転生ハイエンドのヒーローアカデミア   作:雑多書き

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めっちゃ難産だったので初投稿です。お気に入り100人以上達成と色バーがついたのがめっちゃウレシイ……ウレシイ……

それはそれとしてまたまた遅れて申し訳ナス……なのですいません許してください何でもしますから(何でもするとはいっていない)


3話

 トラックの暴走事故阻止から数週間後、俺は近場にあるデパートへと足を運んでいた。

 

 ハイエンド脳無かつ色々複雑な事情を持つ俺がデパートに一体何の様か……と聞かれれば単なる気分転換兼買い物だ。

 

 いくら俺が肉体的には常人の10倍以上強靭でも、流石に精神までもそうとはいかない。色々変な経験してきて許容範囲は広いとはいえ、まだ年相応なんだからな。

 

 だからず──っと漫喫にスシ詰めは……出来なくはないしなんならもっと酷いところに長時間潜んでいたこともあるが、かといってやりたい訳じゃないし、リラックスするなら落ち着くところでしたい。

 

 それに生活用品なども買い足したいしな。そろそろ歯磨き粉やシャンプーとかも減ってきたし、先の出来事が原因で靴の摩耗も激しいし。いくら節約術や鱗化の保護ありでも減るものは減る。

 

 さて、そんなコトもあって靴や生活用品を買い揃えて手持ち無沙汰になっていた時、ふとお爺さんが荷物を重そうに持っているのを目にした。

 

 見た感じ荷物の大半は箱の形やデザインからしてオモチャのようなのでお孫さんの誕生日プレゼントか何かだろうか?

 

 なんにせよ、あの量の荷物を長時間運んでいくのはさぞ骨が折れるだろうし……よし、いこう。

 

 確かに人によっては余計なお世話だと感じるかもしれないが、そういって尻込みしてたら何もできないからな……やらない善よりやる偽善とも言うし。

 

 俺はそう決心して荷物をたくさんもっているお爺さんにやや控えめに声を掛けた。

 

「あの……荷物いっぱいあって重そうですけどもし宜しかったらお手伝いしましょうか?」

 

 第一コンタクトとしてそう名乗り出るとお爺さんは声を掛けられると思っていなかったのか、やや面を食らったような顔を浮かべた。

 

「えっ、いいのかい?気持ちはありがたいけど見ての通りかなり重いよ?」

 

「お気になさらず。こう見えて俺、増強型の個性なので素の筋力もかなりありますし、それなりに鍛えてますから!」

 

 やや遠慮がちに言ったお爺さんに笑顔でそう返答すると彼は少し考えるような表情を浮かべた後、やがて人の良さそうな笑顔を浮かべてこう言った。

 

「そうかい。だったら頼らせてもらおうかな。なら……これとこれをお願いしてもいい?」

 

「ええ、任せてください!」

 

 こうしてお爺さんからオモチャの入った箱を二つほど預かることになった俺は見ず知らずの奴を信用して任せてくれた以上、傷一つつけないように気をつけることを決心して慎重に運び始める。

 

 とはいえデパートで何かが起きることなど早々ない以上、しばらくしたら特に何事もなくデパートの出口まで辿り着けた。

 

 どうやらお爺さんの車はここからすぐの場所に停めてあるため、この場所まででいいらしい。

 

「本当にありがとう。おかげで助かったよ」

 

「いえいえ、お役に立てたのなら何よりです!」

 

 実に晴れ晴れとした気分で俺はお爺さんからのお礼に対して笑顔でそう返した。

 

 やはり【普通】に生きる人の力になれるのはいい。このお爺さんみたいなお孫さんのためにプレゼントを買いにくるような良い人だと尚更な。

 

「それじゃあ……俺はこの辺で。また縁があればどこかでお会いしましょう。では、お気をつけて」

 

「ああ、ここまで手伝ってくれてありがとう。君も気をつけてね」

 

「ええ」

 

 そうして俺が踵を返してデパートに戻ろうとした時、お爺さんはふと思い出したかのようにある話題を振ってきた。

 

「おっと、そうだ。君、最近ここら辺で(ヴィラン)による爆発事件が頻繁におきてるのは知ってるかい?」

 

 お爺さんからそう聞かれた時、最近話題になっているあの事件のことだと判断し、一度足を止めて(おもむ)ろに頷いた。

 

