本誌ショック(2023/03/06現在)で勢いで執筆して投稿したものです。
とある方の作品に影響を受けてその設定を参考にさせて頂き執筆しています。
虎杖悠仁チートで、色々と捏造があります。
タイトル通り宿儺をボコボコにします。容赦なく。手加減?なにそれ美味しいの?
なんというか…筆者の八つ当たりに近い酷い勢い文章です。
なので宿儺ファンは注意!!
伏黒も巻き添えで酷い目にあっています。
それでもOKって方だけどうぞ。
いいですね?
呪いの王、両面宿儺。
20本の指が特級呪物が各地に散らばった状態で封印されていたが、虎杖悠仁という少年の身体に受肉してこの世に復活を果たした。
この時から虎杖悠仁という少年の地獄が始まり、そして彼の中にいる宿儺を恐れる者達に命を狙われるは宿儺本人によって心身共に傷つけられ続けるなど15歳の少年には重たすぎる仕打ちを受けた。それでも悠仁が心を保ち、全ての指を取り込んで宿儺を自分事処刑して貰うためだけに生きることができたのも彼と友好関係を築き、絆を育み、情愛を向けてくれる親しい者達がいたおかげだった。
だが悲劇は悠仁のみならず、悠仁の親しい相手達にも理不尽に降りかかった。
親しくなった順平の無惨な死。
恩師の五条が封印されてしまう。
悠仁の身体の主導権を奪った宿儺が渋谷を何もない平らな場所に変えるほどの破壊と殺戮を行う。
仲間も戦いで傷つき戦線離脱したり、東京高専学長の夜蛾が処刑されたり、夏油傑の遺体を操る呪術師による災厄を防ぐために奔走する中で犠牲は増え続けた。
そして。
獄門疆に封印された五条復活のための希望として求められたのが来栖華の呪術を無効にする力だった。
だが宿儺がとんでもない行動に移した。
指を取り込んで生まれた特級呪霊との戦いで結んだ縛りを用いて悠仁の身体の主導権を1分奪い、なんと伏黒に移ったのだ。
そう宿儺は悠仁から伏黒に鞍替えした。彼にとって器とは伏黒であり、悠仁は彼を自身を閉じ込める“檻”だったのだ。
宿儺の指を取り込める千年と表れなかった適合する器であった虎杖悠仁は、宿儺の檻として誕生した
閉じ込められた宿儺は忌々しい檻の中から自由になるべく策を巡らせついに実行した。1分間の主導権を奪う縛りを結ばせるため悠仁の人となりを利用し、そんな悠仁を守るべき対象として離れず守ろうと奔走していた伏黒に悠仁が宿儺の企みを何も知らずに傍に置くことをすべて順調に揃えて、ついに目論見通り檻から脱出し真に自由を得たのだ。
伏黒の美貌に禍々しい宿儺の身体の呪印があり、言葉を失って固まっている悠仁の腹を無慈悲に宿儺は破壊した。まるで今まで押し込められていた場所を破壊して憂さ晴らしするように。
吐血と共に破壊された腹部から臓物を撒き散らして倒れた悠仁。
そんな悠仁の様に伏黒の顔で歪んだ笑みを浮かべた宿儺は、来栖華を襲うべく身体の向きを変える。
そうして自分の物にした伏黒の身に宿る術式を使い伏黒以上の巨大な式神を呼び寄せて攻撃に移ろうとした。
その時だった。
「………………………おい。」
「は?」
その声と共に足首を突然掴まれて思わず声を漏らした宿儺が後ろの方を見ようとした瞬間。
宿儺の横っ面に拳がめり込んだ。
これ絶対顔半分潰れてるって!レベルでめり込んだ拳の威力で宿儺は遠くに吹っ飛んでいった。
何回かバウンドしたがそれでもなんとか回転して起き上がった宿儺が反転術式で顔に負った怪我を治癒して表情を怒りに歪めて自分を攻撃してきた相手を見た。
そしてその顔が別の意味で歪んで、目を大きく見開いた。
