〜キヴォトスに降臨した転生人・第一期〜   作:アルティ2 SS投稿速報から転生

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ミレニアム編
ミレニアム編第1話「廃部になんてさせない!ゲーム開発部の意地」


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9時30分

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜シャーレ部室〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホシノ「先生ー!次は何する?」

 

ヒナ「待って。まだこっちが終わってないわ。」

 

ホシノ「あ、ごめん。」

 

リセイ「………」ピッピッピピ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アビドスの一件から数週間が経ち、アコとのやり取りで当番をちゃんと設定すると言う約束の元、今日はホシノとヒナが手伝いに来ていた

2人ともテキパキと、書類や確認が必要な日程の管理をこなしている

ホシノはだらけているように見えて、ちゃんと言われたことは全てクリアし、ヒナは終始真面目に取り組んで、次、また次へと違う書類を書き終わらせていた

 

リセイはそれを微笑みながら眺めて、シッテムの箱に記されたスケジュールを管理していた

 

 

 

 

 

 

 

リセイ「それにしても悪いな2人とも。こんな朝早くから来てもらって手伝ってもらってさ。」

 

ホシノ「まぁ確かに眠いけど…先生の力になれるならこれくらい我慢して喜んでやるよ!」

 

ヒナ「うん。貴方が一番重い業務量をこなしてるんだから、遠慮なく言って?」

 

リセイ「……全く健気すぎるな…いや、真面目すぎると言った方がいいのかな?確かに普通の人間にはやばい仕事量ではあるが…俺は普通じゃないことはもうわかってるはずだろ?君たちが俺のペースに合わせる必要は無いんだよ?」

 

ヒナ「先生こそ…わかってないわね…初めて私たちと会った時に言ったはずだと思うけど…貴方があまりにも様々な仕事をこなすせいで、キヴォトスの学園全ての仕事が著しく減っているのよ。だから、普段忙しかった私も、こうやってシャーレの当番に来れてる。」

 

ホシノ「おじさんもそんな感じだけど…アビドス対策委員会も学校どころか廃部せずに済んだのは先生のおかげだし…できることは、頼まれたことは手伝いたいよ。だから…無理はしないで先生。おじさんもヒナちゃんも、他のみんなも同じ想いだと思うよ。」

 

リセイ「……感謝するよ。優しい心を持つ生徒で俺は嬉しい…」

 

ホシノ「えへへ〜そうさせてくれたのは先生だって!あ!これ食べてもいい?」バサッ

 

 

 

備え付けのお菓子を掲げたホシノである

 

 

 

ヒナ「…ホシノったら…まだ終わってないものもあるのにサボらないの…」

 

リセイ「はは!いいよ別に…好きな時に食えばいいさ。ほら、ヒナも食べておいで。」

 

ヒナ「…あ、ありがとう…じゃあ少しだけ休憩にしようか…」

 

リセイ「そうだな。俺もこれが終わったらお茶入れるよ。」

 

ホシノ「ふほほー!良き計らえ〜!」

 

ヒナ「こらホシノ…あまり調子に乗らないで…!」

 

リセイ「いいっていいって…笑顔が1番さ。君たちが笑ってりゃ俺は何でもいいよ。」

 

ヒナ「……ありがとう…先生…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒナは既にソファに座っているホシノの向かいのソファへ座った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5分後…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リセイ「よし、待たせたな2人とも。最近は暑くなって来たから、冷たい茶にしとくか?あったかいのでもいいぞ。」

 

ヒナ「冷たいのでいいわ。ありがとう。」

 

ホシノ「おじさんもそうして〜。先生も早く休憩しようよ〜」

 

リセイ「ああ、わかったよ。すぐ行くから待っとけ。」スタスタスタ

 

 

 

ヒナ「…ホシノ…貴女は本当に変わったわね…」

 

ホシノ「ヒナちゃんこそ〜…厳格なイメージが強かった君が今じゃ笑顔が絶えなくておじさん胸キュンしまくりだよ?」

 

ヒナ「っ!///変なことを言わないで…私が気を緩める時は先生の前かアコ達くらいだから…別に良いのよ…あ…貴女達もね…」

 

ホシノ「うん、わかってるから心配しないで。ちゃんと伝わってるからね。あの便利屋もそうだけど、君たちゲヘナ風紀委員会が居なかったら、きっと辛い戦いになってただろうね…たとえ先生が居たとしても、もっとずっと解決は難しかったはず。だから、感謝してるよ。ほんとにね。」

 

ヒナ「………」

 

リセイ「俺の活躍なんて目を付けるほどじゃねぇだろ。」スタスタ

カタン

 

 

 

コップに冷たい麦茶を淹れてストローもつけて、三つ持って来ながら話に割って入ったリセイ

 

 

 

ヒナ「あ!先生…ううん。貴方が居なかったら私たちでだけではおそらく…たとえカイザーPMCを倒せたとしても、アビドスに関する汚いやり方を繰り出して来ていたと思う…」

 

ホシノ「…あの時の電話しかけていたときに先生が瞬間移動で止めた時とかね…」

 

リセイ「まぁまずは飲め。喉乾いただろ?」

 

ホシノ「お、ありがとう!」チュー

 

ヒナ「………」チュー

 

リセイ「………俺はそもそもきっかけに過ぎないのさ。君たちは自分の意思でカイザー組織に立ち向かった。俺は奴らの悪い芽を持ってきただけ。それを摘み取って、力を合わせてぶっ倒せたのは君たち自身さ。」

 

ホシノ「そうかなぁ…?じゃあおじさんとヒナちゃんに教えてくれた超次元はどうなるの?あれがあったからこそ、1人じゃキャタピラを破壊するのも難しいのに…おじさん自身砲弾を蹴り返せるなんて思いもしなかったしね…銃撃を使わずに…」

 

ヒナ「戦闘自体は不安は感じなかったけど…ある意味私たちは驚いたわ。超次元の力は本当に使うべき時に使わなきゃ…強大すぎるから…だから、それを教えてくれた貴方が居たから…私たちはここに居る…」

 

リセイ「…………」

 

