ハードでやったら敵勢力がえぐすぎて、逃げ切り勝ちの魔法勝利で終わらせました。
そして10月からの16bitセンセーションのアニメ。
……90年代美少女ゲーム叙事録で何を狙っているんだろうか?
MS-DOS・PC9801・Win95時代を知ってる年代は懐かしく思えるけど、今のアニメ視聴者に何を伝えたいのか分かりませんでした。
「ブラームスさんお久しぶりです」
「マルデリタさんお待ちしてましたよ」
新作アーケードを引っ提げて、私はブラームスゲームセンターに設置作業に来た。
開店前に来ているが、ブラームスさんは既に設置作業がしやすいようにしてくれている。
ガレリーナ社でも仕分け作業はまだ続いているが、私も含めて一部社員達で設置作業と営業を行っている。
「今回も複数購入してくれて本当にありがとうございます。
早速設置作業させてもらいますが、いつものように真ん中でいいですか?」
「お願いします。
お知らせ直後から、お客さんからも何台入荷予定って聞かれましてね。
6台って答えたら、もっと増やしてといわれましたよ」
「うちとしては嬉しい要望ですけど、6台でも十分多いと思います」
「ええ、実際他のところだと2~4台というのが大半と聞いてますから」
今のマルデアだとリターンは取れるだろうけど、やっぱりお安くないから覚悟のいる出費である。
「ただ、二号店も正式に進めている最中でして、場合によっては2台をそちらに回せるかと考えているんですよ」
おお、前からブラームスさんから二号店の計画は聞いてはいたが、遂に本決まりになったようだ。
「おめでとうございます!」
「ははは、ありがとうございます。その時はまた大型発注になりますからよろしくお願いいたします」
そうしてブラームスゲームセンターの喜ばしい躍進を聞きながら、設置作業を進める私。
さすがに6台も設置となると、細々とした作業も多くなるので、随時確認しながら進めていく。
また今まで活躍してくれた超スタ2のアーケード台も移動させるのだが、改めて台を見ると遊んでくれた証が見えてくる。
台のそこかしこにある小さな傷・ちょっと凹んでるような場所。
必殺表記のところにある折り目とか。
毎日欠かさず掃除をしていても、そんなところには皆の遊んだ記憶が残っているのだ。
「楽しい思い出になってくれてたんですね」
「ええ、家庭用になることで思い出になってしまうでしょうが、楽しい時間だったと思います」
ブラームスさんにとってもお店を開いてから、今までずっとあったアーケードだ。
でも遊びつくされたゲームは役目を終えて、また次のゲームにバトンタッチするのもゲームであるけど、やっぱり時々思い出させてくれるものでもあるから。
さて、そんなことを考えながらも私は設置作業を順々に終えていくと、
「……耳が早いですなあ」
ブラームスさんがお店の外を見ながら呟く。
既に幾人かのお客さんが列を作っていたのだ。
しかもきっちりコインを何枚も持っている。
「それだけ楽しみにしてくれてるというのは、とてもありがたいんですけどね」
学校や会社さぼってないよね?
ある意味新作発売の時の風物詩で、ガレリーナ社としては喜ばしい反面、普通に考えたら色んな所に迷惑かけてしまってることにもなるからなあ。
「近隣の学校の子で頻繁にサボるようなら連絡入れるようにはしていますね」
あ~学生時代にサボった奴が、学校と家で怒られてたなあ。
一回ならともかく、何度もやってると目撃されるのは考えたら当然でもあるのだが、その時はそこまで考えないよねえ。
そんなこんなで設置作業を終わらせていき、最後にブラームスさんに稼働確認をしてもらう。
「ふむふむ、今回は二対二ですか。
ほう? ヒーロー側の新キャラは中々」
黄色い衣装の爪男や青タイツのゴーグルさん・棒とカードで戦うイケメン・風を操る灰色女性とか確かに濃いよね。
「全員二段ジャンプにスーパージャンプ?