そこにいたのは先ほど虫の息にしたはずの虎杖悠仁がいた。
口の周りに吐血した際の血の汚れがあるが、腹部の傷はなくぶちまけたはずの臓物はない。そしてその表情は真顔。感情が読めない目が宿儺を見ている。
「小僧…?」
「なあ…、なんでそっち?」
「は?」
「俺さぁ、お前の指飲んでからずっと器、器って言われて聞かされて、俺が死ねばお前も一緒に死ぬって聞いて、そのために指集めしてたわけじゃん?」
「???」
「なのにどたんばで他に移れるってなに? 五条先生達も知らなかったって事だよな? だから俺が全部やるって事になってたんだろ? なのにこーなっちまったし…、お前が伏黒伏黒ってやたら気に入ってたのってそういうフラグだったわけ? うわっ、ないわ…。遠回しな告白だったってこと? ウザっキモっってマジ最悪だなお前。あー…、でもしょせんは死んでもしつこく呪霊になってまで屍蝋にしがみついてるような洗っても取れないしつこすぎる油汚れよりたちの悪いクソゲロキモ汚れなわけだしマジで汚れを広げんなよな? 伏黒は見た目からしてキレーなのにお前の顔芸でマジヤバいことになってるし、ホントマジで何やってくれちゃってんの? お前お気に入りの株下げたいわけ? 魅力落として独占したいわけ? うわーうわー…マジないわー。っつーかキモイって悪口もお前みたいなちょーーーーウザ汚れにはもったいないな…。呪いの王とか呪霊っていう肩書きも霞むおぞまキモ汚いもんを俺という檻に閉じ込めれたのに外に出すチャンス出しちゃったのは俺の責任なんだよな? じゃあ責任持って処分しないといけない…よな?」
「…………小僧? …な、にを…?」
真顔でマシンガントークで淡々と言い続ける悠仁に、なぜか口を挟めなかった宿儺は悠仁が言葉を止めてやっと言葉を発したが。
一瞬で距離を詰めてきた悠仁に両手首を捕まれ、驚いた瞬間には腕と両足の関節を破壊されていた。
あまりに素早く、手際よく自由を奪われたがすぐに我に返った宿儺はすぐに反転術式で癒した。そして悠仁を殺すべく呪術を発動させて切り刻もうとしたが眼前にいるにも関わらずそれを首を横に傾けて回避され、逆に大人しくしろと言わんばかりに腹に膝蹴りが入り口から内臓が飛び出そうな気がした。いや内臓が一部破裂したが再生させながら渾身の呪術でやっと悠仁にダメージを与えて引き離す事が出来た。
肩部分を胸の辺りまで抉られたのに、とんでもない速度で傷が塞がり、破れた服はそのままに悠仁はひとつも顔色を変えず、変わらず真顔のまま宿儺を見る。
「どういうことだ? 小僧、お前は…。」
「知らねー。でも俺昔っから傷治るの早かったな、そういや。」
傷の治りが早いどころではない。完全に消滅していた身体の部分が完全再生なんて高度な反転術式がないとできるものではない。だが宿儺がいなくなった悠仁にはもう呪力がないのだ。つまり呪術が使えない。
「あっ、でも…。今思えばお前の指食ってからなんか怪我しやすくなったような…。ま、いっか。」
とんでもないカミングアウトをどうでもいいことだと切り捨て、悠仁が再び宿儺へ攻撃を仕掛けた。
訳が分からない。宿儺はただただそう思ったし、悠仁からの一切容赦が無い攻撃に必死に対応しながら思考する。
あまりの容赦のなさにこの身体が仲間である伏黒のものであるのを忘れているのか?とか、しかし何を考えているのか一切読み取れない真顔で淡々と容赦の無い攻撃をしてくるとか、明らかに今の悠仁の方が強いということとか。
「なぜ貴様なんぞのためにこの俺が!!」
グルグルとあれこれ考えていた宿儺が半ば逆ギレ気味に悪態をついた。
