ホロライブラバーズ −熱き決闘者−(休載中) 作:774043
全体的なハッピー度は低め、ご都合主義な話なので、苦手な方はご注意くださいませ。
明確に最初のエピローグとは違った終わり方になっています。
集いし絆が力になるプレイ動画、はじまるよ〜
>ラミィはゆっくりと立ち上がり、右手を大きく掲げる。
ラミィ「ラミィは生きて……遊児君の意思を継ぐ!」
>その声と同時に、沢山の氷の龍がこの場に現れ、『聖珖神竜 スターダスト・シフル』を押さえ込む!
星街「ラミィ、何で!」
>ラミィは決闘盤からカードを引き、そのまま発動する。
>溢れ出す黒い光がラミィを包み込み、青と金を基調にした鎧姿に変身した。
ラミィ「これからはラミィが覇王になる!ラミィのやり方で、覇王の汚名を返上するんだから!」
遊人「どうするつもりだ!?」
ラミィ「争いを撲滅し、この次元を平和にする!ラミィには……ラミィたちにはその責任がある!」
星街「そんなこと、1人で出来ると思ってんの!?」
>ラミィは強い決意を湛えた瞳ですいちゃんを見返す。
ラミィ「出来る出来ないじゃない!あなたは知ってるでしょ?遊児君はラミィと2人きりになって、次元が終わりを迎えても、他の次元を平和にしようとした!」
ラミィ「あの時のラミィは自暴自棄で、ただひたすら遊児君の為に頑張ってた。でも、これからはラミィが自分の意思で、自分のやりかたで遊児君の願いを叶える!」
>そう叫ぶと、ラミィの後ろに一際大きな氷の龍が降りてくる。ラミィはそれに飛び乗り、再び空へと舞いあがろうとする!
フブキ「何処に行こうって言うんですか!?」
ラミィ「此処じゃない、大きな戦闘が行われている何処か。そこで、ラミィは自分の使命を全うするよ!」
トワ「待ちなって!逃げるつもり!?」
ラミィ「うん。今はまだ死ねない!だから、止めるって言うんなら……」
>ラミィの右手に莫大な量の魔力が集中していくのがわかる。もしあれがオレたちに向けて放たれたら、どれだけの被害を受けるか皆目見当がつかない!
星街「アレはヤバいやつだ!貰ったら即死間違いないやつ!」
>すいちゃんの言葉に身体が勝手に反応し、後ろに飛び退きラミィと距離を取る。
>フブキング、トワも咄嗟に臨戦態勢に入るが、ラミィはその隙をついて離陸する。
ラミィ「次に会う時は、ラミィの役割が終わった時か、あなたたちが世界に災いをもたらす者になった時!ラミィ的には、前者であることを祈ってるよ!」
星街「ラミィ!」
ラミィ「じゃあね。ラミィの目を覚まさせてくれてありがとう!」
>ラミィはそうオレたちに告げると、そのまま遠くへと飛んで行く。
遊人「くそっ、追いたくても氷の龍たちが邪魔でなんともならない!」
かなた「僕が飛んで追いかけても堕とされるだけだね……」
>結局、オレたちはその姿を見送ることしかできなかった……
>ラミィの姿が見えなくなる頃、『聖珖神竜 スターダスト・シフル』を押さえつけ、オレたちを牽制していた氷の龍たちは姿を消した。
>呆然としていると視界が真っ黒になり、オレ以外の全てが消え去る。
>今立っている地面ですら危うく感じる。オレは今どうなっているんだ?