ホシノ「あ、それからあの「悪雨」…?ちゃんだっけ…あの子の強さは半端じゃなかった…先生ほどじゃないけど、7人の中であの強さ…3番目と2番目の人がおじさんは気になるなぁ…一番強いのは先生なんでしょ?」

 

ヒナ「いかにも危険そうに話してくれたけど、先生が一番強いなら安心したわ。でも…確かに…気になるわね…」

 

リセイ「……3番目の強さを誇るエイジ…あいつは超能力者であり、さまざまな戦法に長けたスピードタイプだ。瞬きする間に敵を一瞬で斬り刻むことも容易にこなす…」

 

ホシノ「……エイジって人の地点でかなりエグい評価が先生からされてるよ…それだけ強いって言うならアレクって人はどれだけ強いの…」

 

リセイ「…悪雨の言ってた通り、アレク…あいつはありとあらゆる物質を身体のどこを使っても破壊することが出来るパワーファイター…いや、脳筋野郎だな。」

 

ヒナ「…くすっ…何で言い直したのよ…貴方の仲間なんだから別に貶す事はないでしょ?」

 

リセイ「……あいつはな…一度相手を敵と認識したら…その敵は生きることを諦めなきゃならないと言っていいほどなのさ。どんなやつも拳を振るっただけで、文字通り、粉砕するんだ。弱い奴なら骨も残らない…」

 

ホシノ「……うわぁ…グロテスクな話になって来てるけど…あ、でも…」

 

ヒナ「うん…危ない人よりも凌ぐ強さを持ってる先生が居るなら…大丈夫じゃない?」

 

リセイ「冗談きつい!あいつは俺も相手したくないくらいなんだ…組み手をする時は軽い痣で済むが、本気の喧嘩をする時は大概どっちも流血して気を失うまで殴り合ってるぐらいになるんだ…どっちが強いもクソも関係ないんだよ…」

 

ヒナ「………あれほどの超次元や波動のような異質な力があるのに…それほどまでに…?」

 

ホシノ「…先生の言うことに嘘はないって信じるけど…とても想像できないねぇ〜…」

 

リセイ「別世界にはな…俺なんて足元にも及ばないような奴がいくらでも居るんだ。無数に存在する次元…俺たちは、それを渡り歩いて来た。」

 

ホシノ「いろんな世界を旅した…か…その中で出会ったのが、あの…」

 

リセイ「悪雨もしかり、レ級や他の仲間も居たが…あの2人が生き残ったって言うより、終わりの時が来て、他のみんなは消えてしまったからな…」

 

ヒナ「……辛くない?無理に話さないで。貴方は確かに色々とすごいけど…それでも人間だから…」

 

リセイ「ありがとうヒナ。いずれまた詳しく話すさ…一通りキヴォトスの問題を片付けることが出来たらな。」

 

ホシノ「少しづつ話してくれて嬉しいよ。おじさん達のことちゃんと信用して話してくれるのが伝わるから…あ、そういえば先生!話はだいぶ変わるんだけど、シャーレの郵便ポストにミレニアムのゲーム開発部からの手紙が届いてたよ?勝手に取ってきたら悪いと思ってそのまま置いちゃったけど…」

 

リセイ「ここに来る途中で確認してくれたのか。ありがとうな。あとで確認してみるよ。にしても珍しいな…メールじゃなくて今時手紙なんて…」

 

ヒナ「…もしかしてそうしなければならない事情があったりするんじゃないかしら…予感だけどね…」

 

リセイ「その可能性も捨てきれんのが辛いなぁ…取りに行くのめんどくせぇからやっぱり転送しよ。」パチン!

 

ホシノ・ヒナ「は?」

 

 

 

ポンッ!パシッ

 

 

 

リセイ「どれどれ?」

 

 

 

 

リセイは指を鳴らして外の郵便ポストから手紙を手元に転送した!

 

 

 

 

ホシノ「いやいやいやいやおかしいおかしい!!やってることが全部おかしい!!」

 

ヒナ「……ホシノ…ツッコむと疲れるわよ…こう言う場合、知らんふりをしている方が流しやすいわ…」

 

リセイ「イメージ具現化能力だって言っただろ?慣れてくれないと俺が困る。」

 

ヒナ「それは流石に違うと思うけど…そんな見たことのない力をスルーするのは無理よ。」

 

ホシノ「って言うか…いったいぜんたいどうしてそんな力を得たのかってところからだよ…」

 

リセイ「えーっと…こんにちは、リセイ先生。私は才羽ミドリです。シャーレの先生に助けて欲しいことがって連絡しました。」

 

ホシノ「ちょっと!無視は辛いよ!」

 

リセイ「また今度な。俺の力もアレク達の力も、俺たち自身の過去に関わる事だから…話してやりたいところだけど、長くなる。ひとまずは人助けしまくって、このキヴォトスを落ち着かせてからさ。」

 

ヒナ「……まぁしょうがないわね…それで、手紙の続きは?」

 

ホシノ「んふっ…忘れた頃にまた思い出しそう…」

 

リセイ「…私たちは今、廃部の危機に直面しています…」

 

 

 

 

ミドリ《原因はいくつかあるんですけど…まずは部員が足りてない事…部活動は4人以上の人員が必要で、私たちは3人しか居なくて…後は…ゲームを作るための予算を使いすぎて、セミナーから警告を受けていたんですけど…私たち、いくら頑張っても成果が出せなくて…今までいろんなゲームを作ってきたんですけど…ほとんどが低評価ばかりで、たまにアンチをしてくる人だって居るんです…リセイ先生…先生のお力を貸していただけませんか。私達だけではもう何も手をつけられなくなってきて…もしもこの手紙が届いたなら、検討をお願いします。

                  才羽ミドリ》

 

 

ホシノ「ほー…お?つまりメールで知らせることもできないくらいにゲーム開発部は財政難ってことかな…?」

 

ヒナ「……やはりね…それで先生?この要請には…」

 

リセイ「応じるさ。素直に、正直に助けて欲しいって書いてるからな。金はどうにもできんが、知恵と技術ぐらいなら伝えられるよ。それに、最近ミレニアムに不穏な噂があるからな。」

