勢い短編集(腐向けが主)   作:蜜柑ブタ

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こちらも本誌ショックで勢いで執筆したものです。
pixivで投稿しているものです。


こちらはギャグ寄りの変態展開にしています。

主に宿儺が残念極まりない結末になります……。

相変わらず虎杖悠仁チートです。


一部人体破壊描写がありますが、前の物よりは控えめです。

ただし宿儺のキャラ崩壊がとにかく酷いです!!
そういうの目指して書いたのですが……。



なので宿儺ファンは超注意!!

タイトル見て嫌な予感したら読まないでことを強くオススメします!







それでもOKって方だけどうぞ。






いいですね?







器に完敗して心がへし折れた呪いの王様がドMになった件について

 

 

「ふざけんな。」

 

 淡々。

 いや単調?

 無機質?

 

 言葉の内容は放った人物の感情を表わしているはずなのに、声の質はまるで感情が感じ取れないという矛盾があった。

 その奇妙な声を耳にし、つい先ほど声を放った元器…否、檻だと両面宿儺が言った虎杖悠仁。

 彼は目の前にいる伏黒を新たな器にして悠仁という檻から逃げ出した宿儺の顔を鷲掴みした。

 アイアンクローというやつだ。

「こぞ…? あ…、ぃだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだ!?」

 ギリギリメキメキと悠仁の指が宿儺の頭に食い込む。皮膚や肉、頭蓋骨がどうなろうが知ったことかと言わんばかりの手加減無しの握力に宿儺は思わず痛みで叫んだ。

「うるせーうるせー。もうなんなわけ? お前さぁ…。そういうのってアリなわけかよ? 俺が指食ってから俺が器ってことで指集めて全部喰ってから死ねって決まったのに、まさかのそんな逃げ方できたって? そりゃ今の今まで毒物が脱兎で逃げるような有毒物質のお前のクソゲロマズ指の屍蝋喰って生き残れた奴がいなかったんだからみんなそんなの知るわけなかったのはしかたねーのは仕方ない。でもなんで伏黒? お前マジそっち系? 別に同性愛に偏見ねーけど、やたらめったら伏黒贔屓してると思ったら檻からの脱出先にする用に取ってただけってか? ないわー。てゆーか、お前の顔芸で伏黒顔とかマジ無理。伏黒が悪いんじゃねーけど、お前が無理。目が多いとか、腕が多いとかそんな伝説あるとか聞いたけど生まれながらの異形だったから迫害とか諸々の過去でそれで最悪の呪詛師からの呪いの王になったって情状酌量になりそうなエピソードあっても生理的に無理! お前の外見とか性癖云々じゃなくって、お前の性根と振る舞いとかそういうのがこの世の終わりレベルで無理!」

「い、いいいいいいい加減に…! しろ!!」

「うお。」

 アイアンクローしながらマシンガントークを放っていた悠仁にさっきからずっと痛みで叫んでいた宿儺がやっと呪術で悠仁を攻撃して逃れた。

 指が食い込んでいた箇所から流血しているがすぐに反転術式で治し、息を整えてからいつもの超上から目線で悠仁を嘲ってやろうと顔を悠仁に向けた瞬間、宿儺の首に悠仁の腕が巻き付いた。

「は?」

「お前、マジでキモイ。」

「なっ!? 小僧はな…、ぅ、っ!? ぎぇぇぇぇぇぇぇえええええええええええええええええええええええ!?」

 素早い足払いと地面にうつ伏せに叩き付けられてからのキャメロクラッチ。

 悠仁のゴリラ腕力で伏黒の身体である宿儺の背骨と背筋どころか腹筋側までボキボキブチブチと鳴ってはいけない音がしまくって宿儺は口から血泡を吹いた。

「お前そんな声も出せんの? あーもうダメ…、なんなもうお前の全部が無理。生理的に無理。」

「あが…っ、…ぐ、この……、小僧が!! っ、ほぎゃ!?」

「オラオラ次々~。」

 真っ二つに折れちゃいけない方向に胴体がなりそうになったところで止めた悠仁の手が緩んだ瞬間に憤怒の顔で反撃しようとした宿儺を、今度は逆エビ固め。やっぱり胴体を二つに折る気なのか。

「こぞおおおおおおおおおおおおおおお!! なにが目的だーーーー!?」

「うるせー。」

「ぶっ!?

