欲望に忠実な先生と苦労する生徒   作:メヴィ

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ブルアカ………翌日にイベントとかお前……


 さいっっこうかよ!?


 それはそれとして誤字報告ありがとうございます。

 ミレミアムかと思ってた……


アビドス編:chapter5

 

 「早く出てって!二度と来ないで!仕事の邪魔だから!!」

 

 

 セリカさんはお店の出口まで付いてきて、そう叫びました。

 

 周りにいたヒト達が何事だと、興味を持った眼差しでチラチラと見てきます。

 

 

 「うんうん。元気そうならいっか。また明日ねセリカちゃ~ん」

 

 「あ、あはは……えっと、また明日ね、セリカちゃん」

 

 「またね、セリカ」

 

 「っ!!」

 

 

 先生が言うと、セリカさんはより一層顔を赤くして叫びました。

 

 

 「もうくるな馬鹿!嫌い!死んじゃえー!!」

 

 

 小学生みたいな罵倒ですね……

 

 

 「あ、セリカちゃんが怒った!にっげろ~」

 

 

 おじさんがパタパタと走り出すのにつられて、皆さんと一緒に走ります。

 

 

 「ふぃ~……うぷ……食べた後に走るんじゃなかった……」

 

 「ホシノ先輩、大丈夫?」

 

 

 おえー、とわざとらしく声を出すおじさんを見て、シロコさんは大丈夫そうだねと安心したような声をだします。

 

 今日はもうやることは無いので、これでお開きらしいですが……そうだ、ルインさんに教えて貰った情報を共有しておきましょう。

 

 

 「皆さん、ちょっといいれすか?実は____」

 

 ◻️

 

 「ついに私にモテ期が……?」

 

 

 馬鹿なのですか?

 

 いえ、変態でしたね。

 

 今の話を聞いてよくそんなことが言えますね。

 

 ムゥ達はまだそう言える立場ですが、先生は命を狙われているのと同じですからね?

 

 もし頭の残念な不良が攻撃でもしてきたら先生は、せんせーは

 

 

 『ホシノが先生とムゥの間に割って入る』

 

 

 「すとーっぷ、そうかっかしないの。先生だってわかってるよそれくらい。ね?せーんせ」

 

 「…うん……ごめん、ムゥ……心配してくれたのに、茶化して…」

 

 「……別にまだ怒って無いれす。れすが、二度はないれす。再度自覚してくらさい。せんせーは()()()()()()()()()()()()なのれす」

 

 

 弾丸が飛び交うのが日常のキヴォトス。

 

 その異常な日常が先生にとっては脅威でしかありません。

 

 確かにシッテムの箱、アロナがいれば先生の命は絶対と言って良いほど保証されます。

 

 ですが、だからと言って自覚をしない

 

 警戒しない

 

 慢心していい理由にはなりません。

 

 

 「むーぅーちゃん」

 

 『ホシノがムゥの頬を両手で包む』

 

 「大丈夫だよ。先生は私たちも守るからさ。一人で抱え込む必要は無いんだよ。それに」

 

 『ホシノに先生の顔を見させられる』

 

 「仲直りはできるうちにしておかなきゃ」

 

 

 ………何ですか、その顔。濡れた犬みたいです

 

 

 「……その、ムゥにずっと私、甘えてたんだなって……今、言われるまで忘れてて…その……ごめん」

 

 

 やっぱり忘れてたんですね。馬鹿です。………

 ……何を、ムゥは焦っていたのですかね。

 

 

 ポスっ

 

 『先生に身体を預ける』

 

 

 「言い過ぎました。ごめんなさい」

 

 

 言った瞬間に、ムゥは暖かいモノに包まれました。

 

 普段なら、不快ですが今だけは、それが心地良いです。

 

 

 「……みなさんも、どうかせんせーをおねがいします」

 

 「ん、任せて」

 

 「はい☆任されました!」

 

 「微力ながら、お守りさせていただきます。先生」

 

 「うんうん。()()()()こう言われたらねぇ~。おじさん達に任せなさい」

 

 「……ん?」

 

 

 一泊置いたあとに、先生の身体がぴくっと動きました。

 

 

 「ホシノって17だよね?」

 

 「はへ?そうだけど、いきなりどしたの?」

 

 

 そして、なにかを察したのか、あ~とか、う~んとか呻き始めました。

 

 

 「ムゥ?」

 

 

 知らないのです。

 