 

ヒナ「!そうなの?それらしいものはゲヘナには伝わってこないけど…」

 

ホシノ「アビドスにもないね…そもそもミレニアムとそんなに関わることがないからさぁ…」

 

リセイ「憶測だが…ミレニアム自体が隠蔽しているのかも…知れないな…だってさ、自分で言うのも何だが、アビドスの問題を解決する以前、シャーレに就いた頃もめんどくさい事件を解決してきたのに、ミレニアムに関する事柄が一切来なかったんだよ。だからこの混乱渦巻くキヴォトスで妙に平和すぎると言う、世間からは逆に怪しむような声も出てるほどさ。」

 

(それに…ゲーム開発部では無いが…ミレニアムのセミナーにはユウカが居る…久しぶりに挨拶に行かないとな…)

 

ホシノ「……私たち…今日は当番で来てるけど…何かあれば言ってよ。」

 

ヒナ「ええ。この機会にミレニアムを知ることができるしね。」

 

リセイ「まずは1人で向かってみるよ。俺1人では困難なら、その時こそ君たちを頼りにさせてもらうから、気長に待っててくれ。このあとすぐ向かってみるよ。」

 

ヒナ「わかった…ふぅ…そう言うとは思っていたけどね…」

 

ホシノ「んじゃ、おじさんとヒナちゃん今日の当番が終わったらそれぞれ戻ってるから、いつでもモモトークか何かで伝えてね!」

 

リセイ「ほんとに聞き分けがいいな君たちは。ああ!シャーレには好きなだけ居ていいけど、帰る時は気をつけて帰るんだぞ?送ってやれなくてごめんな…」

 

ヒナ「いいの…先生こそ気をつけてね。むしろ当番のすることが午前から終わる事なんて想像できなかったし…せっかくだから先生の言うとおり、ホシノと少しゆっくりしておくわね…」

 

ホシノ「え?おじさんを口説くなんて…ヒナちゃんってば〜…///」

 

ヒナ「べ、別に口説いてなんか…!お話しくらいしたいと思ってただけよ…!」

 

ホシノ「冗談だって!ありがとヒナちゃん!先生、シャーレの留守番は任せて、思い切り手助けしてきてあげてね〜!おじさん達も何も無かったらちゃんと戻るからさ。」

 

リセイ「うん、頼むよ。じゃあ行ってくる。電話とかは心配するなよ。俺の方に繋がるようにしとくから。」

 

ヒナ「そこまで私たちに気を使わなくても………ううん…わかった。届け物とかがあればここに持っておいておくわね。」

 

ホシノ「んじゃ、行ってらっしゃ〜い!」

 

リセイ「おう。」

 

 

 

 

ガララ!ピシャ!

 

 

 

 

 

ホシノ「……良かったの?あのまま行かせて…」

 

ヒナ「そのまま返すわホシノ。先生のこと…心配なんでしょ?」

 

ホシノ「うへ…やっぱわかっちゃうかぁ〜…でも、本人のあの強さと大胆さはおじさんたちには真似できないし…わけわかんない力まで持ってるんだから…先生のこと信じるよ。」

 

ヒナ「……うん。私も同じ気持ち。だから、今日や明日以降、帰ってこなかったとしても、私も待ってみる。」

 

ホシノ「うん!じゃ、ちょっと昼寝しよっかぁ〜!ふぁあ〜…」アクビ

 

ヒナ「……っくぅ…少しだけそうするとしようかな…おやすみホシノ…」ケノビ

 

ホシノ「うい〜…おやすめぇ〜…」

 

ヒナ「…ふふっ…『み』でしょ…」

 

 

 

 

 

ホシノ・ヒナ「zzzz…」

 

 

 

 

ホシノはソファで横になってすぐに眠りにつき、ヒナも向かいのソファにもたれかかって目を閉じた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12時40分

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ミレニアムサイエンススクール門前〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リセイはシャーレからしばらく歩いて、今度はシッテムの箱を利用しながらミレニアムサイエンススクールにたどり着いた

 

 

 

 

 

 

 

リセイ「よっし…!今度は迷わずに済んだな…シッテムの箱を最初から使っておけばアビドスの時も迷うことはなかったんじゃ…チッ…まぁいい…ってか、えらく静かだな…ゲーム開発部ってどこかな…とりあえず一番上の部屋に飛び上がっていくか…ふっ!」

 

 

ドンッ!!!

 

 

 

ヒュウウウウ……

 

 

 

 

 

 

リセイは両脚に力を込めてミレニアム校舎の高層部にジャンプしたが…

 

 

 

 

 

 

リセイ「あ、やっべ!!力加減ミスっ…どわぁぁぁ!?」

 

 

       ドガシャァン!!!

 

      パリィン!!ガシャーン!!

     ゴロゴロゴロゴロドゴォン!!

 

 

ユウカ「うわぁぁぁぁ!?」

 

ノア「きゃっ!?」

 

コユキ「ぎゃぁあ!?」

 

リセイ「ってぇ…ちくしょう…!」

(しばらくまともに戦ってないせいか…感覚を忘れちまった…アレクやエイジが知ったら呆れられるだろうな…)

 

 

 

リセイは勢いをつけすぎて、様々な壁やガラスを破壊しながらセミナーの部室へ突っ込んでしまった!

