大文豪に私はなる!   作:破戒僧

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第89話 スゥとレオナとスズ(3)

 

 

 私達がこの『毒島』こと『ウーバステン島』に来てから、1週間ほどが経った。

 

 中々天候が思うように回復しないのに加えて、毒の島なんていう、今まで見たこともないような環境の島を目にして、『もうちょっと取材したいな』と思ったし。

 工場排水とかが原因ってわけでもなく、自然の営みの中で。自然に島全体が毒になったなんて島……聞いたこともなかった。もっといろいろ、どんなふうになってるのか見て回りたい。

 

 この島で暮らしている人達が、これらの毒に苦しめられていることについては重々承知しつつ……不謹慎とはわかりつつも、そう思ってしまう。

 

 もちろん、その間の食料は自前だ。ため込んである食料の中から出して食べてる。

 コツコツ普段からため込んであったから、数ヶ月分は余裕であるからね。3人分(もちろんスズちゃんの分もだ)数日間、このくらいなら全然平気である。

 

 あと、怖いもの見たさで毒食材、食べてみたんだけど……なるほど、食べると確かに、ちょっと気分が悪いかな……程度だ。

 味も正直、あんまりよくない。雑味が多いし、変にえぐかったりするし。

 

 けど幸い、私も割と体が頑丈だからか、おなかが痛くなったりとかは全然しなかった。

 

 『ちょっとだけ』と言いつつレオナも食べてみたけど、彼女も美味しくないとは思いつつも、おなかを壊したりはしなかったみたい。

 

 ただ彼女の場合、それよりも食べた時の後味や、鼻に抜ける匂いの方がきつかったらしくて……その一口だけでやめて、口直しにジュースをがぶ飲みしてた。嗅覚強いからね。

 

 それと……なんかレオナとスズちゃんが思ったより気が合ったみたいで、結構仲良くなっているので、楽しそうで……『もうちょっと一緒にいさせてやるか』って思ったのも、滞在を延長している理由の1つである。

 

「ええい、何度も言っておろうに! ここのエリアにはあえて今は水をやらずに育てておるんじゃ! 勝手に水を撒くでないわ!」

 

「なんでだよ!? 植物なんだから水やらなきゃ枯れちゃうだろうが! 心配しなくても毒の水じゃなくて、ちゃんと貯水池から汲んできたきれいな水だよ!」

 

「その心配はしとらん! 中干しといって、一時期だけじゃがあえて水をやらずに育てるやり方があるんじゃ! この時期にあまり育ちすぎると逆に実りが少なくなるんじゃよ」

 

「なんで育ってんのに実らないってそんな……えっと……何言って……え?」

 

 ほら、今もあっちで元気に……え、仲がよさそうに見えない?

 

 いやいや、そんなことないよ。一週間前より全然距離も近くなってるし、話し方にも遠慮とかなくなってきてるし。

 

 最初は農業の手伝い自体、『余計なことをするな』的な冷めた態度で見てたスズちゃんも、今では普通にもう受け入れてるしね。その上で、レオナにきちんと指導してる感じ。

 レオナの方も、あーだこーだ言いつつきちんとスズちゃんの言うことは聞いてる……けど、理解がいまいち及んでない部分では失敗して怒られることもまだまだあるみたい。

 

 けどそのたびに、突き放すんではなくきちんと言って指導しているあたり、スズちゃんもやっぱりレオナに歩み寄ってる感じがするなあ、と思ったり思わなかったり。

 ……本人、自覚してるかどうかはわかんないけどね?

