〜キヴォトスに降臨した転生人・第一期〜   作:アルティ2 SS投稿速報から転生

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アビドス編第3話「悪夢に終止符を」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜アビドスグラウンド〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アビドス対策委員会、ゲヘナ風紀委員会、便利屋68のメンバー達はリセイに連れられてグラウンドに出た

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BGM:FF8「おでかけチョコボ」

 

 

https://youtu.be/fjvJm5EtbE4

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セリカ「……で?今までみたいに先生のその変な力で何をしようってのよ?」

 

リセイ「『変な』は余計だ!さっきも言った通り、指鳴らして取り出すんだよ。記憶と同じようにな…こんな風に…」パチンッ

 

 

 

 

 

ポンッ!

 

 

 

全員「!?」

 

 

 

 

 

リセイが指を鳴らすと、突然目の前に綺麗なキッチンコーナーが作り出された…

 

 

 

 

 

 

ホシノ「うへぇ〜…慣れては来たけど…すっごいなぁ…もはや魔法の一種じゃないの?」

 

リセイ「残念だが魔法ではないな。イメージ具現化能力と言ってくれ。」

 

アル「イ、イメージ具現化能力?」

 

リセイ「その能力についてやこのキッチンの電気や水道がどうなってるかの詳しい説明はまた今度な。確実に長くなっから。」

 

ヒナ「……ええ。それで、貴方が作る料理って何?」

 

リセイ「そうだなぁ…今回はこんな大勢居るし、俺特製塩焼きそばにしようかな。」

 

シロコ「……よく聞くような食べ物だけど、先生が作るなら私は何だって食べるよ。」

 

イオリ「…なんか話がだいぶ拗れてる気がするけど…確かに少し気になるな…先生が作る焼きそばってのは。」

 

リセイ「ふっ…まぁそこで座って見てろ。すぐ出来上がる。えっとまずは…」パチン!

 

 

 

 

 

ポポポポポポン!

 

 

 

 

 

リセイは作業に取り掛かりつつ、再び指を鳴らし、全員の背後に背もたれ付きの椅子を出現させた!

 

 

 

 

ムツキ「うわぁ!びっくりした…椅子が急に出てきたぁ〜!」すとん

 

カヨコ「いやほんとに何でもありだね…先生…」ガタ…

 

アヤネ「あ…あはは…そ、それでは失礼して…」ちょこん…

 

アコ「……私も少々立ちっぱなしで疲れました…ここはご厚意に甘えさせてもらいましょうか…」スッ

 

 

 

 

それぞれ出された椅子に着席し、リセイの料理中の姿を見つめていた

 

 

 

 

リセイ「昔を思い出す…ジンに塩焼きそば作ってやった時、子供ながらの褒め言葉を貰ったな…世界一美味しいって…」じゅわ〜

 

 

 

 

独り言を言いながら、フライパンに乗せられたセルフ細麺を焼き始めた

 

 

 

リセイ「…水を少々…ここで2分間蓋をして…豚肉切って塩胡椒で揉んでおくとしよう…」テキパキ

 

 

 

 

 

全員「………」(ぽー…)

 

 

 

リセイが焼きそばの下準備をしているだけなのに、その場にいる生徒たちは見入っていた

 

 

 

 

 

ヒナ(……サマになってるわね…心なしか良い匂いがしてくるわ…まだ麺を焼いているだけなのに…錯覚かしら…)

 

アル(じゅる…あ!いけない!私としたことがよだれを…!)

 

リセイ「ネギも刻んでおくか…それから豚肉が余った時のためにあれを…おっと、白飯も炊いておくとしよう…」

サッ トントントントントン ガタン ジャー… ザッザッザッザッ… トン ピッ ガチャ、パタン

 

 

 

 

ノノミ(無駄な動きが一つもないですね…)

 

ホシノ(おお〜…すごい包丁さばき…)

 

チナツ(下準備をしているだけでこうも似合っているものなのでしょうか…)

 

リセイ「うむ。そろそろ麺が良い感じの固さになるな。ここでまた水を適量…豚肉と一緒に入れて混ぜる…ここでごま油を少量…」ジュワァァァァ

 

シロコ(………良い匂い…!これだけでお腹いっぱいな気分…!)