遊人「こ、これは一体……!?」
>狼狽えていると、真っ暗な空間に裂け目が生じ、そこから赤髪でネズミの耳をもった獣人が逆さまに降りてくる。
「やあ、今度はいつぶりだったかな……?ボクの記憶は消していない筈だから、顔くらいは覚えているよね?」
>そういってニコニコ笑っているが、オレにとっては姿に見覚えがある以外、名前すらわからない。
遊人「見覚えがある気はするが、誰だ?」
「おっと、そういえば自己紹介してなかったっけ……ボクはハコス。ハコス・ベールズ。ベーでもハコスでも、好きに呼んでくれていいよ」
遊人「それで、今何が起きている?ハコスは何のためにオレの前に姿を現した?」
ハコス「そうだね……ボクは君の願いを叶えにきたんだ」
遊人「オレの願いを?」
ハコス「そうとも。君の働きによって、覇王の次元を越えた蛮行は止められた。だから、ボクたちは話し合って、君の願いを1つだけ叶えることにしたんだ。この間のような、ビジョンじゃなくて現物でね」
遊人「そ、そうか……」
ハコス「だから、君の1番の願いを思い浮かべて欲しい。ボクたちの力で叶えられることならば、どうにかしてあげるからさ」
>願い。オレにとっての1番の願いか……
>思慮を巡らせるが、すぐに思い当たる。当たり前だ。オレの願いなんて決まってる。それは……
ハコス「オッケーオッケー、口に出さなくていいよ。君の気持ちは伝わった!」
遊人「ん……?オレはまだ口に出していない筈だが……」
ハコス「わかるさ。君の強い気持ちが見えた。"あのカード"はボクが本来絶対に生まれないようにロックをかけていたのだけれど……1度きり、特別なんだから感謝するよーに!」
ハコス「大切なブランクカードを使い切りカードにしてしまうのは心苦しいけど、きっとその価値はあると保証しようじゃないか!」
遊人「勝手に話を進められても困惑が加速するだけなんだが……」
ハコス「まあまあ、それじゃ、お疲れ様!」
>その言葉と共に、激しい閃光が発生する。
>思わず目を閉じてしまう。次に目を開けると、ラミィを見送った山に戻っていた……
かなた「遊人君、ぼうっとしてどうしたの?」
トワ「まあ、此処まで頑張ってきたんだし、疲れが出たのかも?」
星街「帰ったらゆっくり癒してあげるよ」
かなた「すいちゃんが癒し……?」
星街「何?文句ある??」
かなた「ないです……」
フブキ「あはは!さて、そろそろ学園に……」
>これまでオレたちを護り、その背に乗せて飛んでくれていた『聖珖神竜 スターダスト・シフル』が咆哮をあげる。
>どこか悲し気に聞こえてくるのは、これが本当の別れであるとオレ自身がわかっているからだろうか……?
>役目を終えたことを悟ったのか、その姿が粒子となって消えていく。
「ばいばい、みんなによろしくね」
>ふと、この時懐に残されていたもう1枚のブランクカードが熱を持っているのに気づく。先程ハコスが言っていたものだろうか?
>それを取り出すと、眩い光を放ちながらそのカードに絵柄が現れる!
>こ、このカードは!これが、これが本当に許されるとでも言うのか!?
>だが、迷う暇はない。おそらく、使えるのはこの一瞬だけなのだろう。
>オレはそのカードを高らかに掲げ、発動を宣言する!
遊人「オレは魔法カード、『死者蘇生』を発動!」
フブキ「し、『死者蘇生』!?」
かなた「まさか!そんなカードが!?」
>オレが発動したカードの効果により、『聖珖神竜 スターダスト・シフル』から赤色の粒子が漏れ出し、目の前で人の形を模って行く。
>そして、オレたちの前に、もう2度と会えないと嘆いていたあの背中が現れる。
>黒いフードに赤いリボン……揺れる銀髪に生意気そうな顔をぽかん、とさせながら沙花叉クロヱがそこに立っていた。
沙花叉「ぽえ……?おかしいな、煉獄を歩いてた筈なのに……」
遊人「沙花叉!!」
かなた「さ、沙花叉!?沙花叉なの!?」
星街「嘘!?何が起きてんの……!?いや、そんなのどうでもいい!」
フブキ「その通りです!よく分からなくても、クロヱちゃんがそこに立っているのは現実なんですから!」
トワ「よかった、よかったよぉ……沙花叉ぁ!」
沙花叉「わわっ!なになに!?どうしちゃったの!?もしかして、みんな死んじゃったのぉ!?」
星街「そんなわけないじゃん!勝ったに決まってるでしょ!」
沙花叉「だよねぇ?だとするなら、何で沙花叉は此処に飛ばされてるわけぇ?」
遊人「それはこの……」
>書き換わったカードを見せようとしたが、『死者蘇生』は跡形もなく消えていた。
>まあ、摂理を揺るがすようなカード、そうそう濫用できたらまずいか。
かなた「あぁ〜本当によかった!あの時の僕たち、胸が張り裂けそうだったんだからね!」
沙花叉「でもしょうがないじゃん!あのままでも沙花叉は消えちゃってたんだし……」
