専属メイド・ターニャ大佐   作:ヤン・デ・レェ

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ヘッケン・ウルフ C

時に第二次欧州大戦前夜。

 

日に日に悪化する国際情勢を横目に、独り平穏と発展を享受する国があった。

 

その名も「合州国」である。この国は歴史こそ浅いものの、フロンティアスピリットとマニフェストディスティニーへの情熱を絶やすことなく、人類の叡智によって新大陸を席巻した。植民地獲得にも大いに積極的であり、建国から200年と経たずに他の列強を圧倒する莫大な国富を保有するまでになった国家である。

 

標榜するは所謂自由民主主義。帝政の根が深い欧州諸国からすれば歓迎と拒絶を同時に受けるイデオロギーであった。

 

さて、そのような国にも上下というものは存在する。だが貴族社会の厳格さとは異なり、実力と機会さえあれば容易に夢を掴みうるのが合州国の流儀であった。

 

この流儀により、また一人のイレギュラーと一人のモブとの邂逅により、この世界そのものの歴史が大きく動こうとしていることなど誰が知り得るだろう。いや、増えすぎた人間に手を焼く神的存在にそんな余裕などない。

 

斯くして、イレギュラー当人すらもあずかり知らぬうちに、彼女の運命は数奇の深淵に導かれるまま、ただ一人のモブでしかなかった少年の手に託された。

 

 

 

ヘッケン・ウルフ、全名はヘッケン・"ウルフ"・モルガンJrという。ウルフは愛称であり、その帝国風の名前は生誕の地が帝国であり、また彼の父親オルブリヒトが由緒正しき帝国貴族家出身であったことに由来する。ウルフの由来は生まれた瞬間に遠くでオオカミが一斉に遠吠えを上げたことから来ている。

 

モルガンの名前からも理解できる通り、彼の生家は合州国最大の財閥であるモルガン家である。

 

ヘッケンの祖父はモルガン財閥の創始者であり、一代で世界一の大富豪に登り詰めた人物である。

 

世界最大規模の市場を持ち、圧倒的な最新技術と余りある労働力により世界中の富が集約される合州国の金融・銀行業を一手に独占するモルガン家は、その圧倒的な財力により次々に主要産業への影響力を拡大していき、現時点においてモルガンの名に勝る影響力を持つ者は合州国の中で存在することが許されない程である。

 

そんな創業者の初孫として生誕したのがヘッケン・モルガンJrであった。祖父となった創始者ジョニー・モルガンは生まれたばかりのヘッケンを殊の外溺愛した。孫の可愛さに耽溺する余り、自身の息子にも名乗らせなかった「Jr」を誕生早々に贈っている。ヘッケンが合州国で生まれていれば、今頃名前もヘッケンではなくジョニーになっていたことだろう。

 

ヘッケンの母親はモルガンの長女ルイーズである。ルイーズは帝国留学中に出会った当時20歳の伯爵家嫡男エルヴィン・フォン・オルブリヒトとその日のうちに交際し、留学期間終了と同時に結婚した。

 

父であるジョニー・モルガンの反対を押し切って結婚したルイーズは当面の生活を支えるために自身の資産を元手に宝飾と毛織物の貿易会社を設立。夫に頼ることなく莫大な財産を築いた。この実績を鑑みた父親からの許しを得た二人は合州国に渡航。ルイーズの実家で改めて結婚式を挙げた。この時の参列者は三千人を超えていたとも言われている。

 

そして、三年後に念願だった第一子ヘッケンが誕生したのだ。これにジョニーは狂喜乱舞し、彼の両親も目に入れても痛くない程に息子を溺愛した。

 

さて、そんな家庭で蝶よ花よと育てられたヘッケンは傲慢にも卑屈にもなることなく成長した。特別な才能は無く、強いて言えば千年に一人の美少年と称される美貌に恵まれたこと以外は平凡すぎる人間だったが、このまま何事もなく大人になっても何も問題はなかったのだ。生まれた瞬間から豊かで穏やかな暮らしが約束されている、そんなヘッケンの人生に突如として現れた分水嶺。その舞台は奇しくも彼の生誕の地、帝国であった。

 

 

 

ライヒとも称される軍事国家「帝国」は欧州にて厳然とした威を放つ比較的歴史の古い国家である。皇帝が御座する宮殿を遠望できる最高級ホテルに泊まっていたヘッケン。彼の好奇心と善良な心が、彼に運命の出会いを齎した。