 

セリカ(あたしがバイトしてる時も当然ラーメンは作るけど…先生が作ってる時はなんだか特別な気がする…)

 

リセイ「よーし、仕上げにふりかけのごま塩を入れ混ぜて…完成!どれ一口…ん!美味ぇ…!久しぶりに作ったが我ながら素晴らしい出来だわ。」

 

 

カラカラカラ…ササッ

 

パチンッ

 

 

 

 

 

ポンッ

 

 

 

全員「!?」

 

 

 

 

リセイが再び指を鳴らして、生徒たちの前に長いテーブルを出現させた

 

 

 

リセイ「ホシノ!君も味見してみてくれ。俺も一応試してみたが、いい出来栄えだと思うぜ。」トン

 

ホシノ「え…おじさんが最初でいいの?」

 

リセイ「ああ。アビドスのリーダー的存在の君に最初に食べて欲しいのさ。ほら口を開けろ。あーんだ。」

 

ノノミ「先生…!ふふっ…」

 

ヒナ(……あーんはちょっと羨ましい…)

 

イオリ「いいんじゃない?早く食べてみなよ。」

 

ホシノ「ええ!?ちょ…ちょっと恥ずかしいけど///…そこまで言うなら…あむっ…!!お…美味しい!」パクッ

 

リセイ「ははっ!そりゃ良かった。じゃちょっと待ってくれよ。ふっ!」パァン!バッ!!

 

 

 

 

リセイは手拍子を勢いよくしたあと、両腕を広げて念じた

 

 

 

ボンッ!

 

 

 

リセイの作った塩焼きそばが何倍もの大きさになった!

 

 

 

 

 

 

全員「ええええええ!?」

 

リセイ「これなら全員で食える。量は多くして、味はそのまま、さぁ一緒に食べよう。俺はおつまみ的なものをまだ用意してるからそれも作ってくるよ。先に食べててくれ!」スタスタ…ピッ ガパ…

 

 

 

 

 

リセイはキッチンに戻って炊飯器の確認をしつつ、とある調味料を探していた

 

 

 

 

 

アコ「……常識はずれにも程がありますね…現代科学では到底理解できないような力ばかりで…」ガタッ

 

セリカ「……器がいつの間にか重なってる…えっと…じゃああたしもいただきます…」ヒョイ

 

ムツキ「おお!ほんとに美味しいよ〜!」ちゅるちゅる

 

カヨコ(……味付けも濃すぎず薄すぎず…全部完璧なタイミングで引き揚げてる…確かに美味い…)むぐむぐ

 

ヒナ「…正直言って凄いわね…ここまで出来ることが多いと見習わなきゃならないわ。そしてちゃんと美味しい。」はむはむ

 

ハルカ「こんなに美味しいものは久しぶりに食べました…」あむあむ

 

 

 

 

皆は塩焼きそばを大絶賛

 

いつのまにか全員笑顔になりながら箸を進めていた

 

 

 

リセイ「よう、食ってるかみんな。こいつは豚肉とポン酢を合わせただけの物、略して豚ポンだ。白飯と合わせて食うと美味いぞ?」

 

アル「あら?その組み合わせはどうして用意したの?」

 

リセイ「用意した豚肉が少々余ってしまってな。それを焼いてポン酢につけて食えば別腹になるんだよ。腹一杯食って幸せな気分になっててもらいたいんだよ。」

 

アヤネ「先生…」

 

シロコ「どれどれ…(パク)ん。本当に美味しいね。(はぐはぐ)」

 

チナツ「…こんなにも食欲がそそられるものなのですね…本当に美味しい…」モグモグ

 

リセイ「さて、俺も食うとするか…」ヒョイ

 

イオリ「……なぁ先生…私たちがここに居る理由はちゃんとわかってるんだろうな?」

 

リセイ「(ズルル〜)安心してくれ。ちゃんとわかってるさ。でもみんな話し込んだりして疲れてるだろうし、アビドスのみんなは腹一杯食えてたことはあっても、大体は同じようなもんだったし、生徒達には色んな面白いことを体験して貰いたいさ。カイザーPMCたちをどうするかは、英気を養ってからだ。」

