大文豪に私はなる!   作:破戒僧

77 / 306
第77話 スゥの冒険記 呪われた聖剣(2)

 

 

 最初に宣言した通り、島の人達が困るようなことはしない、という条件で、色々な場所を回って見学とか取材をさせてもらうことになった。

 実際、その『七星剣』関連以外は、ホントに古いだけで何も特別なことのない遺跡だそうだし……隠し洞窟とかいろいろあって、素人が下手に入り込むと迷ったり、最悪、床が抜けて崩落することもあるって聞いた。

 

 そうまでいうなら、遺跡はそとからちょっと眺めておくにとどめておくことにしよう。

 

 それに、それを補うくらいに色々と興味深い言い伝え系の話を、マヤのおばあさん――イザヤさんという名前だそうだ――が、語り部みたいにして教えてくれた。

 

 このアスカ島に伝わる昔話というか、伝説というか……かつてこの島では『七星剣』と、それを守る一人の美しい巫女をめぐって、血みどろの争いが繰り広げられたことがあった。

 

 3人の若者は、3人ともがその巫女さんに恋をしていて、彼女を欲しいと思い……そのバトルに勝つために、無敵の力を手に入れられるという聖剣『七星剣』を欲した。

 そのために起こった戦いで多くの命が失われ、その怨念やら欲望やらによって『七星剣』は、呪われた剣になってしまう。

 

 巫女はその呪いを、そして戦いを終わらせるため、自分を生贄にして封印の儀式を行った。

 

 争っていた若者達は、自分達の争いがきっかけで巫女が命を落とすことになってしまったことを深く悔い、それからは協力して島を守っていくこととした。

 

 そして、『七星剣』は巫女の儀式と、3つの『宝玉』とかいう聖なるアイテムによって力を封印され、二度とその呪いによって争いがおこることのないように、島の遺跡に厳重に封印されているんだとか。

 

 うむ……なるほど。中々面白い話だったな。

 

 この話が本当なのか……過去に実際にあったことなのか、それとも何か真実は別にあって、脚色された物語がこうして残って語り継がれているのかはわからない。

 いかにも、単なるおとぎ話ですって感じのストーリーに聞こえなくもない内容だったしね。

 

 けど案外バカにもできないとは思う。

 

 だってこのワンピース世界って、要所要所に色々とオカルト的な要素あるじゃん?

 

 『鬼徹一派』に代表される、持ち主が次々と非業の死を遂げる『妖刀』とか。

 オーラ的な何かがあって、ゾロとか、近くにあるのが『わかる』って言ってたりもしたし。

 

 あと、『ビブルカード』なんていう、いつでも特定の誰かの居場所がわかる上に、その人の状態に応じて紙の大きさが変わって、さらに火をつけても燃えないし劣化もしない不思議な紙とか……

 明らかにこう……呪術的な『縁』とか関わってそうなアイテムだよね。しかも、職人に頼む必要があるとはいえ、割と簡単に作れて手に入る。

 

 さすがに『悪魔の実』とか『覇気』とかまで言及しちゃうと、『それはそういうもんなの』って言うしかないけどさ。

 あのへんはもう、オカルトっていうか、世界観とか作品の設定みたいな部分の話になってくるんだろうし。

 

 個人的にその中でも最たるものはやっぱり……『クラバウターマン』だろうなあ。

 大事にしてもらった船そのものの意思の具現化……雨合羽に長靴を身に着けた子供のような姿で現れて、船乗り達を助けてくれる妖精みたいな存在……

 エニエスロビー編でのメリー号との別れは、転生から約30年経った今でも、思い出すとちょっと涙腺が刺激されるくらい心に残ってます。

 

 まあそんなわけで、その『七星剣の呪い』とやらも……実際にそういうのが存在してもおかしくはないんじゃないかな、という程度には思ってます。

 幼いころからそういう伝承を聞きながら育ってきた島の人達は、私以上にそんな風に思ってるだろうから……ここは、うん、おとなしく退散してあげるべきだろうね。

 これ以上『やっぱ見ちゃだめですか?』って食い下がったりすることもなしに。

 

 ……はあ、でもやっぱり残念だなあ……。

 それほどの強烈な曰く付きの、しかも別名『世界一美しい剣』とまで言われる剣か……一目見るくらいはしてみたかった。

 

 何かトラブルでも起こって、私のせいじゃなしに、不可抗力で見る機会とか巡ってきてくれないもんか……

 

 

 

 ……なんか今の、例によってちょっとフラグっぽかったな。

 いや、ははは……まさかね。

 

 

 

 ―――カンカンカンカンカン!!