 

 

 

「何方か、何方か、この子に慈悲を賜れませんでしょうか?」

 

消え入りそうな声で訴え出る女性が一人、腕に赤子を抱いて町行く人々に声をかけていた。身形からして貧困であることは一目瞭然だった。帝都でも指折りの富裕層の邸宅が軒を連ねるこの区画には決して似つかわしくない存在だ。町行く人々は口々に罵るでも、指を指して笑うでもない。ただ、肩を竦めて通り過ぎるか、口と鼻をハンケチで押さえて不愉快げに白い目を向けるばかり。どれだけ長い時間そこで立っていたのだろう、女性の顔は寒さで赤く腫れているように見えた。

 

身を切るような寒さの帝都。街灯に明かりが灯り、空からは雪が降り始めた。時折通る馬車が巻き上げた雪が埃と共に粉末状になって舞う。吐く息は尚のこと白く。女性は自分がよく目立つように街灯の根元に立っていた。頭上からの光に照らされて、吐かれた息がキラキラと輝いた。足の指先までかじかんでいてもおかしくはない。もう限界だったのだ。

 

女性は遂にその場を後にした。向かった先は貧相な民家が立ち並ぶ区画。そこに在るこじんまりとした孤児院だった。あと十歩も歩かずに辿り着くところで彼女の足が止まった。孤児院の門の前に、小さな男の子が立っていたのだ。この孤児院で暮らす子供だろうか?

 

いや、そんなことはないだろう。女性は心の中で首を横に振った。少年の身形が余りにも整っていたからだ。大人でも買えない上品に鞣された革製の黒い外套に、貂か何かの毛皮をふんだんに使った帽子を被っていた。足元も外套と同じ色のピカピカの革長靴で固めている。着膨れしているようにも見えたが、それが一層少年の愛くるしさに拍車をかけていた。何か恵んで貰えれば…そう思ったが周りをよく見れば貧民街には場違いな四頭立ての大きな馬車が停まっていた。少年は余程の家の子息らしい。諦めるしかない。

 

女性は立ち去ろうかと思った。子供の目の前で子供を置き去りにする、そんなことは出来なかった。最後に残った人の親としての意地とも、人間としての尊厳とも言うべきものが邪魔をしたのだ。自分も、自分の生まれたばかりの赤子も運に恵まれなかった。ただそれだけなのかもしれない。温かい春や夏に生まれていれば、こんなことをせずに済んだかもしれない。そう思いつつ沈んだ足取りで踵を返した女性。そんな彼女を呼び止める声があった。外ならぬあの少年である。

 

「ねえ、お姉さん。ここに何か用があったんじゃないのかい?」

 

予想だにしなかった大人びた声に振り返れば、すぐ目の前に少年が立っていた。驚いた女性は赤子をつい守るように強く抱きしめてしまう。そのせいで、眠りを妨げられた赤子が泣き出した。

 

びゃんびゃん泣き出す我が子をあやしつつ、こちらをじっと見つめる少年に目を向ける。少年は女性が話さないので、自分から話し始めた。

 

「パパとママがね、合州国とは違う都市の造りや人の暮らしについて学んできなさいって僕を馬車に乗せて回らせたんだ。初めは楽しくなかったけど、だんだん色んな所を見たくなって。馬車から降りて彼方此方を見て回ってたら執事とはぐれちゃって、気がつけば道に迷ってたんだ。それで、さっきやっと執事と合流してね、帰る前にどうしてもここを見たかったから孤児院に寄ったんだよ。」

 

「それで、お姉さんは孤児院になにか用があったんじゃないの?でも…子供たちと遊ぶのは明日にした方がイイと思うよ?だって、今頃はみんな眠ってると思う。」

 

女性は突然話し始めた少年に驚きつつも、何と答えたものかと頭を悩ませていた。ただの傲慢な金持ちの子供が相手だったら縋りつくなり、罵倒するなり手があった。だが、目の前の子供にはこちらを侮蔑するような色が全くない。身を清める余裕もないから臭い筈なのに、自分から近寄ってくる不用心さには純粋無垢な子供としての衝動と、大人の様な落ち着きと知性がちぐはぐに絡まっているようだ。

 

首を傾げる少年に、女性は意を決して話してみることにした。

 