 

イオリ「…なら良いよ。まぁ、確かにこの焼きそば、美味いしな。」

 

リセイ「お褒めの言葉どうも。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1時間後…

 

 

 

 

 

 

 

ホシノ「っぷは〜!おじさんもうお腹いっぱいだよ〜!ご馳走様先生!」

 

リセイ「満足してくれたようで何よりだ。キッチンとテーブルは片付けるぞ。」パチン

 

 

 

 

シュン

 

 

 

ヒナ「…自動出し入れ可能の機械みたいな原理ね…指を鳴らしただけでそう言うことができる能力…本当に興味深いし、不思議だけど…今はとにかく解決しなくてはならない事が山積みね。」

 

リセイ「そうだ。そこで一つホシノに聞きたいことがあるんだ。」

 

ホシノ「ん?なにかな先生〜」

 

リセイ「……そのさっき言ってた黒服の居場所を…知っているなら教えてくれ。そいつに少々聞きたいことがある。」

 

全員「!?」

 

ホシノ「……確かに知ってるよ。でも先生…まさか一人で行く気じゃ…」

 

リセイ「そのまさかだ。黒服がゲマトリアの一人なら、俺が集めていた情報をそいつと繋ぎ合わせれば色々辻褄が合う。アビドス、ホシノ、キヴォトスのさまざまな難事件、その他もろもろがゲマトリアの仕業なら…」グキッ!

 

 

 

「二度とふざけたマネをしないように………『大人』の話し合いをしに行きたいのさ…」

 

 

 

全員「ッ!?」ビクッ…

 

 

 

 

 

リセイは首を右に捻って鳴らし、表情が一瞬にして、恐ろしく感じる無表情になりながらそう言った

 

その場にいる全員は寒気を感じ、ただリセイの顔を見ることしかできなかった…

 

 

リセイ「いいか。君たちは学生、俺からしたら子供。その子供をゲマトリアの連中は利用して、子供に責任を押し付け、キヴォトスを混乱に導いているんだ。そんな連中にこれ以上思い通りにさせてやるわけにはいかねぇんだよ…だから、大人同士の話し合い(物理)をしに行きたい。ホシノ、知っているんだな?ならば場所を教えてくれ。」

 

ホシノ「…………」

 

リセイ「……あえて付け加えさせてもらうなら、子供の責任は大人が背負うべきなんだよ。君たちは十分苦しんだ。あとは俺に任せてみろ。」

 

ホシノ「一個だけ約束して欲しいな。」

 

リセイ「言ってみな。」

 

ホシノ「必ず無事に帰ってきて…ゲマトリアは本当になにを考えているかわからない。特にあの黒服は幹部の一人だと思う。他にも黒服と同じような立場の幹部だって絶対に居るはず…必ず帰ってくるって約束して。」

 

リセイ「なんだそんなことか。安心しろ無傷で帰ってきてやるさ。…アル達にもこの間言ったけどな…俺は「死にたくたって死ねない」のさ。」

 

ヒナ「し、死にたくたって死ねない…?まさか不死身と言うこと…?」

 

リセイ「違ぇよそう言う意味じゃない。俺は無敵じゃないんだ。銃弾が当たったりしたら普通に血は出るし、つまずいて転んだりしたらひざは擦りむいてたりするさ。ただ…普通の人間じゃないことだけしか、今は言えないな。」

 

ノノミ「日雇い部隊の銃撃を全部素手で受け止めたりしてましたからね…」

 

チナツ「…それは先ほど記憶を見せていただいたから存じてますけど…聞くだけでなら信憑性が薄い話になりますね…」

 

ハルカ「は、はい…私たちも今でも驚いてます…」

 

ホシノ「……黒服はカイザーコーポレーションのビルの最上階に居るよ。さっき呼び出された時もそこへ呼ばれたから…」

 

リセイ「わかった。じゃ今から行ってくる。2時間程度で戻るから、君たちはここで遊んでろ。」ビシュン!