「死ねよ。早く死ねって。」
「なめるな小僧!!」
「中々死なねーのな。えーと、反転術式だっけ? なあ、お前どうやったら死ぬわけ? あっ、そっか。」
「あ!?」
「漫画であったなこーいう中々殺せねー奴をどうやったかっての。そっか、お前もそうなんだ。」
「何を言っている!?」
「つまり、『死ぬまで殺す』ってこと。」
「………………………………………………は?」
「いくらしつこい汚れでも洗い続ければいつか取れるっしょ。じゃ、死ぬまで死ね。」
「お、おま…!?」
「腹を潰し続ければ…、あーでもお前俺の心臓抉り取っても治せたから内臓を潰し続けるのは効率的じゃないのか? じゃあ頭を潰せば…。さっき半分潰してすぐ治してたし、完全に潰せばいけんの?」
「待て! 小僧! この身体は伏黒恵のものだというのを…。」
「知ってっけど? なに? 俺がそこまでバカって思ってた?」
「お前は俺を殺すために伏黒恵を…。」
「殺すけど?」
「な…。」
「だって俺がお前のこと受肉して即処刑宣告だったのに伏黒だけ特別例外なんてないだろ? どうせ殺されるのが今か後かってだけなら、俺に今すぐ殺される方が面倒事少なくていいじゃん。」
「なぜ貴様はそこまで…!?」
「えっ? だって俺お前と一緒に死ぬって目標のために生きるって決めたから、お前が出て行ってもお前のこと殺してから俺も死ぬよ?」
「ふ……。」
淡々と、感情が読めない顔で当たり前だと言わんばかりに言ってくる言葉に宿儺は青筋を浮かべ、身体を震わせた。怒りで。
「ふざけるな!!」
「おぉ?」
呪力を爆発させるように放出しだした宿儺が憤怒の感情を込めた目で悠仁を睨む。
「殺す! 死ぬのは貴様だけだ小僧!!」
「お前を殺すまで死ねんから無理。」
「ぬかせ!!」
そこからはまさに地獄絵図。
周囲への被害を顧みない宿儺の全力の攻撃による破壊。それを楽々回避しながら確実に宿儺を殺すべく淡々と宿儺を攻撃し続ける悠仁。
巻き込まれないよう遠巻きにして戦いを見ているしかできない来栖華は震えていた。
宿儺が怖いのではない。悠仁が怖いのだ。
悠仁にはもう呪力はない。つまり呪いと戦うなんて普通はできるはずがないのだ。だが悠仁は宿儺の息の根を止めるほどの攻撃を数え切れないほど与え続けている。宿儺からの攻撃を受けても平然としているし、身体が欠損してもすぐに再生する。ただただ宿儺を殺すためだけに感情のない顔で攻撃を続ける。その様が恐ろしかったのだ。
終わりが見えない地獄の戦いの結末であるが………。
「………で? 殺し合いの結末がコレ?」
封印から解放された五条がそれまでの話を聞いてから指差す。
膝を抱えてガタガタブルブルと震えて小さくなっている宿儺。
しかしその姿はかつて悠仁の中で生得領域で見せていた姿を現実に出したみたいな形で実体化していた。
「うん。なんかこうなった。」
「それはそれは…。ねえ、憂太。どんなことしてたか見てたんだよね?」
「えっと……。」
話を振られて乙骨が青ざめて口ごもる。
「んーと、とりあえず再生できなくなるまでぶっ壊せば最終的に殺せるって思って…。」
口ごもる乙骨ではなく、やった張本人である悠仁が答えだした。
「とりあえず色々やってみた。」
「例えば?」
「切り刻んで…。潰してみたり…。溶かしてみたり…。焼いてみたり…。骨抜いてみたり…。内臓を全部ぶっこ抜いてみたり…。」
「どんな風に? 1個ずつ教えてよ。」
「切り刻むのは、文字通りだよ。刃物でもなんでもいいから切れそうな物つかって足先から全部ぶつ切り細切り、みじん切り…色んな切り方してみた。」
