ホロライブラバーズ −熱き決闘者−(休載中) 作:774043
全てが明らかになるのはもうすこし先になります。
集いし絆が力になるプレイ中、はじまるよ〜
>今、なんて言った?
>思考がノイズまみれになり、考えが纏まらない。
星街「ねぇ、今神引夫妻って聞こえたんだけど、どういう事?」
トワ「というか、決闘盤って完成したの4年くらい前なんだよね?沙花叉が11歳とかそこらでしょ?計算合わないんだけど!」
沙花叉「どういうこともこういうこともないよ。記憶盤を研究していたのは遊人君のご両親で、沙花叉の上司。で、今の沙花叉は実年齢は……24歳くらいだったかな?」
かなた「ちょ、ちょっと!理解が追いつかないんだけど!」
遊人「全部……全部本当の事なのか?」
沙花叉「そうだよ。全て偽りのない真実」
遊人「なら教えてくれ……!オレの両親は、どうして死んだんだ!?」
>少しの沈黙の後、沙花叉はオレの目を見据える。
沙花叉「沙花叉のトラウマの元になったカードが実体化してここで暴れた……あの頃はそもそも決闘用のギミックなんてなかったから、決闘フィールドも当然なかった。だから……」
「その先は妾が話してもよいぞ?」
星街「誰!?」
>すいちゃんが即座に斧を取り出し、周囲を警戒する。沙花叉以外も同じように臨戦体制になるが……
沙花叉「ねぇ、あんたが出てくると沙花叉の事全部話さなきゃいけなくなるんだけど?」
「知るか。簡潔に話さぬお前が悪い」
>沙花叉の背後に、黒衣の女性が現れる。どこかで見たような姿だが……?
沙花叉「わかった、わかったってば!こいつは沙花叉の命の恩人、『死の王 ヘル』だよ」
トワ「あれ、この人って沙花叉がポルカとの決闘で召喚してた……」
ヘル「その通り。妾は血反吐を吐いて泥に塗れていたこの小娘に力をくれてやったものだ」
フブキ「モンスターが自我を持っている、というよりあなたを元にカードが生まれたって事ですね?」
ヘル「聡いな、妾は賢いものと死の匂いを振り撒くものが好きだ。お前にも妾の力を分けてやろうか?」
フブキ「え、遠慮しておきます……それより、話の続きをお願いします!」
沙花叉「自分で話すってば!沙花叉は元々孤児でね、とある組織に拾われて、そこで人殺しの技術を教え込まれながら育ったんだ」
かなた「人殺しの技術……?」
沙花叉「組織の邪魔になる相手や、裏切り者……10や20じゃ足りないほど殺したよ。でも、殺すって事は、殺される覚悟があるものにしか出来ない事だからさ」
遊人「沙花叉は、オレ達の年齢になる前からそんな危険な事をやってきたのか?」
沙花叉「そうだよ?そして15歳の誕生日に、ついに返り討ちになって殺されそうになった。その時、こいつが現れたんだ」
ヘル「本当はこの次元の下見に来ただけだったのだがな、こうも妾好みの臭いをさせた小娘が目に入ると、我慢が出来なくなってな」
沙花叉「この時、死後に沙花叉の魂をくれてやる代わりに力を借りて、それ以来こいつは沙花叉の事を守ってくれてるってわけ」
ヘル「契約の手始めに、クロヱが所属していた組織を潰して自由にしてやった」
沙花叉「あの時、学園長に見つけてもらえなかったら今頃どうなっていたかなぁ……」
トワ「それが遊人のご両親とどう繋がるん?」
沙花叉「学園長に拾ってもらった後、ホロライブ学園に新入生として入学させてもらって、常識とか色々教えてもらったんだけど、この時、組織で教わった戦い方や銃器の組み立てとかの技術が役に立ってさ。無駄な物なんてそうそう無いんだなって思い知ったよ」
沙花叉「まあ、そんなこんなで初めての学生生活ってやつを謳歌できればよかったんだけど、あっという間に卒業の時期になっちゃってね。進路として技術職を希望したら、学園長から遊人君のご両親を紹介されたんだ。2人しかいない小さなラボだったけど、家族の居ない沙花叉にも優しくしてくれるいい人たちだったなぁ……」
ヘル「まるで家族ごっこを見ているような気分だったぞ。まあ、悪くはなかったがな」
