〜キヴォトスに降臨した転生人・第一期〜   作:アルティ2 SS投稿速報から転生

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アビドス編
アビドス編第1話「慌ただしい出会い」


 

 

 

 

 

 

リセイがシャーレに着任してから数週間が過ぎた

 

あれからさまざまなキヴォトスにおける事件を解決していったリセイにシャーレの先生はすごい!などのうわさが広まり、その数週間で知名度を一気に轟かせた

 

リセイはシャーレで寝泊まりを繰り返し、備え付けの風呂に浸かって、飯を食べては寝るのループをしていた。

彼とて、怠惰な毎日を過ごしているわけではない。アロナと共に、今日もシャーレの業務をそつなくこなしていた

そんな時、シッテムの箱にとある通知が届いた

 

 

 

 

 

 

 

 

アロナ「先生!アビドス高等学校対策委員会からの要請です!」

 

リセイ「アビドス…たしか借金地獄になってる学校だったか?資金に関することはこっちは力になれないかもしれないんだが…」

 

アロナ「あはは…そう言うわけではないみたいです…要請内容は、アビドスに近頃攻撃を仕掛けてくるヘルメット集団がいるとのことです。アビドス学校の生徒さんたちも黙っているわけではなく、対応と鎮圧を試みているのですが…どうやら弾薬などの物資が底をつきそうとのことです。シャーレに要請が来たのは、単に助けて欲しい知らせをしたと言うことでしょう!」

 

リセイ「……仕方ねぇ…これも仕事のうちだ。行ってやるとしよう。アビドスがなぜ借金に見舞われてるかも聞いておきたいしな。」

 

アロナ「さすが先生!私も全力でサポートします!」

 

リセイ「おう。ありがとうアロナ。」

 

 

 

 

 

リセイは身支度をして、アビドス高等学校へ向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜アビドス高等学校周辺〜

 

 

 

 

 

 

 

リセイ「チッ…いかに様々な世界をある渡り歩いてきたとはいえ、迷っちまう癖は何千年経っても治らねぇな…だがもうすぐのはずだ…ここら一帯は広すぎるんだよ…」

 

 

 

 

リセイはアビドスに向かったは良いものの、道に迷ってしまっていた

迷った時間はものの30分程度だが、自分の方向音痴さに呆れを隠せずに居た。しかしそこにとある少女が自転車に乗って現れた。

 

 

 

 

キキッ!

 

 

 

???「ね、もしかして、シャーレの先生?」

 

リセイ(………砂狼シロコ…わざわざ俺を見つけてくれたのか…)

「ああ、そうだけど、君は?」

 

シロコ「砂狼シロコ。アビドス高校2年の対策委員会。先生が来るのが遅いなって思って、迎えにきた。」

 

リセイ「…わざわざ迎えにきてくれたのか?ありがとう!この辺りは初めて来たから迷ってしまってな。」

 

シロコ「ん。私も先生がどんな人なのか気になったから迎えにきた。優しそうな人でよかった。」

 

リセイ「…そうか?俺は容姿や性格にあまり自信がないんだ。そう褒められると嬉しいよ。」

 

シロコ「お世辞じゃない。普通にかっこいいと思う。アヤネからは大体聞いてると思う。私たちは今結構危ない状況。」

 

リセイ「ああ。早速案内してくれ。」

 

シロコ「ん。こっちだよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10分後…

 

 

 

 

 

 

〜アビドス対策委員会部室〜

 

 

 

 

 

 

ガチャ

 

 

 

 

シロコ「みんなおはよう。お客さんだよ。」

 

アヤネ「おはようございますシロコ先輩!お客さんって…」

 

セリカ「!?大人の人が何でアビドスに?」

 

ノノミ「あ!もしかして、アヤネちゃんの手紙がもう届いたんですかね?」

 

シロコ「そう。この人がシャーレの先生。私たちの要請がこんなにも早く届くなんて、うわさはやっぱり本当だったみたい。」

 

リセイ「おはよう。いや、こう言う場合こんにちはとでも言うべきかな。俺がシャーレの先生で、リセイって名前だ。よろしく。君たちが何やらヘルメット集団に襲われてるって聞いて、弾薬と補給物資を持って来れるだけ持ってきたが、アビドスは思ったより広くて迷ってたところを、シロコに助けられてここに辿り着くことができた。」

 

ノノミ「やっぱり!おはようございます先生!私は十六夜ノノミ!アビドス対策委員の2年です!よろしくお願いします!」

 

アヤネ「お会いするのは初めてですね!私は奥空アヤネ。アビドス対策委員の1年です!」

 

セリカ「へぇ…シャーレの先生って意外とキッチリしてるかも…って自己紹介しないとね!私は黒見セリカ!アヤネちゃんと同じ対策委員の1年!よろしくね!」

 

リセイ「…ああ。よろしくみんな。でも…後一人、居るんだろ?」

 

シロコ「…え?」

 

リセイ「アビドス対策委員会には全部で5人居ると聞いた。いや、正確には5人しか居ないと知っている。今は4人だけで1人居ない。後一人はどうしたんだ?」

 

アヤネ「ど、どうやって私たちアビドス高校の生徒が5人だけだと知ったんですか!?」

 

リセイ「君達が巨額の借金に追い込まれてることも知ってる。先に言っとくが、君達に関わった大人に聞いた訳じゃない。もしそう言う奴らに会って、アビドスの内情を知ってたら、この場所に来るのに迷ったりしねぇさ。俺は全部君たちの事情を知った上でここに来た。」

 

ノノミ・シロコ・セリカ・アヤネ「……………」

 

???「なるほど〜そこもやっぱり噂通りだねぇ…あらゆる情報を先んじて保有して、キヴォトスの難事件を難なくこなす、シャーレの先生って。」

 

ノノミ・シロコ・セリカ・アヤネ「!?」

 

 

 

 

部室の奥の部屋からひょっこりと現れた少女はリセイにそう言った

 

 

 

 

リセイ「!」(小鳥遊ホシノ…普段は寝惚けてるような奴らしいが、いざという時にはキヴォトストップクラスの実力を出して戦う…こいつがいればたいていのことはなんとかなるだろうが…まぁだからこそ、借金地獄なアビドスが今まで存続しているんだろうな。)

 

シロコ「ホシノ先輩!寝ていないなんて珍しい。いつから聞いてたの?」

 

ホシノ「酷いなぁ!おじさんはいつでもどこでも寝ている訳じゃないんだよ〜…聞いてたのは最初から。先生がこの部室に入った時からだよ。」

 

セリカ「…まぁそれは置いとくとして、なんで私たちの事情を知ってるくせに要請に応じたの?」

 

