アプデ情報前によろしければお楽しみください。
感想欄でリクエストするのはダメというまさかの指摘を頂いたので、活動報告の方でリクエスト欄を作りました。リクエストのある方はご活用下さい。
まーた古龍同士の争いです。たまには中型の争いとかも書いてみようかな…?
それではお楽しみください。
─龍結晶の地─
空の星星が輝く夜、この地は月明かりを受けて龍結晶が強く輝き、幻想的な光景を生み出していた。古龍の生体エネルギーが凝縮された龍結晶が放つ輝きは、炎などよりもよっぽど明るく見え、まるでもう一つの月のようだった。
だが、ほとんどの生物が眠りに就く夜であったとしても、この地に生きる生物にとっては昼とあまり変わらない。油断するとすぐに食われる場所だった。
その地の地面に影が射した。
その影はゆっくりと地面に近付き、あまり汚れや塵を巻き上げないように優しく地面に降りた。その振る舞いからは、自身の身体は微塵の汚れも許さないと言っているような、プライドの高さが見てとれた。
今の光景と非常にマッチするその高貴な雰囲気を纏う古龍は爵銀龍だった。
「クオオオ…」
爵銀龍は物珍しそうに周囲を見渡す。強いエネルギーに惹かれて来てみたが、中々どうして悪くない場所だ。強い輝きを発するあの結晶も、爵銀龍の琴線に強く触れた。その分住まう者達の生意気さも中々の物だと感じられるが…それは実際に殺り合って分からせてやれば良いだろう。
爵銀龍は来て早々にこの地を気に入り、住まうことに決めた。この地に生きる強者達のことも、考慮には入れているが敗けるとは微塵も考えていなかった。
事実、爵銀龍に敵う者はこの地においてもかなり少ないだろう。元々古龍であることもそうだが、爵銀龍はとにかく身体能力が高い。目に見えて分かる程体格が良い訳ではないが、パワーならば明確に同じ骨格の鋼龍や炎王龍を上回る。少し前には凄まじい速度で飛行する天彗龍とも渡り合った。
流石に超大型古龍のレベルとなるとパワーで対抗するのは厳しくなるが、それでもやりようによっては戦うことも可能な程に爵銀龍は強いのだ。強者ひしめく新大陸と言えども、殴り合いで爵銀龍に敵う者は限られるだろう。
─限られるというだけで、いない訳ではないのだが。
「!?、クオオオ!」」
爵銀龍は悪寒が走り、即座にその場から離脱した。すると─
ズドドドドン!!
─鋭く、強い金剛のような輝きを放つ棘が、爵銀龍の居た場所を蜂の巣にした。
爵銀龍は棘の飛んできた方に顔を向けると─
「グオオオオ!!」
─黒い影が吼え猛りながらこちらに飛び掛かって来ていた。
その速さは並大抵のものではなく下手をすると反応すら難しい程の速さだった。古龍であったとしても、押し倒されることは免れないかもしれない─爵銀龍でなかったのなら。
「クオオオン!!」
爵銀龍は優雅な動きで身を翻して飛び掛かりを躱すと、お返しと言わんばかりに尻尾による突き刺しを繰り出した。
「───!」
だが相手も一枚岩ではないのか、突き刺しを躱して一旦距離を取った。
「グルルル…!」
その相手は鼻息を荒くして爵銀龍を睨み付ける。全身から鋭い棘を生やし、悪魔のような二本の角が頭部から生えているその姿は“古を喰らう者”として名を馳せる滅尽龍のものだった。
だが、少しおかしな点がある。
本来滅尽龍の棘は白、黒、鋭い黒の分けても三種類しかない筈だが、この滅尽龍の棘は龍結晶のような輝きを放ちっている。
そう、この滅尽龍は通常の滅尽龍とは区別され、特殊個体として扱われている存在─
「グオオオオ!!」
滅尽龍は自身と張り合える存在である爵銀龍相手でも恐れず吼える。先程の身のこなしから見ても相当動けるようだが関係ない。
「クオオオン!!」
だが爵銀龍も恐れることはない。圧倒的に差があるのならばともかく、同格相手に逃げるなどプライドが許さない。どちらが上か分からないのなら、その身体で上下関係を教え込まねばならない。
互いの強さに絶対の自信を持つ二匹は睨み合い─
