子供の時はこんな認識で洋ゲーという言葉の意味さえ分からず、Wizが洋ゲーということさえ知らなかったです。
日本で輸入品を受け取り、そのままアメリカへ移動する私とフェル。
ジェット機で移動の間に、受け取った衣装を改めて確認。
「ん-とサクラ大国のヒロインの衣装に、ドラクアの賢者や武闘家。
マルオのお姫様とかゼルド姫。
男性側はスタ2にテイルズオブやら」
「これは、どうやって袖通すん?」
フェルも興味深そうに見るけど、現実では見たことがない衣装のせいで首を傾げている。
『リナちゃん、是非とも賢者衣装を!』
『着物系統は左右気を付けてね。死に装束になるから』
『装飾系は無いの?』
『コスプレはまだ早くないかなあ?』
『ネズミさんやネコさんがコスプレ。想像できねえ』
『ファンタジーとオタク文化。やばい想像が捗る』
『処刑だ!』
『マルデアにもプロのカメラマンはいるのかな?』
『構図とかポーズとか目線とか考えて撮影したいですね』
視聴者さん達にも見せているのだが、その中のコメントでカメラマンという言葉に気になってしまう。
確かに素人が楽しく撮影するのもいいけど、撮影のプロに撮ってもらうと全然違う。
サニアさんはそういう知識もあるので、魅せ方もよく分かっている。
動画投稿とかでも編集が上手いから、帰ったら相談してみるかな?
そんなことも考えながら、愛知県民が愛してやまないエビせんべいをぱりぱり。
エビ・みりん・塩・柚子胡椒など様々な味付けと調理方法で作られるお菓子。
他県だとコンビニでは数種類くらいしか置かないところ、愛知県だと棚丸ごと陳列されているそうだ。
実際に見てみたいところだけど、美味しいから納得するよね。
ポテトチップスやポップコーンもゲームしてる最中だと、いつの間にやら袋丸ごと食べていたなあ。
チョコレート系統も食べるけど、ちゃんと手を拭かないとコントローラーべたべたになるから注意してるよ。
あと、飲み物飲んでいるときに笑ってむせたこともあったり。
他にも蓋つきのタンブラーが便利だよね。
長時間の保温と、万が一倒した時に中身の零れる量が少なくなるから、気軽に横に置いとけるし。
ホットミルクにはちみつ入れて飲めば、体もぽかぽかする上に元気も出る。
お酒はどうなんだろう?
まだ飲んだことが無いから分かんないや。
そうして移動中の時間は過ぎ去っていき、アメリカに到着だ。
いつもの会談する部屋に移動すれば、スカールさんが笑顔で迎え入れてくれる。
「ようこそマルデリタ嬢。
今回も実りある会談にしよう」
「お久しぶりです。
はい。今回もよろしくお願いします」
「お? おっさん前より元気だ」
うん、スカールさんの表情を見る限り大丈夫そうだ。
「心配をかけたね。
業務量は相変わらずだが少し落ち着いたよ。
それに我が国のゲームをようやく大作として輸出されるのも嬉しくてね」
「色々考えると残虐性の高いゲームは面白くても、中々踏ん切りつかなくて」
「そこは私も改めて考えると否定できなかったよ。
他国への販売では規制や配慮によって、ゲーム内容の変更も余儀なくされていると聞いていた。
ただ、思った以上に販売先の国に合わせるために手間がかかったりストーリー上で重要な内容が、宗教上引っかかってしまうこともあると、販売も難しいようだからね」
そうなんだよねえ。
実際に私も日本版と海外版を見比べたら、表現規制が全然違う。
だけど、色々な事を考えれば規制というのも大事というのも、凄く納得できるものでもあるからね。
「さて、では我が国として大作初輸出となるゲームを受け取ってほしい。
MORPGの先駆けでもあり、ハックアンドスラッシュの代表。
ディアボロスを」
「おおお、凄く雰囲気がありますね!」
そう、これは1996年に発売されたPC用ゲームソフト。
後にpraystathisにも移植されたりもした。
当時はまだまだオンラインプレイどころかネット自体がそこまで周知されていなかった。
その中で発売されたゲームでありながら、ネットゲームというジャンルで人気を勝ち取った作品。
ただ、あの時代って確かモデムとかADSL・パソコン通信だったかな?