「……はい。この辺りで(ヴィラン)による爆発事件といえばネットやニュースでもかなり話題になってますから……」

 

 そういって俺はここ最近この辺りで起きている爆発事件について自身の知ってることを頭の中に浮かべ始める。

 

 超人社会……誰もが個性という名の超常を使える現在において、個性を持て余して犯罪に走る奴はそれなりにいるが、今やらかしてる奴は単独犯にも関わらずかなり被害規模がデカいそうだ。

 

 (ヴィラン)名ペンスリット……芸術ショーと評して主にショッピングモールなどの大型施設を自身の個性爆弾によって爆破し、大勢の一般人を巻き込むことを厭わない頭のイカれた爆弾魔だ。

 

 当然、そんな危険人物を野放しにするはずもなく、これまで多くのプロヒーローによって何度も奴の逮捕を試みられたものの、その神出鬼没さと戦闘力故に未だ捕まらず逃げ続けていた。

 

 が、どういうわけかここ一年近くは爆発事件は勿論、目撃情報すら一切途絶えていたため、一時期は死亡していたとも言われていた。いたのだが……

 

 最近になってこの街にあったショッピングモールの爆発事件と奴の声明を機に死亡説は否定され、以降はこの街に潜伏して度々爆発事件を繰り返してるらしい。全くもって迷惑極まりない話である。

 

「それなんだけどね、実は最近気になる噂を聞いたんだよ。なんでも実行犯の(ヴィラン)()()()()()()()()そうなんだ。まあ、何を探してるかまでは分からないけどね……」

 

 と、最初はあくまで第三者として話していたが、お爺さんからそう聞いて俺は喉に魚の骨が刺さるような嫌な気持ち悪さを感じた。

 

 いやいや……そんなまさか……な……

 

 粘り着くような気持ち悪さを振り払った後、俺は動揺が見えないように努めて笑顔でお爺さんに別れを告げ、出口を引き返して再びデパートの中へと戻っていった。

 

 ★

 

(何かを探してる、か)

 

 あの後、そろそろお昼過ぎだったこともあってフードコートに移動してきた俺はカツ丼を食べながらも、ずーっとあることについて考えていた。

 

 それは今世間を賑わせてる連続爆弾魔が()からの追手であるか否か、ということだ。

 

 知っての通り、俺はとある(ヴィラン)から今も昔もしつこく追われ続けており、同じ場所に長く滞在すると高確率で追手の(ヴィラン)が襲いかかってくるという厄介な事情を抱えている。

 

 だからその分……不本意ではあるが一般人より(ヴィラン)に襲われ慣れているとも言えるため、その経験からあのペンスリットとやらがどっちなのかを考えていた、という訳だ。

 

 まず……これまでの経験上、追手は俺を見つけ次第速攻襲撃というのはあまりせず、基本的には俺がよく行く裏路地や寝泊まりする場所を突き止めてお金の回収中や就寝中などの隙を見せる瞬間に奇襲を仕掛けてくるケースが多かった。

 

 これに関しちゃおそらくプロヒーローの乱入を避けて確実性を上げるための行動だろうが……なんにせよ今回のように分かりやすく無差別に破壊を撒き散らすというパターンはあまり例を見ない。

 

 次に奴等の目的が俺の捕獲である以上、無闇に事件を起こすというのはターゲットである俺に勘づかれて逃げられてしまうリスクもあって、本来なら避けるべき行為のはずだ。

 

 なんたって俺に存在がバレる、ヒーローが捕まえにくる、顔も広まるなど()の追手としては勿論、(ヴィラン)としても百害あって一利なしだし。

 

 だというのにわざわざ声明を出したり、芸術ショーなどと評して大型施設を爆破するなどの悪目立ちをする理由は……正直思いつかない。

 

 そのため……今のところあの爆弾魔は別に()から差し向けられた俺への追手ではなく、ただのイかれた爆弾魔という風に考えている。

 

(まあ、どちらにせよ……明日にはこの街を発った方が良さそうだな)

 

 そう結論付けた俺は一旦考えるのを中止した後、明日の準備のためにもなるべく早く漫喫に戻ろうと席を立った瞬間だった。

 

『ladies and gentlemen!!勿論それ以外の方もようこそ!天才アーティストであるワタクシ、ペンスリットの芸術ショーへ!!』

 

「…………………………は?」

 

 館内放送用のスピーカーからヤケに仰々しい名乗りがデパート中に鳴り響いたとほぼ同時に、遠くから大きな爆発音とそれに伴う悲鳴が聞こえてきた。

 

 おい……なんで……なんでよりによって俺がいる場面で連続爆弾魔が来やがった……?偶然にしちゃデキ過ぎちゃいないか……?

