劉備だと人材いねえ! 囲まれてる! 国力無い! 同盟がー!
孫堅……人材も揃ってるから凄い楽。
でも弱小国の時が一番楽しいのが戦略シミュレーション。
「お~」
「ご覧ください。見渡す限り全て森でございます」
いつも通りワープで地球に来た私とフェル。
とりあえず数日分の食料と水さえ用意してれば何とかなるからね。
というより、もうワープの定番だから前向きに考える方にしていく方がいいのだ。
「んで、どこらへん?」
フェルが私に聞いてくる。
「一応目的地近くには降りてるはずだよ。
まあ国境さえ越えてなかったら大丈夫でしょう」
最初らへんでアメリカ行くのにカナダに降り立った時は、国同士で結構やりあってたんだろうなあ。
「フェルが遊んだ歴史ゲーあったでしょ?
蜀の成都思い浮かべたらいいよ」
「あ~あの緑色の弱いおっさん国」
よ、弱いおっさん国。
まあ言いたい事は分かる。
あのゲームは年代を遊べるんだけど、どの年代やっても劉備は大概弱小国からだからなあ。
189年でやったら人材少ない。国力無い・袁紹が強いしすぐ攻めてくる。
ただ何故それなのに劉備が人気かって言うと、やはり三国志演義とそれをもとに漫画で描いた、あの超大作のおかげである。
子供の頃は学校の図書室に何故か置いてあったから、学校で堂々と漫画読めたので嬉々として読んでた覚えがある。
他にも史記・水滸伝だけでなく、戦国時代の有名武将を主人公にしてるのもあった。
……改めて考えると、この作者さん鉄人なんだろうか?
100冊を優に超える単行本数。
時代が違うと言えばそれまでかもしれないけど、だとしてもあれだけ描いたというのはそれだけでも賞賛するべきなんだろうなあ。
元々、三国志演義は中国の14.5世紀ごろに歴史小説として羅漢中もしくは施 耐庵が執筆したとされる。
中国の四大奇書と称されていて、現代でも多くの人が読んでいるんだから凄いよね。
日本だったら南総里見八犬伝とか源氏物語だろうなあ。
ただまあ三国志演義は歴史小説でもあるから、正史として認定されている陳寿の正史三国志と読み比べると劉備の人物像はかけ離れている。
また三国志の劉備陣営はどの年代でも有能な人材はいるけど、やっぱり真面目に考えると三国時代の主役は曹操になる。
呉の孫家三代も勿論目を見張るのだが、本当の意味で中国の歴史を動かしていたのは魏の曹操だから。
ただ、ゲームとして遊ぶと歴史に忠実にやればやるほど、バランス微妙なんだよねえ。
戦国時代のほうだと、全国どこでも結構バランスよく有能な武将いるから、どの大名でも楽しめるけど、中国だと選べる君主に微妙なのが多くて……。
馬騰・董卓・公孫瓚・劉表・劉焉・袁術・陶謙・張繍・とかだとなあ。
例外として呂布とかなら、部下に優秀な人材がいるから楽しめる。
「リナ。どうすんの?
前みたいに上空から探す?」
と、思い浮かべてる間にフェルが提案してくれる。
「そうだねえ、ここの景色もいいけど上空から見るほうが早いしね」
ただもうちょっとこの景色を楽しみたいような気もする。
なんかマイナスイオンが凄い出てる感じだけど、ある意味こういう知らない場所を探検するのって楽しかったりするんだ。
オープンワールド系統のゲームだと、探検中に綺麗な景色見れると、その景色を角度変えて撮影したくなるし。
ゼルドもガイストオブツシムもダークソウラも初めて見た時は、もう衝撃しかなかったよ。
そうなったらもう冒険というより、世界を観光してるような気分にもなるからね。
「まあ、とは言えども地球側の予定もあるから飛びますかー」
今回は中国⇒日本⇒アメリカの順番に行く。
いつもなら日本最後だけど、さすがに中国⇒アメリカ⇒日本だと遠回りだからねえ。
「先に上に行くぞー」
私が考えている間にフェルが飛んでいく。
それに合わせて目線をあげると、結構な高さの木々が生い茂っている。
其の時、ふと私はひらめいてしまった。
「……フェルだけならいいや」
足に魔力をまとわせていく。
そこから一気に樹を足場に駆け上がっていく。
「にんじゃー♪」
森の中で木の幹や枝を足場にして頂上目指して駆け抜けていく。
アニメやゲームでは定番だけど、普通なら真似できない芸当。
もし現実で真似したとしても疾走感なんて無いけど、魔法を使うことで出来る!