 渾身の力で悠仁の拘束を振りほどいた宿儺だったが真顔の悠仁から顔に張り手パンチをされて結構遠くまで吹っ飛んだ。

 宿儺が吹っ飛びながら体勢を整えようとしたが、それを許さない速度で接近した悠仁に吹っ飛んだ先に先回りされて捕まり、そのままジャーマンスープレックスで地面に頭どころか上半身がコンクリに埋まった。

「次。」

「ぐっ、きさ……、ぎ!? ぎいぃいぃぃいいいいいえええええええええええええええええ!?」

 悠仁に足を掴まれて無理矢理引っこ抜かれたかと思ったらそのままアルゼンチンバックブリーカーをされせっかく反転術式で治療した胴体がまた引き裂かれ始めた。

「ふーい。まあプロレスはこれくらいにすっか。」

「ぐ……ぅ…。」

 腹が割けて内臓が出る直後ぐらいで悠仁が宿儺を放り捨てた。

 素早く反転術式で復活した宿儺は血管を浮かせ呪力をメラメラと滾らせながら立ち上がり悠仁を睨んだ。

 普通ならこんな怒り狂った呪いの王を目の当たりにしたらそこらの呪術師なら心臓発作を起こすほどの恐怖を感じるだろう。だが悠仁は感情が読み取れない真顔で宿儺のその視線を受け止めている。

「殺す…。貴様はただ殺すだけではすまさ…。」

「んじゃ、次お仕置きいくか。」

「…は?」

 怒気を燃やしながらより低めた声を出しつつ呪術を使うべく印を組もうとした直後に悠仁が急にそんな場違いな感じの言葉を放ったため一瞬わけがわからなくなった宿儺は、次の瞬間には悠仁によってまた捕まり、座り込んだ悠仁の上にうつ伏せで横向きに膝の上に乗せられた。

「な…。」

「お仕置きって言ったらこれが定番だろ。」

 そう言って宿儺が身につけている…いや伏黒の身体なのだから伏黒が着ている服のズボンをずり下げた。

 つまり尻を丸出しにした。

「なっ!? なにを…!?」

「悪いことしたらお尻ペンペンな?」

 振り上げられた悠仁の手が見えない速度で振り下ろされて宿儺の尻(※伏黒の尻)が悠仁の手のひらで打たれた。

「ぎっ!?」

 結構な破裂音というか、何か柔らかい弾力のある肉を叩いたというのが伺える音というか、そういう音と共に走る痛みと衝撃に宿儺は短く声を漏らした。

 宿儺はここにきてあることに気づいた。

 宿儺が抜け出て呪力が無くなったはずの悠仁が受肉しているとはいえ呪いでしか痛手を与えられないはずの呪霊にこれだけ痛みを与えられているのかを。

 受肉している肉体に伝わる痛みだけではない。まるで根本に。呪霊としての己の根元の隅々にまで伝わるこの痛手。

「うぎぃっ!?」

 そんなことを考えていたら二打目。

 考えている暇は無いとにかくこの屈辱の状況から逃げなければと思ったが、行動を起こそうとする直後に尻を打たれて阻止された。

「やめ…! このくそガキが…! ああっ!! ひぎゃっ!?」

 連続で打たれる。

 そこからはもう宿儺に考える暇も行動もさせないとばかりに音速尻叩き祭り。

 打たれるたびに我慢しようとしても悲鳴が出てしまう。それぐらい痛いのだ。なぜか下手に肉体を破壊されるより痛い。とにかく痛い。勝手に涙が出てしまうぐらいに。

 一定のリズムで与えられる耐えがたい痛みと響き渡る衝撃で逃げだそうにも精々地面を指で引っ掻くぐらいしかできない。痛すぎて呪力を使う隙もゴリ押し腕力などで逃げ出せもしない。そもそも背中をもう片腕で押さえ込まれているうえに痛みで上体が跳ね上がっても悠仁のその腕が微動だにせず宿儺を固定していた。

 お尻ペンペンマシーン状態の悠仁に好き勝手に叩かれ放題にされ、そして……。

「も、やべでぇ…、いた、痛い…、グズッ…、ムリ…、いたいぃ…、やだぁ…。」

「宿儺、お前泣けるんだ?」

 夜が明けるぐらいの時間まで休み無くお尻ペンペンされて悲鳴どころかついには子供みたいにベソベソグチャグチャに泣きじゃくって泣き言を言い出す宿儺に、悠仁が手を止めた。

「うぅ…う~~、いたぃ…。」

「……………………………………キモっ…。やっぱ無理。」

「!?」

 単調ではあるが、心底気持ち悪いという言葉に顔から出る液体で顔グシャグシャになっている宿儺は身体がゾクッと震えた。

「? ……!?」

「どーした?」

 身体を駆け巡ったゾクゾク感は決して悪寒などのソレではなかった。

 むしろこれは…。

「………………………………なんだよ? こっち見んな。」

「……………………………………ぶたないのか?」

「はあ? …………………………なんで尻あげてんの?」

「………お、終わり…か?」

「はあ?」

「し……。」

「し?」

「し…………………………尻…………ぺ……………………ペン……………ペン………。」

「………………………………………………………………………………………………………………………うわーーーー…………………………マジでない。」

 宿儺が求めていることを察した悠仁は、真顔でドン引きした。

 生理的に無理になった伏黒in宿儺の面が、色白の顔を赤らめて目を潤ませて何か期待している有様に、なにがどうしてどういう化学反応が起こったのか意味不明で悠仁は頭をフル回転させ……。