 

 あまりにも予想外すぎる状況に俺は疑問と動揺が止まらず、周囲の人たち同様ピキッと固まってしまった。

 

 なんせ先程までペンスリットが()の追手か否かをぐるぐると考えていた矢先に、当の本人が突然現れて爆破を開始したのだ。

 

 そんなほとんどあり得ないような偶然を目の前にすれば動揺するなと言われても難しいだろう。

 

(…………いや、落ち着け……落ち着け空木凛士……今は動揺なんてしてる場合じゃない。今は少しでも状況を把握して冷静に対処すんだ)

 

 とはいえ、いつまでも固まっちゃいられないと無理やり気を取り直し、動揺しつつもスキャンをかけてデパート内の状況を把握しようと試みる。

 

 これは内部の構造を詳しく把握できればヒーローがどこにいるか、どの道から避難すればいいか、どの場所に人がいるかが分かると判断したからだ。

 

 それらを見つけさえすれば、後は全速力で走ってヒーローを呼び、そのヒーローに出口までの安全なルートと被害にあった人の場所を教えて避難誘導してもらえば大勢の人が死なずに済むはず。

 

 少なくともこれが現地点で俺に出来る最善の方法のはずだ。

 

 そう考えてスキャンを発動させ、まずはこの周辺にヒーローがいないかを確認した時だった。

 

(………ん?なんだこれは?)

 

 天井裏に脈動して今にも破裂しそうなナニカがいくつも仕掛けられていることに気がついたのだ。

 

 生き物……でもない。かといって機械にしては動きが一定じゃない……今まで見た事ないモノだったが無性に嫌な予感を感じさせる。

 

(いや、待て……もしかしてこれって……)

 

 個性爆弾……天井裏に仕掛けられた謎の脈動するナニカ……相手はこれまでいくつもの大型施設を爆破してきた凶悪(ヴィラン)……そうなるとこれは……っ!?

 

「全員!!頭を守って伏せろ!!」

 

 そこまで考えた時、俺は背筋に悪寒が走るのを感じて咄嗟にそう叫んだ後、鱗化超再生よって形成した鱗触手によってシェルターを形成し、視認できる範囲にいる人たち全員を囲って防御する。

 

 ただでさえ強靭な強度を持つ鱗触手を幾十層にも重ねたんだ。これで衝撃や熱も問題ないはずだ。

 

『さてさてさぁ〜て……今回の芸術ショーはなんと特別!!普段はワンフロア程度の小さな爆発芸術ですが!!此度はなんとなんとなんとぉ〜!!総集編でございますよ!!えぇ!!このデパートを少しずつ少しずーつ爆破していき!!ゆくゆくは皆様方の命を含めた全てを尽くして創作した爆発芸術をご覧にいれましょう!!』

 

 と、そこまで考えた時にまたまたスピーカーから爆弾魔の妙に癪に触る声と共に信じがたいことを言い出した。

 

 噂には聞いていたが、大きな建物を中にいる一般人ごと爆破しようなど……脳無である俺が言うのもなんだがイカれてるとしか言いようがない……

 

『それではみなみなさま!!我が全てを賭した爆発芸術を……どうぞその命を燃やしてご照覧あれぇい!!』

 

 奴の宣言と同時に頭上から微かにカチッという乾いた音が聞こえ、次の瞬間には乾いた音など打ち消すほどの轟音と衝撃、熱風が辺りを覆い尽くした。




個人的には五話までに入学までのルートを確立させたい今日この頃……

評価、感想、ここ好き、誤字脱字指摘などをくれると喜ぶしモチベも上がるのでどうぞよろしくお願いします。

もし物語の展開に何か矛盾やん?この展開おかしくねぇか?ってなることがあれば指摘してくださると助かります
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