 

 

全員「!?」

 

 

アル「ちょ!?先生!今から行くの…って消えた!?」

 

イオリ「……マジかよ…姿が一瞬で…」

 

セリカ「ど…どうなってんのよあの人…」ペタン…

 

シロコ「……大丈夫かな…先生一人で…」

 

アコ「……何から何まで想像の斜め上を行くお方ですね…敵でなくて良かったです…」

 

ホシノ「…………先生……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜カイザーコーポレーションビル最上階〜

 

 

 

 

 

 

 

 

BGM:幽☆遊☆白書「戦闘開始」

 

 

https://youtu.be/b67Kdz1Hs2Q

 

 

 

 

 

 

 

黒服「…そろそろ来る頃でしょうか…」

 

 

 

 

ビシュン!

 

 

 

 

リセイ「……ここがカイザーコーポレーションの最上階か…ガキンチョどもを見下すにしちゃ性格の悪いクズビルだ…なぁ?ゲマトリアの主要人物の1人、黒服とやら…」

 

黒服「お待ちしておりましたリセイ先生。貴方のことは私たちゲマトリア組織でも有名なお方。ここまでやって来たと言うことは、アビドスに関することで交渉に来たと言うことですね?」

 

リセイ「あ?テメェまず俺が瞬間移動してきたことに驚いてねぇことが問題だ。」

 

黒服「…確かに驚異的な力ではあります。ですがそれほど珍しい物でもありません。なぜなら私たちも、貴方ほどではありませんが、ワープ機能がございますので…それに、貴方は様々な素晴らしい噂が立っておりまして…キヴォトスでの難事件をいとも簡単に解決し、シャーレでの権限を活かして貧困に陥っているところや騒動が多いところへの支援かつ援助をしているとか…今の移動法を見る限り、噂は本当な訳でしたね。そして、貴方自身は普通の人間ではないと言う情報も得ています。」

 

リセイ「あ、そ。だったら話が早え。アビドスとホシノから手を引け。じゃないと顔面潰す。」

 

黒服「……クックックッ…貴方が気にしているのはアビドスの借金?それとも小鳥遊ホシノの事?どちらにせよ貴方自身には関係のないことなのではないですか?」

 

リセイ「御託は要らん。いいからアビドスに関するすべてのことから手を引けクソッタレが。」

 

黒服「…誤解されているようですが…アビドスの借金は私が仕組んだものではありません。何年も前からの砂嵐によって起きた自然災害…それが積み重なって風化していくアビドス…私はただそれを利用しただけに過ぎません。さらに言うなら、カイザーPMCと私はただの商売関係で結ばれたものに過ぎません。」

 

リセイ「……知ってるさ。全部。ホシノが仮にお前らの誘いに応じて、アビドスには関わらずに借金援助してやると言う約束をちゃんと守るつもりもないこともな。」

 

黒服「ふむ?約束ですか?援助自体はしっかりとさせていただくつもりでしたが、ホシノさんがこちらに来ると言うことは、アビドス対策委員会には正式な部員が存在しなくなります。つまり、アビドス高校は無人と同じ…ご存知ないかもしれませんが…アビドス高校の所有権は彼女達ではなく、カイザー組織なのですよ。」

 

リセイ「全部知ってるつってんだろ。だからこうやって話し合いに来てやったのにべらべらべらべら言い訳並べ立てやがって…そんなに吹っ飛ばされてぇのか?」

 

黒服「ほう…?と言うと?」

 

リセイ「簡潔に言うなら、お前がやろうとしてたことは、ホシノを確保して、訳のわからん納得をさせて実験題材にする。カイザー組織がやろうとしてることは、デカすぎる借金をチラつかせて、アビドス高校を排除しててめぇら自身の好きなように所有地を得る…どっちもゴミクズだな。」

 

黒服「ええそうです。元々私はアビドスに関することなどどうだって良いのです。ホシノさんさえ手に入れれb…」

 

 

 

 

 

 

 

         グワシッ!

 

 

 

 

黒服「ぐわっ!?な、何を!?」

 

 

 

 

 

 

 

リセイは黒服が言い終わる前に黒服の顔面を真正面から右手で鷲掴みした!

