始まりは中国の・・・どこだっけ?まあ良いや。とにかく、光る赤ちゃんが生まれたことがすべての始まりだったらしいのよね。そこから次々と人間離れした『異能』を持つ人間が生まれ始めたんだよね。のちにこの『異能』は『個性』と名を変え、世界中の人間のほとんどが持つものになったわけ。そんなヤバい世界だ。まぁ、その『個性』を悪用しようとするヤツらが出てくるのは不思議なことじゃない訳で。そうなると出て来るのが個性を悪用して犯罪などなどを犯しまくる
それはそれとして
お察しの通り俺は転生者ってヤツだ。しかし、別にトラックに轢かれた訳でも、自称神さまとやらに間違えてコロスケされたわけでもない。寝落ちしてしまっていつの間にか朝になっていた時のような感覚でこの世界に生まれ落ちてしまったようなのだ。びっくりだよね!俺に『個性』が発現したと同時に前世の記憶を思い出したんだ。前世では20歳超えたいい歳した大人であった俺には幼児プレイはキツかったっス・・・。俺はこの世界で『
ふぅ、まぁ無いものねだりしてもしょうがないから主人公たちと会える時代になるまで待つことにしたんだよね。幸い、そこまで年代は離れていないっぽいから「まぁ、体育祭とかでテレビで見れればいい方かな」とか思ってる。
・・・なんて言うと思ったか愚かモノメェー(羊)!バリバリ介入しちゃうもんね!だが、ただ介入する訳では無い。ここで皆んなに質問だ。皆んなはどんなヒーローをカッコいいと思う?オールマイトのような圧倒的なパワーを持つ人気No.1の正統派ヒーロー?それともエンデヴァーのような硬派な仕事人気質なヒーロー?いろんな答えがあると思うけど、俺は陰で暗躍する表と裏の顔を持つホークス、レディ・ナガン系のヒーローが大好物なのよねー!前世からそういうバットマンとかみたいな暗躍するダークヒーロー好きだったんだよね、俺。
「だからこうやって『ヴィジランテ』してんのよ、分かる?」
「知るかよ、ンなことぉ!!気味が悪い仮面なんかつけやがって!とっととこの変な個性を解きやがれぇ!!」
「あんたの義眼よりかはいいデザインだと思うけど」
目の前でこちらに殴り掛かるような体勢で固まる全身が筋繊維で覆われた大男こと、敵『マスキュラー』は怒りと憎しみの籠った片目で俺を睨んでくる。
「んー。やっぱ初見の相手に対して『影』は強すぎるなぁ。『経験値』が全然貯まんねぇや」
俺の足元からマスキュラーへ『影』が伸びており、それがヤツの動きをその場に留めている。便利でかなり強力な『個性』なんだけどすぐに戦闘が終わっちゃうのが難点だ。林間学校であんなに緑谷くんを追い詰めたあのマスキュラーがこの通りだ。
「クソっ!クソっ!!クソがぁぁぁ!!!!こんなとこで!こんなガキなんかにぃぃぃー!!?」
「ギャーピーギャーピーうるさいんだよ。発情期の猿かテメーは。いや、どっちかっつーとゴリラかお前は。まぁ良いや、天罰が下る時が来たんだよ、マスキュラー。これは君にとって必要なことなんだ」
「な、なんだよ・・・、近づいてくんじゃねェ!!」
俺はマスキュラーの前へ歩みを進め、唯一筋繊維に覆われていない頭部に触れる。すると、小さな機械音と共にマスキュラーの額から『ディスク』が出てくる。それのディスクを取り出すと、たちまちマスキュラーの全身を覆っていた筋繊維が剥がれ落ちていく。
「・・・えっ?は、剥がれ・・・はぁ!?お、俺の個性がぁ!?!?」
「おー、『筋肉増強』ねぇ。シンプルな個性はやっぱ強いね。でも、今回は相手が悪かったね」
マスキュラーの『ディスク』を自分の頭に差し込み個性の確認を行う。その間もマスキュラーは自分の身に何が起きたのか理解できないでいるようだ。
「て、テメー!!この俺に何をしやがったぁぁ!!?」
「何って、お前の『個性』を奪ったんだよ」
「う、『奪った』だぁぁ!?クソガキが、意味わかんねぇこといいやがってぇ!!返しやがれぇぇ!!俺はぁ、まだ暴れたりね・・・」
「いやだよ。これからは『無個性』としてお前が傷つけてきた人への償いに人生を注ぐんだな。『筋肉増強』×『ブースト』!」
マスキュラーの叫び声を無視して早速手に入れた個性とお気に入りの個性を掛け合わせ、マスキュラーを思いっきり殴り飛ばす。肥大化した筋肉の塊に殴られたマスキュラーは断末魔の悲鳴を上げることも出来ずに数十メートルほど先で気絶している。