 

 そして、そんな2人を見て微笑ましく思っているのは、私だけじゃなかったりする。

 

 島にいるおじいさん、おばあさん達は、仲のいい友達って感じできゃいきゃい騒いでいる2人のことを、嬉しそうな目で見ている。

 

 聞けば、スズちゃんが今まで見たこともないくらいに生き生きしていて楽しそうだから、見ている方もにっこり笑えて来ちゃうんだってさ。

 

 さっきも言ったとおり、この島には彼女以外に子供なんていない。だから、同じ年くらいの子供……友達を前にした時の彼女の表情なんて、誰も知らなかったし見たこともなかった。

 外ならぬスズちゃん自身、そんなものを浮かべたことも、想像したこともなかったかもしれない。

 

 けれどこうして、レオナと一緒になって、なんやかんや衝突しつつも仲良くやってるところを見ると、『やっぱり子供はこうやって生き生き過ごしているべきだ』と思えてくるらしい。

 

 ……そんな風に見えるからか、こんな相談を受けたこともある。

 

「なあ、お母さんや、ちょっといいかね」

 

 レオナの『お母さん』だということで、最近はこんな風に呼んでくる人もいるんだが……その内の1人が、そのへんの廃屋の瓦礫の上に腰かけて休憩していた私に話しかけてきた。

 

 何だろうと思って聞くと、私を呼び止めたおばあさん達は、

 

「1つ、頼みがあるんだがね……聞いちゃもらえないか」

 

「頼み? 何ですか?」

 

「お前さん達は、もう少ししたらここから出ていくんだろう? その時に……スズちゃんを、この島から連れ出してくれないか」

 

 向こうの方で、また騒がしく話している2人の女の子を見ながら。

 

「あんな風に楽しそうにしているスズちゃん、見たことないんだよ……皆、そう言ってる。スズちゃんはすごくいい子だけど、だからこそ幸せになってほしい。こんな老人ばかりの先がない島で、これ以上自分の人生を使いつぶしてほしくないんだよ」

 

「あんな風に笑えるんだって、お前さん達が来てから、私らも初めて知ったんだ……普段から笑顔を絶やさない子だけど、頑張って笑ってる、って感じがする子だったからねえ」

 

「あんた達が出て行っちまったら、あの子はまた1人になっちまう……こんな老いぼれ達の世話をして、残りの人生を使いつぶしてほしくないんだ。……私ら皆、あの子のことは孫みたいに思ってるからねえ……幸せになってほしいんだよ」

 

「……無茶言ってるのはわかっちゃいるが、どうか考えてもらえないかねえ」

 

 どれも、心の底からスズちゃんのことを思うが故の言葉だった。

 ここにいては、自分達のせいでスズちゃんの人生を奪ってしまう、と。

 

 こう言っちゃなんだが、そもそも彼ら彼女らは、もともとそれが嫌で……自分達という足手まといが、息子や娘、孫の邪魔になってしまうのが嫌で、迷惑をかけずに最後を迎えるために、この島にやってきたんだもんな。

 

 そこで出会った……偶然この島に流れ着いた子ども。

 置いてきてしまった孫とかを思い出してかわいくはあるけど、その『孫』にまた迷惑をかけてしまうのなら、それは本末転倒。

 

 けれど、今まではそう思おうとも、その子を外に連れ出すこともできないわけなので、諦めるしかなかった。

 けれど今回、私達っていう余所者がこれまた偶然やってきて、しかも、連れていたレオナという女の子と、ああして仲良く遊ぶ(しつこいようだが本人達の自覚は怪しい)までの仲になった。

 

 おばあさん達は、これを最初で最後のチャンスだと思ったらしい。

 自分達の大切な『孫』が、幸せを、明るい未来を掴むための。

 

「だから頼むよ……このとおりだ。あの子に……スズちゃんに、外の世界を見せてやっとくれ。この毒の島から、連れ出してやっておくれ……!」

 

 

 

 

 

「と、いう風にでも言われたんじゃろうが……先に行っておくと、わしはここを出ていくつもりはないからの」

 

「あ、やっぱりないのか」

 

 まあ、そんな思惑もすっかりスズちゃんにはばれてたわけだけども。

 