「実はね、この子を孤児院に預けるつもりだったの。でも、その…貴方が門の前に立っていたから、少し怖くなっちゃって。ね、だから一度おうちに帰ってからまたここに来ようと思ったの。」

 

「そうだったんだ…ごめんなさい。僕があそこに立ってたから、お姉さんに迷惑をかけちゃったんだね。」

 

「迷惑なんてそんな…。」

 

少年は申し訳なさそうに頭を下げた。あまりの腰の低さに驚くが、顔を上げた少年が放った次の言葉に今度こそ女性は声を上げた。

 

「じゃあ、何かお詫びをしなくちゃ。…ねえ、お姉さんはなにか困ってない?僕にできることなら、少しはなんとかできるよ?」

 

「えぇ!?」

 

どんな温室で育てばこんな子供が育つのだろう。女性は眩暈を覚えた。警戒心も無さすぎるし、悪意も無さすぎる。まるで世の中の汚いものを全て隠されて育ってきたようにすら思えた。

 

「そ、そうねぇ…。」

 

「うん、ゆっくりでいいよ。いきなり言われても困るもんね。」

 

だが、確かにこれはチャンスに違いない。少年が言う「どうにかできる」ことがどれだけの部類なのか、そこにはあまり期待しない方が賢明だろう。けれど、何かしら言質を貰えれば、恥も外聞も捨てて彼の親に縋ってでも子供に少しでも利益になる条件を引き出したい。

 

そんな10にも満たない子供を相手に考えるには過ぎた思考で、女性は少しの間真剣にお願いの内容を考えた。

 

「ねえ、僕、私のお願いね、この子にあったかい場所で元気に大きく成って欲しいの。」

 

「うん。」

 

「だから、そのためには温かいベッドや服やお乳が必要なの。でも、今の私にはこの子が大きくなるのに大事なものを一つも持っていないの。それを買うためのお金も。」

 

「うん。」

 

「だからね、この子に少しで良いから恵んであげて欲しいの。さっき言ったミルクでも、服でもお金でも。何でもいいの、少しでもいいからこの子のために何か、あなたがたくさん持っている物やいらない物でいいからこの子に何かちょうだい?」

 

「うん。わかったよ。」

 

「え、ほ、本当に分かったの?」

 

「うんっ!つまり、この子にあったかいベッドとあったかいミルクとあったかい服があればいいんだよね?」

 

「え、えぇそうよ。」

 

「じゃあ、行こっか!」

 

「え?え?どこへ?」

 

「ウチに!」

 

そう言った少年は困惑する女性の手を引いて歩き出した。向かう先は馬車。待っていた御者に少年が一言「このヒト、僕のお客さん。」と言うや否や、御者は女性と赤子に向けて慇懃に一礼し、執事は女性の手を取り丁重に馬車へと招き入れた。一足先に乗り込んでいた少年は、大きな金属製のポットから温かい紅茶を同じ金属のコップに注いで、女性に手渡した。

 

「ミルクも入れる?お砂糖は?コーヒーの方が良かった?でも、僕はまだ飲めないから馬車には置いてないんだ。」

 

「え、あ、え…ありがとうございます?」

 

「坊ちゃま、御両親が心配しておいでなので急ぎます。少し揺れますぞ。危ない時は爺めにおつかまり下さい。ご婦人も、十分お気をつけて。あと、おかわりは私がお注ぎ致します。」

 

「あ、ははは、どうも…。」

 

直後馬の足音が大きくなり、車内にもわずかに振動が伝わって来た。少年はにこにこと笑みを浮かべて終始困惑した様子の女性を見守っていた。赤子はいつの間にか泣き止み、すやすやと眠っていた。

 

 

それから時が流れること約7年。誰からも愛される純粋無垢な少年は、純粋無垢さはそのままに魔性の美貌を湛える青年へと成長していた。少年の隣には先月引退した爺やの代わりに、新しい側近が三歩後ろにぴったりと付いて近侍していた。まだまだ小さな女の子だということは、誰の目から見ても明らかだった。「幼女」と名状するのが適切な、その見た目にヤケに映えるメイド服を纏う彼女こそ、あの日彼に母親共々拾われた赤子の成長した姿であり、今年で満7歳を迎えたヘッケン専属メイドである。

 

名を、ターニャ・フォン・デグレチャフ。

 