ホシノ「ちょっと待ってセリカちゃん。そのことは確かに気にはなるけど、その前に聞いておきたいことがあるんだよねぇ。」

 

ノノミ「え?聞いておきたいこと?」

 

ホシノ「うん。ねぇねぇ先生。アビドスだけに限った話じゃないんだけどね?どうやって事前に情報を調べて事件解決ができるのかな?何かコツがあるのかなぁ〜?」

 

 

リセイ(…おまけに勘が鋭いときた。こいつは敵に回したら厄介だな。しかし、俺はこの世界で先生になっちまったから、こいつらを導かないと意味ないしな。)

「似たようなことを連邦生徒会のリンに聞かれたよ。でもここは、リンと同じように返した言葉を言わせてもらう。内緒だ。言ったってどうせ信じやしない。」

 

ホシノ「………ふーん…」

 

アヤネ「あ…あの…それは言ってみないとわかりません…私たちの事を詳しく知っていて尚、こうやって助けに来てくれたのですから、私は信用できます。みんなはどうですか?」

 

ノノミ「もちろん私は信じますよ!見かけで判断して申し訳ないですけど…悪いことを考えてるような人に見えませんから!」

 

セリカ「…納得いかないけど…でもなんでかな…この人…他の大人と少しちがう気がする…し…信用しちゃいないけどね!」

 

シロコ「ん。私も信用する。たった1時間くらいでシャーレからここに辿り着ける行動力と優しさ。セリカの言う通り、完全に信用できるかどうかは分からないけど、私は信じても良いと思う。」

 

ホシノ「だってさ〜良かったねぇ先生みんなからモテモテで。」

 

リセイ「ホシノって言ったな。君はどうだ?俺の言ったことを信用しても良いと思うか?」

 

ホシノ「信用するかしないかと言ったらシロコちゃんと同じ心境だねぇ。でもおじさん、先生みたいなひと嫌いじゃないよ。セリカちゃんの言う通り、他の大人とは何かが違う感じがするしねぇ。」

 

リセイ「………教えても良い。でも、今それを言ったところでどうにもならないしどうしようもない。いま君たちに必要なこと、ここを占拠しようとするヘルメット団から学校を守り、借金をどう解決するかじゃないか?」

 

アヤネ「確かに理屈では通ってますし嬉しいです…でも…」

 

リセイ「……時が来たら、俺についてのことを全て話すと約束しよう。その時が来るのはまだ遠い先、俺は君達の人生を無駄にさせないためにここに来た。大人のやることとは、教師のやることとは、そう言うことだ。俺のことを信用してくれるなら、まずは騙されたと思ってヘルメット団を返り討ちにしよう。」

 

ホシノ「…うん!ここで質問攻めにしていても仕方ない!おじさんはそれで納得するよ。みんなもそれでいい?」

 

ノノミ「ホシノ先輩がそう言うなら…私もやってみます!」

 

シロコ「私も従う。先生が居るとどう変わるのか知りたい。」

 

アヤネ「はい!私も先生の指揮をお手本にしてみたいです!」

 

ホシノ「…セリカちゃんはどぉ〜?やってみる?」

 

セリカ「うっ…わ、わかったわよ!みんながそう言うなら…言っとくけど完全に従う訳じゃないから!そこだけ勘違いしないようにしてよね!」

 

リセイ「…それで構わないさ。改めてよろしくみんな。」

 

ホシノ「うん〜よろしくね〜先生。あ、私の自己紹介がまだだったね。私の名は小鳥遊ホシノ!アビドス対策委員会3年!おじさんも改めて、よろしくね先生〜」

 

リセイ「ああ。よろしくなホシノ。」

 

 

 

 

 

 

ドッゴォオオオオン!!!

 

 

 

 

 

 

リセイ「!」

 

ホシノ・ノノミ・シロコ・セリカ・アヤネ「!?」

 

 

 

 

 

お互いの自己紹介が済んだ直後、アビドスのグラウンドで大爆発が起きた!

 

 

 

 

 

 

アヤネ「ヘルメット団です!また攻撃を仕掛けてきたようです…!」

 

シロコ「大丈夫。弾薬も補給も満タン。」

 

ノノミ「戦えるだけの力はあります!みんな!行きましょう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜アビドスグラウンド〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルメット団A「オラオラオラァ!出てこいよアビドス対策委員会!もうそろそろお前らの弾薬も補給もねぇだろ?ここをヘルメット団が占拠してやるぜぇ!」

 

ヘルメット団B「おーい!もう一発手榴弾ぶん投げるか?」

 

ヘルメット団C「いや待て!こっちもあんまり弾薬ねぇからな!無駄遣いはできねぇぞ!アビドスの生徒にでもぶち当ててやろうぜ!ヒャッハー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リセイ「……ほんとに年頃の女の子かこいつらは…」

 

ホシノ「よーし。それじゃ早速、先生のお力添えをしてもらおっかな〜」

 

セリカ(先生が居るかどうかでどれだけ変わるか…お手並み拝見ってとこね。アヤネちゃんはともかく、大の大人が安全なとこで指示を出すだけなんて…ま、普通の人間だからしょうがないか…これでいつもと変わんなかったら文句言ってやる…)

 

リセイ「…ヘルメット団の突入人数は約35…正面から猪突猛進してくるな…よし、ホシノ、ノノミ。全てのヘルメット団は校舎の中に入り込もうとしてくる。君たち2人は協力しながら足止め、シロコは二人が足止めしている間に、右側から3発ほど手榴弾をくれてやれ。セリカはシロコの逆側から同じことをやるんだ。シロコとセリカは手榴弾を3発投げた後、ホシノとノノミと共に一斉射撃。敵の増援が来た場合、俺が次の指示を追って出す。」

 

シロコ「…先生。一応聞くけど、どう言う意図があって、私とセリカが左右から攻めるの?」

 

リセイ「その答えは自ずとわかる。まずはやってみな。そら来たぞ!アヤネ!弾薬が切れないようにホシノとノノミをサポートだ!」

 

アヤネ「は、はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

戦闘BGM ワンパンマン「battle!」

 

 

https://youtu.be/HAEJQDR6SHg

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルメット団s「おおおお!!やっちまえー!」ドドドド!!

 

ホシノ「一先ずは指示通りに動いてみよっかぁノノミちゃん!」ドドドン!バァンバン!!

 

ノノミ「はい!ホシノ先輩!」ドガララララ!!!

 

 

 

 

 

ホシノはショットガンでヘルメット団を、ノノミはガトリング砲でヘルメット団をの進撃を食い止めている

 

 

 

 

 

シロコ「…タイミングがよくわからない…手榴弾はいつ投げればいいの?」

ピーピー!

 

 

 

シロコの無線に連絡が入った!

