

 

 

 「てめぇみたいなケツの毛も生えてねぇ奴の前で吸えるかよ。マセガキみてぇだがな」

 

 「セクハラで訴えられたいのれす?」

 

 元依頼人は目と鼻で笑いながら言ってきました。

 

 絶対ムゥの下着を見て言いましたよね?そうですよね?

 

 

 「ガキが下着見られた位でカッカすんな……「ムゥは19れす」……ガキが見栄はってほざいてんじゃ」

 

 

 『シャーレの手帳を見せる』

 

 

 手帳を見せると元依頼人の動きが止まって、手帳とムゥを目線で行き来させます。

 

 

 「……マジか」

 

 「マジれす。悪かったれすね。小さくて、幼くて、舌足らすれ」

 

 「いやそこまで言ってねぇだろ」

 

 

 うっせぇのです。どうせあたまんなかでそう思ってるのです。

 

 

 ◻️

 

 ◻️

 

 

 「まぁ、なんだ。色々悪かったな。何かあったら頼れ」

 

 「ムゥちゃんばいば~い!」

 

 「えぇ、ルインさん。フールちゃんもばいばい、れす」

 

 

 元依頼人改め、ルインさんの腕に抱かれて笑顔のフールちゃんに手を振り返して、ルインさんの事務所を後にします。

 

 

 実はあのあと、フールちゃんとお付きのヒトが突撃してきました。

 なんでも今日は一緒に遊ぶ約束だったのに!!だそうです。

 

 本当に子供がいたのです。

 ルインさんによく似てて、将来はクールなお姉さんになると思います。

 

 それはそうとして、フールちゃんが突然してきた場所は先程まで戦闘が起こっていた場所なので、血を流した怪我人が沢山いました。

 

 フールちゃんはまだ7歳で、刺激が強過ぎます。

 なので、ルインさんが止めようとしたのですが、ルインさん本人もわりと流血していたので、仕方なくムゥが一肌脱ぎました。

 

 

 取り敢えずその場から連れ出したは良いものの……何故か物凄く懐かれてしまって、流れでお家に行くことになりました。

 

 それでなのですが、ルインさん。モノホンの8+9+3の方でした。

 傭兵では無かったです。

 

 初めて見ましたよ。

 小さな女の子に頭を下げて『お嬢!お勤めご苦労様です!!』なんて。

 

  

 

 

 まぁそれはそうとして、ルインさんが

 

 「フーとダチになってくれた礼だ」

 

 と、ブローカーから情報をムゥに流してくれました。

 

 流石に本元はわかりませんでしたが………現在シャーレ関連出されている依頼の数はわかりました。

 

 シャーレを狙っているヒトは決して少なくないです。

 個人名から企業の名前までありました。

 

 大半はムゥを拐う、殺す、生死問わずetc………まぁ大半の狙いがムゥなのであれば良いです。

 

 先生にはアロナが付いているので、守ることだけを考えれば寄せ集めの集団では無理ですから。

 

 最悪、本当に最悪の場合はルインさんが先生を守ってくれると、力になるとも、言ってくれました。心強いです。

 

 それはそうと、

 

 

 「やはり、もふもふは良いれす。癒されまふね」

 

 

 今度のお休みにでもまた伺いましょう。

 

 ◻️

 

 ◻️

 

 ◻️

 

 そのままアビドス高校へ帰ると、丁度校門でおじさん(ホシノさん)達と鉢合わせ、そのまま保健室へと連行されました。

 

 言われて気づきましたが、拘束衣も煤だらけでボロボロ、中も制服ではなくYシャツ一枚でした。

 

 だから道中の視線があんなに……

 

 

 「いや、もっと気にしよう?ムゥちゃんも女の子なんだからね?このままだとおじさん、すご~く心配だよ……」

 

 「そうですよ?ムゥちゃん可愛いんですからもっと自覚をもってください!」

 

 

 えぇ、もう耐火性の制服は申請しましたから。

 もう同じような状況にはならないと思います。

 

 

 「そうじゃないですムゥちゃん……はぁ……」

 

 

 アヤネさんはガックリと肩を落としました。

 何が不満なのですか……あ、そういえばこれ、依頼金です。

 

 『ポケットから札束をそのまま手渡す』

 

 「あの?」

 

 

 急に皆さんが固まって青ざめました。

 

 

 「……大丈夫なんだよね?シロコちゃん、ムゥちゃんに変なこと教えてないよね!?」

 

 「ま、まだ何も言ってない……」

 

 

 「本当に、本当に何が!?危ないことしてないですよね!?」

 

 

 皆さんが青ざめた顔のまま口々に何があったのかを物凄い剣幕で捲し立ててきました。

 

 説明するのは良いんですが、先に着替えと水浴びをしたいのですが……

 

 

 『このあと、誤解を解くのに少しだけ時間がかかった』

 

 

 

 

 

 そして、予備の制服を着直した後、ムゥたちはおじさんに連れられて商店街へと連れてこられました。

 

 この商店街は、今のアビドスで唯一賑わっている場所です。

 沢山のヒト達が行き来しています。

 

 

 「あ、いたいた。お~いせんせ~!」

 

 

 手を振った方向を見れば、お店の前でうろうろしている不審者……知らないヒトですね。

 

 

 「いや先生だよ」

 

 

 そうだったのですか。初耳です。

 

 

 「相変わらず酷いな~……でもそんな所もだ・い・す・「あ"?」黙ります」

 

 「ほらほら、漫才をやってないで行くよ~皆もうはいっちゃったし」

 

 

 む、そうですね。シロコさん達はもうお店に入っているようですし行きましょう。

 

