それではお楽しみください。
“大砂漠”
見渡す限り地平線の彼方まで広がる砂漠。まさに砂の海とも言えるこの地では、とある超大型古龍が目撃される。
ゴゴゴゴゴ…!!
何も見えない砂漠から、何かが浮上するように振動し始める。そして一瞬振動が収まったかと思うと―
「グオオオオオ…!!」
―巨大なモンスターが姿を現した。その体躯は大海龍すら越え、全長100メートルは越えている大きさだ。頭部からは二本の巨大な牙が生え、その身体はまるで巨大な山のようであり、まさに圧倒的と言った容姿だった。
しかしその体躯に見合っただけの天災を齎すこともある。大自然の具現化たる古龍という存在をある意味最も分かりやすく表しているその古龍の名は―
「グオオオオオ…!」
峯山龍は低く唸りながら大砂漠を遊泳する。100メートルを越える巨体が広大な砂漠を泳ぐ様は大迫力だった。
実際峯山龍は近隣のロックラックでは天災であると同時に“勇気と繁栄の象徴”とも呼ばれている。
理由としては峯山龍を撃退、討伐した際にはとんでもない量の素材が手に入り、街には大きな恵みを、立ち向かったハンターには大きな栄誉を齎すからだ。
よって、ロックラックでは峯山龍の接近が確認されるとハンターズギルドの関係者以外を避難させた上で街を上げての祭事を開き、その中で“峯山龍狩り”を開催する。
当然リスクは非常に大きい為に参加できるハンターを絞り、負傷者は少なくなるようバックアップは万全にして挑むが、それでも峯山龍は難敵である。
それを承知で挑むハンター達の姿は英雄視されることが多く、その様子は“砂の国の風物詩”と呼ばれる程である。
ゴゴゴゴゴ…!!
「!」
峯山龍が気ままに遊泳していると、更に深い所から何かが上ほって来ているのを感じ取った。しかも自分を追うようにして上って来ている。
恐らく自分に攻撃を仕掛けるつもりだと察した峯山龍は、ギリギリまで何かを引き付けると―
「「グオオオオォォォォォ!!!」」
―峯山龍が身を翻して大ジャンプをすると同時に、峯山龍の泳いでいた場所を巨大な螺旋状の角が貫いた。
奇襲して来たモンスターは峯山龍と同等以上の体躯を誇り、頭部から伸びるのは螺旋状の一角、甲殻の色が赤茶色で刺々しい為峯山龍よりも重量感のある印象を受ける。
空中に躍り出た二つの影が砂の海に落ちると大量の砂が舞い上がり、一時的な砂嵐に見舞われる。
「グオオオオオ…!」
そして砂嵐を特に障害ともせずに峯山龍は砂の海から顔を上げると、自身から少し離れた所で顔を上げて同じ様に砂の海を泳いでいた。
そのモンスターは主にバルバレギルドの管轄区域で確認される超大型古龍―
「グオオオオオ…!」
豪山龍は唸りながら峯山龍と一定の距離を保ったまま並走する。どうやら逃げるつもりはないらしい。
豪山龍は峯山龍に比べると攻撃的であり、縄張り意識も強い。バルバレでもロックラックと同じように豪山龍の発生が確認されると“腕自慢祭”と称して豪山龍の狩猟が解禁される。
だが、本来豪山龍は深く硬い地層で泳ぐことに特化した古龍であり、比較的柔らかい地層の遊泳に特化した峯山龍とは生息域が違う筈なのだが、昨今の状況に触発されたのか、あるいは偶々迷い込んでしまったのかは分からないが、とにかく峯山龍と戦うつもりなのは間違いないようだ。
「グオオオオオ…!!」
豪山龍は峯山龍から距離を取るように移動する。その硬い鉱石のような甲殻と体躯を活かして峯山龍にタックルするつもりなのだろう。
実際硬い地層を泳ぐことに特化している豪山龍相手に肉弾戦は分が悪い。体躯でも僅かに豪山龍の方が上回っているが故に峯山龍としては近付かれるわけには行かない。
「グオオオオオ…!!」
峯山龍は自身の背中から複数の鉱石を噴出する。峯山龍の背中からは希少な鉱石を採取することができ、それを噴出孔で吹き飛ばすことで攻撃に転用しているのである。
凄まじい噴出により鉱石は放物線を描いて豪山龍に降り注ぐ。
「グ…オオオオオ…!」
豪山龍の体躯からすれば小石程度でしかないものの、それなりの質量を持った物が重力によって加速すれば、超大型古龍と言えども侮ることができない攻撃となる。
いくつもの鉱石の礫が豪山龍に降り注ぎ、それを浴びた豪山龍は怯んで動きを止める。そのまま身体をひっくり返すと、砂の海に潜って姿を消した。
「! グオオオオオ…!!」
それを見た峯山龍も身を翻して砂の海に潜る。互いに姿を消し、逃げたのかと思われたが―
ゴゴゴゴゴ…!!