 老人達の耳のない、山頂の農園。

 そこでレオナと、あと今日は私も一緒に手伝っているので、3人で農作業をやりながら、その話になった時に……先んじてスズちゃんがそう、きっぱりと言ってきた。

 

「わしはこの島で、じい様ばあ様達から、返しきれんほどの恩を受けた。何も知らぬ小童だった頃のわしに、食料をくれて世話もしてくれて……自分達も日々の生活に困っていたじゃろうに、そうして支えてくれた。皆のおかげで今、わしはこうして生きておる」

 

 額に浮かんだ汗をぬぐいながら、スズちゃんは語る。

 レオナも私も黙ってそれを聞きつつ、喉が渇いただろうと思って、飲み水(無毒)の入った水筒を渡した。

 

 それを受け取り、ごくごくと飲み下しながら続けるスズちゃん。

 

「ならばこの命、大恩あるじい様ばあ様達のために使うことに何のためらいがあろう。……気持ちは嬉しいと思うが、それでもわしはこの島に背を向けて出ていく気にはなれん。皆にはわしからきちんと言っておくゆえ、お主らは気が住むまでここに滞在したら、2人だけで島を出てくれ」

 

「…………」

 

 すると、また農作業に戻ろうとしているスズちゃんの横で……うちのレオナが、なんだかムスッとしたような、面白くなさそうな表情になっていた。

 何か今の言葉に、不満なところでもあったのかな?

 

 いや確かに、私としても……まあ色々と思うところのある主張ではあったけど……

 

「それでいいのか、お前?」

 

「? どういう意味じゃ、別にわしが嘘を言う理由もないし、強がってもおらんぞ? わしは本気で……この命をここで、じい様ばあ様達のために使う気でおる。出ていく気はない」

 

「けどそれじゃ、じいさんばあさん達は悲しむんだろ? それでいいのかよ」

 

 水筒を受け取りながらも、食いつくように言うレオナ。

 

「大きな恩があるのはわかったよ。でも、この島の人達は、そんなつもりでお前を助けたわけじゃないんだろ? 自分達の世話を死ぬまでして欲しくて、お前を生かしたわけじゃなくて……お前に幸せになってほしいから自分達が頑張ったんだろ? だったら、じいさんばあさん達に恩返しするなら、むしろお前が幸せになる方法を考えなきゃいけないんじゃないのかよ」

 

 おぉ、言うねえレオナ……しかも、どこかで聞いた覚えのあるセリフだ。

 奇しくも原作主人公がかつて言ったはずのセリフと同じようなことを言って迫るレオナに、スズちゃんは少したじろいだものの、すぐに彼女もまたむっとした様子で言い返してくる。

 

「なるほどな……言わんとすることはわからんでもない。じゃが、わしはそうは思わんし……思ってもやる気にはなれん。わしがこの島を出て幸せになるということは、今まで育ててくれた皆に背を向けて……見捨てていくということに外ならん。そんなことはできん」

 

「けどそれじゃ島の人達が悲しむんだろ? 自分達のせいでスズがこの島に縛り付けられてるって思って……だったら、ちゃんと感謝を伝えた上で出ていくのだって立派な……」

 

「『見捨てる』という選択肢に立派も何もあるものか! そんなことをしてみろ、それこそわしは……幸せになどなれん。この島のことを……送り出してくれた皆の顔を忘れることなできん。わしは……わしの意思でこの島に残って、じい様ばあ様達と一緒にいたいんじゃ……」

 

 でも……と、少し語気を落として続けるスズちゃん。

 

「……わかっておるんじゃ、じい様ばあ様達がそれを……わしがわしの人生を送ることを望んでくれているということくらい。……実はこの話、もう何度も前から聞かされておったからの」

 

「……? 何度も、って……この島に来た余所者は、私達が初めてなんだろ?」

 

「ああ。じゃが……本国から月一で来る定期船のことは知っておろ? アレに乗って本国に行けば……若くて働き手になれるわしであれば、1人でも暮らしていけるだろうからと、何度か皆に言われておったんじゃ。その方がわしにとってもいいから、自分達のことは気にしなくていいから、と」