「グルルオオォォォォ!!!」
「クオオオオォォォォ!!!」
─古龍の中でも屈指の肉弾戦が始まった。
「クオオオ…!」
爵銀龍は人間で言うところの闘牛士のように翼を側面に持ってきて構える。撃って来いと言わんばかりの構えだ。
「グオオオオ!!」
滅尽龍もそれが挑発であることは分かっていたが、どんな小癪な手を使って来ようとそれごと叩き潰すつもりで爵銀龍に向かって飛び掛かる。
「クオオオ!!」
爵銀龍は翼を翻して滅尽龍をやり過ごした勢いをそのままに翼を身体の後ろに引き、思い切り振り抜くことで大地をも切り裂く衝撃波を放った。飛び掛かりの勢いが残っている滅尽龍はこれを躱せない。怯んだその隙に一気に畳み掛ける。
「!」
滅尽龍が振り返ると、衝撃波がすぐそこまで迫っていた。距離合い的に回避は不可能、ダメージは免れないこの状況での滅尽龍の選択は─
「グオオオオ!!」
「!?」
─まさかの突貫だった。衝撃波も直撃し、棘の何本かが折れたものの、多少勢いが衰えただけで構わず突っ込んで来た。流石の爵銀龍もこの脳筋さには驚く。
「グオオオン!!」
「─────!」
滅尽龍が前足を振り上げて叩き付けて来たが、爵銀龍は速さにも優れている、紙一重で躱して見せた。続けて翼を叩き付けようとする。
「─────!!」
「オオオン!?」
が、滅尽龍が叩き付けた前足を更に圧力をかけるように押し込むと、棘が圧力に耐えきれずにへし折れ、その勢いで散弾のように飛散し、爵銀龍の身体を貫く。金剛棘になった分、より威力も上がっている。
「グオオオオ!!」
滅尽龍は更にダメージを与えようと、爵銀龍に飛び掛かる。
「ッ!」
だが爵銀龍も滅尽龍の好きにさせ続ける筈がない。今度は棘の射程に入らないよう大きく距離を取って滞空する。
「オオオ!!」
そして空中から滅尽龍に向かって龍属性のブレスを放つ。
「───ッ!」
だが、直線上に放つブレスが滅尽理龍に当たる筈もない。滅尽龍は危なげなく躱して見せる。
「クオオオン!!」
「グウ…!」
爵銀龍は滅尽龍の躱した先で尻尾を突き出し、滅尽龍を吹き飛ばす。爵銀龍は変わらず滞空を維持している。
そう、爵銀龍は先程の攻防で滅尽龍の攻撃の性質に気付いていた。金剛棘は前方180度の範囲には凄まじい射程範囲を誇るが、上方向─上空への攻撃手段は疎かになりやすい。だからこそいつまでも地上に居座るのなら空中での機動力を活かして嬲り殺しにするし、空中戦では金剛棘を活かした戦いがしづらい為、こちらの有利だ。
「グオオオン!!」
「!」
滅尽龍は爵銀龍の狙いが分かっているのかいないのか、迷う素振りを見せずに即座に空中へ飛び上がり、空中戦を仕掛けて来た。
「クオオオン!!」
それはそれで構わない。狙い通り空中戦で優位を取れば良いだけの話だ。爵銀龍は尻尾の連続突きを繰り出し、滅尽龍にダメージを重ねようと狙う。
「オオオ!!」
だが空中だと金剛棘の炸裂が使えないというだけで、滅尽龍の飛行能力が低い訳ではない。滅尽龍は尻尾の突きを回避し、地面に叩き落とそうと前足を振り上げる。
「クオオオ!!」
「グオオオ!?」
しかし爵銀龍は滅尽龍に向かって配下であるキュリアで弾幕を形成して飛ばし、即席の目眩ましとして使った。その弾幕を予想出来なかった滅尽龍は当然もろに食らってしまう。ダメージは少ないが、大事なのはこれで滅尽龍の動きが止まったということだ。
「オオオオ!!」
「───ッ!」
当然、爵銀龍はその隙を逃さない。翼を薙ぎ、滅尽龍を叩き落とす。
「グ…オオオ…!」
流石の滅尽龍も身体能力の優れた爵銀龍の直接攻撃を食らえば無傷とは行かない。地面に墜落し、ダメージを負った様子だった。
「─────!!」
爵銀龍は滅尽龍を追撃しに掛かる。このまま攻撃し続けてこちらが主導権を握り続ける。フィジカルをメインに戦うタイプは一度優位を取られると覆しづらい。力と力が拮抗しているのなら一瞬で変わることもあるが、速さに優れた相手の場合は一瞬でも隙を晒せば一気に畳み掛けられる為、反撃が難しいのだ。