 

 

 

 

 

 

BGM:煉獄庭園 「SIXTH SENSE」

 

https://youtu.be/V7ww3gClvbU

 

 

 

 

 

 

ユウカ「な、なに!?何事!?って…先生!?こんなところで何をしてるんですか!?って言うかそもそも何でこんなところから吹っ飛んできたんですか…!?ここは4階くらいの高さがあるのに…いやそんなことより大丈夫ですか!?しっかり!」

 

リセイ「あ、悪い悪い…!久しぶりだなユウカ。ちょっとこのミレニアム学校に用があったんだけど…とある部室を探してて、それっぽいところを飛びこんで行こうかと思ったら力加減をミスっちまってな…」

 

ユウカ「…???一体何を言っているのかよくわからないんですけど…」

 

リセイ「事情は後で説明するよ。俺が無事な理由はまた今度な。話すと長くなる…っと、そっちの2人は初めましてだな。俺はリセイ。シャーレの先生に位置する者だ。別に畏まらなくていいから、君たちの名前を教えてくれないか?」

 

ノア「え、ええ…初めまして先生!お噂はかねがね耳に入っております!私は生塩ノア。ミレニアムのセミナー部の1人ですよ!ふふっ…この出会いも記録しておかないと…」

 

コユキ「……あ、私も言わなきゃですよね!黒崎コユキです!ユウカ先輩やノア先輩と同じセミナー部の一員でーす!」

 

ユウカ「なら私も改めて…早瀬ユウカ、セミナーの1人です!連邦生徒会の前で初めてお会いした時以来でしたね…あれから何度か先生のことは耳に入ってきています!」

 

リセイ「……俺が言うのも何だけど本当に適応してくれるの速いな?俺は今高く飛び上がって強化ガラスや壁をぶち破りながら転がって来たんだぞ?」

 

ユウカ「…私たちが何も知らないとでも思ってるんですか?アビドスでの一件…全てに関することではありませんけど、大体のことは把握してます。カイザーPMCの軍隊を壊滅させるために、アビドス、ゲヘナの風紀委員会、同じくゲヘナの生徒である便利屋68という組織と組んで相手を一網打尽にしたとか…」

 

ノア「どう言う方法であのゲヘナの人達を味方にしたのか気になるところですが…ミレニアムどころか、キヴォトス中に先生の噂は広がっております。もちろん良い噂しか立たないものですから、私も一度お会いしてお話をしたかったんです!」

 

コユキ「って言うかまさかそれだけすごい活躍をしてるのに広まって無いとでも思ってたんです?シャーレの業務に関することは大体伝わってきますからねぇ…」

 

リセイ「そうだったか…なら話は早いな。俺のことを詳しく話す手間が省ける。」

 

ノア「あら…それにしても…」

 

 

 

 

 

 

ノアがリセイが突っ込んできたところに目を配って、若干引いていた

 

 

 

 

 

ユウカ「………どうしようこれ…ただでさえいろんな予算が立て込んでいるのに壁やガラスの修理費なんて掛けてられる余裕は…」

 

リセイ「マジでごめん!これは俺が責任を持って直すから、金に関することは心配しなくていいよ。」

 

コユキ「えぇ…先生が自腹で全部弁償するんですか?この壊れよう結構しますけど…財布の中身は大丈夫なんですか?」

 

リセイ「ん?いや、金の心配をそもそもする必要がないんだよ。俺が今ここで直すから。」

 

ノア「え?それはどういう…」

 

 

 

 

 

 

パチン!

 

キラキラキラキラ…

 

パッ!

 

 

 

リセイがユウカ達にそう告げた直後、右手で指を鳴らして、壊れた壁やガラスを全て元通りにした!

 

 

 

 

 

ユウカ・ノア・コユキ「……ええええええええ!?」

 

リセイ「…なんだ?てっきり俺がこういう能力を使えることも知ってるんだと思ってたが…どこまで俺のことを知ってるっていうんだ?」

 

ユウカ「……せ、先生…今何をしたんです…?あれだけ倒壊させたガラスも壁も全部元通りにって…」

 

ノア「ここまでは記録にも残っていませんね…不思議な力ですけど…本当に一体どうやって…」

 

コユキ「…なんだろう…すごく嫌な予感がするんですけど…」

 

リセイ「コユキって言ったな。その予感は外れているから安心しろ。別に君達に取ってこういう訳の分からん力を振り撒いて良いようにするってわけじゃないし。やるなら出会い頭にやってるさ。」

 

コユキ「一理ありますけど…いや問題はそこじゃなくて!どうしてその力を得られてるんですかぁ!?」

 

リセイ「お互い様だ。噂は聞いているぞ…ありとあらゆるシステムやセキュリティを難なく突破するミレニアムの一年生がいる事を。」

 

コユキ「!?」

 

ユウカ「…先生こそ噂通りですね…私たちキヴォトスに属する学園の生徒達の名前やプロフィールを情報収集して、さまざまな事件を解決してきたという…私も計算がズレることはほとんどありませんが…抜けている書類や仕事関係などは抜かりありません。セミナーとは、全てにおいて完璧でなければならないですからね!もちろん私たちはロボットではありませんので、休む時は休みますが…」

 

ノア「ふふふ…先生が私たちをご存知のように、私たちも先生のことを知っておりますよ。そして私は全てを記録および、記憶しておりますので…先生との初めて会った日として残しておきますか…」

 

リセイ「良い意味で曲者揃いだなミレニアムのセミナーってのは…だが…あと1人居るはずなんだが?調月リオと言うセミナーの生徒会長がな…その子はどこに居るんだ?」

 

ユウカ・ノア・コユキ「!」

 

ノア「そこまでご存じなのですね…実はリオ会長は留守にしておりまして…最近お忙しそうなので私たちもお会いすらしてませんね…」

 

リセイ「ふーん…残念。せっかくだから挨拶しておきたかったんだが…まぁもし帰って来たら俺が探していたと伝えてくれ。ただ単なる挨拶だけだがな。」

 

ノア「……どうやら先生のそのお力についてはおあずけになりそうですね…先生自身が話したくなさそうなので…」

 

リセイ「良い読みだノア。実際その通りだし…俺自身のことはまた今度にしといてくれ。っとそんなことより!大丈夫か!?俺が突っ込んできた時に君たちに怪我は…」

 

ユウカ「え?ええ…私達と距離が遠かったので怪我はありませんが…」

 

リセイ「ほっ…いやほんとマジでごめんな。もし君達に怪我をさせていたらと思うと俺自身情けなくて仕方ない…」

 

コユキ(そもそも4階くらいの高さがあるこの建物にとつげきしてくるなんて考えられるわけないですよ…)

 

ユウカ「先生?色々と気になる点はありますけど…今日はどうしてミレニアムサイエンススクールへ?」

 

