リナの星間貿易異聞録 第二期   作:ayasaki

28 / 71
5000文字超えちまったい。
次のゲームを早く登場させたいよ。


閑話 お舟

「これ、物凄くやることいっぱいなんだけど!?」

「本腰入れて遊ぶと、時間いくらあっても足らんぞ」

 私は現在、ゲンに紹介されたゲームを遊ばせてもらっている。

「でも、普通の据え置きゲームでないので面白いのを教えてくれと言われたらなあ」

「てっきりMMO関連が出てくるかと思ってたんだけど?」

 インターネットを利用したゲームは、ユウジとしての私が死んだ後から発展していった。

 なので、流石に私としては全然詳しくない。

 一応有名どころは調べたりはしたけど、やろうと思ったら奈良の居間で遊べる。

 でも、こういうのは毎日プレイして、常にエンドコンテンツが定期的に更新されるようなもの。

 ただ、将来的には考える必要あるかなあと思い、実際に遊んだことのあるゲンに相談してみたのだ。

「そうやな。

 実際その系統やったらファンタジーステイルーオンライン・ラグナクスオンライン・レネージュア・マビアス・ティルアウィーンとかが有名どころになる。

 ただ、そうなるとどうしてもパソコンで遊ぶのが基本になってまうな」

「パソコン……スマホは最早小型携帯型パソコンみたいなんだよね?」

「うん、認識はあってる。

 最初は携帯電話の認識を上手く利用して、普及させていったスマホや。

 でも、現代はスマホ一つあれば、大概の事ができるから俺はもう小さいパソコンって思ってる」

「女神転承のアーム?」

「俺は銃型のほうがかっこよくて好きや」

「封魔缶もいいよね」

 少し脱線。

「それに基本MMO系統はチャットとかで交流するのもメインになるから、さすがにまだマルデアには厳しいかなって思った」

「それで、このお舟?」

「ああ、そっちやったら自分一人でじっくり遊べながらも、運営側ならま・だ更新もしやすいかなと思ってな」

 なるほど、マルデアの事情も考慮して教えてくれてるわけか。

 あと、みょうにまだを強調してるけど。

「とはいえど、やはりこのゲームやと情報整理していかんとついていかれへんねん」

「うん、まあゲームで√計算求められるなんて思わなかったよ」

「平方根の計算は学校で勉強したことあるけど、実際に社会で役立ったと実感したことないわ。

 んで、とりあえず話し戻すな。

 俺がこのゲームが凄いと思ったのは幾つかある。

 説明難しくなるんで、ノートに書くわ」

 そう言いながらゲンがボールペンで書いていく。

 

 1.ゲームとしての面白さ

 2.キャラゲーとしての完成度

 3.ユニット一体一体にきちんとした特徴

 4.定期的なイベントによる張り合い

 5.誠実な課金要素

 