 

 

 

 

 

 

リセイ「……もういいって。話すのだって労力使うんだわ。テメェ最初に交渉しにきたって言ったよな?勘違いしてんじゃねぇよ。これは交渉じゃない。命令だ…俺は優しいからよ…最後にもう一度だけ言う。今すぐ・アビドスと・ホシノから・手を引いて・二度と・か・か・わ・る・な…返事は、はいかYESだ。それ以外のセリフはこのまま握りつぶしてもいいと言うことを意味する…」ミシミシミシ…

 

黒服「うぐおおお…!わ、わかりました!ホシノさんからは手を引きましょう!」

 

リセイ「ホシノだけ?アビドスはどうなる?」グググ…

 

黒服「ま、まずは話を聞いてください!カイザー組織と私は別だと言いましたでしょう!?」

 

リセイ「…俺の納得できる言い訳があるんなら言ってみろ。」パッ…

 

 

 

 

 

 

 

リセイは掴んでいた手を離して、黒服に説明を促した…

 

 

 

 

 

 

黒服(ハァ…ハァ…こ、この力…尋常ではない…!本当に人間なのですか…!?私の知っている情報とは大部分的に違っていますが…)

 

リセイ「どうした?まさか本当は何もないとか言うんじゃねぇだろうな?」パキパキ

 

 

 

右手の関節を鳴らしながら黒服に脅しをかけた

 

 

 

黒服「い、いいえ…私はホシノさんを実験台とし、世界の神秘を知ろうとしていましたが、カイザー組織はアビドスの所有地を完全に手に入れるために動いています。ですがホシノさんがいる限り、アビドスの所有権利を得ることはできても、カイザー組織が管轄下に置く権利はありません。だから彼らはホシノさんが邪魔で、ヘルメット団やあの便利屋たちに依頼を要請したのでしょう。私はその彼らと手を組んで、ホシノさんを手中にしようとしたのです。」

 

リセイ「続けろ…」ポリポリ…

 

 

左手をズボンのポケットに突っ込み右手でこめかみを掻きながら言った。

 

 

 

黒服「リセイ先生…貴方が本当にアビドスを救いたいと言うなら、カイザーPMCが探している古代機械の調査現場に行くと良いでしょう。」

 

リセイ「…砂漠か…」

 

黒服「その通り。そこでは私がホシノさんを実験体として一時的に監禁する場所でもありました。」

 

リセイ「監禁だか軟禁だか錬金だか知らんが、俺自身お前らのやろうとしてることに興味はねぇし、裁いてやる資格も暇もねぇんだよ。まぁ、カイザー組織とゲマトリアが別物だと知ればそれでいい。一応情報提供してくれたことには感謝してやる。…今ここでは見逃してやるが…またアビドスで妙なことが起きれば…その真っ黒な頭蓋を上半身ごとお別れさせてやる…」

 

黒服「……クックックッ…私達もそうですが…貴方もキヴォトス外から来た不可解な存在…私がそんな簡単に奥の手を見せると思いますかな?あえて言うなら、私がアビドスに関することを諦めても、このキヴォトスにはさまざまな利用方法がありますので…」

 

リセイ「…勝手に遊んでろ…また何かしでかす気なら何度だって止めてやる…これ以上俺たちに関わんじゃねぇ…」

 

黒服「……リセイ先生…貴方のご要望通り、アビドスのことは忘れましょう…では、私はこれで…またどこかでお会いしましょう…」スッ…

 

 

 

 

 

黒服は謎の力で姿をゆっくりと消した…

 

 

 

 

 

リセイ「…あのクズ野朗…好き放題やってカイザー組織に全部丸投げしやがったな…できれば二度と会いたかねぇわ…まぁかなり良い情報が手に入ったし…アビドスに帰るか…おっとその前に…何か使えそうな証拠の書類とかは…あった…こいつを持っていくか…」

 

 

 

ビシュン!