リセイ「ああ…ちょっと要件があったんだが、俺が探しているところではなかったようだ。ゲーム開発部ってところなんだが…」

 

ノア「あら…」

 

コユキ「へ?」

 

ユウカ「…どうして先生がゲーム開発部に用があるんです?あの部はもうすぐ廃部になりそうなくらいに…」

 

リセイ「みなまで言うな。全部知ってるから。そのゲーム開発部の1人、才羽ミドリから手紙が来たんだよ。シャーレの先生の力を貸してくださいってね。ちゃんと素直に助けて欲しいと願いを込めた手紙だったから、俺もそれに応じてここに来たんだが、まさか最初にセミナーの部室にぶち当たるなんてな…」

 

ユウカ「そうだったんですね…ですが、無駄だと思いますよ。」

 

リセイ「………それは何故?」

 

ユウカ「そもそもの話、どれだけ成果が積まれていても部員が活動基準に満たしていません。あの部はどう足掻いても廃部が迫っています。過去に一度だけ、ゲームに関する受賞は経験してますが…それも過去の話…部が続くかそうでないかには関係ありません…」

 

リセイ「……へぇ…つまりユウカはゲーム開発部をよく思っていないと…それから予算の使いすぎで成果の出せない部なんて足手纏いで邪魔だと?……そう言いたいわけだ。」

 

ユウカ「……私の腹の内を読まないでください…ですが私は間違ったことは言ってません。ゲーム開発部だけではありませんが、廃部にならざるを得ない事を伝えるのがセミナーです。たとえ私が悪役になってしまったとしても、それが義務です!」

 

リセイ「…いや、今のは俺の言い方が悪かったよ。ごめん。確かに君の言うミレニアムのルールの通りに出来ないものは、排除しなきゃならないのも仕事の内…だから俺が来たのさ。」

 

ユウカ・ノア・コユキ「え?」

 

リセイ「廃部になんてさせたくない。ミドリから来た手紙にはそんな想いがぎっしりと詰められていた。そうならないように、俺はゲーム開発部を存続させることができるくらいまで、シャーレの教師として助っ人に来たんだよ。そして君たちセミナーはよくやってくれてるよ。ユウカが今言ってくれたように、俺に対して臆することなく悪役になってもいいとまだ言ったんだ。セミナーもゲーム開発部もそれぞれ本気の想いがあると伝わったよ。」

 

ノア「先生…」

 

リセイ「ま、そういうわけさ。悪いがゲーム開発部の部室へ案内してくれないか?」

 

ユウカ「……わかりました。しっかりついてきてくださいね。またどこか壊されたらたまったものじゃありませんから…」

 

リセイ「そんなに見境ないやつと思われたのか…さっきの登場シーンで…マジで気をつけよ…」

 

ユウカ「ほんとですよ…次からはちゃんと安全に飛んで…って言うかちゃんと下からエレベーターで上がってきてください!!」

 

リセイ「いや悪かったよほんとに…次からはそうする…あ、ノア、コユキ!またな!」

 

ノア「ええ!またちゃんとご挨拶させてくださいね!」

 

コユキ「あはは〜お気をつけて〜…」

 

 

 

ウィーン

 

 

 

 

 

 

 

ノア「ふふっ…なんだかんだで楽しそうですねユウカちゃんは…」

 

コユキ「そうですね〜ってわけで私ちょっとトイレに…」

 

 

 

ガシッ

 

 

 

ノアは逃げようとするコユキの肩を掴んだ

 

 

 

 

ノア「37分前に行ったばかりでしょう?それにその表情は本当にトイレに行きたいような顔ではありませんよね?ぜ〜んぶ記録しているのですから、逃げられると思わないでくださいねコユキちゃん?」ニコニコ

 

コユキ「ひぃいああ!!やっぱりいつになってもノア先輩は怖ぃい!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ゲーム開発部部室〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユウカ「先生、ここがゲーム開発部の部室です。一応私もここの部員たちに用があるので一緒に入らせてもらいますが、私は私のやるべきことをやりますので、口出しは無用ですよ。」

 

リセイ「わかってるよ。それが仕事なのはもう伝わったし、言う方もめんどくせぇもんな。俺は俺の用事があるから好きにやってくれ。じゃあ、入ろうか。」コンコン

 

ユウカ「……」

 

 

 

リセイはユウカを肯定しつつゲーム開発部の扉をノックした

 

 

 

モモイ「はいはいー!今開けますよーっと…」ガチャ

 

ミドリ「ちょっとお姉ちゃん!ユウカだったりしたらまた話が長くなるかも…って…先生!?」

 

リセイ「こんにちは、いや初めましての方が先かな。才羽ミドリって子から手紙をもらって、シャーレから参上した次第だ。リセイという者だけど…」

 

モモイ「へ?まさかほんとにシャーレの先生が私たちを助けに来てくれるなんて!ミドリの手紙を見て来てくれるなんて奇跡だよ!!」

 

ミドリ「…ダメ元で送ってみようってお姉ちゃんが言ってたけど…まさか本当に来てくれるなんて…」

 

ユウカ「はいはい、喜ぶのは後にして、今回もまた催促しに来たわよ。」

 

モモイ「んげっ…ユウカ…」

 

ユウカ「何、その人の事をバケモノを見たかのような反応は!もうそろそろ廃部を徹底しなきゃならなくなるわよ!貴女達は部活動と言える部活動をしてるようには見えないんだけど!?」

 

モモイ「ノォー!!私達だって真剣に部活動やってるよ!!」

 

ミドリ「そ、そうです!ゲーム開発部はまだまだこれから出来ることはたくさんあるんです!」

 

リセイ(……長くなるなこれ…)

 

ユウカ「へぇ〜え?ミレニアムの中央部に変な建造物を建てたり、よく分からないゲームを作って散々駄作扱いされて、果てには予算を次から次へと使い込んで成果を得られず、そして部員も足りてない貴女達にできることって何?十分過ぎるほど問題なんだけど?」

 

モモイ「うぐっ…け、建造物だって宣伝のために作ったものだし!ゲームのことを駄作駄作って言ってる奴なんてゲームの良さがわからないんだよ!」

 