 

「そうなのか……でも、そうしなかったんだな」

 

「ああ、今と同じことを言った。……その時も、じい様ばあ様達には悲しそうな顔をさせてしもうた……けれど、それがまぎれもないわしの本音なんじゃ。確かに、楽ではない、苦しいことも多い生活なのは否定せん。でも、それでも……わしは、この島のじい様ばあ様達と一緒にいるのが好きだし、幸せだと思える。この島のためにする苦労なら耐えられる。そうしたいと思っておる。嘘はない」

 

「…………」

 

「じい様ばあ様達を笑顔にしようと思ったら、わしが悲しくなる……わしはそれを幸せなことだとは思えん。かといって、わしがわしの意思を通せば、じい様ばあ様達を悲しませることになってしまう……それもわしにとっては、真の意味で幸せといえることではない。……わしの幸せとは……一体、何なんじゃろうな……?」

 

 そう言って、近くの大きな切り株の上に腰かけて休憩し始めるスズちゃん。

 その隣にレオナも座る。沈んだ表情になってしまっているスズちゃんを、こちらもなんだか悲しそうな目で見ていた。

 

「……なあ、スズ」

 

「何じゃ」

 

「お前のその変な口調、何?」

 

「「いや今それ聞く!?」」

 

 思わずスズちゃんと一緒にツッコんでしまった。

 いやホントに。何このシリアスな会話の中でそんなこと聞いてんの、レオナ!?

 

 突然ツッコミが返ってきたことで、質問してたレオナの方も驚いて、『うぇっ!?』とのけぞりつつも……あたふたしながらどうにか返す。

 

「だ、だってさ……その……何て言ったらいいかわかんなくて、でもなんか言わないと空気が重くて嫌で……だからとりあえず、前から気になってたけど聞くの忘れてたこと今聞いちゃおうと思って……」

 

「お主な、タイミングってもんが……いやまあ、別に構わんけど。話が重くなってしもうたなー……って思っとったのは、わしもじゃし」

 

 溜息をつきつつ、『えーと』と、全然違う話を始めるスズちゃん。

 ……予想外に、話題というか気分転換にはなったか? だいぶ強引だけど……

 

「まあ、自分の口調なんてそうそう意識するもんでもないから『こういう理由』とはっきり言うのも難しいんじゃが……多分、この島で育ったからじゃろうな。どこもかしこもじい様ばあ様ばかりで……こんな感じのジジイ口調じゃろ? そんな中で育ったから、覚えてしまったのかもしれん。別に何かを意識しているわけでもなし、気が付いたらこんな感じじゃったからの」

 

「あー、そういう感じなんだ……そのじい様ばあ様達に何か言われなかった?」

 

「もうちょっと女の子っぽい口調になるように注意されたことならあったの。まあ無理じゃったからすぐにあきらめたが。身近に1人も見本になる者がおらんからな……わしをこの島に連れて来たのもじい様とばあ様で、こんな感じの口調じゃったし」

 

「そりゃ直しようもないわなー……まああたしもこんな口調だけどさ」

 

「お主も身近にいた誰かの影響でそうなったのか?」

 

「いや、わかんない。あたしほら、記憶喪失だから……身近の誰かがこんな感じだったのかなとか覚えてないんだよね……どこでどんなふうに育ったのやら」

 

「……え、何それ? わしそれ初耳なんじゃけど。記憶喪失? あの……何じゃ、過去のことを何も覚えてないってやつ?」

 

「あれ、言ってなかったっけ? 記憶喪失で倒れてた……っていうか、落ちてきたところを母ちゃんに拾ってもらったんだよ」

 

「聞いとらんぞ全然……ていうか、スゥとあんまし似とらんかったのはそれが理由か……本当の親子じゃなかったんじゃな。というか、『落ちてきた』って何じゃ、どこから……ああ、それも覚えとらんのか」

