結果、100回x2の200回で息切れと足のだるさよ。
二重跳びは3回目でバチン。
……小学生の頃は普通に10回以上連続成功してたのに。
感想返信はちょっと待っててください。
「今回も配信お疲れさまでした!」
いつもより慎重に言葉を選びながらも、配信を無事終えた私達。
「二人ともお疲れ様です。飲み物どうぞ」
「ありがと」
フィオさんからお茶を受け取ったサニアさんは、すぐに口を付ける。
私も飲みやすい温度くらいに冷やしてくれているお茶を嚥下していく。
「お客さんからの反応は悪くはないっすけど、様子見する人が多そうな気配っすね」
メソラさんがコメントを確認していきながら教えてくれる。
『面白そうだけど微妙に手を出しにくいなあ』
『ガレリーナ社は信じれるけど、少し怖いかも』
『こういう世界観が遊びたかった!』
『ドラクアとかだって深く考えたら結構残酷なシーンあるぞ?』
『描写によって、ここまで印象変わるもんなんだな』
『普通にドロップ描写楽しそうだったから予約した』
『育成好きとしては外せないね』
『まあ配慮は凄くしてくれてるから、発売してから考えるわ』
『気にするほどか?』
『音切草だと想像させる恐怖だったが、こっちは直接的だし』
『友達と協力マルチプレイ出来るの欲しかったので嬉しい!』
『それより夏イベントのほうが気になるぞー』
『絶対参加する』
『今回も大会やるよね?』
『新アーケードもあるし、スマブルも行けるな』
『おっかいもの♪』
『バイトかあ、学生でもいけるだろうか』
『ぐぬう、普通に楽しみたいけど開催側で参加もしたいね』
コメントもいつもより少ないけど、いきなり批判的になるのでなく考えてくれているような感じだ。
「ふむ。想定よりお客さん達は寛容じゃないか。
やはり事前に配慮しているというのを前面に出していたのは間違っていなかったか」
ガレナさんも少しほっとしているようで、表情が柔らかくなっている。
「でも、売り行きは難しいかもしれないですね。
実際、販売店からの注文数は少な目でしたし」
うん、ぶっちゃけ普段の注文数の半分にもなっていないのである。
「これも一種のマニアックに入ってしまうからな。
だが、その手のゲームもあると許容してもらえることが大事とは分かっていたことでもあるさ」
私の言葉にガレナさんが応えてくれる。
「ま、そうはいっても皆に認めてほしいという思いは、どうしても考えてしまう。
そこはこのゲームの良さをきちんと伝えていけばいいさ」
う~ん、そういう感情は中々ついていけないなあ。やっぱり肯定してくれる反応は凄く嬉しいし。
こういった点ではガレナさんは本当に落ち着いた大人っていう感じだ。
「あとはバイトの事も早速問い合わせ来てるっすよ。
こっちも早めにはお知らせ出した方がいいでしょうね」
おお、暫定応募もすぐに反応来てくれるとは。
「了解だ。
そっちはもう少し煮詰めたら更新するさ」
こうしてガレリーナ社のディアボロス発売までに行う業務はとりあえず落ち着くこととなる。
そして夏イベントに向けてだが、開催場所・日程は決まっているとはいえ細かな内容を取りまとめていくことに重きを置いていく。
今回はどうなるかなあ?
少し内容を追加しているし、スマブルから世間的に認知されたおかげで来場者数がよめないのだ。
一般の人達からみれば、地球産ゲームは知る人ぞ知るというレベルから、知っててもおかしくないレベルに上がっているようだから。
さて、そんな感じで本日の業務を終えた私はいつも通り自宅に帰ってみると、
「ふんどし!」
「ぶふう!」
ドラクア四コマを読んでいた子供達が、ギャグ内容で噴いていた。
「メダルとカジノコインを大量に用意してきましたので、交換願います」
「スロットだ! 闘技場だ! 衣装だ! 敵モンスターから集中的に分捕るんだ」
……平和だなあ、うちのお店。
「あ、リナ姉ちゃんだ。
姉ちゃん、この本はデバイスで見れるように販売してよー」
「ねえねえ、新しいカービアやマルオのゲームはまだ~?」
うん、本当に平和だね!