「ふぅ、お掃除完了!!イヤー悪党をボコボコにするのは気持ちいいゾイ⭐︎あとは警察に通報だな。『変声』」
俺は気絶したマスキュラーを『粘着糸』×『性質逆転』で拘束した後、『変声』の個性を使い、自分の声を女の声に変え警察に通報した。よし、後は警察とヒーローに任せて俺はこの場を離れるとしよう。
マスキュラーに遭遇して数日後、俺はある喫茶店でスマホを片手にオレンジジュースを飲みながら人を待っていた。喫茶店と言えばコーヒーだろうって?コーヒーの香りは好きなんだけど味はまだ好きになれんのよなぁ。はいそこーお子ちゃま舌とか言わなーい『墨』ぶっかけるぞゴラ
「お待たせ!盤代少年!いやーすまない。ここに来る途中で敵を見つけてしまってね、対処していたら遅くなってしまった。HAHAHA!ゲボッ」
「いいえ〜そんな待ってないっすよ。八木さんも相変わらずっすね。『活動限界』の意味ちゃんとわかってます?」
元気に吐血しながら喫茶店に入ってきたガリガリで枯れ木のような男。信じられないと思うがこの男こそ日本No. 1ヒーロー『オールマイト』こと
「も、もちろん!それはわかっているんだがね・・・。それよりこの間の『マスキュラー』逮捕、あれ君だろう?お手柄じゃないか!・・・ところで、『例の件』、改めて考えてくれたかい?」
「そりゃどーも。あと『譲渡』の件はお断りしたはずですよね?『俺より良い継承者が現れますよ。俺には荷が重すぎる』って」
「どうしても駄目かい?君も知っている通り、私にはあまり時間がない。どんどん『活動時間』が短くなってきている。それに、私は君以上にこの『個性』の適任者はいないと思うんだがな」
まーた始まった(呆)オールマイトの個性の押し付けぇ。いや、いらんよ。既に個性は腐るほど持ってるし、平和の象徴とか俺の性に合わないし、それにオールマイトの個性『ワン・フォー・オール』はこの世界の主人公である緑谷出久くんがもつべきものであるからだ。
「だーかーら!いらないってんでしょ!?しつこいなぁ。俺より適任のあるヤツが出てくるって言ってるでしょ〜?」
「そう言い続けて数年も経っているじゃないか!本当にマジでヤバいんだって!君が一番知っているだろう!?」
「もう少し!もう少しだから!今年・・・いや、来年ぐらいに現れるから多分!きっと!メイビー!」
「その言葉、もう何百回も聞いたぞ!流石にもう騙されないぞ!大人しく受け取るんだ!」
このやりとりは初めて会ったときから続く茶番である。本っっ当に折れないなぁこの人!ちょっとした小競り合いをしていると、店外が少し騒がしくなってきた。敵でも暴れてんのかな?
「くっ、敵か!すまないがこの話はまた今度だ盤代少年!ここの代金は私が払っておく!ではまた!」
「あ、ちょっと!・・・ハァ、まったく、いつになったら緑谷くんは現れるのかねぇ」
オールマイトは外の様子が分かるとすぐに出て行ってしまった。本当に行動力だけはあるな、あのホネホネマン。喫茶店を出ると走り去っていくオールマイトの背中が遠ざかっていく。何度も思うが、やはり俺に平和の象徴とか絶対に無理だわ。絶対過労死するわ。溜め息と共にそう思考していると近くの線路がある方角から大きな叫び声が耳に飛び込んできた。驚いて振り返ると、体を巨大化させた敵が唸り声を上げていた。野次馬が集まり始め、野次馬をヒーローが守っている。どこかで見た光景・・・。
そう、どこかで見た光景。自然と頬が吊り上がり、笑みが溢れる。
「始まったぜ、オールマイト。ここがこの物語の『オリジン』だ」
「『でっけー
名前→盤代 円(ばんだい まどか)
性別→男
年齢→23歳
個性→ディスク
個性解説→触れた相手から「記憶ディスク」と「個性ディスク」を取り出すことができるぞ!取り出したディスクは体の中に収納できて、制限はほぼないぞ!また、ディスクに命令を読み込ませて相手に強制させることができるぞ!モデルは「ジョジョの奇妙な冒険」に登場するスタンド「ホワイトスネイク」
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