 

 

 

リセイ『シロコ!聞こえてるな?』

 

シロコ「うん!聞こえてる!手榴弾を投げるタイミングっていつ?」

 

リセイ『今この瞬間から20秒後だ!セリカ!聞こえてるか?君も同じタイミングで奴らにプレゼントしてやれ!』

 

セリカ『うん!きこえてるわよ!やれば良いんでしょやれば!』

ピーピー!

 

 

 

セリカとシロコと無線を共有して、手榴弾を投げるタイミングを伝えた!

 

 

 

リセイ『残り5秒…4…3…2…1…今だ!行け!』

 

シロコ「ん!」ブンブン!ブン!

 

セリカ『良いものあげるわよ!ほらほらっ!』ブォン!ブン!

 

 

 

 

ズドォン!!!ドドン!!ボガァァン!!

 

 

ヘルメット団s「うわぁぁぁぁあ!?」

 

「な、なんだぁ!?」

 

「ぎゃぁぁぁぁあ!!」

 

 

 

リセイ『よし!手榴弾で敵が怯んでるうちに全員で一斉射撃!相手を全員袋叩きにしろ!アヤネ!敵部隊後方に何でもいいから廃棄物を落としてやれ!一人も逃さねぇためにな!』

 

アヤネ『えぇ!?』

 

ホシノ「うへぇ〜w考えることがえげつないねぇ先生!」ドガン!ドガン!

 

ノノミ「でも私たち、凄くスマートに戦えてる気がします…建物の損壊も最小限ですし!」ドパパパパ!!

 

セリカ『…確かに私たちが無傷で有利に立ってる…今までより一番戦いやすいかも…って!そんなことしたら後処理が…!』ドドドド!

 

シロコ「なるほど。逃げたりするヘルメット団がいたら廃棄物ごと吹っ飛ばすんだね…!」ドン!ドン!ドン!

 

リセイ『おうその通り。と言いたいがただの通行止めにしとこう。ほんとに吹っ飛ばして意識を失われちゃ話にならん。ヘルメット団に少し聞きたいことがある。』

 

アヤネ(冗談でよかった…)

『で、では!校門前に使えない鉄屑などを落とします!シロコ先輩とセリカちゃんは落下時の風圧に気をつけてください!』カチッ

 

シロコ「ん!すでに避難は完了してる!」

 

セリカ『こっちも平気よ!落とすなら早く!あいつらほんとに撤退していくわよ!!』

 

ヘルメット団a「おい冗談じゃないぞ!?アビドスの連中…何でこんな動きが速いんだ!?」

 

ヘルメット団b「これじゃ話が違う!まるで全部行動を読まれてるみたいだ!」

 

ヘルメット団c「くっ…くそ!撤退!撤退だぁー!」

 

 

 

 

        ヒュゥウウウ…

 

 

 

 

 

 

 

 

       ドドドドドォン!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルメット団s「ぐわぁぁぁぁぁぁ!?」

 

 

 

 

リセイの指示通りに動いたアビドス対策委員会はヘルメット団を全て追い詰め、袋の鼠状態にした

 

 

 

 

 

 

 

 

ホシノ「さぁ〜覚悟はいいよね?よくもアビドスのグラウンドを爆破してくれたねぇー…」じーー…

 

ノノミ「私も流石に怒りますよ!大事なアビドス学校を爆破するなんて…お仕置きですね…!」じとー…

 

シロコ「さぁ、今度はこっちから追い詰めるよ。」キッ!

 

セリカ「人ん家の学校荒らしてタダで済むと思ってないんでしょうね…?」ギロッ!

 

 

 

 

シロコとセリカはホシノとノノミに合流し、ヘルメット団を追い詰めて、睨みつけながら脅しをかけた!

 

 

 

 

ヘルメット団f「くっ、くそ!このままやられねぇぞ!お前らやっちまえ!」ドドドドン!!

 

ヘルメット団e「うおおお!」ドンドン!

 

ホシノ「そうはイカの何とかってねぇ〜!」サッ

 

 

ガガガガガ!!

 

 

ホシノはノノミ達の前に立ち、守るようにシールドを取り出した!

 

 

ノノミ「ホシノ先輩!伏せてください!」

 

ホシノ「!」スッ!

 

ノノミ「ノノミ〜!行きまーす!」ドガガガガガガ!!

 

シロコ「セリカ!左右から追撃行くよ!」ダダダ!

 

セリカ「わかってるって!任せといてシロコ先輩!」ダダダ!

 

ヘルメット団d「う、うわぁぁぁあ!!」

 

 

 

どわぁぁぁ!!

 

ぐわぁぁぁ!!

 

うがぁぁぁ!!!

 

 

 

ドドドドドドドド!!!バンバンバンバン!!!

 

ドゴォオオオン!!!

 

 

 

 

ピーピー!

 

 

リセイ『ヘルメット団は全員沈黙。作戦完了だ。5人ともお疲れさん。俺とアヤネは一度君たちと合流するよ。少しそこで待っててくれ』

 

アヤネ『ふぅ…何とか食い止めましたね…』

 

ホシノ「はいはい〜んじゃ、ヘルメット団は全員縛り上げとくとするね。」

 

セリカ(………まさか私たちがこんなに簡単にヘルメット団とやりあえるなんて…たった少しの指示だけでこんなに違うものなの…?一体あの先生は何者なのよ…)

 

シロコ「ん。ホシノ先輩、私も手伝う。」

 

ノノミ「あんまりきつく縛っちゃ流石に可哀想ですから、ほどほどにしてくださいね?」

 

ホシノ「相変わらず敵にも甘いんだからノノミちゃんは〜…」

 

 

 

 

 

 

 

5分後…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルメット団a「く…なんなんだ…あんなに弱くなってたアビドスの連中が何でこんなに強く…」

 

リセイ「……君たちに聞きたいことがいくつかある。悪いが俺には隠し事は通用しない。嘘だとわかった瞬間少々お仕置きが乱暴になる。」ギロ…

 

ヘルメット団s「ひぃっ!?」

 

ホシノ・ノノミ・シロコ・セリカ・アヤネ「!?」ゾワッ…

 

 

リセイはその場にいる全員を凍り付かせるような瞳でヘルメット団を睨みつけた

 

 

 

ホシノ(あ、あれぇ〜…なんかさっきまでと雰囲気全然ちがうねぇ…)

 

ヘルメット団a「わ、わかった!知ってることは何でもはなしますぅ!だから許してぇ!あたしらはただ雇われただけなんだよぉ〜!」

 

ノノミ「雇われたって…一体誰にですか…?」

 

ヘルメット団a「なんかよくわからんやつらだったな…スーツみたいな感じにこう…鎧っぽく…そんな格好したやつと武装した奴らが、アビドスの連中を始末しろって…そ、それから、アビドスの学校を占領しようとしたのは、あたしらの独断でやってることだから、依頼した奴らとは関係ない…」