「ほーほー。でもダメだった?」
「うん。だから潰せばさすがに?って思って、指や足先からちょっとずつ潰してみたり一気に全部潰し続けて再生しなくなるまでやってみたんだけど…。」
「ダメだったんだ?」
「ロードローラーとかで何百回も何千回も潰したのにダメだった。」
「うわー…。大変だったね? じゃあ、溶かしたのは?」
「溶かすって色々あんじゃん? 硫酸もだけど、映画であったみたいに化学薬品で溶かそうって思ったけどそもそも薬品集めが大変だったから乙骨先輩には助けられたよ。」
「へー。憂太頑張ったね?」
「は、はい…。」
「けど、硫酸ってあんがい溶けないだなって分かっただけだった。刻んでから溶かしても刻んだ先から再生するから溶かしきれなくなった。フッ酸使ったらメチャクチャ騒いでたけど。」
「労力に見合わなかったんだね。次は?」
フッ酸とは、フッ化水素の略。工業用の薬品であるが触れると触れた部分が激しく腐るという超危険物質。
「焼くのは簡単だけど宿儺ってなんだかんだで火も使えるからやりにくくってさ。電気で感電させて焼いたりもしたんだけど、焼かれながら実は焼けないように細工して隙見て逃げようとするから、めんどくなって溶解炉に漬けてみた。」
※溶解炉の温度は約5500度
「………結果は?」
「溶解炉に穴開けて逃げようとしやがって…。でも結構良い線いってたと思ったのに溶解炉の設備自体を壊されたら意味なくて。」
「それは惜しかったね。次は骨抜いたりツボ(内臓)抜きは?」
「骨は胴体、指、足から切り出して抜き取って…、なんていうかチューリップ作るみたいに? 肉を裏返してみたいりもして肉切り刻みと潰すのも平行してみたりしてとにかく再生しなくなるまで延々とやったんだけど、この辺りからなんか宿儺がおかしくなってきてさ、なんか命乞い? もうやめてってさ、弱々しくなってて、フッ酸も使おうとしたらメチャクチャ泣きわめいちゃって…。」
「で、今ココってわけね。」
「宿儺殺すのに熱中しちゃったから先生のこと解放するの遅くなってごめん…。」
「いやいやだいじょーぶ。そういうことなら別にいいよ。いやしかしさぁ…。」
感情が薄そうな表情だけれど謝罪してくる気持ちは分かるので五条は悠仁の頭を撫でて、それからずっと震えている状態の宿儺を見た。
悠仁からあの手この手で死ぬまで殺され続けた宿儺は心が折れた。いや粉々に砕けた。鏖殺を好み生に執着する生者を嘲笑い潰して弄んで殺す邪悪の権化が、これ以上殺され続けることに耐えきれずに恥も誇りも捨ててこれ以上の拷問処刑からの解放と許しを求めて泣きわめいたのだ。
悠仁にされた1個1個のそれぞれの拷問処刑は悠仁が次の手をと考えるまで死ぬまでやり続けられたのだから、回数とか数えるなんてできないほどやられているのだ。もしかしたら宿儺が過去にやった殺害人数と暴虐を軽く超えるほどかもしれない。
敗北を認めた宿儺は、悠仁に媚びるべく伏黒を解放するために呪術で代わりの肉人形を大急ぎで作りそちらに移った。今の宿儺はそれである。
ちなみに伏黒は拷問処刑の途中で宿儺が悠仁の善意に訴えようと意識を浮上させたりもしたものだから、それがどうしたと言わんばかりの悠仁に宿儺の代わりにいたぶられて殺され再び生得領域に強制的に戻され、それでも宿儺がなんとか悠仁を止めるために何度か伏黒を出したが全部無意味に終わりただただ伏黒の精神崩壊を招きかけただけで終わり、解放されてからも極度の鬱状態に陥って色々ヤバい。