リセイ「……思ってたより難航してんなゲーム開発部の部活動って。それだけ悪い評価があってなぜ今までやってこれたんだ?」

 

ミドリ「そ、それは…私たちには一つだけゲーム受賞を受けた作品があって…」

 

ユウカ「『テイルズ・サガ・クロニクル』…」

 

リセイ「『テイルズ・サガ・クロニクル』?」

 

ユウカ「ゲーム開発部が唯一成果を上げた作品です。かつては大ヒットしていたもので利益もちゃんと得られていましたが…それは昔の話です。過去に成績を残せたと言って、廃部になるかならないかは別。貴女達がどこまで意地を張ってこの部を続けられるか、楽しみね。」

 

モモイ「んぬ〜!この悪魔め!私達にはちゃんと一大計画があるんだからね!それでみんなを黙らせるくらい成功させる自信があるんだから!」

 

ミドリ(そうなの!?)

 

リセイ(あ、ミドリは今聞いたような顔だな。)

 

ユウカ「…!ふ〜ん…それは面白いわ。でもそもそも、部員が部の活動条件に満たしていない以上、どちらにしてもゲーム開発部の存続は認められないわ。って誰が悪魔よ!」

 

モモイ「今そこに反応するの!?ってそんなことより、首を洗って待ってなよ!次来た時にはあっと驚かせてやるんだから!」

 

ユウカ「……いいわ。どんな言い訳を持ってくるのか期待せずに待ってることにする。ま、どうせその場しのぎの言葉なんでしょうけど。」

 

モモイ「ふんっ!その場しのぎじゃないよ!絶対見返してやる!」

 

ユウカ「はぁ…わかったわよ!先生…私はこれで失礼しますけど…次は改めてちゃんとした場所でご挨拶させてくださいね?さっきのあの登場の仕方じゃまともな話もできません…」

 

リセイ「悪かったよマジで。セミナーに戻るまでにこけたりするなよ?」

 

ユウカ「…それは心配してくれてると言った方が良いんですかね?まぁ、ありがとうございます…それじゃまたねあんた達〜」ヒラヒラ

 

 

 

ガチャ、バタン

 

 

 

ユウカはモモイとミドリに挑発するように手を振りながら去っていった

 

 

モモイ「きぃーっ!今に見てろよユウカのやつぅ!」

 

リセイ「…とりあえず落ち着いて。改めて挨拶しようか。シャーレのリセイだ。そっちの子がミドリかな?」

 

ミドリ「はい!才羽ミドリです!こっちは私の双子の姉なんです!」

 

モモイ「才羽モモイだよ!先生!ミドリの手紙を見てきてくれてありがとう!シャーレの先生が来てくれたなら百人力だよ!」

 

リセイ「君たちの状態が普通じゃないことがあの手紙で伝わったからな。だけど、俺の噂を知っているか?」

 

モモイ「もちろん!あらゆる情報を収集して色んな難しい事件を解決してるんでしょ?そんな人が私たちの力になってくれるなんて本当に心に余裕ができるよ!」

 

リセイ「…君たちには3人でゲーム開発部を動かしていると聞いたが、あと1人、花岡ユズはどこに居る?」

 

モモイ・ミドリ「!?」

 

???「ッ!?」ガタガタッ!

 

モモイ「嘘ぉ…先生って私たち生徒のことも事前に把握してるの?ユズのことは何一つ教えてないのに…名前まで…」

 

リセイ「………後ろか?怖がらずに出ておいで。そのロッカーの中にいるんだろ?」

 

ミドリ「えっ…どうしてそこにユズちゃんが居るって…」

 

リセイ「気配。」

 

モモイ・ミドリ「え?」

 

リセイ「俺はいろんな気配を感じとることができる。その時の感情、つまりはどんな想いをして隠れているかを、大体感知できるんだ。怯えであったり、恥ずかしさであったり、いたずら心であったり…それぞれな。ユズ…大丈夫だから出てきな。俺は君を傷つけるようなことは口走らない。」

 

モモイ「……ええ…そんなことできるの!?」

 

ミドリ「実際ユズちゃんがそこに居るって当てちゃったし…」

 

???「………」カチャ…

 

ミドリ「あ、ユズちゃん!先生の言葉で出てくるなんて…私たちがどれだけ言っても出てきてくれない時もあるのに…」

 

ユズ「………あの…そ、その…」

 

リセイ「…(スッ)初めまして。俺はシャーレから来たリセイだ。一応は教師の立場に属してはいるが、君たちの力になる為に、要請に応じたよ。これからよろしくなユズ。何かあれば言ってくれると嬉しいよ。」

 

 

 

リセイはユズの前に立ち、しゃがみ込んで目線を同じにして挨拶をした

 

 

 

ユズ「…!は、はい!花岡ユズです…!よろしく…お願いします!ミドリの手紙を見てきてくださってありがとうございます…!」

 

モモイ「あのー…ユズ?大丈夫?私達にでさえ話すことは少ないのに…しかも大人相手に…」

 

ユズ「う…うん…先生は…その…他の人と違う感じがするの…怖くない…人と話すの…苦手なんだけど…先生となら…少しだけ大丈夫…かもしれない…」

 

ミドリ(ユズちゃんが人前に出ることなんて滅多に無いのに…この部室でさえロッカーでほぼほぼ1日居ることだってあるのに…この先生すごい…噂通りの聖人…!)

 

リセイ「うん、3人揃ったな。ところで、モモイ。さっき言ってた一大計画って何か聞かせてもらっても良いか?」

 

モモイ「うん!それはもうすごい情報があるんだよ!」

 

ユズ「…私も今聞いたけど…そ、それってどんなこと?」

 

ミドリ「私もなんだけど…って言うか本当にその場しのぎで言ってたんじゃないんだよね?」

 

モモイ「もちろんだって!じゃないとこんなに自信満々にならないよ私も!」

 

リセイ「……」

 

モモイ「みんな、『G.Bible』って知ってる?」

 

リセイ(G.Bible…かつてのキヴォトスに居た伝説のゲームクリエイターが作ったとされる神ゲーマニュアルと言われているが…実際はただの伝言みたいなものしか入ってはいない…そして『key』と大いに関係がある重要なもの…まぁ、どちらにせよ今のゲーム開発部には必要なものだな…ふっ…どうやって調べたんだか…モモイの才能ってやつか?)