「色々予定はあるけど、まだまだやらないと行けないことあるから待ってて。
その前に皆は勉強もするんだよ」
ゲームという娯楽品で、子供達の勉学における有意義な時間を奪う為に、ゲームで誘惑している私が言うなとも言われそうだが。
「リナ姉ちゃん、今回の新作って子供はやっちゃダメなの?」
「絶対にダメってわけじゃないよ。
でも怖い映像や気持ち悪い演出とかもあるから、そういうので皆が嫌な気持ちになってほしくないのがあるんだ」
結局はそこが大事だと考えている。
遊んでほしいという気持ちは凄くあるけど、一番は買ってくれた人達が楽しかったという思い出にしてほしいから。
「あらリナお帰り。
今日のお仕事お疲れ様ね。配信は見ていたけど大丈夫だった?」
「うん、予想以上にはならなかったよ」
「それは良かったわ。
あ、そうそう。フェルちゃんがゲーム機のことで気まずそうにしてたわよ」
フェルがゲーム機で気まずい?
私のお菓子を食べる程度は図太いのに、どうしたんだろう。
「了解。
私の部屋にいる感じ?」
その言葉にお母さんは肯定するので、取り敢えず移動だ。
そうして部屋に入ってみればフェルがいたので、何があったか聞いてみると、
「……これ壊れた」
そういって差し出してきたのは3DXだった。
よく見ればスライドパッド部分が割れていて、機器から外れているので傍から見れば壊れていたのだ。
なるほど、確かに私の部屋のゲーム機関連は、以前長老と木の実の件で約束してからはフェルクル達皆が遊んでたから、遊びまくっていたら壊れてもおかしくないかあ。
ただ、やろうと思えばフェルクル達は魔法使って修復できると思うのだが聞いてみると、
「いくら約束してても、それは人のもの。
誤魔化さないでちゃんと言いなさいって。
ただ長は外せない用事があるから、改めて後で謝罪に来るって」
うん、それなら私が怒る要素は一つもないから問題なし。
「フェル。ちゃんと直せるからそこまで気にしなくていいよ。
それに壊れるほど遊んでるっていう証拠だからね」
そうやってフェルを慰めながら、私は修理用具を取り出す。
見る限りスライドパッドだけのようだし、それなら精密ドライバーと部品があれば交換すれば修復出来る。
液晶画面とかが割れてるなら、さすがにすぐには無理だけど。
まずは裏側のねじを外してカバーを開ける。
ただソケットやケーブルとかは外す時に気を付けないと、余計大ごとになるから慎重に。
それと部品は必ず分かりやすいように分けておくことで、戻す時に迷わなくなる。
また写真とか動画で撮っておけば、見返せばどの部品か分かるはずだ。
そうしてスライドパッドの場所までバラしたら、新しいのと交換して取り付ける。
あとはバラしたのを元に戻していき、最後に電源を入れてスライドパッドが正常に動くか確認。
そうすると、
「うん問題なし」
無事、交換したスライドパッドは正常に動いてくれたのだ。
「お~」
ま、さすがに本格的な修理が必要そうなら地球に持っていくしかないけどね。
「他のゲーム機は大丈夫そう?
調子悪そうなやつがあるなら教えてくれる?」
いつの間にやら埃のせいで動かなくなってたり、滑りをよくするグリスが悪くなってたり、やっぱり経年劣化もあるからなあ。
「あ、ならこっちのPrayStathik2が」
こうして、帰宅後は自分が最近触ってなかったゲーム機を点検する私であった。
調子悪いなあと思ったゲーム機をばらしてみたら、見事に埃まみれ。
ディスクの裏面に大きな傷が入ってて読み込まない。
振動で画面真っ黒。
コントローラーのボタンがめり込んだまま、戻ってこないこともありましたなあ。
ゲーミングPCが動かなくなった時が、一番真っ青になりますが!