「ゆ~じ~。さっき話してくれたことだけじゃないでしょ? 宿儺への拷問処刑。他になんかした?」
「ホラー映画参考にした。それっぽいのを再現すんの大変だったけど結構上手くできたと思う。」
「わーお…。」
ホラー映画のあれやこれを実際に宿儺(+伏黒)に行った。淡々と事務的に。宿儺が死ぬまで何度も。
「なー宿儺。」
「ひぃい!? ゴメンナサイゴメンナイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナイゴメンナサイゴメンナサイゴメンナイゴメンナサイ!! もういやだ、殺さないでコロサナイデコロサナイデコロサナイデコロサナイデコロサナイデコロサナイデコロサナイデコロサナイデコロサナイデコロサナイデコロサナイデコロサナイデコロサナイデコロサナイデコロサナイデコロサナイデコロサナイデコロサナイデ!!」
悠仁が宿儺に話しかけると、大きく身体をはねさせた宿儺は頭を抱えて震えながら延々と謝罪の言葉を狂ったように吐き散らす。
その有様に五条は、思った。
たぶん、悠仁が喋っていない宿儺にやった拷問処刑もあるのだろう、と。
千年ものの熟成された特級呪霊をここまで震え上がらせ生まれたことと呪霊になったことを後悔しまくるなんて……、言葉で説明できないもっとすごいことをされた可能性が高い。
「泣くなよー。」
「うぅ…う…。」
「思い付く限りのことやってダメだったから、他の殺し方思い付くまでは…。」
「あああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」
「こら、抱きつくなって。」
「ありゃりゃ? 殺されすぎて逆に縋っちゃったってわけ?」
悠仁がまだ宿儺を殺す気だと知って狂乱した宿儺は涙を撒き散らしながら悠仁に飛びついてコアラみたいにしがみついた。
「泣くなって、な?」
「うーうー…。」
「うーうー言ってもダーメ。殺すのは決定事項だから。」
「うーーーーー!!」
「悠仁…、君ってそういう性格してたっけ?」
「ん? 俺は俺だよ?」
「それ気になってたんだよ。悠仁君…、なんか人が変わったような…。」
「ん…、むしろこれが俺の素みたいな?」
「んん?」
「指飲む前はこれが普通だったってのを思い出して。」
「………つまり宿儺の呪力がデバフになってたってこと?」
五条がそう聞くと、悠仁はたぶん…っと答えた。
「呪力を得たら心身共に弱体化って…、イカレてるね~。」
「そう?」
「人間って大なり小なり、感情があるからこそ呪いを生むんだよ。でも、悠仁には感情から呪いを生み出さない。生み出せないんだ。そもそも感情が無いから呪力を自家生産できない。外部から無尽蔵に吸い込むことはできるから内側から無限に湧き上がる宿儺の呪力で擬似的に人間らしい感情が発生していて弱体化に繋がったんだね。」
「それが外に出たから弱体化の原因がなくなって元に戻って…?」
「そう。だから悠仁は素に戻ったけど、呪術師として学んで経験したことが活かされて呪力無しで呪いを殺せるコツになったわけ。そりゃ人間の感情を糧に弄ぶ呪霊の頂点も負けるって!」
「そーなん?」
「まあ、宿儺殺すついでにあの脳みそチクショウもぶっ殺してくれたんだし、宿儺殺しは一端やめて休憩しようよ、悠仁。」
「えー? いいの?」
「いいのいいの。悠仁ずっと動きっぱなしで疲れたでしょ?」
「いや、別に。」
「宿儺殺す方法をじっくり考えたら? 色々と落ち着いたら僕も手伝うから。」
「えっ、マジ? それ助かる。」
「やだぁ…もうやだぁ…。」