子供の頃、学校や公園に植えてあった樹木で木登りしたり、飛び降りたりして遊んでたことを思い出す。
やばい。
魔法使わなかったら、こんな事普通には出来ないので楽しい。
重力を無視して、走って跳んで飛んで上を目指していく。
同時に下を確認すれば、もう地面が見えにくくなってきている。
時々葉っぱに触れたりもするけど、それさえも楽しめる体験になっていく。
でも、さすがに樹木の高さは終わりを迎えて、私は頂上に辿り着いてしまった。
「あ~楽しかった~」
少しだけ体に葉っぱがついてしまったが気にしてない。
「よく分からんけど、リナ面白かったん?」
「うん♪」
フェルには理解されなかったけど、多分ゲンなら理解してくれるだろうね。
ん? なんか頭にもぞもぞする感触。
「……頭に毛虫ついてきとる」
「……むお!?」
一瞬フリーズしたのちに、頭を思いっきり振って毛虫を落とす私であった。
そして、その後は上空からの景色を楽しみながら、人里を探す私とフェル。
「そんで中国ってどんな国?
食い物美味しい?」
「食事は美味しいよー。
ただ脂っこいものや辛いものも多いけどね。
でも日本は歴史上で中国や韓国から伝わってきた文化がいっぱいあるから、馴染みやすいところや似通ったところもあるんだ」
歴史の教科書で言えば、小野妹子とかで遣隋使があったなあ。
邪馬台国時代の卑弥呼とかでも、交流があったんじゃないかって説も聞いたことあるような?
「フェルも日本のホテルにいる時に食べたでしょ?
ラーメン・餃子・酢豚・唐揚げ・麻婆豆腐とか。
味付けは日本人に合わせてるけど、大元は中国料理なんだよ」
「そうなん?
確かに美味かった。
マルデアおるときでも、偶に思い出すことあったし」
分かる。
なんか脂っこいもの関連って、定期的に無性に食いたくなるんだよね。
ゲームも同じで、新作遊んで楽しんでるのに、なんでか違うジャンルに手を出したくなるのだ。
シミュレーションゲームやってたらアクションゲームやりたくなる。
殺伐としたゲームやってたら、ほんわか系統に手を出したくなる。
育成ゲームだと、実際の試合はキャラ任せなのに、何でかボケーっと試合風景見るだけで満足してしまったりなど。
うん、やっぱりゲームは楽しい。
まー今回の新作はお客さんの要望を満たす為でもあるけど、同時に今後の販売計画を拡大させる為でもあるからね。
「お? なんか広い場所見える」
フェルが樹木が少ない場所を見つけてくれる。
「ということは目的地近くかもしれないね。
フェルー。今回もオーロラとはまた違った綺麗な景色だから期待してていいよ」
「リナがそこまで言うなら期待してやらんでもないぞ~」
笑顔で私に言うフェル。
おちゃらけてるなあ。まあフェル自身が会話を楽しんでるから、それにつられて私も乗っかってるから余計に楽しいんだろうね。
「ふっふっふ期待したまえ。
私も見たかった景色だから楽しみなんだ」
さあ、実際九塞溝ってどんなだろうか?
自然の神秘ってなんでこんなに心惹かれるんだろうか?
そんな見た事の無い景色が楽しみでしょうがない私とフェルは目的地に近づいていくのであった。
PKだと劉備を問答無用で皇帝+兵力10万にして勢力拡大させたりしてました。
COM勢力は中々大きくなってくれないから、大概各個撃破になるパターンなのでそこが物足りなくなったりします。
14PK異民族は速攻で袋叩きにしないと、兵力30万が減らない。
今回はここまで。