「先生に聞こう!」

 そう言って宿儺を脇に抱えてから五条を解放することために行動を開始したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんやかんやあって五条の封印解除後。

 

「ねー、先生。どうしたらいい?」

「ん~? 無理だねぇ! 残念だけど。」

「少しくらい考えてよ。」

「無理無理。特級ドMの性癖矯正する方法は無いから、悠仁がしっかり管理してあげたら?」

「いや無理。絶対無理。世界が滅んでもやりたくない。いらない。顔も声も同じ息も吸いたくない同じ空間にもいたくない。」

「ゆうじ~~、そんなこと言ったらさぁ…。」

「ハアハアハアハア…、あぁ…ハーーーーーハーーーーーー…。」

「ほら逆効果。」

「…………………………はーーーーー…、とりあえず百万回引っこ抜く。」

「なにを? って、行っちゃったか…。なーんでこうなったんだろうね?」

 ウザいドM忠犬宿儺の首根っこ掴んで引きずって行った悠仁の後ろ姿を見送りながら、五条はため息を吐いた。

 宿儺は呪いの王から、悠仁限定ドMの呪霊に生まれ変わった。…………………………っと、当人が自称したのだ。

 胎から宿儺が抜け出て呪力を失った悠仁だったが、むしろ呪力無しの方がチートレベルに強かったことが判明し、そこに呪いを攻撃するための経験が加わって一度宿儺を宿したせいか宿儺の根本をいたぶることが可能になっていた。

 そのため宿儺は受肉体どころか自信の根元にまでダメージを受けることになり、しかしずっと今まで相手を害する側で行ってしまえばドS側だったのだが、圧倒的に勝てない相手に一方的に攻撃されて痛めつけられて、痛みを与えられた経験が薄いのもありそれが心地良いものと変換認識できる素質が爆発開花しあっという間に悠仁限定ドMに生まれ変わったのであった。

 悠仁限定で従順になった宿儺に、悠仁はドン引きしつつ解放した五条の助言で伏黒を解放したらご褒美をやると命じ、伏黒を助け出すことに成功。

 伏黒から抜け出た宿儺は自らの呪力とそこら辺の呪霊とか悠仁の肉の一部をもらって肉人形を制作してそこに移った。今の宿儺はこれである。

 悠仁限定ドMを止められる輩は、もはや悠仁以外にいない。

 宿儺の忠実な僕であった呪術師の氷使いは不満を持ちつつ宿儺が幸せなら…っと受け入れ。黒幕脳みそに至っては五条の全力攻撃と悠仁限定ドM宿儺に全力で叩き潰されて完全に死んだ。

 こんな感じで悠仁限定ドM宿儺が色々と使えたので諸々の問題を解決させて復興活動が始まり、悠仁については宿儺の逆鱗になってしまったことと唯一宿儺を抑えられることから処刑回避となった。

 たいそう不服だった悠仁だったが、五条達が必死に説得し、宿儺を完全に祓う方法が見つかるまで辛抱して欲しいということで納得し宿儺を制御している。

 でも……。

 

「やっぱ無理。」

 

 宿儺がもう生理的に受け付けなくなった悠仁は、そのことをしょっちゅう口にし、我慢限界の時はモザイク必須レベルで宿儺をメチャクチャにサンドバッグにしている姿がよく目撃されるようになるのであった。

 そしてその時には宿儺がこれ以上無いほど至福な顔をしているという……。

 

 

 

 

 




拷問処刑されまくって心折れた宿儺の結末とは別展開を書きたくなって、ドM化展開というのになりました。

なぜ書いた…?
っと徹夜して執筆して投稿した後日に自問自答しました……。
でも正直楽しかったんです…!!

実は当初はクレしんのぐりぐりゲンコツもしようかと思いましたが、頭より尻の方が屈辱ダメージがデカいかと思いやめました。

でも尻ペンペンの絵面としては伏黒なわけだから……、結構なことになってるわけで……、いや悠仁受肉姿でもそれはそれで……。

生物はあまりに強い苦痛を味わうと脳が苦痛を快楽として変換してしまう本能がある。というのをどこかで見た気がしたので宿儺がこれによって鏖殺大好きドSからドMにジョブチェンジしてしまったという感じです。

なおこっちの悠仁は宿儺への生理的嫌悪でストレスが常にマッハで、それで結局ドM化した宿儺を喜ばせてしまうという悪循環となっています。
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