 

「か……海賊だ! 海賊が出たぁっ!」

 

 

 ………………

 

 とりあえず、私は無実です。

 

 

 ☆☆☆

 

 

Side.三人称

 

 敵襲を知らせる警鐘が島中に響き渡る中……すでに、島の自警団達と、攻め込んできた海賊達との戦いは始まっていた。

 

 海賊達は、この島に、目もくらむような財宝の数々と、その中でも特に逸品と言っていい、秘宝と呼ぶにふさわしいほどに美しい剣が眠っている……という噂を聞いてやってきた者達だった。

 スゥとは違う、まさに『海賊らしい』とでも言えばいいような、略奪を是とする無頼達だ。

 

 剣を、あるいは銃を手に襲ってくる彼らを、自警団の男たちは必死で食い止めながら、村にいる女子供達を避難させる。

 

 そしてその中でも、最前線で戦っていたのが……他でもない、サガだった。

 

「くそっ……何なんだこいつ!?」

 

「大怪我してる風なのに、滅茶苦茶強えぞ!」

 

「怯むな、もうすでに息が上がってる……数はこっちが上なんだ、攻め続ければ勝てる!」

 

「ハァ、ハァ……上等だ、来てみろ海賊共……俺は……俺の剣は、このくらいじゃ……」

 

 最後まで言い切る前に、傷の痛みや苦しさゆえか、それとも話す時間すら惜しいと思っただけか……サガは口をつぐんで飛び出し、剣を振るう。

 海賊達をばったばったとなぎ倒していき、1人として自分が守る場所より奥には進ませない。

 

 それでも、もともと負っていた怪我の影響は決して小さいとは言えず、一撃も浴びていないにも関わらず、サガの息は上がり、額には滝のような汗が浮かんでいた。

 素人目にも限界ではないかと思えるほどの様相。しかし、サガは倒れることなく……ついに最後の1人に至るまで、海賊達を倒してしまった。

 

 不安に思いつつもそれを見守り、彼と共に戦っていた自警団や、村の者達は、それを見て歓声を上げて歓喜する。

 

 ……しかし、その喜びに沸いた時間は……ほんのわずかな間に終わってしまう。

 

「おい、大変だ皆! まだ終わってない! 海賊達はまだ残ってやがる!」

 

「っ!?」

 

「な。何だって!? そりゃどういうことだ!?」

 

 慌てて駆け込んできた男の言葉に、聞き返した自警団の男がそう尋ねる。

 男はやはり慌てたまま、泣きそうな声で続けて言った。

 

「海賊の奴ら、最初からいくつにも手勢を分けて島に入ってきてやがったんだ! 島の裏側や、また別な海岸からも……守りにつく奴らがいなかったせいで、まっすぐに遺跡に向かってて……しかも……」

 

「しかも……何だよ」

 

「イザヤさんとマヤちゃんが……遺跡を暴かれるわけにはいかないからって、『七星剣』の封印の場所に……」

 

「……っ……!? マヤ……!」

 

 それを聞いた瞬間には、もうサガの体は動き出していた。

 

 

 

 傷の痛みと蓄積した疲労で重い体に鞭打って、懸命に足を動かして遺跡へ走る。

 途中遭遇した海賊の別動隊を切り倒し――やはり消耗しているためか、時間も労力もはかかっていたように見えた――目の前の光景を、汗が目に入ってにじませながらも走り続けた。

 

 そして間一髪、『七星剣』の封印場所で、下卑た笑みを浮かべた海賊達に組み伏せられてしまっているマヤの元へたどり着き……一刀のもとに海賊達を何人もまとめて切り捨てる。

