こんな縄張り争い見たい…見たくない?   作:サクラン

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休みなんかねえよ(全ギレ)
うるせえよ〜
だまれよ
休みなんかねえよ(全ギレ)
労働こ↑そ↓が正義〜
休みなんか〜ねえよ(全ギレ)
正しいのは会社〜

お盆休みがない悲しみを歌にしたものです。ごめんなさい。

それではお楽しみください。


閑話∶非情なる現実

 “孤島”

 

 長閑な気候に近くに海もあり、大自然の息吹を感じやすいこのフィールドは、今日も暖かな日差しが降り注いでいた。別の地では古龍の活発化で大騒ぎになっており、どちらかと言うと辺境に当たるこのフィールドでもその影響も免れなかった。大小関わらずモンスター達が暴れている為、すぐ近くの村では住民が怯えつつも逞しく生活していた。

 そしてそれはモンスターも同じ。暴れているのも自身の身を守る為である為であり、何も完全に狂ってしまった訳でもない。それが可能なモンスターがいない訳でもないが、少なくとも今はそのモンスターの影響ではない。

 

「クルルルル…!」

 

「ギャウ!ギャウ!」

 

 そんな中、島内で駆ける一団が一つ。特に大きい影が一つと、それに追随する複数の小さな影が一つ。そのモンスターは狗竜、ドスジャギィとその配下であるジャギィが複数匹狗竜を守るかのように側を駆けていた。

 狗竜達も昨今のモンスターの活性化に影響されているが、なまじ元が強い立場のモンスターで無かった為、活性化したモンスターが倒した小型モンスターの死体の肉や腐肉を食べて食いつないでいた。

 

「クルルルル…!」

 

 そして今日も数少ない食料を求めて島内を駆け回っていた。薄暗い洞窟の側で周囲を見渡しつつ餌がないか探していると―

 

 

 

 

 

「!」

 

 

 

 

 

 ―複数匹のアプトノスの親子が水場で水分補給をしていた。狗竜達にとっても珍しい、余裕で勝てる上に量もかなりある上物の獲物である。これを逃すという手はあり得ない。確実に狩らねばならない。

 

「…ッ!」

 

「「「…!」」」

 

 狗竜がアプトノスに気付かれないように首を振って近付くようにジャギィ達に指示を出すと、ジャギィ達は足音を立てないよう慎重に近付いて確実に仕留められるよう囲って行く。そして全てのジャギィが配置に着き、一斉に飛び掛かるよう鳴き声を発する―

 

 

 

 

 

「! ブモオオオオ!!」

 

「!」

 

 

 

 

 

 ―前に、アプトノスが焦ったような声を上げると大急ぎで洞窟の奥に向かって行く。狗竜は気付かれたのかとも思ったが、飛び出す前だった為気付かれた訳ではない筈である。ならばどういうことなのか…

 アプトノスは臆病であり、自身を害することができる相手には敏感である。そのモンスターの隠れ方にもよるが、まだ視認していないにも関わらずその存在を感じ取ることができるということは―

 

 

 

 

 

「グルルルル…!」

 

「!」

 

 

 

 

 

 ―それ程の強さを持つ相手ということである。

 唸り声を上げながら姿を現したのは恐暴竜、イビルジョーである。

 世界各地で目撃されたことのある生息域の広いモンスターであり、特級の危険度を持つとされて警戒されてもいる。どれだけ簡単な採取クエストだとしても、恐暴竜が乱入する可能性が少しでもあればクエストランクは跳ね上がる程の脅威なのである。

 この地にも昨今の状況に触発されてやって来たのか、偶然辿り着いたのかは分からない。しかし恐暴竜がやることは変わらない。餌があるから喰う。それだけである。

 

「ウオオオオ…!」

 

 だが、狗竜としても簡単に死ぬ訳には行かない。こんな所で喰い散らかされて終わりなんてゴメンである。

 どう考えても勝ち目のない相手だが、あの巨体故に、狭い場所に入って来るのは難しいように思える。どうにかして洞窟まで逃げ切れればこちらの勝ちだ。

 狗竜は頭の中で考えを纏めて配下のジャギィ達に指示を出す為に声を上げる―

 

 

 

 

 

「グオオオオォォォォ!!!」

 

「オ━━━」

 

 

 

 

 

 ―ことができなかった。恐暴竜がその巨体に見合わぬ勢いで跳躍すると、一息に狗竜を踏み潰したのだ。あまりに呆気なさ過ぎる狗竜の終わりだが、当然のことだ。

 相手は古龍にすら並び得る程の実力。火竜に手も足も出ないような狗竜が戦える、ましてや勝てる相手じゃ無かった。普通なら一矢報いることもできそうなものだが、生き延びる為に戦っているのは恐暴竜も同じ。狗竜だけの思いが報われる程、現実は優しく無かったということである。

 

「グルルルル…!」

 

「「「ッ!」」」

 

 そして恐暴竜が折角の獲物を逃がす筈もない。残ったジャギィ達に視線を向けると、ジャギィ達が逃げ切る前に全て喰らい尽くした。

 

「グウウウウ…」

 

 恐暴竜は骨まで残さず全て喰らい尽くすと、少しだけ満足気に喉を鳴らす。満腹には全く足りないが、少しは腹が膨れた。

 

「グルルルル…!」

 

 でも、まだ足りない。空腹感―否、飢餓感がすぐに恐暴竜を襲った。

 恐暴竜は次の獲物を求めて何処へともなく彷徨い歩いて行った。

 

 今日も世界は、残酷で美しい。




ごめんなさい。二千字も行きませんでした…

実力が離れ過ぎてる以上どうしようもなくて…まあ、こんな感じになるよっていう参考例ってことで…

閑話なので次もこっちを更新します。

評価、感想もよろしければお願い致します。

それでは次回をお楽しみに。

メインモンスター+αでコイツが好き

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