 

ミドリ「G.Bible…噂程度にはまぁ…でもそれってどこにあるかわからないやつじゃなかったっけ?」

 

ユズ「………もしかしてモモイちゃん…ヴェリタスの人達に聴きに行ったの?」

 

モモイ「その通り!G.Bibleの在処をヴェリタスのマキやハレに手伝ってもらってね!」

 

リセイ「G.Bibleはどこにあるのかをもう突き止めたってことなのか…ってことは、そこに取りに行って新しいゲームを作るってことかな?」

 

モモイ「そうそう!その作品は『テイルズ・サガ・クロニクル2』!私たちの過去に受賞した作品の続編!G.Bibleがあればそれを作ることができる!」

 

ミドリ「で、そのG.Bibleはどこにあるの?」

 

モモイ「あ…実はミレニアムの近くの廃墟にあるらしいんだよね…なんていうか、地下に…」

 

ユズ「は、廃墟…!うぅ…!」ダダダッバタン!

 

リセイ「…?ユズ?どうした?」

 

 

 

ユズは廃墟という言葉を聞いた瞬間、再びロッカーに閉じ籠ってしまった

 

 

ミドリ「あ…外に出るかもしれないって思って怖くなっちゃったのかな…先生…しばらくユズちゃんはそっとしておいてあげてください…いつものことなので…」

 

リセイ「…そうか…まぁ徐々に慣れていけば良いだけさ。」

 

モモイ「あちゃ…まぁ仕方ないか…というわけで先生!私とミドリと一緒にその廃墟にG.Bibleを探しに行こう!」

 

リセイ「……わかった。だけど安全には気をつけろよ。ミレニアムで言う廃墟はかつて連邦生徒会長が管理していたところだ。それに廃墟はそこしかないから明らかに放置状態になっているはず。自動的に動く機械兵などがうろついてる可能性があるから、君たちの銃は忘れずに持って行くんだ。」

 

モモイ「……やっぱり先生は全てにおいて知り尽くしてるんだなぁ…私がヴェリタスから聞いた情報とほぼ一緒だよ…もしかしてそれ以上のことも知ってたり…」

 

ミドリ「有り得なくはないかも…だって廃墟どころか心霊スポットの正体もイタズラしていた民間人の仕業だったって言うのをたった1人で突き止めたっていう噂もあるし…」

 

リセイ「ああ…そんなことも確かにあったな…でも別にわざわざ広める事もないしな。実際に幽霊会ったことなんて何万回とあるし…」

 

モモイ・ミドリ「…え?」

 

リセイ「なんでもない。行くならさっさと行くとしようか。ユウカがまた来た時の廃部回避のための作業が間に合わなくなるし、あいつに下手な誤魔化しは通用しないことは、君たちが一番よくわかってるだろ?」

 

モモイ「そ、そうだね!よし!善は急げだよ!ミドリ!先生!行こう!」

 

ミドリ「う、うん…わかった…どっちにしたってG.Bibleがないと私たちにできることは少ないし…先生…!道中もよろしくお願いします!」

 

リセイ「おう。任せな!っと、先に校門前に行っててくれ。ちょっとスマホに定期連絡入れるから。」

 

ミドリ「はい!お姉ちゃんとお待ちしてますね!」

 

モモイ「じゃあ先生!また後でね!」

 

 

 

 

 

ガチャ、バタン!

 

 

 

 

モモイとミドリはリセイの言葉に従って先に校門前に向かった

 

 

 

 

 

リセイ「………ユズ、G.Bibleを見つけたらすぐに帰ってくるから、君はここで待っててくれるか?」

 

ユズ「…先生?は…はい…それは良いんですけど…スマホに連絡をするんじゃ…」

 

 

 

 

 

ロッカー越しにユズが返事をして、リセイに問いかけた

 

 

 

 

 

 

リセイ「それは半分口実、もう半分は本当のことだが…君にちゃんと言ってくるって言いたかったんだよ。」

 

ユズ「わ…私に…?」

 

リセイ「ああ。君はゲーム開発部の部長なんだろ?モモイとミドリが来るまでは1人で動かしていた部活動をここまで引っ張ってきたんだ。君はすごいよ。ユズ。今度ゆっくりみんなと遊ぼうな。君だけ1人なんてさせないよ。」

 

ユズ「………(カチャ…)(ヒョコ)…あ…あの…ありがとう…ございます…私…そんなこと言われたの初めてで…なんて言ったらいいのか…」

 

リセイ「大丈夫だ。そうやって顔を出して話そうとしてくれるだけで俺は嬉しい。たったそれだけかもしれない…でも、そのたったそれだけのことにどれほどの勇気を使ったんだ?どれほど振り絞って俺と話をしてくれている?君は強い子だよ、ユズ。流石にいきなり人前にでて明るく振る舞えなんて言えないし、させないよ。でも、今こうやって話せてることはすごく進歩していると思う。だから、ありがとな。」

 

ユズ「!!は、はい!嬉しいです…!私は…もっとみんなと話しても…良いんですよね…?」

 

リセイ「もちろんだ。俺は君達生徒が楽しく過ごせるように教師に就いたんだ。だから、何かあれば俺にいつでも相談してくれ。もちろんモモイやミドリも一緒にな。」

 

ユズ「……先生…本当にありがとうございます…!私…もう少し勇気出して…みます!」

 

リセイ「徐々にでいいんだ。今すぐにやれなんて言われてできる奴なんてそうそう居ない。君のように気の弱い子で普通なのさ。だから、人と違うと言われても、気にすることはないよ。っと、そろそろ行くけど…また今度ゆっくりと話そう。じゃあ、またあとでな…」

 

ユズ「はい…!気をつけてください…!」

 

リセイ「おう。」

 

 

 

 

 

 

ガチャ、バタン…

 

 

 

 

 

 

 

 

ユズ「……ふへへ…あんな風に褒められたの…初めて…先生は私なんかとも優しく接してくれて…だ、だめ…!顔がニヤケちゃう…!///」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユズはリセイの優しさを実感して、1人になったあとも嬉しそうに笑みをこぼしていた…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ミレニアム郊外廃墟〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モモイ「到着!ヴェリタスから貰った情報によるとここらしいよ!あ!先生、ミドリ!伏せて!」

 

ミドリ「…!ついた途端に発見しちゃったよ…!ほんとにロボットがひとりでに動いてる…!