雪の様に白い肌に美しい青の瞳と透き通る金髪をもって生まれた彼女は、主人ヘッケンの裁量により母共々帝国民の平均年収を遥かに上回る俸給で召し抱えられ合州国に移住。モルガン家の元で当代最高の教育を受けて直属の家人として養育された。

 

早熟極まる異質さと、それ故に光る無数の可能性と素質を見抜いた先代執事自身の手により、ターニャは主人を守り主人に尽くすための技術と心構えを徹底的に教え込まれた。水を吸う砂漠の如く、その全てを二年ほどで継承したターニャはヘッケンの正式な最側近としての身分を与えられた。その過程で父エルヴィンが親バカのあまり息子の周りを固めるターニャにも一定以上の格を要求した結果、彼女は本人の知らぬうちに、取り潰された歴史だけは一丁前な貴族の名跡を継ぐ者として、意図しない形で帝国政府からその存在を認知されることとなった。

 

「(クっクっク…存在Ⅹも、まさかこれほど私に都合のいい展開が待っていようとは思うまい。今頃どうしてこうなったのだと私を不用意に転生させたことを後悔していよう。まぁ、転生できたこと自体には感謝している。神を騙る魔とも妖ともつかぬ分際にしては上出来だ。自称神は所詮自称に過ぎんな。ああ、自分の将来が楽しみだ。せいぜい豊かに平穏に楽しく暮らしてやるさ。)」

 

ターニャは二度目の人生が少々歪ながらも確実に恵まれたものになることを確信し、心の中でほくそ笑んだ。一人あくどいことを考えているところに、タッタカと軽快に駆ける人影が近づいてくるのが見えた。屋敷の部屋の掃除中、仕事の最中だろうと何時だってターニャの元へと走ってくる人と言えば一人しかいない。

 

「ターニャー!お土産でじいじからクッキーとチョコの詰合せ貰ったから一緒に食べよ?」

 

「ウルフ坊ちゃま、ターニャはここにおります。私のような使用人にもお声がけいただきありがとうございます。ただいまお飲み物の支度をいたしますので、坊ちゃまはテラスの方でお待ちになっていて下さい。」

 

「ありがとー!先に行って待ってるね!あ、ちゃんとターニャも自分の分のコーヒーを持ってくるんだよ?いいね?折角じいじが僕にくれた物なんだから、僕が食べてイイって言ったらターニャも遠慮することないんだよ。次にウチが投資するとこから貰ってきた試作品なんだって!楽しみだなぁ~!あ、コーヒー忘れずにね?あと僕はいつものミルクティーで!」

 

「畏まりました…全ては坊ちゃまのお望み通りに。」

 

「よろしい!じゃあ、またあとで!」

 

「(ふふふ…今日も坊ちゃまが「ふつくしい」…い、イヤイヤイヤ!私は何を言っているんだ!?…あくまでも、そう、あくまでも豊かに暮らすための寄生先なんだ。ただの、そうただの寄生先…坊ちゃんのカラダに寄生…私は何を考えた?もうこのことは忘れよう。うん。)」

 

「(ただ、まあ…少しくらい媚びを売ってしまっても仕方はあるまい。うん。そうだ。これは仕方ないことなのだ。必要な犠牲。必要な措置なのだ。)」

 

「(だから私のスカートが短くなっても何も違和感はない。自腹で買った香水を髪に振りかけるのも仕方ない。今世の母親から勧められるがままにめかし込むのも、たまたま一度誉められただけのメイド服を規定も無いのに自分の仕事服に選んでしまっても…何も、何の問題も生じ得ない。生じ得ないのだ!)」

 

ターニャはヘッケンというイレギュラーに出会ったことで自分自身の身に起きた特大の異変を直視できずにいた。それは彼女の性質を根本から揺るがすものではなかったが、少なくともヘッケンに一度見つめられてしまえば彼のことを一個の人的資源として捉えることなど最早到底不可能だった。

 

母親にすら査定の目を向けるターニャにとって、ヘッケン・ウルフは「人間的な」ターニャの唯一の弱点であり、不倶戴天の天敵だった。

 

「(「そんなこと」はない、私に限って「そんなこと」があって堪るものかッ!)」

 

そう、自分に言い訳しつつも年相応の可愛いらしい音が聞こえてきそうな足取りで、ヘッケン用の茶器や自分用のコーヒーカップを携えた彼女は、ご主人様の待つ広い庭を一望できるテラスに向かった。

