ホロライブラバーズ −熱き決闘者−(休載中) 作:774043
①:汚部屋のシャチ
集いし絆が力になるプレイ動画、はじまるよ〜
>非常に濃ゆい登校初日から1週間が過ぎた。あれから大きなトラブルなどは起きていない。
>駅前広場での決戦後、オレ達は学園に戻り、バトルロワイヤルの報酬が市街戦に参加した生徒全員に均等に配られることを聞いたり、明日からの学園生活のスケジュール等のプリントが配られたり。日常に戻るための手続きのようなものが行われた。
>沙花叉にアクセの事を聞いてもはぐらかされるし、すいちゃんは休み時間のたびにうちの教室にやって来てはオレ達と談笑している。
>かなたとは家の方向が近かったので、あの日から一緒に登下校している。甘酸っぱいような雰囲気はない。オレ達は友達だからな。
>そして今は昼休み。目の前ではトワが決闘盤を弄っている。フルネームは常闇トワという名前らしいが、苗字呼びするタイミングを逃したせいで最初からずっと名前呼びしている……まあ、もう友達になったから気にする事でもないわけだが。
トワ「ねぇねぇ、これってトワが着けたらもう使えるん?」
遊人「使えるが、デッキ以外はオレの設定そのまんまだからな。わかりやすく言うなら、オレがすいちゃんの決闘盤を使うと、オレがあの衣装を着る羽目になる」
トワ「マジ?やってみてよ!」
星街「いいよ。はい、これ」
遊人「オレが良くないんだよ!」
>オレはすいちゃんに憧れてはいるが、すいちゃんのコスプレがしたいわけじゃない!
トワ「トワも自分の決闘盤を買おうかな、と思ったんだけどさ……どのサイトでも入荷待ちでね?」
星街「分かる。すいちゃんも手に入れるのに苦労したよ!なにせ決闘盤って一個一個手作りだし、作り手が少ないから流通しないってわけ」
遊人「オレの決闘盤は12の時に孤児院の先生がオレにくれたんだ。何処から手に入れたかは分からないが、凄く嬉しかった記憶がある。決闘盤もどきならすいちゃんと会った位の頃から持ってはいたが……」
>オレの決闘盤を見ながら、思い出に耽る。貧乏な施設だったはずなのに、本当にどうやって手に入れたのだろうか?
沙花叉「トワ様、決闘盤が欲しいんですかぁ?」
トワ「うん、トワもドロー!とかやってみたいし!」
かなた「沙花叉、アテがあったりするの?」
沙花叉「ある、って言ったらどうします?」
星街「あるなら勿体ぶらずに出しな、ほら」
沙花叉「今持ってる訳ないじゃないですか!でも、家に帰れば渡せますよ?」
>決闘盤をふたつ持っている……?あり得ない話ではないが、非常に珍しいケースだろう。しかも、それを会って時間の経ってない友達に譲ると?
