輸出するゲームは結構あっさり決まって、プロットも出来上がってるのになあ。
その間に思いついたネタは書き始めたら二時間ほどで完成。
ちなみに現在。ウイニングポスト10が120時間超えた。1973年からようやくサイレンススズカがデビューしそう。
あとツインターボを何とか繁殖ボーナスS+にしたので、将来的にはツインターボ祖父からのサイレンススズカorオグリキャップ父の大逃げ架空馬作って、オンラインで勝利したい。固有特性が必須だー。
ここはマルデア星のガレリーナ社。
そこでは地球のゲームの面白さに魅了されて、結果としてマルデアで教えられた先入観を覆された者達が集まった会社だ。
そしてゲームが楽しくてしょうがなくて、ゲームを楽しむ同志を増やしたくて、語りたくて同志を増やすべく日夜頑張っている。
その為にも、社員達は日々の終業後は熱心に無給残業をする。
「んぎゃー! 敵見つかったー。ダンボール箱でぶっ飛ばしたのにー」
「後ろから松明で燃やさんのか?」
「実際にプレイしてみたら、すぐに発見されるんだよ!」
時にはスーパープレイでありながらもコミカルな動画を再現しようとする社員。
「なんでそこに兵力と人材置くのよ、私の戦略破綻するんですけど!?」
「君にこれ以上国土を広げられたら、後々勝利が厳しそうなんでな。
だが、この条件を吞むと言うなら退いてやらんでもないが?」
「酷い! 貴方に人の心は無いんですか!?」
「何を言うのかね? 民の為に私は心を鬼にしているのだよ」
複数プレイできる国盗りゲームで会話を楽しんでいたり、
「ふははは! 馬鹿なモンスター達よ、この巻物の上にいる限り無敵。
あ、ちょ!? そこのドラゴン炎で味方殺ししてレベル上げんじゃない!
「ターン経つごとに回るのはなんでなんだろ?」
ローグライクゲームで道具を駆使しても、時にそのシステムでも通じないモンスターもいる。
「もう十回以上倒してるのに、こいつ素材落としてくれない」
「……付き合ってるこっちは既に三回入手してるのになあ」
強化素材を落とす敵を倒す為に、同僚に助けてもらってるが手に入らないもの。
物欲センサーというのは存在しないが、強く意識するものだと印象が大きいのだ。
このように社員達は熱心にゲームを研究し、日々の業務に淀みなく対応と経験を活かしている。
その中で1人、家庭持ちな為に時々しか無給残業しないエヴァンスさんもいた。
「……わ、私の23時間が」
難易度の高いゲームも好きだが、同時に職業柄考えるゲームと反対に細かい事考えずに色々吹っ飛ばせるゲームもお気に入りらしい。
しかし、現在エヴァンス氏はあるゲームで心折れる事象に遭遇してしまい、年甲斐も無く泣きそうな気分でもあった。
「ん~? どうかしたんすか?」
そんなエヴァンスに気付いたメソラが声を掛ける。
だが余りのショックに反応が出来ないエヴァンスに、メソラが原因らしいゲームの画面を見る。
「……墓石が6個?」
メソラは遊んでないがエヴァンスは確かファミコム時代からの古き良き3Dダンジョンゲームをプレイ中とは聞いている。
ただ、リナから聞いたのだが余りにも難易度が高い上に、顧客をかなり選ぶだろうから販売計画としては当分外れると聞いていたりする。
「ゲームオーバーっすか?」
「いえ、このゲームにはゲームオーバーという概念は無いんですよ。
ただ、やり直すだけです」
取り敢えずメソラは画面から想像した言葉を言うと、エヴァンスはまだ立ち直れていないが返事をしてくれる。
「なら生き返らせて再度挑戦するんじゃないんすか?」
ドラクアなら所持金半分になるが、神殿に戻るだけなので頑張ればいいと思うのだが。
「……ダンジョンで死んだら、違うパーティーでそこまで行って回収しないと駄目なんです」
「死体放置? 現実的っすねえ」
負けたらゲームオーバーか死に戻りが基本なゲームをしてるメソラとしては、確かにエヴァンスが気に入りそうなシステムだなあと思う。
「ただ私のサブメンバーはまだそこまで育ててないので、回収場所まで行けるころには……」
「どうなってるんすか?」
「……多分モンスターに食われて、1人でも回収できればラッキーでしょうなあ。
ははは……はあああああ」
「え、えぐい。