 

たったの7年間、されど7年間。訳も分からずヘッケンに翻弄されてきたターニャは言葉にできない苦しさと、例えられない心地良さに目を回してきた。その感情に経験はなく、その所為で自身の変化への自覚もない。

 

しかして他者には今まで通りの冷酷さで、例外を除きその本質は揺らぐ事無く、彼女は今日も愛しの愛しのご主人様のワガママの為に喜んでその身を捧げるのだった。

 

最後にもう一度だけ、彼女のことを紹介しよう。

 

彼女の名前はターニャ・フォン・デグレチャフ。

 

日本のエリートサラリーマンを前世にもち、後の合州国軍欧州方面軍最高司令部付統合作戦参謀本部直属「第一航空魔導戦闘団特殊急襲部隊」、又の名を「第一特殊作戦コマンド独立行動部隊/(仮称)アパッチ魔導大隊」の隊長ターニャ・フォン・デグレチャフ空軍大佐であり、今をもって未だ満7歳のいたいけな幼女である。

 




補足1
Q.何故「von」が貴族でもないのに付くのか。
A.箔をつける為にモルガン(祖父)がモルガン(父)のコネを通じて、帝国の没落貴族の中でも由緒正しく古さだけは自慢できる家から、家系図付きで買い取りターニャに与えたから。二人の将来のための布石。

・ヘッケン・"ウルフ"・モルガンJr…主人公。現在16歳。ターニャの誇らしきご主人様。圧倒的な勝ち組に生まれた。もともとの人間性と生育環境が良すぎた結果、無事に純度100%のぼんぼんへ成長した。全力で蝶よ花よと育てられたため世の中の理不尽や悪意、一般常識に疎い。千年に一人の傾国の美貌を持つ以外は、他よりも思い切りのブレーキが効かない凡人。ただしその生まれからもわかるように運は良い。それに少しくらいアホの子でないと色々釣り合わないので調整が入った。自立型のスタンドが最低四体(両親・祖父・おっさん幼女)いる。顔面凶器レベルは当社比で中の上(既婚者には効力が弱まるくらい)。(尚、ターニャのA・Tフィールド/モデル:サイコパスはあっさりと貫通した)
ps:生まれてこの方現金を見たことが無い。お金=白い紙(小切手)だと本気で思っている。あ…あと、ターニャのことが家族として好き。コーヒーをそのまま飲めるターニャを大人だと思ってる。

・ターニャ・フォン・デグレチャフ…主人公。現在7歳。ヘッケンの元で何不自由なく育った。母親も健在で、今は同じ屋敷の厨房で働いている。爺やにその異質さを見抜かれて鍛えられた。武装メイドではない…今はまだ。これから色々とヤラかしていくご主人様の尻拭い…ではなく、先回りして美味しいとこだけ提供するタイプのメイドさん。身体能力などの素質は概ねアンロック済み。後述する理由により、今ならどんな演算宝珠でも使用できる。筋金入りの火力戦信徒の血が騒ぐ時が来るのはまだまだ先の事。本人は絶対に認めないがヘッケンに対して歪な感情を抱いている。頼まれてもいないのにミニスカートにするあたりで既にお察しである。卑しい女ズイ…。信仰心が知らぬ間に彼女を侵食しており、その対象が何の因果かヘッケンに置き換わっている。存在X君みてるぅ~?君の信仰心NTRされてますけどぉ?状態。恋愛経験ゼロの純情さんなのでヘッケンの顔を正面から見ることができない。可愛いね。中身はおっさんだけど。

・存在X…信じて送り出した不信心サイコパスおじさん幼女が、いつのまにか純情ミニスカメイドにジョブチェンジしていて「えぇっ…(困惑)」ってなった。色々とイレギュラーが多すぎて、最早どうすればいいのかわかんなくなっちゃった可哀そうな存在。ヘッケンは顔が良いので憎めない。ターニャの舞い上がりっぷりに日々ドン引きしてる。

オマケ

サイコパスおじさん渾身のミニスカ改造メイド服を目の当たりにして。
→「うわっ…(ガチ引き)」

自分の力は1mmも増えないのに、ターニャの信仰心がなぜか上がっているのに気づいて。
→「どうしてこうなった?(宇宙猫)」

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