五条が宿儺への拷問処刑に助力すると言ったので悠仁は表情を少し明るくした。
また殺され続ける恐怖に震えて泣く宿儺の頭を撫でる悠仁の手は優しく、子供を慰めているような優しい手つきだ。
殺そうとしている奴と、殺される対象の狂った関係を眺めて、偉そうに言える立場じゃないが乙骨は口元が引きつった。
「頭撫でてあげるなんて悠仁優しいね~。こんな弱ったら宿儺でも可愛い?」
「いや全然。ひたすらキモ汚くってしつこいのにそれに加えてぴーぴー泣いて涙と鼻水まで垂らして余計汚くなるから余計引くから少しはマシになるようにって…。」
「わーお…。辛辣。汚れ扱いか…。」
「だって…、害虫って有名なゴキも広く見れば大自然の益虫だし、獣も躾ければ可愛げがあるけど、コイツにはどっちを当てはめてももったいないし千年かかっても洗って取れない無駄な汚れ以外に例えが見つからないって気がして。」
悠仁が容赦なくそう淡々と言い捨てる様に、五条は腹を抱えて大笑いした。
夏油の身体を勝手に使っていた黒幕脳みそは、拷問処刑されている最中の宿儺を助けようと乱入したがいらない邪魔が入ったとばかりに悠仁に頭を潰されて完全に殺されてしまい、なんだかんだで奴の野望は潰えて死滅回遊を阻止できたのであった。
その後、伏黒は手厚いケアを受けて復帰したが、ある意味でストックホルム症候群を起こして悠仁にべったりになった宿儺にドン引きし、復興が進む中で幾度となくどこからか聞こえる宿儺の悲痛な叫び声を耳にしたりして、それが悠仁が宿儺を殺すために行っている拷問処刑だと知ってから慣れるまで寝不足になったりもした。
「気になることがあります。」
「言いたいこと分かるよ? 宿儺がなんで反転術式使ってるのかってことでしょ?」
「はい…。」
「あれだよ。意識しなくてもオートで術が発動するように自分に設定したら、それが裏目に出ちゃってもう死ぬのも生きるのも怖くなってトラウマで自力で解除もできなくなっちゃったってお間抜けだよ。」
「ああ…。」
宿儺に身体を奪われている間に宿儺が受けた拷問処刑の一部を何回かやられた伏黒は、あの時の苦痛と絶望を思い出して遠い目をしたのだった。
来栖華なら解除できるのでは?っという案がピコーンと脳内に思い浮かんだが、呪力によるデバフで弱体化していた頃の悠仁が宿儺から受けたあれこれ理不尽と悲劇を思えば救済処置をするのは…っと思いとどまり、伏黒は宿儺の逃げ道を断つ選択を取った。
その後、宿儺が悠仁に媚びて媚びて、殺され続ける恐怖と絶望のあまりにベタ惚れヤンデレみたいになって悠仁に尽くしまくる姿があちこちで目撃されるが、五条や伏黒達が寿命が尽きる前までに宿儺を殺すという悲願は達成できず、宿儺を受肉した影響かは不明だが老化が止まっていた悠仁がどれくらいかかって宿儺を殺しきって自分も死んだのかは分からずじまいとなる。
本誌の展開がね…。(※2023/03/06現在)
いてもたってもいられずに勢いで……本当に申し訳ありません。
とりあえずこれくらいやられても文句言えないんじゃね?っという勢いでやってしまった……。
果たして宿儺の心が折れるかどうかは別問題として…。
この短編での悠仁は、自分への縛りと宿儺を宿していた影響かは不明ですが宿儺が完全に死ぬまで老化せず死ねなくなっています。
そして宿儺はこっちはこっちで拷問処刑されすぎて反転術式がおかしくなって解除できなくなり死ぬに死ねない状態になっています。
果たして二人の地獄がいつ終わったかは誰にも分かりません……。
……あと1話、変態ギャグ展開(?)で執筆した物があります。