 

 突然の乱入者に驚いた海賊達だったが、敵だと認識してからは、すぐさま襲い掛かってくる。

 サガはそのまま、マヤを守りながら戦い続けるが……大けがを押しての連戦に次ぐ連戦、さらにここまでの全力疾走はやはり大きすぎる負担になっていた。

 

 ついに限界が訪れ、海賊の攻撃を受けて吹き飛ばされるサガ。

 

 遺跡の石の床に叩きつけられ、もはや指一本動かすのも苦痛でしかない中……何かを求めるように懸命に伸ばし、動かした手が……偶然、それにあたった。

 

 

 ―――ガタッ、ズズズ……ガタン!

 

 

「……! サガ、それは……だめ!」

 

 遺跡の中央にある、小さな石室。

 その中央に安置されている、石でできた棺のような箱……その蓋が、サガの手に押されて開く。

 

 そしてその中に手を伸ばしたサガは、何か金属のような冷たい感触に触れたその手を……

 

「やめて……ダメ―――ッ!!」

 

 握りしめた。

 石櫃の中に入れられていた、呪われた聖剣……『七星剣』。その、柄を。

 

 

 ―――ド ク ン!

 

 

 その瞬間、サガは、それまでの疲労や苦痛がふいに感じられなくなったような、しっかりとした足取りで立ち上がり、海賊達に向き直る。

 そして、襲い掛かってくる全員をことごとく斬り捨てる。全て一刀のもとに、抵抗も逃亡も許さない鋭い一撃が……その『七星剣』によって振るわれた。

 

(あぁ……そんな……! サガ、が……!)

 

 その様子を見ていたマヤは、サガの目が……うっすらとではあるが、毒々しい、いや、禍々しいとすら言っていいであろう光を放っていることに気づいていた。

 それが一体、何を意味しているのかも。

 

(『七星剣』の、呪い……復活して、しまうなんて……!)

 

「くくく……くくくくっ……!」

 

 全ての海賊を斬り捨てて、サガは、倒れているマヤを抱きかかえ、遺跡の外に出て……そして、まるで封印が解けたことを喜ぶ剣自身の意思を示すかのように、高らかに、狂ったような笑い声を響かせた―――

 

「くくくっ、ははは……ははははははっ!! はははははは―――」

 

 

 

「いやこんなとこで何してんの大ケガ人が」

 

 

 

「はははぶへらっ!?」

 

 ―――かと思えば、突如として後頭部を番傘で殴られ、つんのめって地面に倒れこむ。

 その拍子に『七星剣』も、抱えていたマヤも手放してしまい、顔からずでーん、と倒れるサガ。

 

 そして、その番傘を振りぬいた当の本人であるスゥは、マヤが倒れそうになったところをあわてて抱き留めて……『何だ今の』と、サガと彼女を交互に見ながらきょとんとしていた。

 

 

 ☆☆☆

 

 

 海賊が島に攻め込んできたってことで、私も迎撃に加わることにしたんだけどね?

 

 なんか『見聞色』で見た感じ、別動隊を作って複数個所から同時多発的に攻め込んできてた――しかも島の人達気付いてないっぽい――ので、ひとまず島の人達が相手をしてる個所は皆さんに任せて、フリーになってしまってる場所からどうにかすることにした。

 全部で4か所。結構きついスケジュールだ。

 

 ひとまずマヤとイザヤさんには自力で避難してもらうように言った。

 今ちょうど遺跡見学中の案内(兼監視)してもらってる最中だったんだけど、ここからならどのルートの海賊達にも鉢合わせせずに避難場所に行けるはずだし。

 

 私は速攻で海賊達がやってきた場所に直行。

 能力も使って移動して1分かからずに駆け付け、上陸前にまとめてなぎ倒す。まず1カ所目。

 

 2カ所目もそこから割と近くだったので、上陸直後でまだばらけてないところに奇襲をかけて一網打尽に。

 『紙剃吹雪』使ったので浜辺が血だらけに……砂浜が血を吸ったっぽいちょっとホラー風味な光景になっちゃったけど、そこは許してほしい。

 

 この時点で残りは2カ所。

 うち1カ所は自警団の皆さん……と、サガさんが暴れて倒したっぽいのでよしとする。

 

 ……あの人、大ケガだったってのにまた動いたのか。しかもこんどはきっちり戦いにもなったし……大丈夫だろうな?