 

 

 

 

 

 

 

 

リセイもそんな独り言を言いつつ、ホシノ達が待つアビドスへと戻って行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜アビドス対策委員会部室〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グラウンドにいた全員は部室内へと戻っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホシノとヒナは二人で窓際に座って茶を啜っていた

 

 

 

他の皆もリセイの帰りを待ちつつ、二人の邪魔をしないように作戦会議をしている

 

 

 

 

 

BGM:ブルーアーカイブ「Midsummer Cat」

 

https://youtu.be/jokHmrFq56E

 

 

 

 

 

 

 

シロコ「ん。資金を集めるために銀行強盗。」

 

アヤネ「ダメです!私たちが捕まります!」

 

ムツキ「カイザーの連中がここら辺に来たらまとめてボーン!」

 

アヤネ「ダメです!学校が壊れます!」

 

ハルカ「み、みんなで一斉にカイザー組織を蜂の巣に…!」

 

アヤネ「ダメです!相手は軍隊なんですから…生半可に突っ込んだら危険です!」

 

アル「あ、そうだわ!こっちが奴らを待ち伏せしてやるのはどうかしら!挟み撃ちかなんかで一網打尽にしてやれば…」

 

カヨコ「社長…こっちは人数が圧倒的に少ないんだよ。いくら実力者揃いでも先生が居ないと返り討ちに遭う確率が高いと思うけど…?」

 

アル「あ…うう…」ズーン…

 

イオリ「…はぁ……こんな調子でなんとかなるのか…?」

 

チナツ「何にせよかなり用心深く作戦を練らないと…私たちに勝ち目はありません…」

 

アコ「先生が帰ってこないと何も始まりませんね…」

 

ノノミ「あはは…私はこう言う賑やかなのは初めてですから…結構楽しいですね!」

 

セリカ「そんなこと言ってる場合じゃないんだけど…で、でも確かにこんなにアビドスに集まることはなかったわね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒナ「……小鳥遊ホシノ…貴女はどうしてあれほどのことがあって今を生きていられるの?」

 

ホシノ「ホシノでいいよ〜。苗字まで一緒に呼んでたらいつか舌噛んじゃうかもよ?」

 

ヒナ「……ホシノ…貴女は…」

 

ホシノ「…おじさんはね…約束したんだ。ユメ先輩と…その約束っていうか、大体のことなら風紀委員長の君ならわかってくれると思うよ。」

 

ヒナ「……元アビドス生徒会長…彼女は行方不明ではなく、亡くなったと聞いているけど…貴女がそうまで変わっているのは…その人が関係しているのね?」

 

ホシノ「まぁね〜…本当はこのことも誰にも言わないでおくつもりだったんだけど…先生が来てからは…何故かな…隠してるのも馬鹿馬鹿しくなるくらいになってたなぁ…信用してみる…と言うよりも、この人になら頼ってもいいと思えるくらいだったね。」

 

ヒナ「そこは同意するわ。私も初めて先生に会った時、並々ならぬ気配を感じたもの。あんな人間はこのキヴォトスのどこを探してもリセイ先生ただ一人…会ったばかりではあるけど…私もあの人のことを頼りにしても良いくらい…」

 

ホシノ「うへぇ〜。ゲヘナのトップクラスの実力を持つ君がそこまで言うなんてねぇ〜…先生はほんとにくい男だねぇ〜」

 

ヒナ「あ、あまり茶化さないで…///私だって認める者の一人や二人くらい居るわ…」

 

ホシノ「あはは!わかってるよヒナちゃん。さっき言ったけど私も同じ気持ちだから!ありがとね…話聞いてくれて…」

 

ヒナ「…ううん。気にしないで。で、でも…『ちゃん』はやめて…///」

 

ホシノ「えぇ〜そう言わずさ〜!可愛いと思うよ?」

 

ヒナ「も、もう少し親交を深めることができればね…私は気にしてるんだから…自分の身体の小ささに…」

 

ホシノ「大丈夫大丈夫〜!おじさんだってヒナちゃんと同じくらいの体型なんだから…そんなもの人それぞれだよー。」

 

ヒナ「……ありがとう…」

 

 

 

 

 

ホシノとヒナが話しているところへ…

 

 

 

 

ビシュン!ガララ!

