こんな縄張り争い見たい…見たくない?   作:サクラン

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初の10点評価+お気に入り登録80人突破で大台の100人まで後少しと思っていたら急に凄まじい勢いで伸びだしてあっという間に100人突破+日間ランキング21位を叩きつけられて嬉しい通り越してポカーンとしてました。

いや、嬉しいことは嬉しいけど何でここまで伸びたのか本当に謎。赤バーになったことか、10点評価のどっちかが影響したのかは分からないけと、マジで急過ぎて分からん…

まあ何はともあれ、本当にありがとうございます!これからも頑張って投稿しますので、応援よろしくお願い致します!

ですが今回、争いではありません。どうにか争いに落とし込みたかったけど、世界観上の都合がどうしても大きかった…

閑話としてお楽しみくださいませ。


閑話∶黒き神と白き神

 “決戦場”

 

 火山が活発化し、溶岩がドロドロと流れてそれ以外のものは一切存在しない、まさに決戦の地と言える場所。

 並のモンスターは生息できない環境なだけあり、この地に現れるモンスターは強大なものばかりである。

 

ゴボゴボ…

 

 その時、溶岩から何かの姿が覗いた。

 一瞬しか見えなかったが、“それ”はとても刺々しく、かつ巨大なものだった。

 

ゴゴゴゴゴ…!

 

 すると突然地面が揺れ動き、遠くの火山も煙を上げて噴火の予兆を感じさせ、同時に地面が盛り上がり、まるで轍のように動き回る。

 そして―

 

 

 

 

 

「ゴアアアア!!」

 

 

 

 

 

 ―盛り上がりが一点で止まると、地面を突き破ってモンスターが現れた。

 そのモンスターは全身が無数の棘に覆われ、下顎からは三日月のような豪壮な牙が生えている。骨格は轟竜と同じように発達した前足と後ろ足で地面を捉えて歩行しているが、違うのは前足からは翼膜すら無くなって完全に飛行するが不可能になっていること、そして轟竜を遥かに凌駕する程の巨大な体躯だった。

 このモンスターは付近の村で“黒き神”、“獄炎の覇王”と謳われる程のモンスターであり、実際の危険度でも古龍と並んで警戒される程のモンスター―

 

“覇竜”

“アカムトルム”

 

「ゴルルルル…」

 

 覇竜は周囲を見渡し、そしてある一点を見詰めて唸る。そこは何もなくどこまでも続く夜空があるだけだったが、覇竜はその先をじっと見詰めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 “雪山深奥”

 

 常に吹雪が吹き荒れ、一寸先を見ることすら難しい極地である。

 だが、この地にはとある伝承があった。

 古く昔から“白き神”が住まうこと、そしてその白き神を意味するモンスターの名は―

 

ゴゴゴゴゴ…!

 

 突然、雪山全体が振動し、周囲が崩れて氷塊が落下する。それと同時に地面が裂け、白い背ビレのようなものが裂け目から覗いた。背ビレは裂け目を大きくしながら進み、潜って姿を消したかと思うと―

 

 

 

 

 

「ゴアアアア!」

 

 

 

 

 

 ―一気に氷を砕いて姿を現した。

 そのモンスターは全身を白い甲殻に覆われ、下顎がスコップのような形状をしており、背ビレと前足は削って掘り進むことに特化した形状をしていた。

 骨格は覇竜と同じように翼を持たずに完全に飛行能力を失っており、体躯は覇竜と同等以上の巨大さを誇っている。

 体色も相まって覇竜の近縁種を思わせるが、まさに伝承においても覇竜と対を成すとされる存在である。

 

“崩竜”

“ウカムルバス”

 

「ゴオオオオ…!」

 

 崩竜は白い絶対零度の息を吐き、周囲を見渡す。

 覇竜と対を成すと言われるだけあり、ギルドの認識としても危険度は覇竜と同等以上、古龍にも匹敵する存在として危険視されている。

 言い伝えられている伝承の中でもその強大さは遺憾なく記されており、その規模は“二匹が対を成した時、世界が崩壊する”と記されている程だ。

 実際の破壊規模は凄まじいものではあるものの、流石に世界を崩壊される程ではない。

 伝承の真偽は不明であるが、研究者の見解だと大昔の人間は自身の住処とその周囲が世界だという認識であり、二匹が齎す災害の規模はその程度を崩壊させるのは十分であった為に、自分達の住処+周囲の環境の崩壊を世界の崩壊だと表現したのではないか、という説が有力である。

 大昔のモンスターに関する伝承は、当時の人間にとってはただの大災害という認識であるものが多く、それ故に誇張された表現が多様されているものが多くなっている。

 

 だが、大昔の伝承と言えどもそれは確実に“今”と繋がっているものであり、荒唐無稽な妄想であることは少ない。

 

 古龍やそれらに関する伝承も、誇張された表現は多いがただの夢物語のものは実は少ない。

 故に、覇竜と崩竜の伝承の中に記されている“世界の崩壊”も、決して笑い飛ばせるものではないのかもしれない。

 あくまで伝承の中に記されているのは“二匹が対を成し時に世界は崩壊する”というものであり、その崩壊は二匹が齎すものなのか、あるいは別の“何か”が齎すものなのかは分からない。

 

 そもそも飛竜種の中だと間違いなく最強格の実力者であり、古龍種と相対しても簡単に敗北することはないであろう覇竜と崩竜が同時に活発化することこそ、“何か”の予兆である可能性も十分にあり得る。

 どれ程強大なモンスターであっても根本的には生物であり、当然生存本能というものも備わっている。自分達を脅かし得る何かの存在に気付いていれば、活発化するのもあり得る話。

 

 とはいえ、あくまで全ては机上の空論に過ぎない。

 人間を含めた自然の流れを予想しろというのは不可能である。

 覇竜と崩竜が何を考えて動いているのかも、誰にも分からない。

 

「ゴアアアアァァァァ!!!」

 

「ゴオオオオォォォォ!!!」

 

 二匹の神は、天に向かって同時に吼えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう…世界の動きなんて、誰にも分からない。

 

 

 

 

 

 誰になるのかしらねぇ…

 

 

 

 

 

 千剣の頂に座す帝か…

 

「ギュアアアアァァァァ!!!」

 

 

 

 

 

 創造を繰り返す王か…

 

「ガアアアアァァァァ!!!」

 

 

 

 

 

 合切を破壊する神か…

 

「ギュアアアアァァァァン!!!」

 

 

 

 

 

 大地の具現たる巨神か…

 

「グオオオオォォォォ!!!」

 

 

 

 

 

 あるいは…災いが全てを平らに成すのか…

 

「グオアアアァァァァ!!!」

 

 

 

 

 

 ふふ…何にしても楽しみねえ…

 

 

 

 

 

 これからも…面白いものを期待してるわ♡




はい、できる限り詰め込みました。

ちなみにあまりにも短いので、次もこっちの方を更新します。

16時には渾沌ゴアの方も更新するのでよろしければご覧下さい。

評価、感想もよろしければお願い致します。

それでは次回をお楽しみに。

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