 

セリカ「くっ!どっちだって一緒よ!あんた達は…あたし達の大事な学校を傷つけた上に乗っ取ろうとしたくせに!何被害者ヅラしてんのよ!」

 

リセイ「落ち着けセリカ。こいつらの言ってることは間違いないようだ。ヘルメット団のみんなも、俺がもう何者かわかってるだろ?」

 

ヘルメット団a「シ…シャーレのリセイ先生だろ?噂は聞いてるぜ…はっ!?まさかアビドスの戦い方や強さが全然違ったのはまさか…!?」

 

シロコ(……敵にまで名前を知られてる上に実力を恐れられてる…やっぱり本物…この人なら大丈夫そう。私達と一緒に戦ってくれる。)

 

リセイ「まぁ俺が指揮はしたが、この5人の判断能力が素晴らしかった。ただそれだけだ。ホシノ達は実力で君たちを押さえ込んだんだ。俺はあんまり関係ないさ。そんなことより、君達はもう帰って良いよ。ただし、二度とアビドス高校には近づくな。それと、手を出すな。それが見逃してやる条件だ。」

 

ヘルメット団s「!!」

 

アヤネ「先生!?い、良いんですか?逃がしてしまっても…」

 

リセイ「こいつらの言ってることは嘘ではない。正直に全部話した誠意とその怯えた目に免じて、今回は許してやることにしよう。その代わり、また同じことを繰り返すようなら……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

君たち全員、生まれてきたことを後悔させてやる…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘルメット団s「ひぃぃ!!す、すみませんでしたぁーー!!」

 

ホシノ「…………」(先生…一体何者…?)

 

セリカ(…あたしは今までこんな人を敵視してたの…怖すぎて目が合わせられない…な、何でこんな人が私達の味方をしてくれるの…?)

 

ノノミ「ま、まぁまぁ先生…」(私達のためにこんなに怒ってくれるなんて…でも…ちょっと凄すぎて言葉が見つかりませんね…)

 

アヤネ(な…なんて人なんですか…言葉だけでヘルメット団を震え上がらせるなんて…私も…こ、怖い…)

 

シロコ「……ほら、縄を切るナイフ。これに懲りたらもうこんなことしないで。私も次は先生と同じことをすると思うよ。」

 

ヘルメット団a「あ、ありがとう!ありがとう!」

 

 

 

 

 

ヘルメット団の全員は、縄を解いた後、全速力で去っていった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リセイ「……さて、色々言いたいことはあるけど、とりあえず一旦部室に戻るか?」

 

ホシノ「うん。そうしよっか。」

 

シロコ「ん。」

 

 

 

 

リセイ達は部室に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜アビドス対策委員会部室〜

 

 

 

 

 

 

 

アヤネ「それにしても…ほんとに凄かったですね…先生が私たちを指揮していただいたおかげでこんなにも簡単に追い払えちゃうなんて…」

 

セリカ「…先生…どうしてあたしたちにああ言う指示をしたの?あ…別に文句がある訳とかじゃなくて…」

 

リセイ「大丈夫だ。まだ完全に信じてくれると思ってるほど俺はつけ上がるような奴じゃない。指示の件は…そもそもヘルメット団はチンピラの集まりで、雇われでもしなけりゃ廃校寸前の学校を目的にあんな大人数でかかってきたりしないし、それに全員の動きがただ単に新しい拠点を作ろうとしているだけのものだったからね。奴らの動きを先回りするには行動心理を利用して戦えば良いだけのことだ。

おっと、アビドスを廃校になんてさせないが…失言だったな。廃校寸前って言ってすまない…」

 

セリカ「………ううん。お互い様…あたしも、今まで素っ気ない態度で…ごめん…」

 

リセイ「………」

 

ノノミ「あれ?セリカちゃんがこんなに素直になる人は初めてです…!」

 

シロコ「ほんとだ。私たちにでさえあんまりそんな顔見せない。」

 

セリカ「うるさいなぁ!!///別にあたしが普通に間違ってたことを謝っても良いでしょ!?」

 

アヤネ「セリカちゃん…ふふ…!先生のおかげです!本当にありがとうございます!」

 

ホシノ「まさかこんなに私たちをすぐに変えさせる力があるなんてねぇ…おみそれしたよ先生ぇ〜」

 

リセイ「……いや、俺は大人として当然のことをしただけだよ。だが喜んでる暇はないかもしれないな。アビドスを狙って依頼した奴らが居ること、借金についてのこと、もしかしたら全部繋がってる可能性があるな。」

 

ノノミ「え?どう言うことですか?」

 

リセイ「そもそも不自然なんだよ。弱くなってしまったアビドス高校をわざわざ人を雇ってまで潰そうとするか普通…それもその辺のチンピラを使って…それに、いかにアビドス周辺の環境悪化が進んだだけで9億円の借金って、生み出せるもんなのか?はっきり言って明らかに異常だ。君達は騙されている可能性がある。」

 

ホシノ「………」

 

シロコ「騙されてる…借金をしてるところに?」

 

リセイ「少し違う。カイザーコーポレーションから金を借りてるんだろ?」

 

アヤネ「え!?何でそこまで知って…」

 

リセイ「言ったはずだ。君たちの事は全部調べたと。あらゆる情報集めは基本中の基本。俺はそうやって過ごしてきた。……話が逸れたな。カイザーコーポレーションはあくまで金融機関に過ぎない。奴らは仕事をしているだけだからな。さらにその上の団体…いや、軍隊とでも言うべきか…」

 

ノノミ「軍隊…って…まさか…」

 

ホシノ「……」

 

リセイ「カイザーPMC…名前くらいは聞いたことはあるはずだ。」

 

シロコ「…なんかとんでもないことになって来たけど…それも先生が集めた情報?」

 

リセイ「ああ。あいつらの目的はまだわからないが、少なくとも金融機関だけがアビドス高校にこれほどまでの金額を押し付けるはずがない。5人とも色んな方法で借金返済に向けて頑張ってきてはいたようだけど、それを良いことに、カイザーPMCの連中は君達を飼い犬のように扱ってるかもしれない。だが、黒幕はカイザーPMCではない気がする…」

 

セリカ「ちょ…ちょっと待ってよ!黒幕とかそんなのどうだっていい!私たち、騙されたってこと!?今までずっと…これまで必死に頑張って…」

 

リセイ「セリカ。君はみんなに隠れて、借金を返すためにバイトをしているそうだな。」

 

ホシノ「…!そうなの?セリカちゃん…」

 

セリカ「…………うん…先生ってほんとに何でも情報得てるのね…」

 

