VTuberで頂点に!   作:牧葉

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十話 スタレコ一期生 1

凸待ち誕生日配信を初めて20分で氷見月さんが来た……。

 

「えっと…質問一つ目!私に配信でしてほしい事って何かあったり…します……?」

 

「咲ち(氷見月 恋)ゃんにさせたい事……?」

 

「……(氷見月 恋)キャンプ配信…」

 

……何というか…全然予想してない回答が来た。

 

「キャンプ配信…ですか?」

 

「そう(氷見月 恋)、私と、というか大勢で行った方が楽しそうだし、…1期生のみんなでキャンプ行って、その感想配信、みたいな」

 

陽キャの発想すぎる…。

 

「咲ち(氷見月 恋)ゃんがよかったらだけど」

 

チャット:夜兎(ぷっちゃん)……そうやって誘ってくれる友達が出来たなんて……

チャット:ほら(カン)…行ってきなさい……

 

私の親気取ってる奴がいるな?それはそうと……キャンプか…。

 

「私…キャンプ行ったこと無いんですよね…」

 

チャット:マジ?(普通のリーマン)

チャット:行っ(兎の助)たことないの?

 

「まぁ」

 

両親が昔から仕事で忙しかったから…何処かに行ったことって…あんまりないんだよなー。だから引きこもってゲームとネットしまくって友達居なかったんだけど……。

 

「じゃ(氷見月 恋)あ、一緒に行かない?」

 

「え?」

 

ちょっとだけ、予想外の返事が返ってきた。

 

「もう(氷見月 恋)すぐ夏休みだよね?だったら丁度いいかなって思ったんだけど…」

 

確かに……遊びに行くとなると今からが丁度いい時期になるのか。…そういえば、この前もオフコラボしたいって言ってたし…‥その延長ってことかな?

 

「えーっ……と」

 

どうする……?私は別に、夏休みに遊びに行きたい訳じゃないし…。でも、ここで断るのも………。

 

「親と相談してから…‥でも良いですか…?」

 

チャット:なん(シトラス)か決まってて草

チャット:そう(うつけ)か、夜兎って未成年だもんな

 

「うん(氷見月 恋)。大丈夫だよ。」

 

「じゃあ一旦、次の質問で…」

 

「私とコラボするなら何がしたいですか?」

 

「歌コ(氷見月 恋)ラボ」

 

また言ってるよこの人。何回するつもりなんだ……。

 

「えっと……歌コラボ以外はありますか?」

 

「歌コ(氷見月 恋)ラボ以外……?」

 

「うー(氷見月 恋)ん……」

 

「ゲー(氷見月 恋)ムコラボとか?」

 

ゲームコラボか……意外だな……。氷見月さんってほとんど歌枠か雑談枠しかとってないから、ゲーム配信してるイメージがあんまりないんだよな。

 

「ゲーム……何かしたいゲームとかあるんですか?」

 

「『夜(氷見月 恋)闇の中で』とか、『死木』とか」

 

チャット:あっ(てんてん)

チャット:やべ(ダイジンシ)ーやつしかない

チャット:まさ()かのチョイス

 

「……まじで言ってます?」

 

『夜闇の中で』・『死木』、両方共にジャンルは『ホラー』、有名だけど多くの配信者はプレイしていない。理由は簡単『怖すぎる』ということで有名だからだ。プレイした人は何日も配信を休んだり、メンタルが弱い人はそのゲームで活動休止したり、そんな話が多くある。

 

「私、ホラー苦手なんですけど…」

 

「じゃ(氷見月 恋)あ、操作は私がするから咲ちゃんは見てるっていうのは…」

 

「鬼か?」

 

チャット:夜兎(月兎)やれ

チャット:健闘(迎春)を祈る

 

「おい!ちょっと!見捨てないで!!」

 

こんな感じで話してるとあっという間に10分経った。

 

「フゥ…フゥ……あっ、もう10分経ってる」

 

「取り敢えず、最後の質問いいですか?」

 

「うん(氷見月 恋)、いいよ」

 

「じゃあ…」

 

………最後の質問…忘れてた…!ほんとにあれ聞くか?!

 

「……ちょっといいですか?」

 

「……(氷見月 恋)?いいよ」

 

「ねぇみんな、…ほんとにあれ聞いていいと思う?」

 

チャット:良く(コンテん)はない

チャット:夜兎(月兎)が決めたんだろ…

 

「いやまぁ、そうなんだけど…」

 

……しょうがない…聞くか!

 

「じゃあ最後の質問です」

 

「…今着けてる下着の色はなんですか?!」

 

チャット:やり(つっきー)やがったコイツ

チャット:マジ(ろんき)

 

「えっ(氷見月 恋)と、……水色」

 

えっ?!そんなすぐ答えるの…!!?しかも答えるのに間があるのがリアルだよ!!

 

チャット:めっ(くっこ)ちゃさらっと言うじゃん

チャット:こん(mirrer)なに早く答えてくることに驚きを隠せない

チャット:わー(こんこん)

 

「…あの……自分で聞いといてあれなんですけど、ほんとに答えて良かったんですか?こんな質問」

 

「まあ(氷見月 恋)、減るもんじゃないし」

 

メンタルが強い……!!