 

「うん。ホント何にも覚えてないんだ。でも……」

 

 すると、レオナはなぜかそこで一旦切り……ふと上を見上げて何かを考えるようにして、

 

「何も覚えてないから、どうしてなのかはわからないんだけど……時々、見ていて理由もなく気持ちが暖かくなったり、胸が苦しくなったりすることはあるんだ。多分、あたしの失った記憶に関係してるんだと思うんだけど……」

 

「……? 例えば?」

 

「今まさに、って感じ。スズがおじいさんおばあさん達のことを大切に思ってて、皆のためにどんな苦労でもしてあげたいと思ってて……けど、おじいさんおばあさん達もスズのことを大切に思ってて、自分達のためにスズの人生を犠牲にしてほしくないと思ってる。……そんな風に、お互いにすごく大切に思ってるんだな……って思うと……なんか……なんでかわからないんだけど、私……悲しく思えてくるんだ」

 

 今度はうつむいてそう言うレオナ。

 ……お互いの主張がかみ合わなくてままならず、すれ違う様子が悲しい……ってわけじゃないのかな? 言い方から察すると……スズちゃんとおばあさん達のそんな様子を見ていると、唐突に自分の中に悲しいっていう感情が浮かび上がってくる、みたいに聞こえる。

 

 レオナの言う通り、彼女の、なくした記憶の部分が……それらを見て何らかの反応を示しているんだろうか?

 

 けど、予想ないし想像してみても、答え合わせのしようがないんじゃ…………ん!?

 

 そんなことを考えながら、私がふと、何気なく空を見上げた……その時だった。

 

 今日は朝から雨が降っていて……今は上がってるけど、空は相変わらず、雲に覆われていてどんよりとした天気だった。結構分厚いので、白、ないし灰色の空と言っていいと思う。

 けど、そんな空の色であってもはっきりわかるくらい、黒い煙が立ち上っていた。

 

 木立やら何やらがあってよくは見えないけど、この方角は……村がある方角じゃないか!?

 

 少しして、はっとした様子の私の視線の先を見たのか、レオナとスズちゃんも異変に気付いた。

 

「えっ、ちょ……何だあれ!?」

 

「村の方から……一体何が!? 火事か!?」

 

「待って、調べる」

 

 そう言って私は、体を紙に変えて飛び上がり、木立とかが邪魔にならないくらいの高さまで上がると……携帯望遠鏡で村の方を見る。

 すると、港に大きな船が泊っているのが見えた。

 

 しかしそれは、月に1回来る定期船じゃない。

 前回のそれは、私達がこの島に来たまさにその日に来ていたはずで……あれからまだ2週間も経っていない。来るにはまだ早いだろう。

 

 というか、その船のマストのてっぺんと、帆にでかでかと描かれて掲げられてるんだよなあ……ドクロの旗が。

 どこからどう見ても、海賊船だ。

 

「海賊!? この島は正規の航海ルートのどれからも外れて遠く離れておるから、普通はこの島に来る船などおらんはずなのに……」

 

「けど、私達が来たみたいに、偶然行きつくことはあるんじゃないか? でも、何にせよ海賊が港に来てるって……それに、あの煙……」

 

「……っ……皆が危ない!」

 

 その瞬間、スズちゃんはその全身を泥に変えて地面に潜り……すごい速さで山を下りて行った。

 それも、森も何もかも無視して、一直線に……そうか、今朝まで雨だったから地面が泥でぬかるんでるんだ。スズちゃんは『泥人間』、そこを伝って行けばすごい速さで移動できる。

 

 こうしちゃいられない! 村で何が起こってるのかはわからないけど……海賊船がやってきて、しかもあんな煙が起こってるってことは、絶対ろくなことじゃないのは確かだ。

 

 おじいさんおばあさん達のことも気になるし、スズちゃん自身も心配だ。私達も急いで行かないと!

 

 

 

 

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