沙花叉「もう、茶々入れないでよ!それで、3人で記憶盤の研究を続けてさ、遂に完成したんだ!遊人君がある日の夜に持ち出したアレだよ、思い出したんでしよ?」
遊人「確かに、オレのドラゴンをすいちゃんに見せた時に装置を持ち出した記憶があるが……あれが記憶盤だったということか?」
沙花叉「うん、君がおもちゃだと思ってた物がね。その後、学園長に相談して、トラウマや精神的に苦しんでいる人を探してもらったんだよね。その時の1人がフブキちゃんって訳」
かなた「あれ?沙花叉ってフブキング知らないって言ってなかった?」
沙花叉「それはそうでしょ。まだ決闘盤もなかった時期だし、フブキちゃんは知ってたけどフブキングって言われてもねぇ?」
遊人「それで、その後どうなったんだ?」
沙花叉「その後、もう一件のデータがあれば申請が出せる状態まで来てさ、でも学園長は今は候補が居ないって事になって……その時、沙花叉が対象になることになった」
沙花叉「2人とも、沙花叉がどういう生き方をして来たのか知ってた。だから、沙花叉のトラウマを抽出してくれようとしてくれたんだよね」
沙花叉「この時、沙花叉が断っていれば……」
遊人「いや、いくら悔いても過去は変わらないし、オレの両親が沙花叉にも優しかった事がわかって嬉しいよ」
>ここまで話したタイミングで、装置からアラームが鳴る。
「転送準備完了、1分後転送します」
沙花叉「おっと、時間になっちゃったか」
>沙花叉は棚に手を突っ込み、シンプルなデザインの決闘盤を4つ取り出す。
沙花叉「続きは後でいいかな?これの使い方も説明しないといけないし」
遊人「ああ……全部終わったら、改めて話を聞かせてもらおうか」
>聞きたいことはまだ沢山あるが、何故か沙花叉に憎しみや恨みは湧かなかったし、なによりあいつは良い奴だとオレ自身がわかっている。
沙花叉「ありがと!簡単に説明すると、身内同士での決闘に使わないこと、カードをやり取りしないこと。それだけ!」
星街「装飾はないけど決闘盤としての性能ははこっちの方が高い感じだね」
フブキ「初期型なら決闘フィールドが破壊される事はまずありませんから、全力で決闘出来ますよ!」
沙花叉「うん。だって、元々決闘フィールドは中に居る敵を逃さない為だからね」
かなた「急に怖いこというじゃん!?」
トワ「決闘盤を完成させたのは沙花叉なんだよね?なら、なんとなくわかったかも……」
沙花叉「さ、ワープするよ!部屋の中央から動かないでね!」
フブキ「転移装置使うの初めてなんで、そんな場面じゃないのはわかってますがワクワクしちゃいますね!」
遊人「緊張するな……」
星街「手、握ってあげるね♪」
かなた「どっちが彼氏やねん!」
トワ「まあ、2人らしくはあるんじゃない?」
>視界がモザイクに染まっていく。なんだ、経験してみるとバトルロワイヤルの転送てそう変わらないやつか。
>視界が戻ると、地下室のような場所に出る。
>こんな場所があったか?と思案しようとした時、強めの揺れがオレ達を襲う。
沙花叉「ちょっと!これもう不味い状況なんじゃ!?」
フブキ「とりあえず応接室に行きましょう!ここでバラバラに動くより、チームとして固まって事に当たったほうが良いと思います!」
トワ「確かに、学園長に指示をもらうのが正解かも」
星街「これって急がないと、取り返しのつかない事になりかねないやつでしょ!」
かなた「ほら、掛け声宜しく、リーダー!」
遊人「あ、ああ!ストームバスターズ、初出撃だ!」
>こうしてオレ達のチーム結成後最初で最大の困難に立ち向かう事になった。
ひとつの過ちが、いくつもの後悔を生むのならば
ひとつの覚悟は、いくつもの可能性を手に入れられるのだろうか。
少女は走る。取り戻せる未来の為、亡骸の川を超えて!
次回、終末の過ごし方
決闘スタンバイ!
復讐するは、我にあり。
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