【】内の台詞はテレパシーで交信している設定です。
救済の時は近い実況プレイはーじまーるよー!
前回アナハイムからエンジェル・ハイロゥ擬きの建設が今年末には完了すると報告を受けました。計画を遅らせる理由はないので、完成次第人類救済計画を実行する予定です。
それとカイ・シデンから取材の依頼がありましたので計画実行前に受けようと思います。
宇宙世紀0093年11月となりました。ホモ君達は人類救済計画に向けて色々と準備を進めておりもうすぐ準備完了といったところです。
「モーレス様、子機全ての建造が完了しました。外装は大型客船への偽装済みで、何時でも各サイドへの派遣が可能です」
「月面の親機も既に完成しており、最終検査でも問題なく動作したことを確認いたしました」
エンジェル・ハイロゥ擬きについては既に完成しています。後はホモ君と幹部の準備だけですね。
「わかりました。それでは皆さん、準備をお願いします」
「「「「「はい!!」」」」」
幹部達を子機に乗せて各サイドに派遣しましょう。対外的には布教活動と各サイドに住む信者達との交流の為に派遣したことにします。
「連邦政府の動きはどうですか?」
「ご心配には及びません、政府内部で活動している同士達からの報告では政府やティターンズに動きは見られないという事です。計画が漏洩した様子はありません」
ヨシ!連邦政府は気付いていないようです。まあ仮に秘密が漏れたとしても地球圏洗脳計画とかオカルト過ぎて正気を疑うでしょうし、本気にしたところで今から何か行動できるわけでもありません。政府や軍内部にいる信者達を決起させ時間稼ぎしている間に洗脳計画は達成できますでしょうからね。
もう準備作業についても大詰めなのでカイ・シデンの取材イベントまで加速することにします。
12月になりました。取材が終わればいよいよ人類救済計画の実行開始です。
「お久しぶりですモーレスさん、お忙しい中取材を受け入れてくださり感謝しております」
「こちらこそお久しぶりです。シデンさんも元気そうで何よりです」
ということで取材イベントです。和やかな雰囲気で進行しておりこの調子なら特に問題なく取材イベントも終わりそうですが……最後ですしカイ・シデンには特別サービスとして色々教えてあげることにします。
ではNT空間へご招待しましょう。
【おいおいまたここですか】
【すみませんシデンさん、ここなら秘密についてもお話しできるので……貴方も僕に聞きたい事があるのでしょう?最後ですし正直にお答えしますよ】
【お見通しですか。なら遠慮なく聞かせてもらいます】
というわけて質問タイムだ!
【モーレスさん、以前の取材にて貴方が何か起こそうとしているのは聞きました。それに先程最後とも言っていた……もう既に準備は出来たという事ですか?】
【はい、そうですよ。僕が何をしようとしているのかはすぐにわかるでしょう】
【なるほど。内容が気になりますけど、もう一つ聞きたいことがあるのですがよろしいでしょうか?】
ん?
【貴方が何をしようとしているのか自分なりに調べていました。その過程でジオン共和国のニュータイプ研究所にて囚われていた人から興味深い話を聞くことができたんです。その研究所では貴方のようなニュータイプを作ろうと実験をした結果暴走した被害者がいたと聞きました。その時の暴走で他の被害者達は不思議な未来のビジョンを見たと】
えっ
【推測になりますが、もしや貴方は未来を見ることができるのですか?それならば教団がここまで急成長したのもわからなくもありませんが……どうか答えてください。違うようでしたら謝罪します】
ウッソだろお前、ホモ君の未来視について感づいているやんけ。
【……驚きました、まさか部外者の方が気付くとは】
【ああ、本当に見えるんですね。ニュータイプって何でもアリだな……一体何を見たんですか?】
【それは【モーレス殿、別に見せても構わないでしょう】
フアッ!?別室で待機していたシロッコがNT空間に割り込んできたんですけど。
【彼は独力で今まで調査していたのですし、ここまで来て見せないのは可哀想ですよ。それに一から説明するよりビジョンを見せた方が楽だと思いますが?】
【しかし、シデンさんに大きな負荷が】
【大丈夫でしょう、彼は耐えられずに壊れるような軟弱者ではありませんよ】
あのクソみたいな未来のビジョンを見せてやれと?まあカイなら普通に耐えられるとは思いますが……じゃあ見せてやるか!