 と言うか急に離れないでください。

 

 寒いです。

 

 

 「はぁ……え~っとね皆____ムゥは、19歳だよ?」

 

 「……………」

 

 「「「えぇ!?」」」

 

 

 前世を含めたら、おばあさんですけどね。

 

 ◻️

 

 ◻️

 

 

 

 「ん~っ、はぁ……今日も目まぐるしい一日目だったわ……」

 

 《先生!セリカさんがお店を出ましたよ!……ありゃ?先生!!ダメです!起きてください!!》

 

 

 ピアスから、アロナの焦ったような声が聞こえてきました。

 

 どうりで静かだと思ったら……随分と、良いご身分ですね?せんせい?

 

 

 『………フがっ!?ね、寝てない!寝てないよ!?』

 

 

 今更無駄なのです。

 

 はい。

 

 現在セリカさんを尾行中です。

 ムゥ一人で、です。

 先生はホテルでアロナと待機中です。

 

 あのあと、宿泊しているホテルまで戻りましたが、ムゥが寝ようとしているときに先生が「セリカの帰りって一人だよね……?」と、言ってきました。

 

 言われてみればそうなのです。

 

 いくらカタカタヘルメット団の拠点を潰したとしても、

 

 もし残党が残っていたら?

 

 もし他に拠点が残っていれば?

 

 等のたらればが途絶えることはありません。

 

 

 それに、今日は拠点を襲撃した翌日です。ある意味、一番危ないのです。

 

 ムゥの前世の経験上、残党などはもう何も失うことはない!とすぐに行動に移すので計画を練られるよりも厄介な場合があります。

 

 やはり、あの場で追撃をして、完全に潰すべきだったのでは?

 

 

 『そ、それはなぁ……』

 

 

 優しさと甘さは違うのです。

 

 

 『あっ、ムゥ、セリカが……』

 

 

 えぇ、人気の無い道に入りましたね。

 

 夜目にも慣れてきたので大丈夫です。

 

 

 

 「この辺も結構人がいなくなったなぁ、前はここまでじゃなかったのに……治安も悪くなってきたし……」

 

 

 セリカさんが、寂しそうにそう言いました。

 

 周りを見渡してみれば、シャッターの閉まったお店の跡。

 

 砂で汚れた看板

 

 ガラスの割れた家々が並んでいました。

 

 どこにも、明かりが付いた家がありません。

 

 

 《ここで火炎放射器を持ったモヒカンが出てくれば世紀末、ですね!》

 

 『モヒカン?え!?ムゥアロナに何を教えたの!?』

 

 「……うっさいのれす」

 

 

 アロナがグレた!!と、騒ぐ先生の回線の音量を下げます。

 

 恐らく、前世のネタを話した時に作った【汚物は消毒セット】を着ているのでしょう。

 

 

 《汚物は消毒だぁ~!!》

 

 

 気に入った様で何よりです。

 

 

 「とりあえず、バイト代が入ったら借金返済の利息に当てて……」

 

 「おい、黒見セリカ、だな?」

 

 

 『ムゥ!』

 

 えぇ、カタカタヘルメット団、ですね。

 

 《支援モードへ移行します!先生!ドローンへの指揮をお願いします!》

 

 

 ムゥの背負っていたケースが展開され、中から十数機のドローンが飛び立っていきます。

 

 全てが飛び立ったのを確認して、セリカさんに向かってそれを投げます。

 

 

 『あ、』

 

 「いったぁ!?」

 

 

 ………まぁ、セリカさんに当たってしまったのは仕方ないです。

 ほら、結果として狙撃が外れましたし。

 

 

  

 それはそうとして、地面に落ちたケースは自立して壁へと変形していきます。

 

 

 「な、なにこれ!?「セリカさん」っ!?だ、だれよ!?」

 

 「っお"ぁ"、」

 

 

 《む、ムゥさん!?》

 

 

 驚いたセリカさんが乱射した弾丸がおでこにcriticalヒットしました。

 

 くそいってぇです。

 

 

 「………セリカさん、ムゥです」

 

 

 黒い上着(拘束衣)だったので、見えづらかったですよね。

 

 ね。

 

 

 「え、ご、ごめんっ…て、なんでいるのよ!?」

 

 

 そう驚きながらも、しっかり威嚇射撃をしながら盾に隠れて近寄ってくるセリカさん。

 

 

 「理由は、長くなるのれ後程。いまはとにかく、撤退しましょう。予想よりも……多いれす」

 