 

 

 

 

リセイ「戻ったぞ。」

 

全員「!!」

 

アヤネ「先生!お帰りなさい!ってあれ…なんだか…」

 

リセイ「ああ。ただいま…早速みんなに伝えなきゃならないことが…ってなんだか楽しそうだなみんな…」

 

カヨコ「…まぁ…成り行きでこうなったって言うか…」

 

セリカ(………ヘルメット団や日雇い部隊を追い払う前の顔に近いわね…怒ってる…?のかな…」

 

ノノミ「……あの…先生…何かあったんですか…?お顔がちょっと険しくなっているんですけど…」

 

リセイ「………これから話すことは、アビドスの君たちにとってはショックを受ける内容であり、ゲヘナ学園に所属する君たちにとっては、胸糞悪い内容だけど…それでも聞くか?」

 

ヒナ「…それほどのことを知ったのね。聞かせて?私は大丈夫だけど…」

 

ホシノ「うん…おじさんも今更驚くこともないよ…どんな内容?」

 

リセイ「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リセイは黒服とのやり取りを皆に話し、その証拠として、アビドスの所有権に関する書類とカイザー組織のトップである者の、黒服とのやり取りを記録した書類を見せた。そして、砂漠に全てのカイザーPMCが集う基地があることを伝えた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シロコ「………」グシャッ!

 

ハルカ「ひっ!?」

 

イオリ・カヨコ「…!」

 

ノノミ「シロコちゃん…」

 

 

 

シロコは握りしめていた銃の取手を握り潰してしまった

 

 

 

 

 

 

シロコ「最初から約束を守るつもりなかったんだね…ホシノ先輩が一人で行ったところで結果は変わらなかったわけだね…しかも…」

 

アヤネ「……アビドス高校の所有権が…カイザー組織の物だったなんて…」

 

ノノミ「借金を返そうとしてる私たちを…追い出すことに算段を立てていたと言うことですか…」

 

ホシノ「…………」(こんなの…話が違う…黒服…!!!どう言うこと…!?最初から…約束を守るつもりなんて……無かった…?)

 

セリカ「……マジで洒落になって無いわね…もう我慢できない…今すぐに潰しに行くわよ…あいつら…」

 

リセイ「うん。とりあえずあいつらには自分のしでかしたことを自覚させ、腕や足をへし折ってからあの世で後悔させるとしよう。」

 

アヤネ「せ、先生!?すごく物騒な言葉が聞こえましたけど!?」(先生のあの力なら本当にやりかねないから怖いですよ!!)

 

シロコ「アヤネ。先生の言う通り、それくらいの勢いで行かないと私も抑えられない。ホシノ先輩はずっと私たちを思ってここにいてくれて、最終手段として黒服のところへ行って、アビドスを救おうとしてくれたのに…私たちを騙すだけじゃ飽き足らず、弄んで笑っているんだよ。」

 

セリカ「そんなの…我慢できるわけないでしょ…もう誰が止めたってあたしは止まらないわよ…」

 

ホシノ「………ちょっと待ったみんな。私のために怒ってくれるのは嬉しい…でも、先走ってバラバラになってしまったら、今度こそあいつらの思い通りになっちゃうよ。」

 

ノノミ「ホシノ先輩…」

 

ヒナ「………ふぅ…キヴォトスにこんな悪質な奴らが居ることに悪寒が拭えないわね…アビドス対策委員会。私は私個人として、貴女達に手を貸すことにするわ。」

 

アコ・イオリ・チナツ「!?」

 

ホシノ・ノノミ・シロコ・セリカ・アヤネ「!?」

 

アル・カヨコ・ムツキ・ハルカ「!?」

 

リセイ「……へぇ…ヒナ…思い切ったことを言うな…それを口にすると言うことは、ゲヘナ風紀委員の勢力を使わずに俺たちと共に来ると言うことになるけど…」

 

ヒナ「その通りよ。私はホシノと話しているうちに、もっと知りたいと思った。このアビドス対策委員会の皆を…正直最初は面倒だと思っていたけど…ここにきて、アビドスの内情に触れ、便利屋のアル達と一緒に居るうちに…ね…そう思わせてくれたのは、先生よ。」

 

ホシノ「ヒナちゃん…」

 

イオリ「……委員長、付き合いますよ。私もこのまま帰ったって見張りか書類作業くらいしかないだろうし…」

 