アヤネ「…セリカちゃん…みんなのためにそこまで…」

 

ノノミ「どうやってそこまでのことを調べたのかは…それは置いておくとして…先生…私たち、それが事実だとしたら…これからいったいどうすれば…」

 

リセイ「………まずは、カイザーPMCに関することを調べたほうがいいな。だけど、ひとまず休息を取るとしよう。さっきの戦闘で疲れてしまっただろうからな…せっかくだから飯を奢ってやるよ。」

 

シロコ「ん…でもいいの?私たちのために…」

 

ノノミ「そうですよ先生…申し訳ないです…」

 

リセイ「良いから黙ってついて来い!腹空かせたまんまで次の行動に移る気か?俺ならやってられんわ…」

 

ホシノ「あははは…!ありがとう先生。それじゃお言葉に甘えるとしようかねぇ。おじさんも実はお腹空いちゃってたんだよねー」

 

リセイ「セリカ。君のバイトしているところはラーメン屋だったな。そこへ行こう。」

 

セリカ「ちょっと!何でわざわざあたしのバイト先なのよ!別にいくらでも他はあるじゃない…」

 

リセイ「食ってみてぇんだよ。このあたりで1番の人気店らしいからな。それに、顔見知りなら行きやすいだろ?」

 

セリカ「あーもう!わかったわよ!」

 

アヤネ「先生…何から何まで本当にありがとうございます!」

 

リセイ「礼はいい。ほらさっさといくぞ。日が暮れちまったらめんどくせぇ。」

 

ホシノ「はいはいー。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜柴関ラーメン店〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガララ!

 

 

店長「らっしゃい!何名様で…おっ!セリカちゃんじゃないか!なんだ、お友達を連れてきたんかい!」

 

セリカ「店長…今日はあたしは客のつもりできたからね…みんなあたしの友達と…シャーレの先生…」

 

リセイ「……」スッ

 

 

 

 

リセイは店長に会釈をした

 

 

 

 

店長「なっ…リセイ先生じゃねぇか!ようこそ柴関ラーメン店へ!あのシャーレの先生がこんなところへ来てくれるなんて光栄だ!」

 

ホシノ「おや?店長は先生のことを知ってるの?」

 

店長「知ってるも何もこの人はさまざまな難事件を解決して、いろんな人を助けてるって噂でもちきりだぜ?あまりに人が良いんでそこらじゅうの人々はリセイ先生を見かけたら大騒ぎさ!」

 

アヤネ「せ…先生ってすごく有名になられていたんですね…」

 

シロコ「ん。まぁそれも当然だと思う。サンクトゥムタワーの制御権を復活させることができてるって話も連邦生徒会から連絡が来たし。先生は本当にいろいろ凄いよ。」

 

リセイ「あまり俺の話で持ち上げないでくれ。他の客の居心地が悪くなる…」

 

店長「そんなことねぇさ先生!ほら!あそこのテーブルが空いてっから好きなように座ってくれ!」

 

セリカ「店長…ありがとうございます!ほらみんないくわよ…」

 

ノノミ「はいはい!」

 

 

 

 

 

 

リセイとホシノたちは広いテーブル席に座った

 

 

 

 

 

店長「じゃみんな、ご注文は?」

 

セリカ「特製味噌ラーメン大盛り!!もう今日はやけ食いしてやるわ!」

 

ホシノ「無茶食いはいかんよセリカちゃ〜ん。あ、おじさんはセリカちゃんと同じでよろしくー!」

 

シロコ「私は塩ラーメンで。」

 

アヤネ「私は普通の味噌ラーメンでお願いします…」

 

ノノミ「じゃあ私はチャーシュー麺でお願いしますー!」

 

店長「あいよ!先生はどうする?」

 

リセイ「この店の看板メニューってなんだ?」

 

セリカ「…柴関ラーメンよ。この店の一番安いやつ。量を変換するならまた追加料金かかるけどね…」

 

リセイ「あーじゃそれの特盛を2つ。」

 

ホシノ・ノノミ・シロコ・セリカ・アヤネ「!?」

 

店長「お、おう!柴関ラーメン特盛二つだな!んじゃ、全員待っててくれよ!」スタスタ…

 

ホシノ「先生〜…」

 

リセイ「お?どうした?」

 

セリカ「この店の特盛って結構な大きさよ?それを二つってちゃんと食べれるの?」

 

リセイ「安心しろ。残しはしねえさ。ゲヘナの美食研究会のことは知ってるな?その生徒たちみたいに大食いではないが、俺の母親は残しは許さんやつだったから、まぁ大丈夫さ。」

 

ホシノ・ノノミ・シロコ・セリカ・アヤネ「えっ…」ドキ…

 

 

 

 

ホシノ達はリセイの親族について気になっていた…

ホシノたちにとってリセイとは教師ではあるが、それ以外の素性が知られていない存在であったため、5人ともリセイの顔を見つめていた…

 

 

 

 

 

BGM:FF6「シャドウのテーマ」

 

https://youtu.be/i7cQGRRc2xY

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リセイ「……知りたいのか?俺の家族関係について…」

 

シロコ「別にそう言うわけじゃないけど……でも、聞かせてくれるなら聞きたい。」

 

リセイ「……父と母は死んだ。ひと昔前の伝染病でな。姉貴も居たが、それも同じように…俺には今、弟と妹が居るだけだ。」

 

ノノミ「そ…そうだったんですね…ごめんなさい先生…嫌なことを話させて…」

 

リセイ「別に謝ることはねぇさ。親父もおふくろも姉貴も、死ぬ前は頑張れって言ってくれてたからな。いくら親なしになったからと言って、てめぇで人生終わらせちまったら、あの世で3人に殴られちまう。」

 

セリカ「……先生は…何であたしたちを助けてくれるの…?あたし達は知り合って間もないのに…作戦だって悪くなかったし、こうやって奢ってくれたりして…何でそんなにあたし達を気にかけてくれるのよ…」

 

アヤネ「………セリカちゃん…」

 

リセイ「気にかけると言うより、助けたいって気持ちしか残ってないだけだ。そのほかの理由なんて無い。困っていて、どうしようもなくて、助けを求めている生徒を救ってやるのが教師だ。それ以上でもそれ以下でもないさ。」

 

ホシノ「……ほんとに優しいねぇ先生は…おじさんも長い間生きてきたけど、ここまでお人よしな人は今まで見たことないよ〜…」

 

ノノミ・シロコ・セリカ・アヤネ「歳の差そんなに変わりないでしょ!」

 

リセイ「……そういうノリなのか?いつも…」

 

店長「はいよおまちどう様だ!みんなの分ちゃんと運んできたぜぇ!」カラカラカラ

 

 

 

店長は専用の手押し車でそれぞれのラーメンを持ってきてくれた

 

 

 

シロコ「美味しそう。いただきます先生。」

 

セリカ「あたし達もいただくわよ先生…ありがとう…」

 

リセイ「ああ。ゆっくり食えよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

30分後…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リセイ「ふぃ〜…食った食った…」

 

 

 

リセイは先ほどの言葉通り、自ら注文した特大のラーメンを2個とも綺麗に平らげてしまった

 

 

 

 

 

ホシノ「うへぇ〜ほんとに全部食べちゃったね。凄いよ先生ー。」

 

セリカ「2個とも汁まで全部飲んじゃってる…ほんとにどう言う胃袋してんのよ…」

 

リセイ「さっきも言ったけど、美食研究会の奴らとは比べないでくれよ?あいつらは大食いなんてもんじゃない。もはやブラックホールだ。」

 

アヤネ「あはは…わかってますよ…」

 

 

 

 

ガララ!

