リナの星間貿易異聞録 第二期   作:ayasaki

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マルデアから見れば公式にエヴリウォーク社・声優会社も地球事業に参加してるという認識がお客さんにも実感されてくる。
やっと事業拡大編という名目がちょっとずつ肉付き出来てきましたわ。


吹き替え

 モム鉄の発表を想定した時、お客さん達にとってはまだピンと来るものではない。

 勿論ガレリーナ社のメンバーは既に遊んでるので、モム鉄が本格的に動き出したことに喜びはしている。

 ただ、お客さん達にとっては面白さを想像しにくいと考えた以上、もっと分かりやすい情報がいる。

「そして、もう一つお伝えすることがあります」

 モム鉄の情報で思案顔だったお客さん達が多かったが、すぐに意識が戻ってくれる。

「ガレリーナ社としてもずっとやりたかった事ですが、これまでは予算と実績の関係。

 他にも業務として、どうやればいいか手探り状態な部分もあったため、中々実行することが出来なかった事でもあります。

 しかし、最近になって皆様からのご愛顧のおかげで、その分野への企業投資に舵を踏み切れたこと。

 また、マルデア企業との兼ね合いなどが構築されたことにより出来るようになりました。

 そして皆様からのご要望にも定期的に含まれており求められていたこととなります」

 この言葉に改めて嬉しそうにするお客さん達。

 去年の年末の時には出来なかった事。

「それはマルデア版吹き替えです!」

『うおおおおおおおお!』

 この言葉にお客さん達が盛り上がってくれる。

「実は以前から試験的に実施はしておりました。

 その為の第一弾が漸く整い、9月上旬にお届けできるようにしています」

 それはドラマCD。

 この前に行った会社での試聴後、社内で意見を纏めた内容を制作会社に連絡。

 その意見を取り入れてくれた企業からの、再度の試作品を確認した結果、マルデアで正式にお客さん達に提供できるレベルと判断した。

「もしかして、それでそのコスプレってことは!?」

 勘のいいお客さんが私を見て、答えを望んでいる。

「はい。

 まず最初はオールスターに入っていたティルス・オフになります。

 勿論他の作品も検討中ですが、今後の為にも視聴していただいたお客様からのご意見を参考にしていきたいのです」

 マルデア語になったことで、更に身近に感じてくれるようになるだろう。

 だけど、発音が違う以上どんなに声を似せたとしてもイメージと違うと思われるかもしれない。

 ゲーム内で日本語で話していた内容をどんなに正確に翻訳しても、違和感を覚えてしまうかもしれない。

 しかし、まずは社内だけでなくファンになってくれたお客さんの評価が大事なのだ。

 それにこれが上手くいけば、アニメ・ゲームにも応用できるようになる。

 そうすればOVAも販売可能という事なのだ。

 さすがに毎週配信しているアニメだと、一度採用した声優さんを長期契約することになってしまう。

 他にも配信するアニメが増えれば社員への負担が大きいというデメリット。

 しかし、単発もしくは数話分を目安に作成してきたOVAなら、ある意味単発契約になるので契約を結びやすいとガレリーナ社としては考えている。

 それに社員も業務量を想定できるので、計画的に作業が出来るという事にもなる。

 そんな事がいっぱい思いついたりするけど、まずは提供してみないことには足踏みし続けることにもなるからということでもある。

 だから、まずはお客さんにも聞いてもらうべきであろう。

 ちなみに地球側は既に幾つかのアニメをリマスター済み。

 元々テイルズオブシリーズはアニメ向きの作品だ。

 オープニング曲では有名なアーティストもバンバン活躍してるし、実際にゲームに合った歌だからファンも受け入れやすい。

 オールスターでテイルズオブが入っていてからは、地球側も輸出する次のティルス・オフシリーズに期待が込められている。

 双剣持ちの主人公のや意志を持った剣が登場するやつとか。