 

 で、最後の1カ所目だが……これが場所的にちょっと悪かった。

 上陸してすぐにあった森の中に海賊達が入っていってしまったので、1人1人見つけて仕留めていくしかなかったのである。

 

 森ごと切り刻んではげ山にしてよかったなら簡単だったんだけど、さすがにまずいよね……。

 

 『見聞色』を使っても手間だったし、人手が必要だったから『切神』も使って雑魚掃除は任せてたんだけど……ここで予想外の事態が発生。

 避難してって言ったのに、なぜか避難せずに遺跡に向かってたマヤが海賊達に追われてて……慌ててそこに直行したら、私よりも少し早くついたサガが海賊にやられてしまった。

 

 しかしその直後、サガがなんかやばそうな気配をまとって復活し、海賊を全滅させてから、マヤをその手に抱えて、なぜか邪悪っぽいオーラをまとって高笑いし始めたので、思わずツッコミも兼ねてどついてしまった。

 

 で、現在。

 

「あー……アレがそうなんだ。『七星剣』の呪いってやつ?」

 

「は、はい、おそらくは……『七星剣』の邪悪な気が、サガからも感じられていましたので、間違いないかと……」

 

 場所を移して話の続き。

 倒れてしまった(犯人は私だが)サガを村の病院まで運び――1日に2度も同じ人を病院に運ぶことになるとは――その横でマヤに事情を聴いた。

 

 どうやら、封印されていた『七星剣』に偶然触れてしまったサガは、その呪いによって邪悪な力を体に流し込まれ、復活したはいいものの邪悪に取り込まれてしまったと。

 そのまま行けば、災いをもたらす存在になり果ててしまう、というところで私が現れた、と。

 

 どついて『七星剣』を取り落とさせた際、サガの中から邪悪な気が霧散したのを、巫女であるマヤが感じ取っていたため……おそらくサガはもう大丈夫だと思う、とのことらしい。

 剣を手にしてすぐにそれを手放したのが幸いしたというか、取り込まれる前に間に合った的な感じらしい。

 

 ……呪いとか関係なく、大怪我が今回の戦闘でさらに悪化して、また絶対安静になったけどね、本人。

 

 そんでもって、その問題の『七星剣』の方なんだが……

 

「そ、それよりも、あの……それ、本当に大丈夫というか……何ともないんですか?」

 

 恐る恐る、といった感じで言ってくるマヤ。

 その視線の先には……私の手の中にある、件の『七星剣』がある。

 

 うん、あの後……サガをどついて気絶させた後、これも回収しておいたんだよね。

 その時、普通に手に持ってきたんだけど……あの時のサガみたいに、なんか邪悪な気に操られたりとかそういうことは……今のところ、ないです。

 

 いや、正確には、何か変な感じというか気配はしたんだけど、私の覇気を突破できずに引っ込んだ、といった方がいいか。

 確かに……何かしらの呪いみたいなものは宿ってそうだ。けど、私には効かなかった。それだけのことである。

 

 多分だけど、そこそこのレベルで『武装色』が使える人なら耐えられると思うよ、コレ。

 

「何度見ても信じられん……『七星剣』を手にもって正気を保っていられるなど、驚きでしかないわい……」

 

「……私はむしろ、さっきイザヤさんに驚かされましたけどね、よっぽど」

 

 サガとマヤを病院のベッドに寝かせて(マヤは怪我も何もないのですぐ起きたけど)、その後『コレどうすればいいですか?』ってイザヤさんにコレ(剣)を見せた瞬間、よっぽど驚いたらしいイザヤさんは、曲がってた背筋をピンと伸ばして……