 

 

 

 

 

 

 

リセイたちが雑談をしていると、新たな客が来店した

 

 

 

 

店長「らっしゃい!四名かな?空いてる席に座ってどうぞ!」

 

ハルカ「あ…あの…このお店で一番安いラーメンってどれですか…?」

 

店長「一番安いやつ?ああ、それなら580円の柴関ラーメンだね!うちの看板メニューさ!」

 

ハルカ「あ、ありがとうございます!」

 

 

 

ガララ…

 

 

 

 

ガララ!

 

 

 

 

少女は一度店を出たかと思えば、今度は3人連れて入ってきた

 

 

 

アル「ようやく見つけたわ…600円以下のお店…!」

 

ムツキ「全くもう…次の依頼のために全財産使うことなかったのに〜」

 

カヨコ「まぁ仕方ないよ…今回は結構大掛かりらしいし…依頼さえ成功させればこっちもこっちで後はお役御免だしね。」

 

ハルカ「で、でも今回の依頼って…アビドスを始末しろって…依頼主が言ってましたけど…結構濃い依頼内容ですね…」

 

カヨコ「あんまり大きい声で話さないで…誰が聞いてるか分からないから。」

 

ハルカ「はっ!?すみません…」

 

アル「まぁ細かいことは後よ後!店主!例の柴関ラーメンを一つだけお願い!」

 

店長「一つって…お前さんたち四人居るじゃないか。ま、まさかその一つのラーメンを四人で分けるつもりか!?」

 

ムツキ「あはは!良いの良いの!どうせそれくらいしか今手持ちにないから!」

 

店長「……うーん…(なんか可哀想だな…おまけしてやるか…)」

 

リセイ「店長。特盛の柴関ラーメンをこの四人に。」トンッ

 

アル・ムツキ・カヨコ・ハルカ「!?」

 

 

 

 

何とリセイは一万円をカウンターに置いて、アル達へのラーメンを奢っていた!

 

 

 

店長「おお先生!しかし良いのかい…?」

 

リセイ「構わんさ。君たち、どう言う事情か知らないが、お金がなくて少しのラーメンしか食えないのを四人で分けるくらいなら、俺が奢ってやる。釣りは余るから君たちが受け取ってくれ。」

 

カヨコ「……シャーレの先生…?どうしてラーメン店に…いやそんなことよりどうして奢ってくれるの…?」

 

リセイ「俺のことを知ってるなら話が早い…奢る理由については俺がそうしたいからだ。それに、今日はちょっと腹が減ってたから食べに来ていたからな。そのついでさ。」

 

ムツキ「ほんとにいいの!?私たちはシャーレの先生のことは知ってるけど初対面の相手に一万円も使っちゃってさ!」

 

アル「あ、ああ…シャーレの先生ってこんなにも慈悲深いなんて…会えて光栄よ!」

 

ハルカ「あ、ありがとうございます!先生!」

 

ホシノ「ほんとどこまでもお人好しなんだから先生は〜」

 

セリカ「初対面の人にまで奢っちゃうなんて…」

 

カヨコ(…!何でこんなとこにアビドスの連中が…なんとも運の悪い…でも向こうは気づいてないみたいなのが幸いか…)

 

ムツキ(くふふ!面白そうだから黙っとこう!アルちゃんも気づいてないみたいだし!)

 

アル「あら!貴女達は先生の知り合いかしら?」

 

セリカ「ここはあたしのバイト先なのよ。みんなでラーメン食べに来てたけど、先生が奢ってくれるからそのついでに、あんた達の分も奢るって言いたいんでしょ?先生…」

 

リセイ「要らんこと言わんで良い。困ってる奴がいたら助けて何が悪いんだ?」

 

シロコ「先生は優しすぎる。悪い人に騙されやすそう。」

 

リセイ「余計なお世話だほっとけ!」

 

ホシノ・ノノミ・シロコ・セリカ・アヤネ「ぷっ…」

 

アル「親切にどうもありがとう先生!そこの貴女達も、気を使ってくれて申し訳ないわね!」

 

アヤネ「いえいえ!私達も先生に奢ってもらってますから…」

 

リセイ「それじゃあな。俺たちはもう出るところだ。またどこかで会おう。」

 

カヨコ「あ、うん…ありがとうね…おつりまでもらっちゃって…」

 

リセイ「気にすることはない。またな。」

 

ノノミ「それでは私たちもこれで〜!」ぺこ

 

セリカ「店長!ご馳走様!」

 

店長「おう!またなぁ!さぁさ!お前さんたちもあそこの空いてるテーブル席に座ってくれ!」

 

ハルカ「は、はい!」

 

ムツキ「さぁて…この後どうなるんだろねぇ〜」

 

カヨコ「…………はぁ…」

 

アル「依頼前にこんな良いことがあるなんて、幸先良いわ!きっと今回の

任務は良い感じに終わりそうね!」

 

カヨコ「でかいフラグを立てちゃダメだって社長…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜アビドス対策委員会部室〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガラッ

 

 

 

 

 

リセイ「おはようさんみんな。」

 

アヤネ「先生!おはようございます!」

 

シロコ「ん。おはよう先生。」

 

ホシノ「おはよー先生。みんな揃ってるよ〜」

 

セリカ「遅いわよ!カイザーコーポレーションの情報を早くまとめなきゃいけないんだから!」

 

ノノミ「まぁまぁセリカちゃん。先生もお疲れなんですから、多めに見てあげてくださいね〜」

 

リセイ「……!」

 

ホシノ「ん?どうしたの?先生?」

 

リセイ「こんな朝っぱらから客くんの…?」

 

アヤネ「え?アビドス高校に客が来ることはカイザーコーポレーションくらいなんですが…」

 

リセイ「外に出て様子を見てみる。みんなは待っててくれ。」

 

