韓国が作ってるそうだが、物語もキャラ達も完成度高い。
「本当にびっくりしたものだ」
「しかもめっちゃ羨ましいことしてたしな」
「こんな幸運あるものなんだね~。あんな光景を生で見れただけでも最高」
イルカと遊んだ私とフェルは、偶然にもダイビングしようとしていた船に遭遇したので合流することにした。
そして、その船に観光客として乗っていた大学生のお客さんと会話している。
どうやら四人で旅行してるようだけど、会話に参加していない女性は私が録画していた映像に夢中である。
私が魔法でダイビングを楽しんでるということで、いつものランダムワープを煙に巻くということにしておいた。
「あはははは。イルカに乗せてもらえたのは想定外でしたけどね」
でも、図らずともイルカに乗せてもらえたのは凄く楽しかったなあ。
「……いいなあ」
映像を見ていた女性がとても羨ましそうに呟く。
「だよね。野生のイルカに乗るなんて憧れるね!」
「他に思いつくならやっぱりあれだな」
その瞬間、四人は同時に言葉を紡ぐ。
【マンタに乗る!】
「あ~なるほど」
正式名称はオニイトマキエイ。
その巨体からは想像できないほど、マンタは好奇心旺盛で人懐っこい。
そして泳ぐ姿はまるで海中でありながらも、空を滑空するかのような雄大なフォルム。
なので、発見すれば一緒に遊泳することは出来るが、さすがに触れ合うということは野生でもあるのだから、必要以上の接触はよくない。
ただ、あのフォルムを見ればその背中に乗ってみたいと思うのは理解できるね。
「マンタ?」
あ、イルカの時みたいにフェルが理解できなかったようだ。
その瞬間、撮影用のカメラを持ってた女性が素早く見せてくれる。
「こういう姿をしている生物」
「お~」
その映像にフェルは感心する。
私も見るけど少し遠めの姿だ。
テレビで見るならもう少しクオリティを要求したいところだけど、楽しんでいる人達にとっては撮影できただけでも嬉しい事なんだ。
「圏内入ったよー」
大学生四人と話してる間に、船を移動してくれていた船長が教えてくれる。
「では投稿してみましょうかー」
早速私は録画した内容を動画サイトに投稿だ。
『久方ぶりのリナちゃんの投稿だー。のりこめー』
『海きれー!』
『ここどこだ?』
『タイトル見ろ。パラオだ』
『海の中で魔法使って撮影ってすげえ』
『何故水着じゃないんだー!』
『イルカ可愛い~』
『というか海中でイルカの遊泳速度についていってるんですが』
『まあリナちゃんだし』
『イルカ、そこ代われ』
『イルカに跨がれるなんて羨ましい』
『うわあ、凄く絵になるな』
『景色最高じゃねえか』
早速反応してくれた人達が楽しそうにコメントをしてくれる。
というより一部コメントがあれだけど、宇宙人でもあるから希少性はあるだろうが私そんなに魅力ないよ?
マルデアでは別に口説かれたことないし。
「うおおお、こんな短時間であっという間に数千万回再生。
さすが登録者数億越え」
「レッドオーシャンな世界だというのに」
男子側がチェックしてくれたようだけど、女子側は違うのを確認してくれている。
「あ、パラオ側も大歓迎の報道してる」
政府関連ならいつもの対応だね。
「あとは輸出ゲームが何かで盛り上がってるね」
っと、そっちはさすがに受け取ってからじゃないと言えないなあ。
その間に船長さんも地元に連絡を入れてくれている。
「マルデリタさん。
陸に戻ったら地元の警察が出迎えてくれる予定になってます」
「ありがとうございます。
色んな予定壊させてしまってすいませんでした」
例え最重要事項として対応してくれているとはいえ、この船の予定を壊してしまったことは間違いないからね。
「気にしなくていいぜ。
幸運な出会いが貰えたんだしな」
「そうそう。
リナちゃんとこうして出会えて会話できたなんて、友達に凄く羨ましがられるよ」
「図々しいかもしれんが、一緒に撮影してもらってもいいだろうか?」
「……握手」
さすが大学生。
何というかパワーが漲ってるよね。
そんなこんなで皆とわちゃわちゃしながら、陸地に戻るのであった。
「大使。
パラオへの訪問、心よりお待ちしておりました。
それでは我々はこれより警護させていただきます」
「ありがとうございます。宜しくお願い致します」
地元の警察官達が挨拶してくれて、そのまま警護に入る。
「リナちゃんじゃあね~」
大学生達が手を振ってくれたので、私も手を振って別れる。
あっちはあっちで改めて本来の目的であるダイビングに行くらしい。
私とフェルは地元政府に挨拶したら観光させてもらえる予定だからね。
ロックアイランドとロングビーチはどんなのかな?
御飯でだと……蝙蝠スープとかあるみたいだけど美味しいのだろうか?
心理的に食欲には結びにくいけど、その国の食文化でもあるからなあ。
日本以外の国からすれば、生で魚を食うのは信じられないとかよく言われる。
肉だってレアで食うんだから、カツオの藁焼きと似たようなもんだと思うけどね。
さてと、それじゃいつもの通りに代表の人に挨拶して、縮小ボックス渡しにいこう。
今回も前回みたいに、パラオ→日本→アメリカ予定になる。
ちなみに本来は日本からパラオへ行こうとすると、台北もしくはグアム経由になるのだが、私の場合はプライベートジェットを用意してくれているので、直接日本に移動できるのだ。
VIP待遇のお陰である。
また今回は受け取る商品の中に、試しとして受け取るものもあったりする。
マルデアで気に入られるかどうかは別として、ゲームを楽しむ一つのあり方なのだ。
これもマルデアで更なるゲーム文化を発展させるためでもあろう。
……絶対に他メンバーも巻き込もう。
そう心に決めている私である。