 どっちを先に輸入したいかと思えば、双剣主人公のほうに気持ちは傾いてはいるけど、その場合だってフルリメイクにすべきかオールスターで出すべきかもあるしね。

 そっちなら発売と同時にアニメ配信とかで同時進行やれるというのもある。

 でも、今の発表段階ではまだ企画として考えることは出来るが、まずはお客さん達の評価を聞かないと安心できない。

「第一弾はアニメやゲームでなく、声のみで演技を行うドラマ配信となります。

 今後の企画にも影響しますので、皆様よろしければバンバン感想を書いて、要望を出してくださるとガレリーナ社としても助かります」

 この言葉でお客さん達も頷いてくれる。

 既にガレリーナ社がお客さんの声にきちんと耳を傾けてると認識されてるお陰だ。

「アニメもそうだけど無料ばっかで大丈夫?

 私達は嬉しいけど、いいものにならお金は喜んで出すよ?」

 おおう、嬉しい言葉が返ってくる。

 だけど、アニメのおかげで購買層は拡大しているからこそ、利益はきっちり上がっている。

「ありがとうございます。

 とても有難いお言葉ですが、今日みたいに皆様が集まって限定品の購入や飲食のおかげで元が取れてる部分もあったりします」

 私の言葉にお客さん達が笑う。

 いや、本当である。

 言ってしまえば限定品は地球から持ってきてるから、人件費・会場代金と経費くらいなので、かなりの黒字になるのだ。

 そして地球側もガレリーナ社の設備・企業投資は肯定しており、購買層拡大につながる吹き替えは大歓迎なのだ。

 さすがに投資する以上、途中経過は常に所望されているけどね。

「ちなみにアーシェの声優さんは誰になるんですか?」

「どこの声優会社?」

「マルデリタさんも参加してたりする? オープニング曲を歌ってたんだし」

 想像できたせいか、質問がどんどん増えてくる。

 そりゃあ誰が演じてるのかとか、制作会社とかは気になるだろう。

 でも、配信はすぐだし未知のままで聞いてもらいたかったりする。

「そこは配信で楽しんでいただきたいので、申し訳ありませんが口を開かないでおきます。

 ですが、キャラを演じてくれた声優さんもティルス・オフが大好きと公言しています。

 なので、熱意をもって演じてくれていたとお伝えさせていただきましょう」

 この言葉にお客さんはいい感じになる。

 上手い下手はあるけど、原作が好きで熱意もある。

 つまり完成度を上げることに比重を傾けているという風に想像できるからだ。

 実際、あの情熱を持って参加してくれている声優さんだが、初めての視聴以降明白に上手くなっている。

 しかも、聞くところによると他の作品も吹き替えに参加できるように練習しているとか。

 そこまで聞くと私も今後の吹き替え構想だと、その声優さんはキャラに合うなら優先的に採用したいなあと考えたりもしてるし。

 こうして夏イベント閉幕における最後の新情報で、お客さん達は満足して帰宅していく。

 末の日みたいに楽しみが待ちきれない興奮具合ではないけど、期待に応えるくらいの新情報を伝えることが出来たと思う。

 その後、私達もイベントが無事終わったことで安堵しながら、会場の片づけを行う。

 そして社員・バイト・参加してくれた企業への感謝も兼ねて、打ち上げをするのであった。

 ちなみに全額ガレリーナ社が提供である。

 打ち上げ中はイベントでの出来事・お客さんからのアンケート・バイトさん達の将来への展望とかで話のネタは尽きず、何だかんだで将来の社員になる人もいた打ち上げであった。




今回はここまで。
やっと夏イベント編終わったー。
次回訪問で漸くオゾン層への着手に繋げる予定です。
あとはモム鉄までに発売させるゲームを考え中。

自分ではプレイしないけど、上手い人のホラゲー動画は見るときあります。
いっその事スウィー〇ホームのリメイクを登場させたら、寧ろ地球のほうが反応面白いことになるかな? と想像したりします。
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