セリカ「ちょ…何がどう言うことなのかわかんないんだけど!?」

 

リセイ「勘ってやつがどうしても頭から離れてくれないんだよ。やけに人数が多い…アヤネ、索敵で校門前を調べてくれないか?」

 

アヤネ「は、はい…わかりました!…………えっ!?」

 

ノノミ「どれどれ…ってあれ!?本当に大勢の人達が校門前に集まってますね!?」

 

シロコ「っ!しかも武装してる…ここを襲うつもり!?」

 

セリカ「…くっ!外に出るならあたし達も行くわよ!とっちめてやるわ!」

 

ホシノ「ほんとに勘だけでわかるもんなの…?おじさんでも全く気付かなかったし…しかもこんな大部隊で…」

 

ノノミ「とにかく行きましょう!ここを襲わせるわけには行きません!」

 

リセイ「そうだな!行くぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜アビドスグラウンド〜

 

 

 

 

 

 

 

アル「はぁ…まさか昨日の子達がアビドスの生徒だったなんて…」

 

ムツキ「最初に気づこうよアルちゃん。でも私たちは便利屋68だからね!お金を貰ったからにはやるべきことをしなきゃ!」

 

日雇い部隊a「言っとくけど残業はしないよ。時間が来たらさっさと撤収させてもらうからね。」

 

アル「わ、わかってるわよ!」

 

カヨコ「…結局こうなると思ったよ…でも結果は変わんなかったし、どっちだって一緒か…」

 

ハルカ「アル様!私…全員撃ち殺しちゃいます!」

 

リセイ「そこまでだ!全員止まれ!」

 

 

 

 

 

アル達がグラウンドに乗り込んだ直後、リセイたちが校舎から出てきた

 

 

 

 

 

 

 

 

ノノミ「あ、貴女たちは昨日の!?」

 

アル「うっ…」ギクッ

 

セリカ「あんた達どう言うつもりよ!せっかく昨日先生があんた達にラーメン奢ってくれたのに…その上この学校を襲うなんて!恩を仇で返すつもり!?」

 

カヨコ「悪いね。私たちは便利屋68。アビドスの情報網なら既に知ってると思うけど、ゲヘナ学園の生徒でもある。」

 

ムツキ「ラーメンに関してはほんとにありがとう先生!でもそれはそれ、これはこれ!私達はお金さえ貰えば何だってやるよー!」

 

ハルカ「シ、シャーレの先生が一緒だなんて…私どうしたら…」

 

アル「ふ、ふん!今更怯むことはないわ!せっかくここまで来たのだから、やるべきことはやらせてもらうわよ!」

 

リセイ「……なるほど…君たちゲヘナ…いや、便利屋68のお金が無かったのは日雇い部隊を雇うためか…結構高くつくだろうに、アビドスを襲うためだけに無駄な金を使ったのか?」

 

日雇い部隊b「なんだって!?私達はこれで食ってきてるんだ!シャーレで裕福な暮らしをしてるあんたに言われたくないね!」ぺっ

 

 

 

日雇い部隊の一人は激情に走り、リセイに怒りをぶつけながらグラウンドに唾を吐いた

 

 

 

 

リセイ「……………」

 

ホシノ「…!」ギロッ

 

セリカ「こ、こいつらぁ…!!」カチン

 

シロコ「………逆ギレした上に、ここを襲おうとして、その上私たちの大事な場所を汚すなんて…許せないね…!」ジャキン!

 

アル(ああ!もうそこまでやることはないでしょ!?何をしてくれてんのよぉ〜!)

 

カヨコ(……はぁ…だから日雇い部隊は雇いたくないんだよ…)

 

ノノミ「……少しお仕置きが必要みたいですね!残念です…あなた達が悪い人だったなんて…」ジャキン!

 

アヤネ『……先生…指揮をお願いします…流石に私も我慢の限界です…!!』ワナワナ…

 

日雇い部隊c「はっ!こんなボロ学校誰が無くなって悲しむんだよ?私たちの苦しみの方がよっぽど上だっつーの!さっさと潰れちまえ!」

 

ムツキ「もー!余計なことは言わなくていいよ!アルちゃん!そろそろ行くよ!仕事は仕事だからきっちりやらないと!」

 

ハルカ「わ、私も準備できてます!み、みんな撃っちゃいます!」

 

アル「わ、わかってるわよ!全員、やってしまいなさい!」

 

カヨコ「社長も行くんだよ!ほら!」

 

ホシノ「……おじさんもそろそろ本気で暴れよっかなぁ…痛い目に遭わないと分からないみたいだからね。」

 

セリカ「付き合うわよホシノ先輩…あいつらに目にもの見せてやるわ…!!」

 

ノノミ「私もそろそろ限界です…みんなで戦いましょう…!」

 

シロコ「ん!一人残らず撃ち飛ばす!」

 

アヤネ『私も…!索敵を最大まで広げておきます!みなさん!気をつけて!』

 

 

 

 

 

 

双方、互いの怒りをぶつけ合う寸前であった

アビドスのグラウンドが戦場と化そうとしていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし…!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リセイ「ふっ!!」ドバァン!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦闘BGM:寄生獣「HYPNOTIK」

 

https://youtu.be/SxC20glaLYM

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  『 いかりのてっつい!!!!』

 

 

        ヒュオン!!

 

 

   ドッゴオオオオオオオオンンン!!!!

 

 

 

 

 

 

日雇い部隊s「ぎゃぁあああああ!!!!」

 

アル・カヨコ・ムツキ・ハルカ「うわァァァァ!!?」

 

ホシノ・ノノミ・シロコ・セリカ「えええええええ!?」

 

アヤネ『きゃあっ!?せ、先生!?』

 

 

 

 

 

 

 

 

何とリセイは空高く飛び上がり、自身の落下速度を利用して、拳を思いっきり地面に叩きつけた!!!

 

 

 

リセイ「っ!ちぃ!」ブォン!

 

 

 

リセイは叩きつけた時についた拳の土を振り払った!

 

 

 

 

ハルカ「あ…あう…」

 

シロコ「……そんな…地面が…」

 

 

 

 

 

リセイが叩きつけた拳の先に広がった光景は、グラウンドが半分以上跡形もなく消えて、奈落の穴が出来ていた…

 

 

 

 

 

日雇い部隊e「ひぃ…な、なんだってんだあいつは…地面が無くなってる…!?」

 

アル「う…うそ…でしょ…」

 

リセイ「……………」キッ!スタスタスタ…

 

 

 

 

 

 

 

リセイは日雇い部隊を睨みつけ、歩みを進めた

 

 

 

 

 

 

日雇い部隊f「うわぁ!来るな!来るなよ!!」ドドドド!!

 

日雇い部隊d「撃てぇ!みんな撃てぇ!!」ドガンドガンドガン!

