その、アンケートが拮抗し過ぎて………迷ったらやっとけ精神なので強調表示することにします。
今まで『だったのが』→【これになります】
そして先生の言葉が『これになります』
ピッ、ピッ、ピッと、機械音がなり続ける一室で、大人が二人で沈黙を纏いながら
ベッドで眠り続ける少女を囲んでいた。
その細い腕に、いくつもの管が差し込まれており、上にはいくつもの液体が入ったパックが並べられている。
左足、あばら骨、肩、尻尾、
身体のあらゆるところが白く、固いギプスに覆われている。
その痛々しい姿を泣き腫らした、赤い目で見つめている大人から目を反らしながら、もう一人の大人が沈黙を破った。
「現場に転がっていたブツだが、10年前に裏で出回ったモンだ。今はもう全く出回ってねぇ」
バサッと、膝に数枚の紙が置かれた。
「簡単にだが、てめぇらにも分かりやすく纏めてある。………粗悪品じゃねぇ限り身体削るモンではねぇ、そんな辛気くせぇ
ビースト族の大人____ルインは、そう、言葉を吐き捨てた。
だが、何かを思い出すような目で、
慰めるような、声色だった。
『………ありがと、うございます』
「………チッ……」
先生が、消え入るような声で返事をすると、ルインは舌打ちをしてポケットから出したモノを器用に投げつけて膝の上に乗せると、病室を出ていった。
「あっ!お父さん!ムゥちゃんどうだった?」
「寝た。疲れてんだ。さっさと帰るぞ」
「え~っ!?フーもぉ~!」
病室の外からはルインの声と、彼の子供であるフールの声が聞こえてきた。
まだ10歳にもなっていない幼い声は暫くたっても、廊下から病室の中にまで響いていた。
『……ムゥ…』
髪をすくとすいた場所から髪がサラリと崩れる。
髪が崩れていった場所には、3日が経っても未だに血が滲む包帯が巻かれていた。
◻️
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3日前、セリカを回収した後に現場に向かったホシノ達は、目を見開いていた。
そこには、崩れた建物や燃え続ける草木、
クレーターによって原型を留めなくなったコンクリートの道路、
そして、カタカタヘルメット団が、数え切れないほどに転がっていた。
《こ、これは……全てムゥちゃんが……?》
通信機からは、現状を信じられないというアヤネの声が聞こえた。
「……まずはムゥちゃんを探そう先生とアヤネちゃんは___まって!」
ホシノが指揮を取ろうとした瞬間に、ホシノ達の後ろから一つの影が、先生が飛び出していった。
「ダメ!まって!!」
ホシノ達の静止を背に、ただただ走った。
《先生!右の建物の中に反応が!!》
シッテムの箱からアロナの声を聞いて、崩れかけた建物に駆け込む、その瞬間に、奥から銃声と悲鳴が聞こえた。
その場所へ、走る。
足場の悪い瓦礫で足を取られそうになっても、転びそうになっても。
でなければもう、二度と、会えない様な気がしたから。
その思いを身体に宿らせて進んだその先にムゥはいた。
虚ろな目で、口から血と、湯気を出して、
満身創痍の姿で、ソコにいた
その後、病院に運ばれたムゥは8時間に及ぶ緊急手術で一命を取り留めた。
あばら骨が完全に折れて、肺に刺さっていたのだ。
他にも、皮膚の裂傷、火傷、更に酷かったのは、榴弾が直撃したと思われる尻尾だった。
強固である筈の鱗が弾け飛び、筋肉組織まで抉られ、焼かれていた。
そして、
体温が40℃を越えた状態にいたため、脳にダメージがあるかも知れないと、ホシノ、ノノミ、アヤネ、セリカ、先生は担当医に言われた。
幸い、容態が安定した後の精密検査では脳や神経に異常は無く、後遺症も無いだろうと、そう言われたのが唯一の救いだった。
だった、筈だった。
『はやく、おきてよ……』
先生の目から涙がボロボロと落ちる。
落ちた涙は紙と、ルインが投げたモノを濡らした。
それがムゥが使用したと思われる薬物の名前だった。
数年前まで、裏市場で取引されていた
違法なモノは使用されておらず、依存性も皆無の薬物
効能は痛覚の快楽変換、強力な鎮痛作用、心拍、血圧の上昇、代謝の活性化。
そして、非常に強力な興奮作用。
ルインの纏めた資料によれば、出所が不明なため公には知られていないが、裏の世界では手術、治療、そして媚薬としても幅広く使われていたモノだった。
だがそれは、成人したヒトの場合だった。
幼い頃から使用すれば、ホルモンバランスが破壊され、下手をすれば臓器の機能不全、発達障がいとなる可能性のある薬物。