これは躍動感が更に増した上に、戦い方の幅が広がりますなあ。
交代も安易にやると、そこを狙われるわけですか」
システムを確認しながら、どう楽しむかを分析するブラームスさん。
ちなみにその画面をお店の外から必死に見ようとしているお客さんがいるけど、私は知らないふりをしておく。
目を合わせたら、絶対に早くやらせろと目で訴えてくるのは分かってる。
それを軽く流せる気がしないから。
「おお、この二人同時の必殺技は」
「ええ、今回の目玉でもあります」
超スタ2より更にど派手に、画面いっぱいに広がる超必殺技。
私もこれを初めて見た時は物凄く興奮させてもらったし、そこで入るカットインも燃える。
そしてボス戦を迎えれば、
「これはまたテンションが上がりそうなボスでいいですねえ」
そう、画面いっぱいに広がって襲ってくる、あのヒーロー側の悪役だ。
大きいから攻撃はあてやすいが、その分攻撃力はとんでもないし二人分の体力を一つにしているから、かなり手ごわいのだ。
しかも、
「え!? このドリル強すぎませんか!?」
分かりやすい攻撃だが防御していても、なおガリガリ体力ゲージを削ってくるドリル攻撃。
それをブラームスさんは初見だったこともあり、もろに食らってしまってゲームオーバーになってしまう。
「は~、これはまた凄い新作なんですなあ」
「でも、一週間後には多分倒してるのが当たり前になってると思いますよ」
初見で普通に倒す人もいるだろうし。
その後、全ての台の確認をしてもらって問題なく稼働できていたので一安心。
あとは他の商品の補充分を渡せば、ブラームスゲームセンターでの仕事は完了だ。
それとソフトの新作の話をすると、専用コントローラーの発注数を多くお願いされる。
「うちのお客さん達には格ゲー好きが多いですからね。
兄弟姉妹で遊んでる家庭だと買わない選択肢はないでしょう」
専用コントローラー使ってるから自宅の対戦だと負けるとかありえそうだなあ。
友達同士なら家から持ち込んで友達の家で遊ぶとかはやるだろう。
実際今回のコレクションに入ってる格ゲーはどれも面白いから、下手したら延々と対戦できるかもしれない。
ただ、そのコレクションを気に入ってくれれば、正式にアーケードで出しても喜んで受け入れてもらえるだろうという計算もしていたりする。
勿論末の日の時みたいにイベントもしたいのだが、大体はやることが決まってはいても色々作業が多くなるので、本決まりになっていないのが現状だ。
だけど、やるなら8月の休み時期になるだろう。
場所とイベント内容さえ決まれば、あとは末の日みたいに自分たちが準備すればいいだけなのだから。
そうしてブラームスさんと話してる相手に開店時間となる。
私も次の設置作業に行かないといけないけど、念のためお客さんが1プレイするのを確認していこう。
開店待ちしていたお客さんが早速コインを投入するので、どのキャラ選ぶかな?
お、早速ヒーロー側のゴーグルさんを選んでいる。
同時に必殺コマンド確認とシステムも見ている。
新しいゲームの定番行動だけど大事だよね。そして対戦が始まると確認するかのようにスーパージャンプや二段ジャンプとかしながら攻撃を加えていく。
ただ、さすがに新キャラだからどんなコンボができるか分からないから、結構中途半端な攻撃で敵が吹っ飛んでたり、ガードが挟まれたりしている。
でも、さすがは開店前から並ぶほど気合が入ってるお客さん。
どんどんシステムとコンボを理解していって、ステージを重ねるたびにコンボ数が増えていく。
とはいえど、スーパージャンプに繋げてのコンボはまだまだ難しいようだ。
ただ遊んでる表情はにやけていて、本当に夢中になって遊んでくれている。
そして順調にクリアしていって、先ほどブラームスさんが負けたボスが登場。
お客さんも巨大なボスにテンションが上がりだすが、やはり普通の対戦じゃなくなるから対処法がいまいち分からず、何とか工夫しながら倒そうとする。
ドリルもスーパージャンプを駆使して回避するけど、やはり攻めあぐねてしまって負けてしまうのであった。
だけど、負けたお客さんは楽しそうに次の人に場所を渡して、また並びだす。
その待っている間に、同じように待ってる人と語りながら。
そんなゲーマー達の景色に満足して、私は次の設置作業へ向かうのだった。
出来ればAC6発売までに切りのいいとこまで進めたいw
エルデンリングの時みたいに、集中して遊びたいのです。