 結果、3mを超えるくらいの身長にまで一気に大きくなった。

 

 どんな構造で折りたたまれてたんだってくらいに大きくなるもんだから、めっちゃびっくりしたよマジで……

 知らない人も結構いたのか、周りにいた村の人達もめっちゃびっくりしてたよ。

 

 

 ☆☆☆

 

 

 その後、しばらくしてからサガも目を覚ました。

 『七星剣』に触れた後のことは覚えていたみたいで……だいたいマヤとイザヤさんが推測したとおり、呪いによって自分が自分じゃなくなるような、恐ろしい感覚を覚えているそうだ。

 

 その状態から呼び戻してくれたってことで、私にもきちんと頭を下げて感謝してきて……加えて彼も、私のことを信用する、と言ってくれた。

 一時はどうなることかと思ったけど、終わってみれば割といい形というか、ありがたい形で決着がついたような気がしなくもないね。うん、結果オーライ。

 

 ……まあ、信頼してもらったはいいんだけど……どっちみち私、そろそろこの島出てくところなんだけどね、もう。取材も大体終わったから。

 

 ちなみに、今後のことについて2つほど。

 今言った通り、私はこの島をもう出ていくわけだが……その際、この『七星剣』、もらえることになった。

 

 というより、もともと島に置いておくのも本意ではない品だったのだ。しかし、触っただけで呪われてしまう(例外は巫女の力を持つマヤのみ)という性質上、運び出すことも、破壊してしまうこともできない。

 誰かに拾われてしまう可能性を考えれば、その辺とか海の中とかに捨ててしまうこともできなかった。

 

 なので、触っても平気である私に託して、この島から持ち去ってほしい、ということのようだ。

 

 結構な名刀っぽいオーラもきちんと感じるし、『世界一美しい剣』という名前の通り、見た目はかなりきれいだと思う。

 うん、せっかくだし、ありがたくいただいておこうか。

 

 ……まあ、私にはもう剣はあるから、出番が来るかどうかは微妙だけど……『エニグマ』で紙に変えて、ひとまず私の体内にでもしまっとくか。

 船の中とかに置いといて誰か触っちゃうと危ないし、そもそもこの剣、『鞘』がないみたいで……抜き身で置いておくしかないから、二重の意味で危ないよ。

 

 そして、もう1つ。

 サガの右腕についてだ。過去にあった事故だかで、今現在動かせなくなってしまったっていう。

 

 ひょっとしたら治るかもしれないと思って、『よかったら私の知り合いの医者紹介しようか?』と話を持ち掛けたところ、ぜひお願いしたいとのことだった。

 

 なので、さっそくその医者たちを呼び寄せて、見てもらうことに。

 

 『医療大国ドラム』の優秀な医療技術なら、損傷した腕の神経とかそのあたりも修復できる……かもしれない。

 最近は、パパのところで色々研究して、肉体機能復活系の新薬とかも開発できているそうだし……期待はできると思う。損傷した神経系が復活した例もあったはずだし。

 

(『医者狩り』で追放されたお医者さん達の受け皿、って名目でだけど、優秀な人材が一度にたくさん手に入ったから、パパも喜んでたな。路頭に迷うこともなくなって、お医者さん達もほっとしてたし……WIN-WIN、ってやつだよね、うん)

 

 そうと決まれば、そのお医者さん達に来てもらわないとね。

 

 ここから彼らの拠点からもならそんなに遠くないし……最悪、何かの用事のついでにここに寄ってもらって、サガの腕の治療もしていってもらう、って感じで……

 

 ああ、そうだ。きちんと海を渡れるように、護衛役も手配しないとだ。

 ええと、パパの傘下で、場所とスケジュール的にちょうどよさそうなのは……あいつか。

 

 電伝虫をかけて……と。

 

「……ああ、もしもし? 私だよ、スゥ。ちょっと頼みたいことがあってさ。医師団の送迎と護衛なんだけど……そう。アスカ島っていう場所にね? うん、なる早で。よろしく頼むよ―――」

 

 

 

 

 

 ―――ガスパーデ」

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。