ムゥの身体からは、古い注射跡が複数見つかっていた。
舌足らずも、
身長が低いのも
身体の発汗機能がうまく機能していないのも
全て、幼少期のトリガーハッピー乱用による物ではないかと、担当医はそう推測した。
『っう……うぅぅぅ……』
思い出して、さらにボロボロと涙が流れる。
ムゥが薬物を使っていたこと、/使わなきゃ行けない理由が
ムゥが死にかけたこと、/生きててよかった
なんで、薬物を使ったのか、/生き残るため
なんで、気づけなかったんだろう。
そんな考えが脳内を滅茶苦茶にする。
「め"そ"め"そ"し"てん"じゎ"、ねー、す"、」
『……えっ、』
「お"ぇ"…」
◻️
◻️
◻️
はい、おはようございます。
相変わらず、身体のあちこちがくそいってぇです。
起きたら目の前でめそめそと泣いている先生がいたので、取り敢えず声をかけたのですが、喉に溜まっていたありとあらゆるモノが出てきました。
主に血が固まったものでしたが。
それを先生の目の前で吐いてしまったので、とてもパニックになっていました。
なんで
『ご、ごめん…』
「ぇ"ほ"っ……まぁ、いいれす………すいません、白湯貰えますか?」
お腹も喉も気持ち悪いので、どうにかしたいのですが………と、看護師さん達が来ましたね。
「いや、多くないれす……?」
本当にぞろぞろの、4~6人ほど入ってきました。
色んな機器を持ちながら。
………これ、もしかしてかなりの期間寝てました……?
「感覚良好っと……いえ、眠っていたのは三日間です。まだ起きたばかりですので曜日感覚に違和感を感じるでしょうがすぐに慣れるので大丈夫ですよ」
身体を検査していた担当医さんらしきヒトがカルテに書き込みながら言いました。白湯もおっけー貰いました。
さっそく……と言いたいのですが、先生は部屋から追い出されてしまいましたし、看護師さん達に頼むのも気が引けます。
まぁ……我慢しましょう。
◻️
◻️
………疲れました。とても、とても。
まさか検査に2時間も掛かるとは……あれ、ウェーブキャットと見知らぬペロロが……と、手紙?
______なるほど、先生が持ってきてくれたのですね。
気が利きますね。
明日また来るらしいのでその時にお礼をいいましょう。
「あちゅっ…」
ちょっと沸騰させ過ぎましたね。
すこし冷ましてから飲みます。
ともあれ、……思っていたよりも酷い状態になってしましたね。
外傷性気胸、裂傷、火傷、爆傷、打撲、骨折、貧血………外傷のオンパレードですね。全然嬉しくないです。
でもやはり一番重症だったのは肺と尻尾です。
肺はあばら骨が折れて刺さっていましたし、尻尾は榴弾の直撃で鱗と肉が抉り取られてました。
…………尻尾って千切れても再生するのでしょうかね?
いえ、試す気は無いですよ?ぜってぇいてぇですし。
ただ、傷がまだ塞がっていないのに尻尾はもう鱗の再生までいっているんです。
まだ若干柔らかいですが……それでも異常です。
むしろ尻尾の治癒に全振りしているから他の傷の治りが遅いのでしょうか?
まぁこの治癒能力の高さなら3日後には退院できるそうなのでいいのですが。
……………
いや良くないです。
死にかけたのに一週間足らずで退院とか、骨折が三日四日で治るとかやっぱりおかしいですこの世界。というかヒト
普通に年単位の治療をしなければいけない怪我だというのに……
………これがスーパーキヴォトス人ですか、そういえばあの担当医は何の話を………
ピコン
「ぉ、____なんだワカモですか……」
携帯の通知はワカモでした。
連絡を取るのはそう珍しくないですが、ワカモからは珍しいです。
内容は………「これで貸し一つですわ。お礼は後程頂きます」……………なんの事です?
ややこしいので解説。
スーパーキヴォトス人しゅごいよ!!
大抵の怪我はすぐになおっちゃう!!!
多分ヘイロー無くても頑丈やろ!!たぶん!
次のネタバレになるかな……?ならないか……
ルイン→ムゥの年齢を知ってるから命に害は無い発言
注射跡は知らない初めて使ったと勘違い
フールが遊びたいとねだってシャーレに連絡をとって現状
を知った。薬物が絡んでたから協力した
先生→なんで薬物持ってて使ったの……?ナンデ……ナンデ……??
医者→何かこいつの身体いろいろおかしくね……?
まぁ多分薬のせいやろ
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