ホロライブラバーズ −熱き決闘者−(休載中) 作:774043
集いし絆が力になるプレイ動画、はじまるよ~
>翌朝、風の音で目を覚ますと、かなたが焦った様子でオレに話しかけてくる。
かなた「遊人君!なんだが空模様がヤバそうだよ!」
>寝ぼけ眼をこすりながら外を確認すると、今にも雨が降り出しそうな雨雲と、窓を揺らす強い風がオレの意識を覚醒させる。
遊人「これは冗談抜きにまずいな、他のみんなは今どうしている?」
かなた「すいちゃんと沙花叉は雨が降る前にみんなの分のお米を炊いてるところ!フブキングとトワはトイレ掃除してる!」
遊人「わかった、ならオレはまず三階を見てくるか」
かなた「なんで三階?やるなら順番に二階からじゃないの?」
遊人「昨日はそのつもりだったが、雨漏りする可能性があるからな!」
かなた「うえぇ、それは確かにそうだね!」
>オレは軋む階段を早足に昇り、三階にたどり着く。
>どうやら三階は部屋数自体は少ないらしく、埃にまみれたプレートを見るに、多目的室と通信室だけのようだ。
>まずは重要そうな通信室に入る。狭い部屋にはガソリン式の発電機と、古い大型の通信機があり、映像付きで連絡ができるようだ。ホロライブ学園のロゴが入っているあたり、学園の機材のようだ。
遊人「機材は操作方法はわからないが、電源くらいはつけられるか試してみるか。かなたは天井の上を見てきてくれるか?」
かなた「オッケー!任せてよ!」
>オレの頼みにいい返事を返して、かなたは上に浮遊し、透ける身体で頭を天井の上に突っ込んでいく。
遊人「とりあえず、たぶん電源はそう書いてあるボタンでもあるだろ……」
>コンソールの上に目を滑らせるが、それらしいボタンは見当たらない。なら側面か下か?
>下に手を這わせると、ちょうどコンソールの裏側にスイッチのようなものがあったため、屈んで携帯のライトで照らしてみる。
>ビンゴ!オンとオフの表記があるスイッチだ。さすがに電源だよな……?試しにオンにしてみると、鈍い駆動音と共にコンソール上部の画面が点灯する。
遊人「よし、壊れてはいないな。あとは操作方法だが……」
>画面には学園長の名前と、ホロライブ学園極東支部、インドネシア支部、英国支部がハイライトになっており、研究所という項目だけ暗くなっている。
>おそらく、決まった先にだけ連絡できるものなのだろう。後で全員で動作確認をしておく必要があるな。
かなた「ふ~、確認終わったよ!大分痛んでるみたいだから、もしかしたら台風とか来たらまずいかも!」
遊人「本当か!?なら早く補強用の木材を用意しないと!多目的室を軽く確認したらフブキングにそういったものが仕舞われてる場所を聞きに行くぞ!」
>多目的室に入ると、鈍い日差しが天井から幾筋も差し込んでいる大部屋だった。
遊人「これは……こっちはすぐには補強できる状況じゃないな!」
かなた「通信室の方が優先だね、急ごう!」
>三階からドタドタと駆け足で下り、トイレへと向かう。
>トイレに近づくにつれ、フブキングとトワが何か話し込んでいるのが聞こえてくるが、今は一刻を争うかもしれない事態だ、割り込ませてもらおう。
遊人「すまない!フブキング、三階の雨漏りがひどいんだ。天井をふさぐための当て木はないか?」
フブキ「あ、遊人君、かなたちゃんおはようございます!当て木ですか……水車小屋にあるかもしれません!もしなかったら、周囲の森から切り出すしか……」
遊人「わかった、すぐに確認してくる!」
トワ「こっちはもうすぐ終わるから、トワたちは二階を見てみるね!」
>挨拶もそこそこに急いで外へと続くドアを開ける。すでにぽつぽつと雨が降り出しており、強い風のせいで雨の量のわりに身体が濡れそうだ。
>開け放った扉に、すいちゃんと沙花叉が飛び込んでくる。
星街「あっぶな、ほんとぎりぎり!」
沙花叉「けっこう濡れちゃったなぁ……でもこの天気だと洗濯も出来なさそうだよねぇ」
遊人「二人ともおはよう、ご飯の方はどうだ?」
星街「遊人君もかなたもおはよう。今日一日の分くらいは炊けたかな」
沙花叉「おはよ~!遊人君たちは外に何の用?」
かなた「水車小屋に当て木を探しに行くんだ!三階の天井がヤバくてさ」
星街「三階って、学園長が通信機器があるって言ってた場所だよね?」
沙花叉「それって、雨漏りしたらやばちゃんなんじゃ……?」
遊人「ああ、だから今急いで補強しようと思ってな」
星街「そっか、ならこっちは朝ごはん作っておくから頑張って!」
沙花叉「急ぎすぎてケガとかしないでね?」
遊人「ありがとう、それじゃ広間で会おう!」