フブキ「とにかく、一旦学園に戻りましょう!報告しなきゃいけない事が沢山ありますし」
トワ「賛成!沙花叉が無事に戻った事は、後で改めてお祝いしよう!」
>トワの言葉にみんなで頷き、オレたちは学園へと帰ることにした。
>ホロライブ学園襲撃事件から数ヶ月後、町には雪が降る季節になった。
>オレたちは応接室にて、学園長と一緒にとある番組を見ている。
>キャスターとコメンテーターがある事柄について話している。
「これで夏の終わりから数えて6度目になりますね。覇王があらわれたのは……」
「そうですね。突如として軍隊規模の戦闘……つまり戦争中の地域に現れ、両軍の戦力の7割を殺害し、戦争を強制的に止める……一体何者なのでしょうか?」
「夏に世界各所のホロライブ学園襲撃事件の主犯も覇王だと言われていますが、同一人物だと思われますか?」
「そうですね……可能性は無い、とは言いませんが、限りなく低いでしょう。今世界を揺るがしている覇王は圧倒的な氷魔法と、身体を氷で構成された龍を利用した質を重視した戦い方ですが、襲撃犯の覇王は様々な魔物を使い、数の戦略をとっていますからね」
「成る程……では、前者、氷の覇王の目的は何処にあると思いますか?」
「これに関しては、各事案の生き残りの証言が一致している為、本人の口から語られています」
「曰く、平和の為。世界で争いが起きるたび、自分がやってきて戦えなくなるまで両方とも潰す。だから、力に訴えることをやめろ……話し方に違いはあれど、意味は一貫しているようです」
「世間での氷の覇王の評価は2つに分かれているようですね。多くの命を蔑ろにする魔王と呼ぶもの……そして、戦争そのものを機能不全にすることで、戦争を根絶しようとしている救世主と呼ぶもの……果たしてどちらが本当の姿なのでしょうか?」
「一旦CMに入ります」
>そのタイミングでテレビの電源が落とされる。
谷郷「この、氷の覇王がラミィさんだと言うのですね」
>学園長は静かに呟く。
遊人「ラミィが言っていたことを考えると、そう考えざるを得ない」
星街「ラミィ……これがあんたの選択だっていうの?」
かなた「こんな事を続けていたら、ラミィはいずれとんでもないものになっちゃうかも……」
トワ「そうなる前に、トワたちが何とかしないと……」
>ここで学園長が口を挟む。
学園長「いけません。君たちは学生だ、彼女への対応は大人にまかせなさい」
遊人「そうはいかない!オレたちが……」
谷郷「黙りなさい!」
>学園長の珍しい大声に、オレたちは押し黙る。
谷郷「君たちが僕の庇護下にいる限りは、そんな事は認めません。ラミィさんの力は最早数人で対応できるようなものでは無いようです」
沙花叉「そう言われて、沙花叉たちがはい、わかりました……なんて言うと思うの?」
谷郷「でしょうね。ですので、先ずは学園で力をつけて下さい。僕が君たちを送り出しても良い、と思えるくらい成長して見せて下さい。いいですね?」
>有無を言わさぬ雰囲気に、オレたちは従うしかなかった。言っている事は間違いでは無いことも心ではわかっていたのだから……
>アレからどれだけの月日が流れただろうか?
>フブキングにはオレたちが卒業するまではパイプ構築に駆け回ってもらい、スムーズに戦地に向かえるようにしてもらった。
>沙花叉は元々組織にいた時の知識と経験をもとに、大規模な戦闘が発生する前兆を掴む為の情報収集をしてくれている。
>オレ、すいちゃん、かなた、トワの4人は特別に出来ることは無いからこそ、自分の力を高める事に集中させてもらった。
>そして今、オレたちは氷の覇王を前にしている。
ラミィ「まさか、戦地に紛れ込んでまでラミィの事を追ってくるなんてね……」
遊人「これ以上、血を流させたりはしない!自分の血も、他人の血も!」
星街「私たちはこの時のために強くなった!だから、もうラミィに人殺しなんてさせない!」
沙花叉「そっちの考えもわからなくは無いんだけどさ、それは根本の解決にならないわけで。だから止めさせてもらうよ!」
かなた「いつだって人は変われる!僕たちの力でラミィを変えてみせる!」
トワ「ラミィのおかげで地獄が渋滞してるんだよね、平和の為だとは言え、殺しすぎなんだって!」
フブキ「でも、それも今日で終わりです!」
ラミィ「ふぅん?やるつもりなんだ。最早一国の軍隊そのものと比べられるラミィと……」
ラミィ「いいよ、かかって来な!ここにきたって事は覚悟できてるんでしょうね!」
>オレたちは決闘盤を構え、ラミィに突撃していく。これ以上の殺戮を止めるために!
>この戦いが、ラミィの悲劇のカーテンコールになると信じて!
最後の決闘の描写予定はございません。
あえて書かない方がいいものもあるかな、とおもいまして。
読みたい番外編は?
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