そういった戦い方の他にも、爵銀龍側の私情もある。相手はパワーに物を言わせてごり押して来るのなら、こちらは速さで翻弄し、手数で攻める。そうして自身の圧倒的な力を相手に見せ付け、格の違いを分からせるというプライドの高さから来る戦い方を爵銀龍は好む。
実際、このやり方は相手から見てもやりづらいことこの上ない。爵銀龍の厄介な点は、そういったスタイルの切り替えが可能な程に身体能力のバランスが良いことなのだ。怪力故に一撃の威力が重く、機動力も高い為それが連続で繰り出される。単純だが、故に強い。その点滅尽龍はパワーなら爵銀龍の上を行くが、機動力だと劣ってしまう。一度爵銀龍に優位を許してしまった時点で、覆すことは難しい。
─
「ゴルルオオォォォォ!!!」
「!?」
滅尽龍が凄まじい殺気と共に吼え、爵銀龍はその気配から危険を感じ取り、ギリギリの所で離脱を選んだ。その判断の速さは流石だが─今の滅尽龍相手だともう遅い。
「グオオオオ!!」
「グッ!?」
滅尽龍は離脱しようとした爵銀龍を一瞬で捉えると、足に力を入れて跳躍し、その勢いのまま人間で言うところの裏拳の要領で爵銀龍を殴り飛ばした。
「グ…オオオ…!?」
爵銀龍は立ち上がりながらも滅尽龍のパワーと速さに驚く、どんな生物であれ興奮すれば身体能力は向上するものだが、滅尽龍のそれは明らかに異常だし、何より仮にも攻撃を食らってすぐにあの動きが出来るのはおかしい。
「グオアアア!!」
「!」
滅尽龍は更に向上した身体能力を活かして爵銀龍に肉薄する。爵銀龍は滅尽龍の身体を見て驚く。折った筈の棘が再生している。滅尽龍の古龍としての特殊能力である凄まじい再生能力の賜物だが、何分傷付けなければ気付くことが出来ない為、爵銀龍は今初めて認知した。
「グオオオオ!!」
「─────ッ!?」
爵銀龍はどうにか空中戦に持ち込もうとするが、滅尽龍が尻尾に噛み付き、地面に引き摺り落として叩き付ける。爵銀龍は滅尽龍の身体能力に戦慄する。今まではパワーだけは自身を上回っていたように思っていたが、今は全ての面で自身を上回っているように感じる上、棘の鋭さも増しているように思える。
これはこの特殊な滅尽龍の得た新たな性質だ。滅尽龍が元から有している自己再生能力に加えて、その再生の際に棘はより硬く、鋭く生え変わる自己強化能力まで得たのだ。つまり戦闘が長引けば長引く程滅尽龍は強くなっていくのだ。
「グオオオ…!」
「ク…オオオン…!」
優劣は完全に逆転し、爵銀龍が追い詰められていた。滅尽龍の猛攻に爵銀龍は凌ぐのが間に合っていなかった。奇しくも爵銀龍が滅尽龍に行った戦法で爵銀龍は追い詰められていた。
爵銀龍にとってはこれ以上ない屈辱だ。こんな品性の欠片も感じられないような相手に良いようにされるなど、絶対にあってはならない。この地の支配者であろうと関係ない。勝つのは自分だ。
「クオオオオ!!」
「グオ…!」
爵銀龍が吼え、滅尽龍が攻撃しようとすると、どこからともなくキュリアの群れが襲来し、滅尽龍に纏わり付く。滅尽龍はキュリアを引き剥がそうと暴れまわり、爵銀龍から目を反らしてしまう。
「グオオオオォォォォ!!!」
「グオオオオ!?」
次の瞬間、滅尽龍は吹き飛ばされていた。並大抵のことは気にせず突っ込んで行く滅尽龍だが、今の速さには流石に面食らったようだった。
「オオオオ…!」
そして捉えた爵銀龍の姿は変わり果てていた。
翼膜は赤黒く染まり、顔も悪魔のように恐ろしい眼光を光らせていた。この姿こそが爵銀龍の奥の手だ。恐ろしく強いが、逆を言えば戦い方に拘れる程余裕がないとも言える、ある意味で相手を認めたからこそこの姿になったのだ。
「グルオオオ!!」
だが滅尽龍が攻撃を躊躇する理由にはならない。以前にはもっと強い相手に向かって行ったのだ。多少強くなった所で何も過剰に恐れる必要はない。
そうして滅尽龍の前足が爵銀龍を捉える─
ドォン…!