【わかりました。シデンさん、お覚悟はよろしいですか?】
【望むところですが……お二人の様子を見るに希望に満ちた未来ではなさそうですね】
本人の了承も得ましたので未来のビジョンをドバーッと見せてあげます。
「」
NT空間から帰ってきました。カイ・シデンは気絶していますが命に別状はありません。
「……気絶していますね。あの情報量を一気に見せたのは不味かったでしょうか」
「悠長に見せていれば時間が足りません。貴方にはこれからやるべき事があるのですし彼に時間を割くわけにもいかないでしょう。私が彼を見張りますのでモーレス殿は使命を優先してください」
「わかりました、よろしくお願いします」
カイ・シデンについてはシロッコに任せましょう。取材イベントも終わったので、いよいよ人類救済計画を実行することにします。
「健闘を祈りますよモーレス殿」
「ええ、必ずや成し遂げてみせます」
いやぁそれにしても長かったですねぇ。ここまで色々と準備をしたらもう失敗なんてありえないとは思いますが、気を抜かず取り組みましょうか。視聴者の皆様も長々とお待たせして申し訳ありませんでした。次回は人類救済計画となります。
今回はここまでです。ご視聴ありがとうございました。
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<カイ・シデンのレポート~モーレスの計画とパプテマス・シロッコ~>
「どうだったかね、未来を見た感想は?」
「……最低な気分だ」
フォン・ブラウン市内にある教団本部の客室にて目覚めたカイは苦虫を嚙み潰したような表情を浮かべシロッコと対面していた。あの未来のビジョンとモーレスの計画を妄想だと思いたかったがカイの直感があれは真実だと判断していた。
「そうだろうな、私も最初モーレス殿から見せてもらった時は心底失望したよ。地球圏から出ることもせず資源を浪費し、技術は発展どころか衰退して挙句の果てには食人をするまでに追い詰められるとは。人類があそこまで愚かだとは私も知りたくなかった」
「全員が愚かだったわけじゃなかっただろう」
「うむ、もちろん一部の人間が状況を改善しようと尽力していたことは認めるとも。彼らの行動によって人類は滅びることはなかったのだ。だが彼らは最悪の事態は防げても地球圏を建て直すことは出来ず、最終的に地球圏はあの有様だ」
「……」
人類の暗い未来を見たカイは沈黙する。
「モーレス殿が今まで献身的に動いていた理由がわかっただろう。あんな未来を見れば心ある人間なら打開しようと足掻くのは当然だ」
「ああ、それはわかるさ。彼の行動によって大勢の人間が救われているのは確かだ。赤い彗星が馬鹿げた真似をしなくなってアムロは死なずに済んだし、それにアクシズ落としがなければブライトさんの息子もテロリストにならないだろう……クソッ、でもテロリストだからといってあの末路はあんまりだろ。ブライトさんが報われなさ過ぎる」
「ああ、ハサウェイ・ノアの事か。あの最後は私も少し同情したよ」
知人であるブライト・ノアの息子であるハサウェイ・ノアがマフティーとなっていたマフティー動乱の一件を映したビジョンを思い出しカイは思わず頭を掻き毟った。
「だが……彼がやろうとしている事は洗脳だ。地球圏全ての人類を洗脳するだなんて許されるはずがない」
「洗脳ではない、モーレス殿は人類に叡智を与えようとしているのだ。地球圏に真の平和が訪れ飛躍の時を迎える……あんな碌でもない未来よりずっと期待できるとは思わないか?」
「その為ならあらゆる行いが許されるとでも?」
「モーレス殿は自分がやろうとしている事について自覚しているさ。それでも彼はこれが最善の道だと思い進もうとしている。その決意は揺るぎないものだ、誰も止めることはできないだろう」
「もっと穏当な方法はないのか?」
モーレスの計画についてカイは他に方法はないのかと尋ねる。
「残念だが不可能だよ。洗脳以外にも幾つか方法があるが、どれを選んでも連邦政府が反発し泥沼の内戦となるだろう。第二の一年戦争だ」
「政府が認めない、か」
「そうだ、君も当然理解しているだろう?改革など老人達が認めるものか……それに教団についても問題がある。モーレス殿がいなくなった後は壮絶な後継者争いが起きるだろうな」
「確かに、ここまで巨大化した宗教組織を纏めるのが至難なのはわかるが」
「
「……なんてこった」
対案に碌な物がない事にカイは愕然とする。
「さて、話し合いもここまでにしようか。もうわかっているだろうがモーレス殿の計画を知った以上君を解放することはできない。暫くここで滞在してもらうが時が来たら呼び出そう。歴史的瞬間を特等席で観ようではないか。ジャーナリスト冥利に尽きるだろう?」
「口封じで始末されるのかと思ってたがな」
「そんな無駄なことはしないさ。それと一応忠告しておくが外部に連絡を試みるのは無意味だからやめた方がいい。もっとも伝えたところで相手を納得させられるとは思えないがね。それに時間もない」
「クッ……」
シロッコの忠告にカイは苦い表情を浮かべる。
「新興宗教の教祖の目的は人類救済の為に地球圏の人類全てを洗脳することだった……そんなオカルト話を大多数の人間は真に受けるわけがない。精神病院に入院させられるのがオチだ。私とて何も知らなければモーレス殿の計画を聞いても鼻で笑うさ」
「それは……そうなんだが」
「まあ彼らが無能だというわけではない、ニュータイプとサイコフレームの力が驚異的なのだ。アクシズ落としのような一件がない限りオールドタイプ達は決して信じようとはしないだろう」
「まあそうだよな……普通はオカルトなんて信じないよなぁ」
「わかったようだな。安心したまえ、軟禁生活もすぐ終わるさ。それまでゆっくり休むといい」
退出するシロッコを目で追いつつカイは考え込む。
(あの男随分と余裕な態度だったな。それだけ計画が成功すると信じているのだろう。それにあの期待に満ちた目、まるで少年のように輝いていたな。彼が齎す未来が明るいと確信しているのか……まああのどうしようもない未来をみたら期待するのはわかるが)
「どちらにしても今の俺に出来る事はないか。彼の言う通り時が来るまで待つとしよう」
カイはジャーナリストとしてモーレスがやろうとしていることを見ようと決意するのであった。
次回は地球圏洗脳計画となります。多分あっさりとした描写になりますがご了承ください。
更新速度は遅くなりますが頑張って投稿していこうと思います。
感想くれると嬉しいです。