トワ「え、それ本気?」
沙花叉「本気ですって!沙花叉のやつと同じタイプでよければあげちゃいますよ?」
星街「すいちゃんこれ15万で買ったんだけど!トワぴずるくない?」
かなた「15万!?そんなにするんだ……」
トワ「トワ今出せて3万なんだけど!」
沙花叉「いいですって!もう時間なので、放課後ウチに寄ってもらってもいいですかぁ?」
トワ「おけ!」
>チャイムが鳴ると同時に、すいちゃんが風のような速度で教室から出ていく。うちのクラスは2組で、すいちゃんは3組だから間に合うとは思うが、いつ見ても慌ただしい。
>時間はあっという間に過ぎ、放課後になった。
トワは期待半分、不安半分といった所か。
>確かにオレもトワの立場だったら諸手をあげて喜ぶのは難しい。友達とは言え、何かヤバい要求でもされるのではないか、と思ってしまう。
沙花叉「あれあれ?皆も来るんですかぁ?」
かなた「沙花叉がトワに変な要求しないように監視にね?」
遊人「同じく」
星街「遊人君が行くから行く」
沙花叉「なんか沙花叉の扱い悪くない?」
トワ「き、気のせいじゃない?」
>そんな他愛もない話をしながら、沙花叉の家へと向かう。
>学園から出て20分ほど歩いた所にあるマンションが沙花叉の自宅らしい。慣れた手つきでオートロックを解除し、皆でエレベーターに乗り、7階の707号室の前で沙花叉が振り返る。
沙花叉「あの、えーっと……その、実は沙花叉の部屋、少し汚いので……決闘盤あげるんで、掃除手伝ってくれません?」
>もじもじとお願いする姿は実に愛らしい。かわいい
トワ「それくらいなら全然オッケーだけど、それだけでいいの?」
沙花叉「あ、それなら夏休みに皆でキャンプに行きません?沙花叉、ちょっとそういうの憧れてて……」
かなた「なんだ、沙花叉にも可愛い所あるじゃん」
沙花叉「沙花叉はいつだって可愛いだろがい!」
>此処でオレはある可能性に行き着く。単純に部屋掃除が地獄なのでは?
遊人「なあ、沙花叉。お前、汚部屋じゃないだろうな?」
沙花叉「な、な、な、なーんの事ですかね?」
星街「正直に言わないと帰るけど」
沙花叉「ごめんなさいー!汚部屋なんです!!!だから皆助けて!!!」
>トワはため息をついてから、少しだけ優しげな顔をする。
トワ「それくらい、頼まれたらやったげるって。決闘盤の事抜きにしても、友達じゃん?」
沙花叉「と、トワさまぁ……!」
かなた「僕も手伝うけど、次からは自分でこうならないように努力すること!」
遊人「だ、そうだ。全面的にかなたが正しいから、沙花叉は反省するように」
星街「それじゃ、私はコンビニで軍手やゴミ袋買ってくるから、皆は分別の準備をよろしくね」
>すいちゃんはそういうと、スタスタとエレベーターに乗り込んで降りて行った。
遊人「なあ、一応確認するが。オレは男なわけだが、部屋に入れていいのか?」
沙花叉「別に沙花叉は遊人君に見られて困るものなんてないしー」
遊人「信じるからな」
>沙花叉がドアを開錠し、開ける。まずは漂ってくる異臭がオレ達の足を踏みとどまらせた。
トワ「やっぱトワ帰っていい?」
かなた「おつかなたー」
遊人「マック寄って帰ろうぜ」
沙花叉「ねぇぇぇぇ!!!嘘でしょ!!!」
>掃除はしてやってもいいが、少しくらい懲らしめても良いよな?
>すいちゃんが戻ってくるまでは、まずは大きい物を玄関に寄せる。床が見えていないのは流石にヤバい。
>トワは綺麗好きなのか、かなりテキパキと作業をこなしているようだ。それに対して、意外と捗っていないのはかなたで、散らかっているゴミや食べかすに悪戦苦闘している。
>すいちゃんは洗濯物を集めて洗濯している。家事をしている姿も輝いて見えるのは贔屓目だろうか、わざわざ着替えて来たメイド服のような衣装のせいか。
>オレは見えて来た床を必死になって雑巾掛けしている。シミになっている部分を見つける度に気が滅入るが、友達のためだ。けどクソデカ金庫に足の小指を打ってしまった痛みは許さん。床くらい綺麗にしろ!
>結局、掃除が終わったのは夜8時を回った頃だった。掃除の途中、洗濯していない下着なども無造作に放り投げられていたりしたが、オレがキレると
沙花叉「沙花叉は遊人君になら下着見られても平気だし〜ぽえぽえぽえ〜」
>などと宣った時は思わずサンダーブレイクを発動しそうになった。
ちなみに人選は作者の趣味です。沙花叉の部屋掃除したいな〜
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