ホロライブラバーズ −熱き決闘者−(休載中) 作:774043
次回予告より進まなかった()
君と夢を叶えるプレイ動画、はじまるよ〜
>翌日の昼、ラミィ達は城門の前で集合する予定だったんだけど……
ラミィ「ねね、その大きな荷物は何?」
>ねねは自分の身体が3人分くらい入りそうな鞄に荷物をパンパンに詰めて、それでもしっかりとした足取りでそこに立っていた。
ねね「ねねの大好きな物とか、ぬいぐるみとか、それにボードゲームでしょ……」
ラミィ「えぇ!?遠足や旅行じゃないんだよ!?」
遊児「面白い奴だな。とはいえその荷物で長旅するのはしんどいんじゃないか?」
>そう。今回の旅最初の目的地は、ここから徒歩で3週間の場所にある塔……話によると、半年ほど前に突如その場所に現れたらしい。
ぼたん「そんな沢山背負ってたら、走り回ったり飛び回ったりしたら荷物が飛び散ったり壊れちゃったりするんじゃない?」
ねね「あ、そっか!確かに壊れちゃ嫌な物も沢山入ってる!」
>ねねはししろんの言葉に素直に従い、この場で荷物の整理を始めた。
ラミィ「よしよし……ってちょっと!こんな所で散らかさないの!」
遊児「仕方ない、全員でやればすぐ終わるだろう」
>遊児君は散らかされていく荷物をひとつひとつ整理していく。
ねね「手伝ってくれるの?ありがと!」
ぼたん「こうなると思って、袋を幾つか用意してきたから。これに入れて、荷物は城に置いていけばいいよね」
ラミィ「仕方ないなぁ……」
>結局4人がかりで30分程かかってしまった。まあ、時間が押している訳ではないからいいけれども!出足を挫かれた感は否めない。
>気を取り直して、みんなで準備を終えたことを確認し、3人に振り返る。
ラミィ「それじゃ、勇者遊児君と愉快な仲間たち!しゅっぱ〜つ!」
ぼたん「名前、それでいいの?」
遊児「俺は……まあ、構わないさ」
ねね「ごーごー!」
>ねね以外ちょっと不満げなのが気になるけど、これでラミィたち4人の冒険が始まるのだ!
>出発してからおおよそ1ヶ月の時間が過ぎた。
>当初は3週間の予定だったけど、ラミィと遊児君が周囲の景色を楽しむのにししろんとねねが合わせてくれた分、遅くなっちゃったけどいいよね?
>ここまで来るのに雪原を抜けて、大河を渡り、森を横切って来た。
>今まで本でしかみたことのなかった物を沢山見ることが出来て、かなり楽しい思いをして来たけど……ここからが本番だ!気を引き締めて行かないと。
ぼたん「うわ〜、いかにもな雰囲気だねぇ……」
ねね「強い魔物が居そうなかんじ!」
遊児「この世界に来てから見た中で1番高い建物だな……10階建てのビルくらいはあるか」
ラミィ「よーし、早速中に……」
ぼたん「ちょい待ち、まずはあたしが安全確認するから」
>そう言うとししろんは扉に耳を当てたり、周囲を調べてくれた。
ねね「やっぱこう言うのはししろんの専売特許?」
ぼたん「1人で行動するならスカウト技能は外せないしね……よっと、とりあえず入り口に罠はないね」
遊児「よし……開けるぞ」
>遊児君が扉を押すと、重々しい音を立てながらゆっくりと開いて行く。
>中は暗く、壁に備え付けられている魔法の灯りのみがうっすらと内装を照らしている。
>建物って、窓がないだけでこんなに暗く感じるんだなぁ……とまじまじと考えていると、ねねが中に駆け込んでいく。
ラミィ「ねね!危ないって!」
ねね「ねねがいちば〜ん!」
ぼたん「そっちまだ確認してないけど……」
遊児「おい、流石に危ないぞ!」
ねね「大丈夫だって!ほらほら!」
>ねねはその場で跳ねたり側転したりやりたい放題だ、危なっかしい!
>そんなねねの眼前を矢が通過する。
ねね「ヒュッ……!」
ラミィ「あっぶな!言わんこっちゃないでしょ!」
ぼたん「もー、ラミちゃんの魔力も無限じゃ無いんだし、落ち着きなって」
遊児「どうやら思ったより危険な場所のようだな……」
ぼたん「そうだね、未到のダンジョンみたいだから気をつけないと」
>流石のししろんも、ここに入ってからおちゃらけは一切ない。
遊児「そうだな……この様子じゃ戦闘になった時にまずいぞ……よし、コイツを使うか!」
>遊児君が左手の装置を起動し、しもべを呼び出す!いつみても術式や魔法陣なしに召喚を行えるのは凄いなぁ……ラミィもその装置を使えば同じ事ができるのかな?