 

 いま、こうして話している間にもカタカタヘルメット団はムゥ達の包囲を固めてきています。

 

 援護をしてくれているドローンの弾薬は元々そう多くないので、早く判断しなければなりません。

 

 

 「なんかちっさいのが来たぞ!投げモンだ!投げモンを投げろぉ!!」

 

 「うぉぉぉおお!!」

 

 

 ………前に潰したのが混ざってるようですね……まぁ今回は、周りがコンクリートなので撃ち落とします。

 せいぜい破片で擦り傷をいっぱい作ると良いです。

 

 

  先生、煙幕を展開するのですぐにドローン寄越してください。

 

 

 『いつ!?』

 

 

 それくらい考えてください

 

 

 「セリカさん、離れないれくらさい!!」

 

 「遮蔽以外のどこに行けってのよ!」

 

 

 ……それもそうですね。

 

 

 フシュゥゥゥウウ!!

 

 

 拘束衣のベルトを引っ張ると、勢いよく煙が出ていきます。

 

 隣からは、物凄く咳き込む音が聞こえてきますが、あまり余裕も無かったので。ごめんなさい。

 

 そして、暫くするとムゥとセリカさんの間に縄ばしごが降りてきました。

 

 

 《周囲はドローンで援護するので早めに!》

 

 『もう(たま)無いからね!?はやく!!』

 

 

 「セリカさん。その梯子に捕まっれくらさい。上にはドローンがいるのれ、このまま離脱するのれす」

 

 「はっ!?逃げるの!?」

 

 「数も、包囲もとても昨日の仇討ちにしれはれき過ぎ(出来過ぎ)れます!けむい(けむり)が晴れないうち___

 

 

 ふとした瞬間に、辺りの音が無くなっていることに気づきました。

 

 

 「わ、わかったわよ!」

 

 

 聞こえるのは、上空からのドローンの音と、複数の足音だけです。

 

 そして

 

 

 「ムゥもほら!はや「セリカ!おりれ(降りて)!!

 

 

 ヒュゥウウ

 

 

 《っ!!飛来物が》

 

 

 【ムゥがセリカに飛び付く】

 

 

 

 ◻️

 

 《ムゥさん!応答してください!!》

 

 

 「………ぅ"…」

 

 

 からだぢゅうがいたいです

 

 

 みみも、

 

 『ムゥっ!!!』

 

 きこえないです

 

 

 そうです、せりかさんは?____へいろー、消えてますね、いきてます

 

 

 『ムゥ!!!!』

 

 

 「う"、せぇ……す……ゲホ」

 

 

 せんせいの、声でだいぶ戻りました。

 

 アロナ、ドローンは?

 

 

 《ど、ドローンは……一機が、辛うじて飛べてます。ですが……とても、二人同時には……》

 

 

 えぇ、良いです。セリカさんを縛り付けるので来てください。

 

 

 『いまっ、ホシノ達がそっちに行ってるから!!それまで「それはれきません」

 

 「今のは、アハト・アハトかなにかれす」

 

 「それがある以上、来ても無駄れす。それに、セリカさん(お荷物)を守る余力はねぇれす」

 

 

 【拘束衣をセリカに着せて、煙幕を展開してドローンにくくりつける】

 

 

 「共倒れさせるつもりれすか?」

 

 

『…………』

 

 

 先生は何も言いませんでした。

 

 そして、ドローンは飛び立ちます。

 

 えぇ、間違ってませんよ、先生。

 

 それが最善の選択だって、貴女もわたしも。さて、

 

 

 《っ!ムゥさん、なにィッo___》

 

 

 両耳のピアスの通話機能を、完全に切断します。

 

 ここからは、聞かれたくないので。

 

 

 【銃のストックから注射器を取り出す】

 

 

 虎の子……あまり、使いたく無かったんですがね

 

 

 「ふぅ………」          カラン

 

 

 アツいモノがからだ中をめぐって

 

 

 「はぁぁー………」

 

 ドクン、ドクンと、いたくなります

 

 

 全部がおそくなってきました。

 

 

 「ふーっ、ふーっ!」

 

 

 あ、しっぽのうろこ、はじけてますね(気持ちいい)

 

 まだ、からだのどこもが

 

 

 「きもち、いいれす(とても痛いれす)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 きしゅッひっィ♪

 

 

 

 

 

 






 なにこれ……しらん………こわ………

 

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