アコ「あら、どうせいずれはやらなければならないのですから逃げようとしても無駄ですよイオリ?」

 

イオリ「わかってるよアコちゃん!今言わなくてもいいでしょ!?」

 

アコ「……とはいえ、私もイオリと同じです。私も委員長と同じ立場になり、アビドスの皆さんに力を貸しましょう。」

 

チナツ「私もです。これほどのことを見過ごすなら…私は私を許せません。私たち4人、個人でのお力添えをさせていただきます。」

 

ホシノ・ノノミ・シロコ・セリカ・アヤネ「………」

 

アル「ちょっとちょっと!黙って聞いていれば貴女達!私たちを忘れているんじゃないのかしら?何のためにアビドスに密告しにきたと思っているの!?私達も一緒に行くわよ!」(言っちゃったぁぁぁぁぁ!!!??でももう逃げれない…!!こうなったら暴れに暴れて誤魔化すしか無いわね!!)

 

カヨコ「ここまで来て引き下がれる訳ないし…風紀委員会にだけいいカッコさせられないし…それに…」キッ

 

ムツキ「私たちを利用した上に〜…人を人とも思わないようなことをしたあいつらには〜…」

 

 

ムツキ「思いっきり後悔させてやらないとねぇ!?」

 

 

 

 

 

いつもの笑顔は消さず、カイザー組織を殲滅せんとする目をしたムツキである

 

 

 

 

ハルカ「私も…アル様達と一緒ならどこへでもついていきます!それから…カイザーの人たちは絶対に…許さない…許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない…」

 

ヒナ「貴女達…ふふ…少しだけ見直したわ…けど、この一件が終わったら一応これまでの悪行について連行させてもらうから、そのつもりで。」

 

アル「ゑゑ!?」パラガスボイス

 

イオリ「まぁ当然だな…」

 

ムツキ「あっはっはっは!?アルちゃん声太っと!?」

 

ノノミ「みんな…」

 

ホシノ「………ありがとね…こんなに大勢の味方ができるなんておじさん考えもしなかったよ…じゃあ、いっちょやっつけに行きますか!」

 

シロコ「ん。」

 

ヒナ「先生…」

 

 

 

 

ヒナがリセイを呼んだ直後、皆がリセイへと視線を向けた!

 

 

 

 

 

リセイ「…よし!出発しようか!だけど、無理はするなよ。みんな揃ってここに戻ってくること。これを絶対に達成するんだ。誰一人欠かさずに…」

 

 

 

 

 

 

 

 

リセイ「勝つぞ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

全員「了解!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アビドス対策委員会、ゲヘナ風紀委員会、便利屋68

彼女らと共に砂漠へ向かって、カイザー組織と決着をつけに向かった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜次元空間〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「リセイ…どこにも居ないと思ったら今度は教師になってたなんてね…白露達を思い出すな…私も、その世界に興味が湧いたよ。もうすぐそこに私も行くから、私たち全員で交わした約束…ちゃんと守ってよ…」ブォン!

 

 

 

 

 

 

 

 

リセイがキヴォトスに降臨する前に、彼が作った空間に入り込んだ謎の少女…

 

色白い肌を携え、無表情に近いその顔はまさに冷酷そのものであった…

 

そして、リセイとは違う方法で次元の扉を開き、キヴォトスに降臨しようとしていた…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜アビドス高校校門〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リセイ「…?どこかで次元が開いた…?いやまさか…あいつらの誰かがこの世界に来るなんて…考えすぎか…」

 

アル「先生!なにを棒立ちしているの!?早く行くわよ!」

 

リセイ「ああ!悪い!今行く!」

(……いや、ほんとに考えすぎだな…今はとにかくカイザーPMCをぶっ潰しに行こう。まぁあいつらも一部に過ぎないがな…アビドス区域のカイザーPMCを消しても、他の区域のカイザーPMCがわんさかと居るだろうが…それでも…アビドスを平和に出来るなら、そんなことは些細な問題だろう。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キヴォトスのどこかで僅かに生じた次元の歪みに、リセイただ一人が気づいたが…本人も今は目先の目的を優先した。アビドスでの決戦がもうすぐ始まろうとしていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アビドス編第4話に続く…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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