「!?」
─寸前に爵銀龍が黒い靄のようなものに包まれて消える。滅尽龍はそれに驚き、一瞬硬直する。
「オオオオン!!」
「グッ───!?」
そして次の瞬間には横から飛んできた攻撃によって吹き飛ばされていた。すぐに体勢を立て直し、攻撃の飛んできた方を見るが、そこに爵銀龍はいない。
「「─────!!」」
刹那、気配を感じた滅尽龍はほとんど反射で前足を振り抜き、翼で攻撃して来ていた爵銀龍とクロスカウンターの要領で激突し、互いに吹き飛んだ。
「オオオオ…!」
棘が何本かへし折れ、ダメージを負った滅尽龍だが、それを気に掛けることなく爵銀龍を見据える。ただ速くなっただけなら何とも思わなかったが、瞬間移動となると話は別だ。常にあの速さで動く訳ではないようだが、あの速さだとカウンターがほぼ前提になってしまう。少なくも追いかけ回せる相手ではない。
「グルルル…!」
だが面倒に思っているのは爵銀龍も同じだ。この姿ならば、圧倒までとはいかなくとも、有利を取ることは出来ると思っていた。まさか初見でカウンターという形とはいえ、攻撃を当てられるとは思わなかった。
両者の細かい考えこそ違ったものの、抱く思いは一つだった。
─“それでも勝つのは自分だ”
滅尽龍はこんな上物の餌を逃がすことなど勿体なさ過ぎるし、爵銀龍としても逃げるという最後のプライドを捨てるような真似は出来ない。
そう考えを纏めた二匹は同時に動いた。
「グオオオ…!」
ドォン…!
「!」
爵銀龍は自身の身体を翼で覆い隠し、黒い靄と共にその場から消える。やはり、自身の強みである速さをメインにした戦い方を選んだようだ。
「グルルルル…!」
滅尽龍はその場で唸りながらどっしりと構えて動かない。滅尽龍もカウンターをメインに戦うつもりなのか…
そして爵銀龍が消え、滅尽龍が構えた刹那─
「─────!!」
「!?」
─何と爵銀龍は滅尽龍の目の前に現れた。滅尽龍自身、背後あるいは側面から来ると思っていた為、目の前に現れた爵銀龍に驚き、一瞬硬直してしまう。
「グオオオ!!」
だがそれも一瞬に、即座に前足を振るって爵銀龍を捉えようとする。
「─────!!」
「グッ!?」
しかしそれは爵銀龍が空中に羽ばたいたことで外れ、爵銀龍が尻尾と翼を叩き付けたことで滅尽龍は吹き飛ばされた。
「オオオ…!」
ドォン…!
