こういう全力で馬鹿に向かってひた走る発想はいい意味で好きです。
そして明日は「Cities: Skylines II」
「うん、今回も忘れ物は無し」
コレクション発売・上司との面談・魔法靴の商談・四コマ漫画。
自分で見直してても色々行動してるなあと思う。
けど、成果もきちんと反映されるから楽しいのだ。
そうしてマルデアで頑張っていたら、次に販売するゲームが完成して輸出準備が整ったという連絡が来たのだ。
その連絡に私は万歳するけど同時に、少しだけ不安にもなる。
正直、今回は販売的には結構な冒険になると思っている。
言ってしまえば、もろに推奨年齢対象必須のダークファンタジーなのだ。
ダークファンタジーの特徴の一つは、やっぱりどこか現実的でありながらも、幻想的で残酷なえぐい世界観だと思うんだ。
でも、そんな世界観だからこそプレイヤーは、その緊迫感の中で繰り広げられる戦いに没頭して、尚且つ現実では絶対に浸れないような気分を味わえる。
そういった点から見ると、他ゲームの世界観より強烈な印象をもたらしてくれることも多い。
そのうえで敵の倒し方・敵の見た目のグロさ・その世界のNPC達の考え方。
これらも凄くきついものがある。
特にそれが映像で表現されたら、衝撃を受ける人もいるだろうね。
でも、私的にはもっと表現のきついホラーゲームを持ってくるのは抵抗があるんだ。
勿論、気持ち的には販売したいし、ホラーゲームならではの面白さは理解してるつもりだ。
だけど、やっぱり怖がり・グロテスクな表現が苦手・恐怖感の演出がどうやっても受け付けれない人だっている。
たとえ、そういう演出を楽しめる人でも、突然そんなゲームを持ってきても受け入れてもらえるかわからないんだ。
なので、そういうクッションも含めて、今回はダークファンタジーという世界観のゲームを私は選んだのだ。
DOOOOOMの時だって、まだまだ野蛮という意識が大きいという考えと、ドワフ国への販売にはいけると判断した部分もあったから。
今回のソフトもドワフ人なら楽しんでもらえるとも考えている。
またマルデア側も今ならゲームはゲームとして受け入れてもらえるだろう。
勿論ゲームとして面白いのは間違いない。
ただ、いつもより詳細なゲーム説明をするべきとも考えている。
そうすれば、ちょっと怖いけど遊んでみたい。
そういう世界観のゲームもあるんだなとか。
そんな残酷な物語だからこそのキャラクター達の魅力が出てくるのかな?
という感じになれば、少々売れ行きが伸び悩んでも、そんなゲームもあっていいよねと思ってもらえるようにしていきたい。
実際、今回のゲームだって世界中の人達から楽しまれているソフトなんだから。
「……よし」
「準備できたか~?」
そんな私の心境は知らないフェルが声をかけてくる。
「大丈夫だよフェル。
それと今回は魔法靴のこともあるから、スカールさんとの会談は長くなるからね」
「う~わかった」
少し不満そうな顔になるフェル。
思い出すなあ。子供の頃は親と一緒に出掛けた時に不意に知り合いと出会った時のこと。
そうすると子供の自分には全然関係ないことなうえに、分からないことで盛り上がるから、子供の自分はほったらかしにされるから凄くつまんなかった時間だったからね。
まあ、私も改めて考えてみると、フェルの身になれば、そういう気持ちになるなと理解できた。
地球側もそれ以降は配慮してくれて、会談中にフェルが楽しく待ってもらえるようにしてくれてるからね。
とはいえど、フェルとしては新しい何かを体験する時に私も一緒に感じてほしい。
フェルとしても会談の重要性は理解はしてきてるけど、まだまだ情緒的には追い付かないってやつだ。
でも、地球との会談があってこそ、マルデアでゲーム販売出来るんだから、理解してもらうしかない。
だけど、今から行く訪問先はフェルも楽しんでくれると思ってる。
前に一度来るのが遅くて、さすがにこれ以上待てなかったので置いていったからなあ。
まあ、そんな風に少し不満そうなフェルを私なりに納得させようとしていると、ガレナさんは微笑ましそうに言う。
「ははは、それでも楽しみは沢山あるんだから頑張れ。フェル」
「うむ。ゲームも地球も美味しいものも堪能してくるのである」
「いや仕事だからね?」
ガレナさんの言葉にフェルが答えれば、私はその対応に突っ込みを入れる。
「ふふ。まあいつも通り頼んだぞリナ。
地球での商談は任せるが、まずは元気に帰ってくればいいんだ」
「ん~今回の訪問先は結構気になってたんです。
映像見ると、実物を是非とも見てみたいって思ってましたからね」
「マルデアでも人気のある娯楽でもあり観光ジャンルだからな。
やはり自然や生命の神秘は惹きつけられるものがある」
ふむ、それなら、
「撮影したのを投稿したら、マルデアの人達は興味持ってくれそうですかね?」
「いいな。
実際シマエナガについては私も気に入っている。
そういった類としてなら受け入れてもらえる可能性は高いだろう」
だったら、今回の訪問先では録画しておくか。
「ふーむ、ならシマエナガグッズに関してだが、懸賞にしてみるか?」
ん? 確かにまだマルデアの人達の反応を見てたので、グッズの販売はしていなかった。
「確かにシマエナガは可愛いが、ゲームとは関係ない。
あくまでも地球の雑学感覚で掲載したからな。
そういった点では懸賞にすれば、どれだけ応募してくるかで、どれだけの人達が地球への抵抗感が薄れてきてるか分かるかもしれない」
「……なるほど。
つまり、アンケート調査にもなりますから、上手くやれば更に地球の紹介も出来るってことに繋がりますよね?」
もしかしたら他にも繋がるヒントがアンケートで出てくるかもしれない。
うん、ガレナさんの案に私は賛成する。
「ふむ。今思いついた案だったが悪くなさそうだな。
リナが行ってる間に煮詰めてみるよ」
「お願いします」
「となると、サニアにホームページをいじってもらって、メソラには統計を取ってもらう。
いや、待てよ。
一度、小規模の商品送付を外注してみるのもありか?
それが上手くいけば、卸先への発送を任せられれば社員の手が空くな」
業務内容を呟きながら、右手を口元に持って行って考えこむガレナさん。
「社長、社長。
とりあえず、わちしらを送ってから」
考えこむガレナさんにフェルが突っ込みを入れる。
「っとそうだったな。
それじゃあ今回も楽しんできなさい」
「はい!」
「おう!」
それじゃ今回の訪問先に行くとしますか。
いざパラオへ!