ネットにおけるインフラだって全然進んでないから、通信料が物凄いことになってたらしい。
だけど、ディアボロスはそんな中で在庫切れになるほどだったそうだ。
ゲームとしての物語は凄く単純で、悪魔と天使が争う中で人間であるプレイヤーが魔王を倒す物語だ。
ただ、そんな物語だから表現がかなりきつくて、ステージでも不気味なオブジェクトも結構多いんだよね。
敵も死霊・悪魔・死人・異形など、残酷で醜悪な魔物達が集団でプレイヤーに襲い掛かってくるのだ。
「大作として輸出になるおかげで、メーカー側もリメイクに対しての入れ込みようは類を見ないほどだったよ。
規制表現は当然だが、ムービー追加・ゲームバランス調整・グラフィック・やり込み要素・マルデアに合わせたシステム。
無論、スウィッツを持ち寄ればマルチプレイも複数人で遊べるようにしている。
最早新作といっても差支えないほどで、メーカー側は完璧な仕事をしたと公言しているよ」
「おおお。
これは早く遊びたいですね!」
くうううううう!
いつかマルデアでもネット環境整えれたら、もっと凄いことになるんだろうなあ。
でも、そうじゃなくても楽しみでしょうがないよ。
「リナ、それそんなに面白いん?」
フェルはまだこのゲームをよく知らないからね。
「うん、このゲームははまれば、すっごくやり込み要素が満載なんだよ。
ドラクアとかだと職業を決めた時点で、最終的な性能は決まってるでしょ?
でもディアボロスだと、同じ職業でも全然違う性能にもなるんだ」
「どういうこと?」
「うむ、ディアボロスでは職業の中で用意されているスキルを自分で選ぶ。
それが複数用意されているので、自分の好みで選ぶこととなる。
そうすると、敵を倒す方法が様々に変化する。
また装備も自分好みにしていくと、他のプレイヤーと全く一緒の装備になることはそうそうない」
「そして病みつきになる要素は大量のアイテムドロップ。
他のゲームでも敵を倒したら経験値やアイテムが入手できるでしょう?
このゲームだと数百・数千の敵を倒すから、ドロップ量も物凄いの。
その中で装備が落ちるんだけど、ランダム要素で追加スキルや追加性能がついてるんだよ。
すると装備更新してキャラを強化していく。
そうすると更に育成していけば、違った育成方法を思つくかもしれない」
「メーカー側からは好評であれば、追加コンテンツも視野に入れてほしいとのことだ。
企画としては既に進めているそうだが、さすがにマルデアでの売れ行きを見てみないことには正式に行動を起こせないとね」
ファンディスクみたいなものかな?
フェルは私とスカールさんの言葉とパッケージの絵も見て、興味が沸いてきたようだ。
でも、やはりえぐい世界観でもあるせいか、
「怖くない?」
そんな印象を抱いてしまったようだ。
「そうだねえ。
イメージするときついものがあるかな。
ま、最初は私と一緒に遊ぼうよ」
世界観的にどうしても、戦う場所自体が不気味な場所になることも多いところもあるからね。
そんな私の言葉にフェルは少しにんまりとしながら、受け入れてくれるようであった。
「それと改めて世界中の酒も用意している。
これまでもドワフ国にお酒を売っていたそうだが、悪い評価にはなっていないが、絶賛されてもいないようだから、試飲ということで無料で送りたいんだ。
地球側としても輸出品目を増やしたいが、文明的に難しいのは理解している。
どれか一つでも定期的に欲しがってもらえると幸いなんだが」
そうだねえ。
オールスター以来、ずっとお酒は送ってるけど、分かりやすい形での高評価は貰えてない。
お酒が増えるのは喜ばしいけど、マルデアでも普通にお酒は造ってるからなあ。
こうして私は洋ゲーの大作として初めてソフトを受け取ると、今度はこちらからの新しい輸出品でもある魔法靴の商談に切り替えるのであった。
ちなみにここからフェルは他の部屋で接待してもらう予定である。
ネトゲで最高レアがドロップする時のシステム音でテンション上がりまくる。
PSO2で★13実装日に出た瞬間、狂喜乱舞して中身確認したら……自分がまったく使ってない職業の武器だったガッカリ感。
その武器のメイン職だったクランメンバーからは出荷よ~と揶揄されました。
私はRa/Guなんだからライフルかツインマシンガンをよこせー!
ニケやってるせいで、今回はこれだけです。