 

リセイ「予想通りだな…どうする?隠密していくならだいぶ時間がかかるが、中央突破で無理やり行くなら戦闘は免れない…君達ならどちらを選ぶ?」

 

ミドリ「……お姉ちゃん、ここは先生の言うとおり隠密して行くべきだよ!」

 

モモイ「そりゃその方がいいよね…(ツルッ)(ステーン!)アウチッ!」

 

リセイ・ミドリ「あ…」

 

 

 

モモイは一歩踏み出した先の地面で足を滑らせ、盛大にこけてしまった!

 

 

 

ロボット「!」

 

 

 

その衝撃で巡回しているロボットたちに気づかれてしまった

 

 

 

ロボット「(怒)◼︎◼︎◼︎!!!」

 

モモイ「うわぁっはあー!!!ごめーん!!!」

 

ミドリ「ちょっとぉー!?お姉ちゃん何してくれてんのー!?」

 

リセイ「チッ!二人とも!中央突破しか無いようだ!ここは全力で突っ切るぞ!後ろにも回り込まれてる!」

 

モモイ「う、うん!わかった!」

 

ミドリ「先生!指揮をお願いします!」

 

リセイ「任せな!行くぞ!」

 

 

 

 

 

ダダダダダダ!!

 

 

 

ドキュン!ドキュン!ダンダンダン!!

 

ドドドドン!!

 

 

 

リセイ「ミドリ!全方位から銃弾が飛んでくる!遮蔽物を利用して回避しつつ進むんだ!今は無駄に戦う必要はない!モモイ!ミドリと一緒に先に進め!俺が手榴弾で引きつける!」

 

モモイ「え!?先生が囮になるの!?ダメだよ!一緒に行かないと!!それなら私が囮になる!」

 

ミドリ「お姉ちゃん!?」

 

リセイ「信用しろ!後で追いつく!!先にその建物の中に入って隠れるんだ!急げ!!そろそろ遮蔽物も持たねぇ!!」

 

モモイ「わ、わかった!待ってるからね!!」

 

ミドリ「先生!!必ず来てくださいよ!」

 

 

 

ダダダダッ!

サッ

サッ

 

 

 

 

リセイ「…安心しな…こんな奴ら本来は手を使わずともぶっ壊せるんだが…あんまりやりすぎるとニュース沙汰になりかねないから手加減しなきゃなんだよな…と言いたいが、今はモモイとミドリを待たせてる…閃光波動弾で我慢しといてやるよ…!んらぁっ!!」ブォン!!

 

 

 

カッ!!!

 

 

 

リセイは両手で光り輝く光弾を作り出して、後方から迫ってくるロボット兵隊団の中心の地面に投げつけた!!

 

 

 

ロボット兵隊s「!?」

 

モモイ「うわあっ!?眩しっ!?めちゃくちゃに光ってる!?」

 

ミドリ「い、いったい何が起きてるの!?」

 

 

 

 

シュタタタ!バッ!スタッ!

 

 

 

 

リセイは素早くモモイとミドリが避難した建物へダッシュした

 

 

 

 

 

ロボット「…?…?◼︎◼︎…」スタスタ…

 

 

 

 

 

ロボットたちはリセイ達の追跡をやめて、また徘徊を始めた…

 

 

 

 

 

 

リセイ「っふぅ…!なんとかうまく行ったな…」

 

モモイ「っ!?先生!良かった無事で…っていうか足速いね!?50メートル何秒で走るの!?」

 

リセイ「…?確か最後に測った時は1秒も無かった気がするけど…それがどうした?」

 

ミドリ「いやいやいや!そんなに速いわけ…な…無いですよね…?」

 

リセイ「……俺が普通じゃないことはとっくにわかってるはずだろ?噂がどれほど大きいものか俺自身には関係ないし、知ったことではないが、俺にはできることが多いだけのことさ。」

 

モモイ「……おお〜…やっぱりシャーレの先生ってすごくすごい人だったんだ…どこまで本当に噂通りなのか確かめたいよ…」

 

ミドリ「お姉ちゃん…それはまた今度だよ…今私たちはG.Bibleを探しに来てるんだから…」

 

リセイ「そういうことさ。俺自身のことなんか最後の最後で良いんだよ。さぁ、行こうか!ロボットたちは撒いたから気付かれることはないだろう。今のうちに奥に進もう。モモイ、ちょうどこの建物がその地下に繋がるところなんだろ?」

 

モモイ「そ、そうだね…一番大きい建物の地下って言ってたから、確かにここで間違いないはず…」

 

ミドリ「あ、だから中央突破って言ってたんですね…」

 

リセイ「モモイが言ってた情報を元に推測したまでだよ。変に気づかれるより何かしらで撒いた方が結果的に綺麗に片付くさ。」

 

ミドリ「……凄い…何から何まで先を読んでる…そこは噂通りですね…卓越した指揮と判断能力…尊敬します!」

 

リセイ「ありがとう。でも今はそれどころじゃない。モモイがもう待ちきれなくて先に進んじまってるよ…」

 

ミドリ「あ!本当!お姉ちゃん!待って!!一人で先に進んじゃ危ないよ!」

 

モモイ「あ!ごめんごめん!つい気になってさ〜…先生も早く!」

 

リセイ「おう…足元に気をつけろよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リセイとモモイとミドリは、地下に続く道を探して、G.Bibleを見つけようと進むのであった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミレニアム編第2話に続く…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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