―また砂の海が唸るように揺れ始める。そして震源はどんどん地表に近付いて行き―
ドォン!!
―砂を巻き上げながら峯山龍と豪山龍が同時に姿を現す。そして互いに姿を確認すると、身体を捻りながらまた潜り、どんどん近付いて行く。そして互いの間の距離が身体一つ分しか無くなった後―
「「グオオオオオォォォォォ!!」」
―互いに吼えながら飛び出し、峯山龍の二本角と、豪山龍の一本角が激突した。しばらくギシギシと音を立てながら拮抗していたが、押し勝ったのは―
「グオオオオオォォォォォ!!」
「グオオオオオォォォォォ…!」
―豪山龍の一本角だった。やはり普段から硬い地層に住んでいるだけあり、パワーと角の強度では豪山龍が上回っているらしい。押し負けてしまった峯山龍は身体をひっくり返してそのまま大量の砂を巻き上げて沈んで行ってしまった。
それを見た豪山龍は角を折れなかったことを少し悔しく思ったものの、峯山龍は十分な痛手を負っただろうと推測する。敵わぬと分かったなら、大人しくここを譲り渡す筈だ。
そう考えをまとめた豪山龍は、戦いで消耗してしまった体力を回復する為に食事を取ろうと思い、砂の海に潜ろうと―
「!?」
―した時、異変が起きた。豪山龍は身体を引っ張られるような感覚に陥ったのである。
何とか引っ張られる力とは反対方向に逃れられているが、周囲を見ると明らかに砂の流れが一点に吸い込まれるように流れていた。流砂でも発生しているのかとも思ったが、豪山龍は
そしてこのままでは成す術なく嵌められてしまう。相殺しようとしても完全にこちらが後手に回っている為に今からでは間に合わない。
何とか逃れようと泳ぐ豪山龍だが、引っ張る力は弱まることがない。だが、突然フッと引っ張る力が消えた。それに豪山龍がまずいと感じた次の瞬間―
ドオオオオオォォォォォン!!
「…ッ!!」
―砂の中でもハッキリと聞こえる程の轟音と勢いで放たれた砂のブレスは豪山龍を正確に捉えていた。そしてその威力も想像を絶するものであり、100メートルを越える豪山龍の巨体が砂の海から宙に浮く程だ。
「グ…オオオオオ…!」
流石の豪山龍と言えどもこの攻撃は堪えたらしく、口から血を流し、砂を赤く染める。
攻撃を食らった箇所が腹部だったのもダメージが大きくなった理由だった。岩盤かと思える程の硬度を誇る豪山龍の甲殻だが、腹部はまだ比較的柔らかい。そこをピンポイントで狙い撃ちされれば当然ただでは済まない。
問題はそんなとんでもない規模の攻撃を行ったのは誰かということだが…その正体を今まさに現そうとしていた。
「グオオオオオ…!!」
雄叫びを上げながら浮上して来たのは、先程撃退された筈の峯山龍だった。豪山龍から受けた傷もそのまま残っているが、問題なく動けているようだった。
峯山龍は先程押し負けた後海に潜り、そのまま深層まで潜行すると、砂のブレスを放ったのだ。
峯山龍はその巨体に見合うだけの脅威的な肺活量をしており、それを活かして大量の砂を吸い込み、ブレスとして放ったのだ。
ハンターズギルドが誇る撃龍船すら打ち砕くその威力は伊達ではなく、こうして豪山龍に大ダメージを与えることができたのだ。
「グオオオオオ…!!」
「…ッ!」
出て行け、とでも言うように峯山龍が吼えると、豪山龍は身を翻して砂の海に潜って行く。そして完全に潜り切ってしばらく峯山龍は身体で砂の流れを感じ取っていたが、特に不自然な流れが感じられないあたり本当に撤退したらしい。
「グオオオオオォォォォォ!!!」
勝鬨を上げるように、峯山龍は吼える。
それはまるで、撃龍船から響く大銅鑼の音のようだった。
短めになりましたが申し訳ないです…
どうしてもこれ以上拡張させることができなくて…せめてもっと早く投稿します…
評価、感想もよろしければお願い致します。
それでは次回をお楽しみに。
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