爵銀龍はまた瞬間移動で滅尽龍に肉薄しようとする。そして一瞬で滅尽龍の側面に移動し、尻尾で串刺しにしてやろうとすると─
「オオオオ!!」
「グオオオン!?」
─滅尽龍は体勢を立て直し、自身の棘を射出することで爵銀龍に傷を付けた。
滅尽龍は、爵銀龍が自身に傷を付けられるような攻撃力を持った武器は肉弾戦しかないことに目敏く気付いていたのだ。ブレスや弾幕も厄介ではあるが、それらはどちらかと言うと攻撃を当てる為の布石の要素が強い。
つまりどれだけ速さに優れていようとも、滅尽龍を攻撃する為には近付かねばならないという点は姿を変える前から変わっていない。そしてどれだけ速くとも身体は確かに存在している為、後は近付いて来たタイミングで広範囲に攻撃をばらまけば当たる。
脳筋ここに極まれりといったような戦法だが、これが爵銀龍に対する正解なのは間違いない。
「グ…オオオ!!」
だが、爵銀龍もまだ戦うつもりのようで、体勢を整えると滅尽龍に向かって駆けて行く。
「グルオオオ!!」
滅尽龍もまた、上等だとばかりに吼え、爵銀龍を迎撃する。
互いに攻撃を仕掛け、己の部位が激突し、空中を駆けながら攻撃を仕掛ける爵銀龍はどこか優雅で、肉体を躍動させて棘を飛ばす滅尽龍はどこまでも荒々しかった。
そうして何合目かのぶつかり合い、爵銀龍の奇襲を滅尽龍が空中に羽ばたくことで躱すと─
「グオオオ…!」
「!」
─爵銀龍は滅尽龍を追わず、地上で全身に黒い靄を纏った。
しかし今までとは違って瞬間移動はせずに、黒い靄をどんどん濃くしていく。あの瞬間移動は黒い靄から発生したエネルギーに押されることによって可能とする。謂わば外付け式の加速器のようなものだ。そしてその凄まじいエネルギーを活かして相手に突っ込めばどうなるか─
「グルルルル…!」
─滅尽龍も理屈は分からずとも、爵銀龍が決めに掛かっていることは感じ取ることが出来た。回避など選択肢にない。突っ込んで来るのなら、こちらはそれを上回る火力で叩き潰せば良いだけだ。
「グオオオオォォォォ!!」
滅尽龍は吼え、空中から凄まじい勢いで地上に向かって突っ込んで行く。全身の金剛棘を活かした突進は爵銀龍でもまともに食らえばミンチだろう。
「ッ─────!!」
だがそんな未来はあり得ない。ここで負けるのは滅尽龍だからだと、爵銀龍は変わらずプライドを胸に、黒い軌跡を残しながら滅尽龍に突っ込んで行く。
そうして二対の影は激突し─
「──────────!!」
─破壊と轟音が辺りに響き渡った。
「ク…オオオ…」
爵銀龍は全身から血を流し、キュリアで体力を回復しつつ立ち上がった。だがそれでも立つのがギリギリだ。もう攻撃は出来ない。滅尽龍はどうなったか…爵銀龍は周囲を見渡し、滅尽龍を探す。
「グオアアアア!!」
「!?」
滅尽龍は少し離れた場所に出来ていた瓦礫の山を突き破り、爵銀龍に飛び掛かって来た。爵銀龍はボロボロの身体に鞭撃って何とか躱したが、滅尽龍の動きに驚く。
「グオオオオ!」
「…!」
滅尽龍も身体のあちこちから血を流し、ほとんどの棘が折れていたが、それでもまだ戦うつもりのようだ。爵銀龍からすれば理解出来ない。何故ここまで戦うことが出来るのか。
だが滅尽龍からすればこんな死闘は何度も乗り越えて来たのだ。ならば今までと同じように─今回も勝つだけだ。
「グオアアア!」
滅尽龍は吼え、爵銀龍に更に攻撃を仕掛けようとする。
「…ッ!」
「!、グオオオオ!」
だが爵銀龍は空中に飛び立ち、撤退を選んだ。自身もキュリアの力で体力の回復もある程度は可能だが、あの滅尽龍相手に根比べは部が悪い。限りなく敗北に近く、屈辱なことこの上ないが、いつか必ず決着を着ける。決意と誇りを胸に、爵銀龍は空を駆けて行った。
「グオオオオ…!」
滅尽龍は上物の餌を逃したことを残念に思いながらも、久しぶりにここまでの怪我を負ってしまった為、追跡を断念する。おそらく爵銀龍はいつかまた挑みに来る。その時に改めて食らってやれば良い。いつかあの龍を倒す為に…
己の強さに自身を持った二匹の龍は、宿敵を想起しながら身体を休めるのだった。
久しぶりにここまで長くなった…よく考えればメルゼナ特殊個体が出てから書けば良かったかな…
まあ面白かったならオッケーです。
評価、感想もよろしければお願いします。
それでは次回をお楽しみに。
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