 

ムツキ「ちょ!ちょっとやめて!!人間相手に銃使ったらだめじゃん!!」

 

アル「やめなさい!!何をやってるの貴女達!命令違反よ!?」

 

ホシノ「先生!!」

 

アヤネ『先生いけません!!逃げてください!!』

 

リセイ「………ふん…」パパパパパパパパ…

 

 

 

 

 

ヒュウウウウウ…

 

 

 

日雇い部隊a「あ…あれ?」

 

リセイ「撃ち終わったか?」ジャラララ…

 

ホシノ・ノノミ・シロコ・セリカ・アヤネ「!?」

 

アル・カヨコ・ムツキ・ハルカ「!?」

 

 

 

 

リセイは日雇い部隊の放った銃弾を全て受け止めて、その場に置き捨てた

 

 

 

 

 

日雇い部隊b「ば…バケモノ…」

 

リセイ「誰がバケモノだ!俺はれっきとした人間だ!誰が何と言おうとな…一度しか言わないから良く聞けよ…今すぐに…この場から立ち去れ!君たち全員だ!便利屋68…君たち四人はここに留まってもらう。聞かなきゃならないことがあるからな…悪いが、拒否権は与えられない…いいな?」

 

日雇い部隊s「うわぁぁぁぁ!!逃げろぉーー!!!」

 

リセイ「………この場に来た記憶は消しておこうか…後がめんどくさそうだしな…」ブォン!

 

シロコ「なっ!?」

 

ムツキ「な、なにそれ!?今どうやって…」

 

 

 

 

 

ドカァァアン!!!

 

 

 

 

 

 

リセイは気弾のようなものを手のひらから作り出し、それを逃げる日雇い部隊達にぶつけた!!

 

 

 

 

カッ!

 

 

 

シュウウウウ…

 

 

 

 

 

 

アレ?アタシラナニシテタンダッケ?

 

サァ…?キョウモナンカイイシゴトナイカナァ

 

 

 

 

 

 

 

リセイ「………」パンパン!スッ…

 

 

 

 

手についた土埃を払ってポケットに手を突っ込んだリセイは、アル達に目を向けた 

 

 

 

 

アル「……」

 

ホシノ「………」

 

リセイ「ここで立ち話するのもなんだ…アヤネ!俺はこいつらと話しがある!そこで待ってろ!ホシノ達は先に行っててくれ!」

 

アヤネ『え!?でも…』

 

リセイ「……心配するな。こいつらは日雇いの奴らとは違って悪意を感じない。少し話したいことがある…」

 

ホシノ「……わかった…先生がそう言うなら従おう。その代わり、私たちも聞きたいことがあるから早めに戻ってきてね。ほらみんないくよー…」

 

シロコ「ん…わかった…」

 

セリカ「………ちぇ…」

 

ノノミ「先生…」

 

 

 

 

 

 

 

リセイ「……さて、どう言うつもりだ?何でアビドス高校を狙った?君たちの目的はなんだ?」

 

アル「そ、それは…」

 

ムツキ「私たちは便利屋68。依頼されたことは必ずやり遂げる。それがモットーなんだよねぇ。」

 

リセイ「じゃあ誰に依頼されたんだ?カイザーPMCか?」

 

ハルカ「えっ!?」ギクッ

 

カヨコ「…………」

 

リセイ「図星だな。まぁそんなこったろうと思ったよ。あいつら本気でこのアビドスを潰そうとしてやがる…便利屋という組織まで雇って…そこまでして何の得があるのかね…」

 

アル「……私たちのことを知ってるのね。噂は本当だったわけね。シャーレのリセイ先生…」

 

リセイ「お互い様だ。君たちも俺のことを知ってるんだろ?有名になれば動きにくくなるから面倒なんだがな。まぁそれはさておき、俺は君たちが誰から雇われたかを知ればそれでよかったから、もう帰って良いぞ。」

 

カヨコ「な!?どう言うこと?何で何もせずに私たちを帰そうとするの?」

 

リセイ「君たちをどうこうする理由がないからだ。俺は別に君たちを痛めつけたいわけじゃない。」

 

ハルカ「…………」

 

ムツキ「……じゃあさ、こっちも聞いて良い?先生ってほんとに何者?あんな破壊力…それに素手で…ヘイローを持つ私たちよりも何倍も上だよ?」

 

リセイ「…………すまない。それについては教えることはできない。今はな。」

 

ムツキ「あ、いつかは教えてくれるってこと?じゃそれで良いよ!どうせ教えてくれるとも思ってなかったし!」

 

リセイ「話が早くて助かるな。そういうことだ。でも、一つだけ教えても良いことがある。」

 

ハルカ「へ?そ、それは一体…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リセイ「………俺は、死にたくたって死ねないんだよ……」ハイライトオフ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アル・カヨコ・ムツキ・ハルカ「……ッ!」ゾワッ

 

リセイ「……俺のことを知りたいとは思う。だがまだ待ってて欲しい。今はその時じゃない。それに、君たちにだってやることはあるだろ?暇な時があればシャーレに遊びに来ればいいさ。」

 

カヨコ「………私は良いけど…アル社長…どうする?」

 

アル「え、ええ!機会があればいつか…その時はよろしくお願いするわ!」(今はとても目を合わせられないわよ!)

 

ムツキ「うん!でも先生。これだけは聞いて良い?」

 

リセイ「答えられる範囲でならな。」

 

ムツキ「あれはどう言う力なの?普通の人間じゃあんな技は覚えるのも辛いと思うんだけど?」

 

リセイ「いかりのてっついのことか?あれは「超次元」と呼ばれる力だ。全ての生き物が持てている力のことだが、ほとんどの存在は自分の超次元を開花させることができずに、その生涯を終えてる。君達も使おうと思えば使えるはずだが、かなりの修行と努力が必要だ。」

 

ハルカ「ち…ちょうじげん?って言う力なんですね…私達にも使える…」

 

リセイ「……さぁ、もう昼に近い。今日はもう帰るんだ。これに懲りたら、過激な任務は引き受けないことだ。いかに便利屋といえどもな。」

 

カヨコ「…悪いけどそれは約束できないね…便利屋だからこそ、私たちが引き受けないとダメな依頼だってあるんだから…」

 

アル「…でも、なるべく受ける任務は選ぶようにするわ…先生…み、見逃して?くれてありがとう…」

 

リセイ「ああ。今度アビドスのみんなに会った時はちゃんと謝れ。今は時間が必要だ。」

 

ハルカ「は、はい!ありがとうございました…」

 

ムツキ「ありがとねー先生!また遊びに行くよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

便利屋68は少し怯えたような足取りでアビドスを去っていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アビドス編第2話に続く…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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