遊児「行くぞ!現れよ、『人造人間−サイコ・ショッカー』!」
>遊児君の呼びかけに応えて出て来たのは、緑色の不思議な服を着ている、スキンヘッドで長身の男の人だった。
ラミィ「なんだかトゲトゲしてて強そうな人だね!」
ねね「うわ!このおじさんすごいカッコしてる!」
ぼたん「顔に装着してるのはノクトビジョン?」
遊児「夜目が利くかはわからないが、コイツがいる限り、周囲の罠を無効化できるんだ」
>遊児君はそういうと、さっきねねが踏んだであろうアロートラップのある床を踏みならす。
ラミィ「キャッ!ってあれ?本当に矢が飛んでこない……」
ねね「やるじゃんハゲのおじさん!」
ぼたん「こりゃ便利だわ、ならあたしは索敵に注力しちゃって良さそうね」
遊児「ああ、だからコイツが破壊されないように守りながら進もう」
>そこからは本当に楽だった。ししろんとねねのコンビは安定感が凄くて、出て来た敵をあっという間に倒しちゃう。
>そして、あっという間に最上階までやってこれた。
ぼたん「風……?どうやら屋上みたいだね」
遊児「短い階段があるな……この先がゴールか?」
>みんなで慎重に進むと、そこはコロシアムのような場所だった。
>四隅に立てられている悪趣味な装飾の柱には青い炎が灯として設置されており、中央の空間を照らしている。
>そしてそこには、2本の角に骸骨を模した鎧と盾、禍々しい刃を持った魔物が何か箱状の装置を守るように立っていた。
「おや?侵入の知らせから随分と早いご到着だな」
遊児「お前は誰だ?ここで何をしている!」
スカルビショップ「それはこちらのセリフなのだが……良いだろう、私はスカルビショップ。魔王様の復活のためにこの場を任されているものだ」
ラミィ「魔王の復活……」
ぼたん「やっぱり騎士国の情報は正しかったって事か。よし、まずはコイツをヤろう」
ねね「オッケー!」
>ねねとししろんが同時に魔物に飛び掛かって行く!
スカルビショップ「まったく!話をする暇もないとはな!だが、無駄だ!」
>魔物に攻撃が届く2歩前くらいの距離で、2人が急に弾き飛ばされる!
ラミィ「ししろん、ねね!」
ぼたん「ちっ、なんかバリアみたいなのがあるな!」
ねね「流石のねねも不可視の壁は破壊できないよ〜!」
遊児「くそ、なんとかできる手段を探してみる、少し時間を稼いでくれ!」
ラミィ「わかった!ウォーター・ブレッシング!」
>ひとまずみんなに自動回復魔法をかけておく!
スカルビショップ「貴様ら程度に私の障壁は破壊出来まい!そうら、食らうがいい!」
>魔物は剣を触媒にして、雷魔法でラミィ達を攻撃してくる!
ねね「うわっ!範囲も広いし早いって!」
ぼたん「やば!このままじゃ一方的になぶり殺されちゃうって!」
ラミィ「雷魔法は水魔法と相性が悪すぎなんよ!きゃあっ!」
>ああもう!こんな時に氷魔法が使えたらまだマシだったのに!
遊児「これだ!魔法カード『魔法解除』発動!」
>遊児君がカードを発動すると、甲高い音と共に、魔物の周りにキラキラした破片が降り注ぐ。
スカルビショップ「馬鹿な!?最高クラスのシールドマジックをこうも簡単に破壊するとは!」
>そのリアクションを見たねねは一気に魔物に肉薄し、ラリアットを決める!
ねね「ほら、ししろんの番だよ!」
>さらに、怯んだ魔物の懐に入り込み、掌底を顎に決めてから武器を持つ手に寸頸を当てて剣を落とさせる!
ぼたん「任された!」
>ししろんがねねの呼びかけに応え、魔物の背中に飛びかかり、肩車のような状態で組み付く。
ぼたん「いくら防御力が高いとしても、人型ならこれは耐えられないでしょ!」
スカルビショップ「くそ、離れろ!」
ぼたん「今離れてあげるよ!それ!」
>そこから胡座のような形で首を固定し、横に回転した!
>バキッ!といい音が鳴り、魔物の首が折れる音がする。うわっ、えげつな……
スカルビショップ「ガッ……」
>魔物はその場に倒れ伏した!
遊児「やれたか!?」
ラミィ「まだ身体がびくびくしてるよ!」
ぼたん「これだけじゃダメか、しぶといなぁ」
>ししろんはそう言うと、蹴りで魔物を仰向けに転がした後、鎧が守れない部位にナイフを突き立てた。
スカルビショップ「ぐおぉ……最早これまでか……しかし人間ども、魔物の時代はもうすぐそこまで迫っているぞ!」
>魔物は最後にそう叫ぶと、身体がドロドロに溶けて無くなっていった。
>後々分かった事だけど、これがラミィたちが最初に倒した魔王軍の幹部だったらしい。
ラミィ「やった!ラミィたちの勝利だね!」
遊児「ああ!うまくいったな!」
ぼたん「やるじゃん、器用な事出来てんな〜とは思ってたけど、君面白いね」
ねね「メイン火力はししろんとねねで、ワミィと遊児にサポートしてもらうの、いい感じかもしれませんなぁ?」
ラミィ「うん、思ったよりいいチームなのかも!」
ぼたん「とりあえず、魔物が弄ってた装置だけ破壊しておくね」
ラミィ「そうだね、魔力を溜めておく装置みたいだけど、残しておく理由ないし」
>ししろんの蹴りが装置に炸裂し、煙が上がり始める。
ねね「これでここはおしまい?なら早く次の町まで移動して、美味しいもの食べよ!」
>この日はみんなハイテンションで、初めて手にした大きな勝利に浮かれていた。
楽しい劇ももうすぐ山場。
与えられた使命を全うするため、少女は己の殻を破る。
次回、少年少女の英雄譚④
決闘スタンバイ!
全ての条件は整えられた。
読みたい番外編は?
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