Blue Archive Daughter is the Devil 作:クラウディ
考察要素多すぎてそれっぽい文章になってるけどユルシテ……
「とりあえず、目標は決まった」
手紙を読み終えた俺は、鍵付きの引き出しに手紙をしまい、新たな決意として部屋にあったノートに「クソ親父をぶん殴る!」と大きく書いた。
この身体を借り受けているはずの俺は、いずれこの子に身体を返す際、この子が笑ってられるようにあの"クソ親父"をぶん殴って面倒を見させること、それが今の目標である。
だが、"アイツ"が本編通りになってたらまず今の俺には勝ち目がない。
なら、俺自身も強くなることが一番良いんだが……。
「……無理ゲーだろあれ」
そう、"アイツ"に勝つということは普通にいけば無理ゲーなのだ。
まず、「デビルメイクライ」という世界観について話そう。
そもそもデビルメイクライでは、物語の始まる現代から約2000年前まで"魔界"に住む悪魔と、"人間界"に住む人間の戦いがあった。
その時から悪魔はめちゃくちゃな強さをしており、人間達は日々追い込まれていたそうな。
そんな悪魔の軍勢を率いていたのが、魔界の帝王――「魔帝ムンドゥス」。
強さとしてはまぁめちゃくちゃというか、"自身の魔力から悪魔を創造する"というなんかすごい力を持っている。
これがどのくらいヤバいかわからないという人は、某運命的に考えてみよう。
ムンドゥスがやってるのは"魔力"から"生命"を創ること。
そして、それはただの人形ではなく"魂"も持ってるんだぜ?
もっと分かりやすく言うなら、電気を素材に人間を創るということ。
はい、頭おかしい能力である。
しかも、生み出される悪魔はムンドゥスより弱いということはない。
なにせ、創造主であるムンドゥスからしても「コイツを暴れさせたら魔界が崩壊する」と断言するレベルにヤバい悪魔――「ナイトメア」ってのもあるからだ。
まぁ、そんな感じに世界の法則ガン無視した能力でヤバい悪魔量産してたのが魔帝ムンドゥスという悪魔である。
そんな奴にも"右腕"と呼べる存在がいた。
――それが「伝説の魔剣士スパーダ」。
"アイツ"とダンテの実の父親となる悪魔だ。
その力はまさしく一騎当千。並みいる敵をなぎ倒し、その名を轟かせたのである。
そんな悪魔もいるもんだから、人間側はますます劣勢に立たされていた。
――スパーダが悪魔を裏切るまでは……。
なんでスパーダが悪魔を裏切ったのかは、最新作でも語られていない。
デビルメイクライ世界の現代にはおとぎ話として残っているそうだが、大体は「人間としての正義に目覚めた」とかなんとかで詳細には語られていない。
だけど、その時からスパーダが悪魔を裏切ったのは確かだ。
もちろん、ムンドゥスはスパーダを殺すように配下へと命じる。
今まで人間界へ攻撃を行っていた悪魔全ての軍勢がスパーダただ一人へと襲いかかった。
この話をゲームで見た俺の当時の感想を隠さず言うなら「無理だろこれ」としか言いようがない。
――だが、スパーダは勝ったのである。
スパーダは"魔剣士"とあるように「剣」を使って戦う悪魔。
どんな戦いをしたのかは分からないが、少なくとも剣を振るって戦ったのだろう。
それで、悪魔の軍勢を打ち倒し、果てにはムンドゥスすらも封印した。
正直言おう。なんでお前右腕ポジだったん?
そんな俺のツッコミはさておき、悪魔との戦いに勝利したスパーダは、自身の力を使って繋がっていた人間界と魔界を"斬り分けた"そうな。
そして、悪魔が人間界へと来れないように世界規模の結界を張った。
もう一度言おう。なんでお前右腕ポジだったん?
こんな感じのバケモンがスパーダという悪魔だ。
そんなスパーダの伝説から約2000年後の現代。
そろそろその伝説も薄れてきた頃、スパーダは人間の女性――「エヴァ」との間に双子をもうける。
――それが"アイツ"と、デビルメイクライの主人公"ダンテ"であった。
それからなんやかんやあって、二人は成長。
しかし、スパーダのいない間に母が殺されるということもあって、二人の道は大きく分かたれたのである。
……とまぁ、これがデビルメイクライ本編が始まる前の前日譚だ。
こっからデビルメイクライの話が始まり、なんやかんやあってこの身体の持ち主のモデルである"ネロ"がうまれたりするのだが、これは一旦置いておこう。
それで、俺の目標である「アイツをぶん殴る」を行うには"アイツ"と戦いになるレベルには強くならないといけない。
そんな"アイツ"の出来ることを列挙していこう。
・父親譲りの戦闘力&魔力(弱っていたとは言え、上級悪魔を秒殺)
・刀の形状をした魔剣を用いての斬撃(空間が斬れる)
・魔力だけで剣を構築。雨のように降らせて上級悪魔の動きを止める
・瞬間移動かと見紛うほどのスピード(素の身体能力だと思う)
・剣以外にも格闘戦ができる
「無理ゲーかな?」
そう思わず呟いても仕方ないレベルにはヤバいスペックである。
これが最新作ラスボスの強さか……これに勝った原作ネロってヤバいんだなって……。
決意した手前、やめるつもりは更々無いが、正直勝ち目が薄い。
それに……
「そもそも"アイツ"がここにいるのかっていうのが謎だな。もしかしたらこの子が"ネロ"と同姓同名なだけで、また違うかもしれないし……いやでも、銀髪碧眼親父なしのブルーローズ持ってるってほぼ"ネロ"だよなぁ……」
そう、もしかしたら俺の勘違いってだけで、この子の親は"アイツ"じゃないかもしれない。
そもそも、この世界が「デビルメイクライ」にある学園都市キヴォトスなのか、「ブルーアーカイブ」に"アイツ"とかがいたらって世界なのかも謎なのだ。
それとも、2つの世界が両立されていて、キヴォトスの"外"にはデビルメイクライの舞台――「レッドグレイブ」が存在する現代世界があるのかもしれない。
まぁ、あくまで希望的観測だし、今俺がいるのは学園都市キヴォトスで間違いはない。
あとはデビルメイクライの要素があればある種の確信を持てるのだが……。
「……探すか……」
ついでにこの身体の動かしかたも試したいしな。
というわけで、俺は外出することに決めたのである。
・ネロ(中身別人)
覚悟ガンギマってる系の元一般人現幼女。
壮大な目標(親子喧嘩)を立てたものの、あまりの無理ゲー具合に少しビビってる。
それでもやめるとはいかない辺りイカれてる。