 

 「ホシノ~…ムゥが冷たい……」

 

 「お~よしよし、おじさんが慰めてあげようねー」

 

 

 

 

 馬鹿(先生)は放って置いて、シロコさん達の後を追ってお店に入ると店員さんの元気な声が聞こえてきました。

 

 ノノミさん達の視線を追えば、その先には三角巾で髪を纏めて制服に身を包んでいるセリカさんが笑顔で厨房とテーブルを行き来していました。

 

 

 「いらっしゃいませ!柴関ラーメンで___わわっ!?」

 

 

 案内しようとしたセリカさんがムゥ達に気づいて驚いたのか、持っていたバインダーを落としそうになりました。

 

 

 「あの~☆6名なんですけど~!」

 

 「あ、あはは……セリカちゃん、お疲れ様」

 

 「お疲れ」

 

 

 

 ニコニコと上機嫌なノノミさんと苦笑いのアヤネさんに、マイペースなシロコさん。

 

 セリカさんがタジタジしてるのって、見たまんま猫の様で可愛いですよね。

 

 

 「お疲れさまれす。セリカさん」

 

 「む、ムゥまで……?はっ!?てことは!」

 

 「あ、どうも~」

 

 

 セリカさんがはっとした顔でムゥ達の後ろを見ると、そこには先生とおじさんが丁度入って来たところでした。

 

 

 「出たわねストーカー!」

 

 

 ビシィッ!と、効果音が聞こえました。気のせい……ですね。はい。

 

 指で指された先生は「そうだけどそうじゃない」、とわけのわからないことを言っています。

 

 というかストーカーって……セリカさんと二人でお話をしたいと言ったから、ムゥは依頼を受けていたのですが……今度からは尾行しておきましょう。

 

 もう、嫌ですよ。

 

 拘置所まで迎えに行くのは。

 

 

 それはそうとて、長く立ち話をしてしまって柴関ラーメンの大将さんにセリカさんが注意されてしまいました。

 

 あまり混んでいるとき出なかったのが幸いでしたね。

 

 

 そして、府に落ちていないと言った様子のセリカさんに案内されたのは6人掛けの大きな席でした。

 

 前にいたおじさんやアヤネさんが対面になるように座っていきます。

 

 ムゥは尻尾がある関係上、端っこにしか座れないので待っていたのですが、先生が物凄く真剣な顔で考え込んでいました(ロクでもないことを考えています)

 

 

 「………先生、さっさと先に座るのれす」

 

 「……逆に聞くけどムゥはさ」

 

 「この状況で、選べる?」

 

 

 思っていた以上にどうでも良いことでした。さっさと座るのです。

 

 

 「どうでもよくなんてないっ!シロコもノノミも……私には大事な存在なんだよ!?すぐに決められるわけないよ!!」

 

 「早く座れ」

 

 「あはは……先生って、結構その……凄いよね~」

 

 「あ、あはは……」

 

 

 様子を見ていたおじさんが頬を掻きながら苦笑いで言いました。

 

 アヤネさんも同じことを思ったのか、フォローの言葉も言わずに苦笑いです。

 

 そうです。

 普通、そういう反応なのですよ。

 

 ここにまた例外が追加されましたけれど。

 

 

 「……んっ///」

 

 「そんな先生……お店の中で……///」

 

 

 

 シロコさんは得意げな顔をして、

 

 ノノミさんは頬に両手を当てて

 

 どちらも少しだけ顔を赤くしていました。

 

 

 この世界では、チョロインが多いのでしょうか……

 

 

 「ムゥちゃんも、苦労してるんだね~…」

 

 

 変わってくれても、良いんですよ?いつでも大歓迎です。

 

 

 

 

 

 結局、先生はシロコさんの隣に座りました。

 

 先生の目からはまだ得体の知れないモノが感じ取れましたが。

 

 

 「セリカちゃん。バイトのユニフォームとってもカワイイです☆」

 

 「えぇ、とってもかぁいい(かわいい)れす」

 

 

 腰に拳銃が見えるのは可愛くないですが

 

 

 「いやぁ、セリカちゃんって制服でバイト先を決めるタイプだったか~…」

 

 「ち、違うって!関係ない!行きつけのお店だし…ちょうど募集してたから……」

 

 

 セリカさんは図星だったのか、顔を赤くして口元をバインダーで隠しました。

 

 猫耳もせわしなくピコピコと動いてて可愛いです。

 

 ………今度触らせてくれないか聞いてみましょうか「フニフォーム姿のセリカちゃん撮っておけば一儲けできそうだねー。先生、買わない?」

 

 「むっ!」

 

 

 本気にするのでやめた方がいいです。

 

 というかセリカさん本人の目の前でするモノではないです。

 

 

 「いや撮らせないからね!?」

 

 「え~……」

 

 

 隣で非常に、本気でとっても残念そうにする先生の隣でシロコさんは不意にセリカさんにいつからバイトをしているのかと聞きました。

 

 どうやら一週間前からの様で、いなかった時はバイトをしていたかとノノミさんに言われて、誤魔化すように注文を聞いてきました。

 

 「「御注文はお決まりですか」、でしょー?セリカちゃーん、お客様には笑顔で親切に接しなくちゃねー?」

 

 「あうう……ご、ご注文は、お決まりですか……!」

 

 

 ………セリカさんも、苦労していそうですね…

 

 

 

 

 

 

 






 皆さん、プレナパテス最終戦どうでしたか……?
 公開一日目なのでネタバレ自重しますが……ただ一言、


 ブルーアーカイブ、ありがとう

 これからもどうか、よろしくお願いします

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