「この舟これはまずゲームとして完成度が非常に高いんや。

 内容としては入手したユニットを育成・性能理解・艦種を理解することで攻略。

 しかし単純に出撃するでなく、消費していく資源を整える兵站が大事なのがミソやな。

 腹が減っては戦ができぬを再現してて、どんな行動を行うにしても資源は必須。

 常に消費資源を計算しながらプレイするゲームするから、兵站ゲーとも言われてる。

 そして、部隊を作るにしてもユニットの装備・個性・艦種を理解しておかないとクリアできんようになってる。

 また、あくまでもプレイヤーは戦うまでの舞台を整えるだけであって、実際の戦闘に関わることはない」

「ある意味、経営ゲームに近い部分があるね」

「そうやな。自分が考えたやり方が正しかったかを実践してもらって、それが正解だったかを楽しめるところもあるからなあ。

 なので頭使うゲームが楽しい人ならお勧めやな」

 ふむ、シミュレーションゲーム好きなら興味持ってくれそうだなと考える。

「そして次に上手いと思ったのはキャラがよくできてること。

 擬人化はよくあるけど、このゲームの場合は定期的な更新でキャラのセリフが増えるから、既に堪能したキャラも再度の新鮮さを維持できているんや。

 また、育成期間も長いからキャラに愛着を持たせやすい面もある」

「キャラに愛着持てるのはいいよね。

 グッズとかもよく買ったなあ」

「そうやなあ。

 昔はポスターとか下敷きとかメンコも買ったよなあ。

 ……外で見せたら完全にオタクやから、家で使ってたけど」

 使うやつは使ってたけど、やっぱり普通の下敷きとかに変えてたよ。

「実際、キャラは数百人もいるから中にはユニットの性能としては微妙なところもあったけど、そこがこの運営の上手いなあと思ったのは課金要素でもあった」

「出た、課金。

 これもいつか考える必要があるから気になってたんだ」

 据え置きゲーは買いきりでもあるが、お客さんとしては追加で楽しめるなら喜んでお金は出してくれるよね。

「自分の気に入ったキャラを一番強くしたいっていう気持ちはよくわかるからな。

 そこでレベル上限と追加装備が出来るってのは、単純やけど良い機能やわ」

「お気に入りだけど弱いから外してたキャラを主戦力に出来るっていうのはいいよね」

「たとえ弱かろうとも愛があれば」

「……でも即死耐性や精神耐性が無かったら、即座に戦線離脱って悲しいよね」

「合体時の継承で耐性つけたりはするけど、それするとスキル枠減るから結局終盤登場の悪魔になるもんな……。固有スキルも強いし」

 女神転承でお気に入りの悪魔はいるが、終盤で弱点属性に当たるとパーティー崩壊するからなあ。

「取り敢えず話を舟これに戻すけど、まず課金の定番はキャラ・装備・編成枠追加と治療枠追加。

 ちょっと高いかもしれんけど、永久に使えるからゲームプレイには便利や。

 ある程度本腰入れてプレイする気無くても、買っていいと思うわ」

「買いたくもなるなあ」

 でも、ひと月くらいプレイするっていうなら新作ソフト買うより安上がりだよね。

「俺からすれば課金するのは基本的にはこれだけで十分なくらいや。

 他にも課金要素はあるけど、ゲームで頑張れば大体手に入るしな。

 ただ、時間かかるのと制限があるから、遊ぶ人の時間とお金のバランス次第になる。

 だから、自分でお金出すかは決めれるのがいい。

 自分で決めるんやから納得も出来るし」

 ふ~む、そうなると初動での売り上げは問題なさそうだなあ。

「んで、定期的な売り上げとして上手いのはイベント。

 プレイヤーも楽しいし、運営側としても売り上げが美味しい。

 上手い事win-winに出来てるのが、この舟これが人気になったところや」

 そこでゲンが更に書き込んでいく。

「他のゲームと違って舟これは小規模・中規模・大規模のイベントがある。

 そこでプレイヤーは新しいユニットや装備。

 課金アイテムも手に入るから、プレイヤーも張り合いが出る」

「それは遊ぶ側からしても楽しそうだねえ」

 やればやるほどご褒美が貰えるなら頑張れるよ。

「うむ。しかしその代わりに結構な歯ごたえを要求されるし、時間もかかるのが舟これや」

「歯ごたえはゲームを続けてたら欲しいんでは?」

 やりこんできたら、そのやりこんだ分の性能を遺憾なく発揮したいし。

「甘いな。皆が皆クリアできるようには設定されてないし、遊ぶ人が多ければそれだけプレイ時間はばらけるのがゲームというものなんは分かってるやろ」

 確かに。

 いくら楽しくても同じゲームをずっと続けるのは結構しんどくもなるからね。

 私生活もあるしね。

「それでもクリアしたいと思ったら、何かしらでブーストが必須ではないかね?」

「……なるほど。

 そこで更なる課金か」

「その通り。

 戦力の増加ができる装備改修の為に必要な物を課金で購入。

 例え自分で決めて買うにしても資源も必須になれば、足らなくなることも多々。

 しかしイベント期間は決められていて、その間しか新キャラや装備が手に入らないとかになれば?」

「うわあ。何が何でも欲しい人だと使うお金が凄いことになりそう」

 例え数百円で買えるのだとしても、イベントの状況次第ではどれだけ必要になるのやら。

「無論、そこで諦めるのもプレイヤーの選択や。

 寧ろ上限決めて課金するほうが賢いとは言える。

 り・く・つ・だ・け・で言えばな」

「あ~、でもその立場になったらすんごく迷いそう。

 特に欲しい装備やキャラが手に入るとか言われたらねえ」

 場合によったら万単位で課金するかもしれない。

「うん、しかしネットゲームの運営は売り上げを考えると、そういう風にもっていかないと経営が成り立たないところもある。