つまりパーティー全滅する時には今までの時間が無為になるってことっすか」
この内容でメソラはエヴァンスがここまで意気消沈してる理由が理解できた。
時間かけて育てたメンバーが完全に失われ、思い入れがあれば余計にその気持ちは大きいだろう。
「いえ、無論自分の中ではこのゲームやる以上、それも緊張感を感じられると思って楽しんでたんですが、いざそういう状況に直面すると予想以上にこたえてしまって」
話してる間にエヴァンスは少しずつ立ち直ってくる。
「まあロストしちゃったものはしょうがありませんからね。
またキャラ作成して、次に活かしていきましょう」
そう言いながら操作していくエヴァンス。
「少し内容聞こえましたけど、エヴァンスさんそんなに難しいゲームしてるんですか?」
「なら今やってるのクリアしたら、それやってみようかな?」
他の社員達が興味深そうにエヴァンスに声を掛けていく。
「……やめといたほうがいいぞー。
俺は心折れた。
それ系統がどうしてもやりたいなら、もう少し難易度低めのやつから始めるべき」
だが経験者もいたようで、ややげんなりした表情で教えてくれる。
「やってる私が言うのもなんですが、そのほうがいいでしょうなあ。
それでも投げ捨てたくなるかもしれませんけどね」
「3Dダンジョン系統のRPGって妙に難易度高く感じますよね。
女神転承でもコントローラー投げたくなりましたし」
「敵だけでなくトラップも引っかかりやすいですからなあ。
ダークゾーンは本当にきつい」
「パーティーメンバーも自分で決められますから、下手に固定パーティーでやるときついですよね。
慌てて他メンバー育成したりメンバー変更しました」
「いざとなったらダンジョン脱出できる魔法が本当に光ります。
死亡した時の保険に複数が使えるようにしたり」
経験者二人で話し込みだす。
しかし、忘れてはならない。此処にいるのはガレリーナ社でなら無給残業万歳なゲーム馬鹿達だ。
「なんか聞いてると楽しそうに思えてきた」
「いいじゃん、歯応えあるゲームもいいと思ってたんだ。
エヴァンスさん、俺も次やるゲームそれにします」
次々とゲームに参戦しようとする社員達。
「あ~一応言っておきますけど、あとで苦情はききませんからね?」
しかし、エヴァンスは苦笑いしながら責任回避の言葉が出てきている。
「……うん、出来れば同じジャンルでもう少しやりやすいのお勧めする。
ユグドラシルの迷宮・剣と魔術と学生もの・女神転承・エルミタージュ・ジェネレーションカオス……かなあ。
それでも心折れると思うけどな」
そう言って遠い目をする経験者の社員。
メソラはその表情を見て大体察してしまう。近い将来で気軽に楽しめると思っていた者たちの阿鼻叫喚の地獄絵図を。
そして、それは現実と化してしまうのであった。
『ぎゃああ。首狩り―!』
『なんでこのレベル帯で雑魚が超強力な全体魔法するのよー!』
『ダークゾーンでパーティー崩壊したー!?』
『回収パーティーが全滅して二次遭難したー!』
『宝箱が悪夢』
『教会死ねー!』
『キャラ厳選するのに何回やり直してるんだろ?』
『頼むからもう少し命中してよ。敵も味方もミス連発ってなんなのさ?!』
『もう少し分かりやすいヒントくれ!』
『脈絡のないボス戦!? 風情は!?』
『転落死もあるんかい!?』
『……石の中にいる』
等々、社員達は互いにプレイ中の理不尽を愚痴りあいながら、何だかんだでゲーム馬鹿らしくプレイするのであった。
1人だけで遊んでいるのでなく、同じようにプレイしてる仲間がいるから続けられている。
ただ、このゲーム体験により社員達は結束する。
いつかこの鬼畜ゲーをマルデアでも販売しよう。
確かに一般で受ける事は無いだろう。
だが確実にハートに突き刺さるゲーマーはいるはず。
そして心折れたゲーマーを見つけた時にこう言ってあげるのだ。
「ああ、あれね。
あれきっついよね、心折れる気持ちわかるよ。
まあ自分はクリアしたけどね」
という一言をドヤ顔で言うために。
勿論私は心折れました!
5/12 ゼルダ2
6/6 Diablo4
7/21 信長の野望PK
8/25 アーマードコア6
……もう今年はこれで暇になることは無さそうだな。