Blue Archive Daughter is the Devil   作:クラウディ

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短いけど許して……





Mission2:My "Reason"

「な、なんで俺が"ネロ"に……!?」

 

この身体の持ち主が持っていたであろう武器を確認し、今までの情報を整理した俺は本来ならいないであろう存在に混乱する。

 

――「ネロ」。

 

それは某ヘリがよく墜落する会社として有名なところが製作した人気スタイリッシュアクションゲーム「デビルメイクライ」シリーズ。その4、5作目である「デビルメイクライ4」、「デビルメイクライ5」の主人公である"デビルハンター"の青年の名前である。

生まれた頃より孤児院で育てられ、恋人である「キリエ」やその兄である「クレド」と共に育ってきたという経歴持ち。

「ネロ」という名前は、その孤児院の前に捨てられていた時、黒い布に包まれていたことから「(Nero)」という名前になったそうな。

 

そして、「Devil May Cry(悪魔も泣き出す)」というタイトルの通り、この作品は襲いかかってくる「悪魔」をバッタバッタとなぎ倒していく爽快なゲームだ(ただしDMD等を除く)。

そんな作品の主人公であるネロだが、俺が先ほど見つけたバレルが2本あるリボルバー――『ブルーローズ』というものと、出力がヤバすぎて成人男性であるネロの身体を宙に飛ばすレベルに魔改造されている機動大剣――『レッドクイーン』を使って戦う。

他にもネロは"とある事情"により「悪魔」の力が使えて、作中ではその力をフルで使い、悪魔を千切っては投げ千切っては投げていた(2階建てのバスみたいにデカイ上級悪魔なんかを片腕で持ち上げたり、巨人の拳を打ち返したりとパワー特化すぎるキャラである)。

 

そんなネロ以外にも、第1作目の初代「デビルメイクライ(無印)」から3作目「デビルメイクライ3」までの主人公として「ダンテ」という週休6日借金滞納してオリーブ抜きピザ&ストサンしか食べないダメ人間の鑑だが人としての正義感を持ち合わせてるこれまたカッコいいデビルハンターもいるがとりあえず一旦置いておく。

 

今重要なのは、「なんで俺がブルーアーカイブの世界に、推定TSしたネロの肉体をもって生まれてるんだ」ってことだ。

 

「いや、えぇ……? なんで俺なん? そこは中身が俺じゃなくてそのまんまネロでよかったでしょ……」

 

めちゃくちゃ混乱している俺だったが、ある程度正気を取り戻すとまた探し始める。

 

「えっと、これは女の子の服。んー、やっぱりファンシーって感じじゃねぇな。そこはやっぱり"ネロ"ってところか? あ、でも下着は女のk……ワーオ、ピンク色のリボン付きパンティ……ハッ! いかんいかん、正気を取り戻せ俺。女子の下着をじっくり見るのは男としてどうかと思うぞ」

 

思わずじっくり見てしまうほど新世界な光景に少しワクワクしてしまったが、あるものを見つけたことで息を飲んだ。

 

「手紙、か……」

 

小学生らしく丸い字で書かれた手紙だ。

宛先は……「おとうさん へ」。

よく見ると所々濡れていたのか紙がよれている。

 

「…………」

 

おそるおそる、手紙を読み始めた。

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

――おとうさん へ

 

――きょうはせんせいにいっぱいほめられてうれしかったの

 

――おべんきょうでもいっぱいはなまるがとれてみんなにすごいっていわれたの

 

――おともだちともいっしょにあそべてすごくたのしかったの

 

――でもおとうさんはいつまでもかえってこないの

 

――さみしいです

 

――みんなといっしょにおかしをたべても

 

――せんせいにいっぱいほめられても

 

――おとうさんがいないとさみしいの

 

――おとうさん

 

――はやくかえってきて

 

――ねろ より

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

読み終わった俺は真剣な表情へと変わった。

 

どうやら想像していた以上に事は重かったみたいだ。

紙が濡れていたってことは、この子は泣きながら書いていたということ。

それもお父さん……俺の思ってる通りなら"アイツ"しか思い浮かばない。

 

そしてもう1つ気になることがある。

 

――それは、そもそもブルーアーカイブという作品に登場する生徒達の"親"は登場しないということだ。

 

これが生徒に焦点を当てたために省かれたのか、それとも意図して隠されているのかは分からないが、個人的には後者の可能性が大きいだろう。

"吐き気を催すクソッタレ(ベアトリーチェ)"みたいなのはいるが、あれは親にも大人にも含めるつもりはない。

他にも、生徒達が親を気にしたというシーンは俺の記憶にはない。

 

――そんな世界で、この子は明確に自分の父親を理解している。

 

……俺の思ってる通りなら、たぶん"アイツ"が出会った女性がここ出身なのだろう。

その間にこの子は生まれた……これが一番あり得そうだな。

そして、"アイツ"はこの子を捨てた。

 

「……クソッ……!」

 

思わず吐き捨てるような言葉が出た。

"アイツ"のやってきたことへの怒りが沸いてきたからだ。

確かに、"アイツ"は過酷な人生を送ってきた。

力が足りず母親は殺され悪魔に堕ち、それでも人に戻ろうとして身体を重ねた女性は殺され自分は人に戻れないからと悪魔として生きた。

 

"アイツ"は間違いを何度も犯してきた。

でも、最後には大切なものに気づけたんだ。

だから俺は"アイツ"を好きになったんだ。

 

でも、この子の事を思うと……。

 

「一発ぶん殴ってやんねぇとな……!!」

 

そう、心に誓うのであった。







・"アイツ"
皆さんご存知「鬼いちゃん」。
本来なら普通の一般女性との間にネロが出来たが、本作ではキヴォトス住人との間に子供が生まれた。


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