>目的の水車小屋はすぐに目に付く場所にあった。中に入ると、水車に接続されている発電機といくつかの工具が並んでいる。
遊人「当て木はどこだ……?」
かなた「そこ、水車のすぐ近くに木の板があるよ!」
>かなたが示した場所には確かに木の板があった。通信室の分はありそうだが、多目的室の補強分には心もとない量だ。
遊人「これだけあれば通信室はカバーできるか。全部持っていくぞ!」
>オレは木の板を抱えられるだけ抱えて屋敷に戻り、入り口に置くと再び水車小屋へ走る。
>この頃には雨は本降りになってきており、頭の中に台風の二文字が浮かぶ。
遊人「くそ、この感じだと早く補強してやらないとまずいかもな!」
かなた「二日目からとんだ災難だね、まったくもう!」
>幸い二往復ですべての木の板は持ち込むことができた。次はこれを三階に運ぶのだが……
トワ「遊人!作業もいいけど一旦タオルで身体拭いた方がいいよ!当て木はトワが三階にもっていっておくから!」
>確かに、合宿は始まったばかりだというのに、ここで体調を崩すのは大いに問題がある。
遊人「その言葉に甘えさせてもらおう、悪いな」
トワ「タオルは広間の入り口の横に畳んでおいてあるから!」
かなた「流石トワ、気が利くね!」
トワ「身体があればかなたがやってたでしょ」
遊人「確かに。かなたはお人よしだしな」
かなた「もう、僕のこと褒めたってなにも出ないぞ!」
遊人「はは、対価なんて求めちゃいないさ」
>広間に入り、タオルで身体を拭く。上着は結構濡れてしまっていたので、上半身裸の状態でタオルを羽織ることにする。
星街「わーお。遊人君なかなか筋肉ついてきてるね」
遊人「人一倍筋トレはしているつもりなんだが、筋肉が付きにくい身体のようでね。なかなか苦労してるよ」
沙花叉「ご飯はもうすぐ出来るから、作業終わったら降りてきてね」
遊人「ああ。励みにして頑張ってくるよ」
>残った当て木を持っていこうと入り口に戻ると、もうトワが上に持っていってくれているようだ。
>三階に昇り、通信室に入るとすでにトワが作業を始めていた。
遊人「遅れてすまない。後はオレがやろう」
トワ「せっかくだし、トワも手伝うよ。飛べるから効率的に作業できるし」
遊人「そうか?なら押さえておいてくれ。オレが釘で固定しよう」
>天井の傷んでいる部分を当て木で覆い、釘で固定する。少々不格好だが、素人がやる分には十分だろう。
トワ「なんかさ、こうやって共同作業してると、合宿って感じするよね」
遊人「正直に言えばこの6人で生活するのは悪くないな。ただ、早く決闘の特訓がしたいところではある」
かなた「まあ、まだ屋敷の掃除と補修しかしてないもんね……でも、これもチームワークの訓練だと思えばわるくはないんじゃないかな?」
トワ「どっちの言いたいこともわかるよ。とりあえず作業おわらせちゃおっか」
遊人「違いない。雨漏りする前に終わらせて、朝ごはんにしよう」
>その後、トワの協力もあってスムーズに作業を終えることができた。
トワ「こんな感じかな?他に怪しい場所ないよね?」
遊人「ああ、今できることはこれくらいだろう。多目的室はどうにもならないから、天気が回復したら改めて様子を見に来よう」
かなた「二人ともお疲れ様!これ以上酷いことにならないといいんだけど……」
>オレ達は一抹の不安を抱えながら、一階に降りるといい匂いがしてくる。
>広間に入ると、沙花叉が丁度朝食を配膳しているところだった。
星街「おかえり、ご飯できてるよ」
遊人「味噌汁に白米と鯖の缶詰か。シンプルでいいメニューだ」
>自分の荷物から上着を取り出して羽織っておく。いつまでも上半身裸でいる意味はない。
沙花叉「沙花叉的にはもっと凝ったもの作ろうかな、と思ったんだけどぉ……」
トワ「まあ、食糧は有限だしね」
フブキ「白上はみんなで食べるなら何だって美味しいのでOKです」
かなた「こんなメニューだからこそ、この時間にみんなで食卓を囲むと仲間っていうか家族みたいだよね!」
遊人「ああ、わかるとも。心地よい時間だ」
>その後、食事を終えたオレ達は二階を確認することにしたのだが……
フブキ「二階は個室が八部屋あるんですが……」
>パッと見ただけでも、ドアが外れていたり、廊下部分は床板が割れていたりと調べる気すら起きない惨事だった。
星街「もうここ建て直した方が良くない?」
沙花叉「さんせー、ナチュラルに危ないよねここ」
>窓から外を見ると、正しく嵐真っ只中で外に出るのは危険そうだ。
遊人「二階を使うのはやめておこう。着替え等はオレが広間から出ていればいいしな」
>広間に戻り、ため息をつく。本当にオレ達は何をやっているんだ?
