「えっ、糸魚川駅で赤いスポーツカーに乗っていた人に会って乗せて貰っただと。」
と、南は驚いた。
「ええ、ロータリー辺りで見かけたと。」
「それで、何歳ぐらいの男かわかるか。」
「うーむ、運転していた男は若かったわ。」
と、歩夢は言う。
「凄くイケメンで、20代って感じだったわよ。」
「なるほど、その赤いスポーツカーに糸魚川駅のロータリーに来ていたのか。」
「ええ。」
「つまり、小暮は糸魚川でその男に会ったって事になりますね。」
「ああ、その可能性があるな。」
「それで、歩夢ちゃんは金沢と高岡へ行った後はどうしてた。」
「うん、私は高岡で特急「しらさぎ」に乗って名古屋へ行ったの。」
「ほう、確かに名古屋へ行ったのは本当だな。」
「ええ。」
「と言う事は、帰りに特急「かがやき7号」に乗った時だな。」
「うん、直江津から乗って来たんだ。」
「じゃあ、小暮は直江津から特急に乗って長岡で新幹線に乗ったんだ。」
糸魚川発12時49分 直江津行に乗車
直江津着13時26分 下車
直江津発14時28分 北陸本線・特急「かがやき7号」に乗車
長岡着15時12分 下車
長岡発15時20分 上越新幹線「あさひ318号」に乗車
東京着16時52分 下車
「そうか、彼女は富山へ行った後、糸魚川へ行ってたのか。」
「やはり、事件はあの男だ。」
「ああ、金沢と糸魚川の事件はやはり男と見て間違いないだろう。」
「そうか、犯人はこれを利用したのか。」
「そうです。」
と、早速高山は時刻表を開いて調べて見た。
京都発8時39分 北陸本線特急「雷鳥13号」に乗車
金沢着11時01分 下車
13時頃、山本を殺害
金沢発15時12分 北陸本線・特急「北越7号」に乗車
糸魚川着16時41分 下車
「なるほど、金沢へ行ってそこから糸魚川へ行ったって事か。」
「そうだ。」
「ん、どうした歩夢。」
「南さん、高山さん、犯人は糸魚川から朝日町へ入るんじゃないのかな。」
「はっ、そうか犯人は朝日町の何処かで会う可能性があるのか。」
「うん。」
そして、次の日歩夢と侑は小暮の後を付けることにした。
「あっ、上野駅だ。」
「やはり、糸魚川へ行くのかな。」
「いや、富山の可能性があるわ。」
「よし、後を付けよう。」
そう言って、歩夢と侑は小暮の後を付けた。
22時44分、寝台特急「北陸」は上野を発車した。
「やはり、あの人が犯人なのかな。」
「ええ、あの赤いスポーツカーに乗っていた男って気になるわ。」
「うん、犯人はこれを使ったんだわ。」
と、侑は言った。
そして、翌日歩夢と侑はヒスイ海岸へやって来た。
「あっ、あの人だ。」
「やっぱり、あの男が犯人だわ。」
と、歩夢は言った。
「あっ、南さん、私よ、歩夢、実は事件の犯人はあの男よ、名前は夏目隆二24歳、今ヒスイ海岸に入るわ。」
歩夢はすぐに、南に連絡した。
「うん、分ったよ、すぐに富山県警に連絡するから。」
「主任、どうしたんですか。」
「今、歩夢から連絡が会って犯人と思われる男がわかったって。」
「えっ、本当。」
「うん、よしっ我々も行きましょう。」
そう言って、南と高山と小海は富山県の朝日町にあるヒスイ海岸へ向かった。
「はっ、小暮さんすぐ逃げてーっ。」
「えっ、その男は金沢と糸魚川の殺人の犯人よ、あなたはその人に騙されてるのよ。」
「えっ、じゃあその人って。」
「うん、事件の犯人よ。」
「くそー、よくも見破ったな、てめぇら地獄へ送ってやるぜ。」
「そこまでだ!、夏目。」
そこへ、南と高山と小海がやって来た。
と、その時富山県警のパトカーがサイレンを鳴らして到着した。
「警察だ、夏目隆二、殺人及び誘拐と監禁容疑で逮捕する。」
と、夏目は手錠をかけた。
「しかし、よくここが分かったようだな。」
「又も、お手柄たったな。」
「いいえ。」
「それと、侑ちゃんの推理もね。」
「いやー、私は大したことは。」
と、侑は照れながら言った。
「ありがとう、皆さん。」
「よかった、小暮も無事で。」
南は小暮に言った。
「美しいわ、翡翠は。」
「本当ね。」
と、小海と歩夢は海岸で眺めていた。
ご意見・ご感想をお願いします