 他にも据え置きゲーと違うのは、インターネット経由なのもあるが基本的に24時間365日動き続けているという過酷さや。

 またネットにつないでるから必然的に想像もしないようなバグが起こる」

「……つまりゲームできなくなるから、原因不明のバグの解決中にユーザーから常に追い立てられるのも考えないといけない?」

 会社への問い合わせがとんでもないことになるのが、簡単に想像できてしまう。

「そういうことや、つまり常に誰かがゲームが正常に稼働してるかの監視も必須と思っておいてくれ」

 ゲームを提供する立場からすると、考えるだけでげんなりしてきた。

 これ本格的に考えようとしたら、とんでもない計画が必要になるよ。

「ただ、その分上手くいけば据え置きゲーと違って、ある程度の売り上げが毎月見込めるという利点もある。

 据え置きゲーやとどうしても基本は売って終わりやからな。

 そこがどうしても据え置きゲーの弱いところやからなあ」

「ふーむ。特に最近のゲームは開発費が凄いから、外したら洒落にならないもんね」

「寧ろ最近は低コストで作るのも増えてきてるのもある。

 低価格・低コストにして開発費と開発期間を減少させることで、もし外したとしてもダメージを少なくするという考え方も正しいしな。

 とはいえども、凄い作品は最早映画を超えるほどの映像の作品もあるから見惚れるわ」

「海外ゲーは特に凄いもんね」

「なにいうとる。日本産も凄いぞ。

 バイアは開発費100億円とか聞くし」

 ファミコム時代は少人数・少額・短期間で開発されていたのにね。

 ちなみに3DLだと5000万の開発費とか聞いたことある。

「ま、話は戻すけど舟これはそういった点からネットゲームとしては完成度が桁外れに高い。

 なので、単純にゲームとしてならお勧めは出来る。ゲームとしてならな……」

 ゲンがなんか微妙に引っかかる言い方になる。

「気になるところでもあるの?」

「これは俺個人が思ってるけど、正直ネットゲームは生活バランスに支障をきたすんや」

「支障?」

「つまり終わりが無いということ。

 遊ぼうと思えば延々と遊べるということでもある。

 そしてイベントでは時間制限があるから、ゲームを優先すると日常生活の時間の使い方がおかしくなる。

 また、資源は自然と回復するけど基本はユニットに定期的な指示をすることで貯蓄する。

 ……つまりな、据え置きゲーみたいに自分で自分の時間を管理できなくなる可能性が非常に高いのがネットゲームの特徴でもある」

「つまり自分が振り回されてしまう?」

「状況次第では日常生活よりゲームを優先するような生活スタイルなるから、下手したら悪い意味の影響もあるかと考える」

 なるほど。ゲームとして考えるならお勧めできるが、遊ぶ人たち次第では悪い方向に行くかもしれないことをゲンはちゃんと教えてくれているということだ。

 そういう風にいい点と悪い点もちゃんと教えてくれるからこそ、ゲンの言葉は信用できるんだよ。

「そして単純な課金について。

 先ほど言うたように課金することで有利になるからこそ、場合によってはお金の使いかたがおかしくなる可能性がある。

 無論、舟これは定価で全部買えるから自分で制御できる人には問題ない。

 自分が納得した金額で、自分が欲しいと思った分が確実に買えるから、お金で時間を買ったと言えるし。

 でも、地球では金銭感覚が緩い人やと貯金を取り崩すどころか借金してまで課金につぎ込む。

 それどころか、お金欲しさに悪い事する人がいたんや。

 遊ぶ人が悪いと言えるけど、提供する側もそれを助長しているという風に見れてしまう。

 アーケードでも近いところはあるけど、結局は外出先だからとんでもない額になるには時間がかかる。でもネットゲームはあっという間に金額が膨れ上がる可能性を含んでる。

 なので、そこまで行くユーザーが現れたら、下手したらガレリーナ社に非難が来る可能性もあるってことや。

 お金ってのはとんでもない影響を与えるからな。

 その点では据え置きは買ったら終わりやし、自分のやる気しだいやから、そこまで考えなくていいしな」

 なるほど。

 ファミコム時代から楽しんでいて、尚且つネットゲーム時代の黎明から現在までを実際に見てきたゲン。

 そして知識としてだけ理解してて、ネットゲームをやってない私では想像できない点もあるからね。

「うん、よくわかったよ。

 ゲン教えてくれてありがとう」

「どういたしまして。

 デメリットもあるけど、ゲームとしてはほんまに面白いからお勧めはするけどな!」

「ちなみにお気に入りは?」

「高速四姉妹の三女。アメリカ海外空母。あと夕雲の四番」

「ん? 練習と重巡でなかったのね」

「一番お世話になったのはミッドウェー海戦空母やけどな」

「おなかがすきました?」

「調子に乗ってポーキ2桁なったわ。あと大建造の乱数で轟沈ばっかし」

 イベント前に30万貯めこむ計画を立てる為に頑張っても、イベントで沼に入ると使い切った経験のあるゲンであった。




このゲームで累計だと3万ほど課金してました。
イベントボスで連合艦隊・航空部隊・掩護艦隊を出撃するごとに準備するのは……面白いけど大変でした。
キラキラつけてもあっさり出撃中に大破しますしね。
課金してまでやったキラづけがあああ!
妖怪1ミリ残し・大発動艇をボス以外にぶつけるか外す・ボス手前で大破。
初戦で空母中波・鎮守府への攻撃・ウィークリーミッションの達成。
とっくに引退はしてますけどね。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。