 

「……今日はありがとうございました」

 

「うう(氷見月 恋)ん、こっちこそ」

 

「それ(氷見月 恋)と、お誕生日おめでとう」

 

っ!!そうだった、完全に忘れてた。今日、私の誕生日配信だった。

……久々に言ってもらった気がするな……。

 

「…ありがとうございます!」

 

そういうと、直ぐにピコンと音が鳴り氷見月さんはいなくなった。

 

「よし!じゃあ絵の続き、描いていこっか」

 

 それから10分くらい経った時、さっきと同じようにピコン、と音が鳴った。配信に音が乗らないようにした後、声を出す。

 

「今配信中です、声とか乗せて大丈夫ですか?」

 

「オッ(⁇?)ケーオッケー」

 

配信に音を乗せる。

 

「自己紹介お願いします」

 

「どう(青影 ちひろ)もー。常に元気満々な関西人、青影(あおかげ)ちひろですー。よろしくー」

 

「よ、よろしくお願いします…」

 

……緊張やばい……!!!!!初めて話す人、しかも氷見月さんみたいに女性じゃなくて男性!普段話さないタイプの人種!

 

「は、初めまして…」

 

「?前(青影 ちひろ)会わんかったけ?」

 

「え?」

 

あれ?会ったことなんかあったっけ?

 

「あれ(青影 ちひろ)?覚えてない?」

 

「す、すみません…」

 

「いや(青影 ちひろ)いや、別に謝らんでええよ」

 

「多分(青影 ちひろ)自己紹介とかしてなかったし、しゃーないわ」

 

「あり…ありがとうございます…」

 

「別に(青影 ちひろ)ええよー」

 

「ほら(青影 ちひろ)、何か質問あるんちゃうん?」

 

「あっ」

 

チャット:お兄(こんでん)ちゃんじゃん

チャット:ちひ(ぼんぼん)ろ兄ちゃん…

 

「誰が(青影 ちひろ)兄ちゃんや!」

 

確かに引っ張ってくれた感じが完全にお兄ちゃん………

 

「えっとー、一つ目の質問です」

 

「私に配信でして欲しいことってありますか?」

 

「えー(青影 ちひろ)、して欲しいことかー……」

 

少し考えてるのか10秒くらい静かになった。

 

「あっ(青影 ちひろ)、ホラゲーやって欲しいな…」

 

!?!?何で?!!!

 

「俺、(青影 ちひろ)さっきまで配信見てたんやけど、氷見月が言ってたさ、ホラゲー配信、あれやって欲しいかも」

 

「さす(青影 ちひろ)がにあそこまでやばいやつやって欲しいとは思ってないけど」

 

チャット:ほら(金平糖)、2人からして欲しいって

チャット:じゃ(天体観測)あやるしかないか

 

「やるしかないかとはなんないよ!?」

 

「じゃ、じゃあ二つ目の質問です。私とコラボするなら何をしますか?」

 

「コラ(青影 ちひろ)ボかー」

 

「……(青影 ちひろ)夜兎ちゃんは料理ってできる?」

 

料理?

 

「料理…ですか?」

 

「そう(青影 ちひろ)そう、料理の配信しよっかなと思ってたんやけど、一人でやってもなー思ってたから、二人で別々の料理作ってそれを食べるだけの配信」

 

えーと……つまりはそれぞれで料理を作って、作ったやつを自分で食べようってこと?

 

「あっ(青影 ちひろ)、勿論嫌やったらええで?」

 

…結構面白そう…。普段料理をわざわざ動画撮ったり、ましてや配信なんてしたことなかったし。やってみたいかも……。

 

「えっと…、マネージャーさんと話してみます…」

 

チャット:おお(こんだんかい)

チャット:やば(とひんぱん)い、二人がまともに料理してる絵面が思い浮かばない

 

「みんなちょっと失礼じゃない?!」

 

「私普通に料理できるんだけど!」

 

チャット:嘘だ(そおち)ろ…

チャット:見栄(おっとーん)張らないで…

 

コイツらほんとにぶん殴ってやろうか…。

 

「取り敢えず!次の質問します!」

 

チャット:また(田麩)聞くのか、あれを…

 

「…今着てる下着の色って……何ですか…?」

 

「黒!(青影 ちひろ)!」

 

即答?!

 

チャット:即答(ぼんぼん)ww

チャット:はっ(頭宮)

 

「じゃ(青影 ちひろ)あ俺今からまた別んとこ行かなあかんから切るねー」

 

「あっ、はい…!!」

 

「お誕(青影 ちひろ)生日おめでとうー」

 

「あ、…ありがとうございました!」

 

「じゃ(青影 ちひろ)あねー」

 

 また、ピコンとなり私一人になった。

 今で配信を始めてから40分くらい経った。たった40分で結構濃い時間を過ごしたなと感じつつ、続きの絵を描く。勿論その間もリスナーと話したりしながら。配信自体は1時間半くらいにしようと思ってたからまだまだ時間はある。

 

チャット:あと(ロングロ)3人分描けるの?

 

「『あと3人分描けるの?』多分描けると思うよー」

 

今、描いてるSDイラストは私の同期、つまり『スタレコ』一期生の6人。

私、氷見月さん、青影さん、そしてあと3人。あと3人も話したことはない。この機会に少しだけ、話してみたいけど、来てくれるかな…。




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