>そんなオレの様子に気づいたのか、フブキングが一際大きな声をあげる。
フブキ「さて!今日は室内で出来る、ドローの練習をしましょう!」
トワ「ドローの練習?」
フブキ「はい!美しい姿勢からのドローは白上達のフィールを高めて、ドローするカードの質が良くなるんですよ!」
かなた「えぇ?オカルトじゃない?」
遊人「いや、フブキングが言うんだ。意味があるのかもしれない」
星街「単純に決闘筋肉を付けるにもいいと思うけど」
トワ「決闘筋肉!?」
沙花叉「一部の極まった決闘者は決闘盤を装着するだけで身体がムキムキになるんだって!」
トワ「え、なにそれ、怖……」
フブキ「白上が姿勢や角度をチェックしますので、やってみましょう!」
>そうしてドローの練習を始めたのだが……
遊人「アン・ドゥ・ドロー!アン・ドゥ・ドロー!」
>全身の筋肉を使う事でかなり身体に効く上に、綺麗にドローする事で闘志がより湧いてくる気がする。
星街「確かに練習にはなるけど、このクッソダサい掛け声どうにかならない!?」
白上「なりません!アカデミア発の伝統ある発声ですよ!それにもっと腰の角度を意識してください!ほら、アン・ドゥ・ドロー!」
沙花叉「伝統って……決闘盤が出来てからそんなに年月たってないんだけど!?」
遊人「どうした沙花叉、続けるぞ!アン・ドゥ・ドロー!」
沙花叉「ちくしょう!ヤケクソだぁ!アン・ドゥ・ドロー!」
トワ「アン・ドゥ・ドロー!」
かなた「トワの目がいっちゃってる!」
フブキ「トワ様、いい感じですよ!あとは手首の捻りを強めに!」
>この日は結局夕飯時までドローの練習をしていた。終わった頃にはみんな汗だくになっていたが、悪くない気分だ。
>オレ達が順番に風呂に入っている間に、フブキングが狐火で焼き鳥を作ってくれていた。ガス缶を使うのが惜しかったらしい。
>結局、この日の天候は回復する事なく、オレ達が眠りにつく時になっても風が窓を揺らしていた。
>疲れているが、なかなか寝付けない。ふと、フブキングに言われた事を思い出す。オレの夢、未来について……
>オレは両親を失い、孤児院に引き取られてからずっと自分を中心に生きてきたことはなかった。だからこそ、あの時の問いかけにオレの夢は無い、としか答えられなかった。
>オレには生き方を大きく変えるようなことはできないだろう。だが……オレ自身が中心じゃなくても見られる夢があるはずだ。そして、その答えは恐らくもうオレの中にある。
>オレの原点にして始まりの場所。そうだ、オレはあの輝きを目にした時、オレもこうありたいと願ったはずだ!
>すいちゃんと決闘し、あのドラゴンの姿を再び見た時にオレは思い出したんだ。
>オレも星になりたい。すいちゃんの横で、共に輝きたい!
>幼心に諦め、燻っていた夢がオレの胸の中で再び燃え上がる。どうしてこの気持ち、この熱さを忘れてしまっていたのか!
>今のオレがやるべき事は……すいちゃんの隣に立てる資格を得るために、すいちゃんに勝てるような力をつけることだ!
>漲る決意がオレの心を昂らせていく。結局、この日は殆ど眠る事はできなかった。
>『●▲竜◆×ー○ス■』のカードを手に入れた!
なんなんですかねこれは……(困惑)
ついに訪れるオレの過去最大の勝負所。
必ず勝利し、オレの決意をすいちゃんに届けよう!
次回、One way Road
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