リナの星間貿易異聞録 第二期   作:ayasaki

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・Slay the Spire 2
・ぽこ あ ポケモン
臨時収入あったので買っちゃいました。
どっちも真面目に遊ぶと時間が溶ける。
しかも26日はウイニングポストあるってのに。


感情と理屈

「なんでー! わちしも行く!」

「今回は駄目ったら駄目!」

 今、私はフェルと喧嘩をしている。

「今回はいつもと違って仕事の割合が圧倒的なの。

 それに普段は地球側が凄く快適な空間と時間を用意してくれてるからこそ、フェルも楽しめてる。

 だけど、今回は違う。

 地球の問題を解決するための依頼を現地で確認したり試験的な実験をするからこそ、過酷な場所へ行く必要がある。

 それに現地では色々準備はしてくれてるとはいえ、快適な環境とは言えない。

 そこにある程度は長期とはいかないけど滞在することになる。

 フェル。

 いつもの訪問なら私も一緒に行くことを楽しみにしてるよ。

 でも、今回はフェルへの負担が大きすぎるし、フェルが想像してるようなことじゃないんだよ」

 理路整然と並べて、私は今回は連れていかないという理由をフェルに告げる。

「やー、行く!」

 それでもフェルは感情のままにふくれっ面になって、私に抗議する。

 そりゃあ本当なら私もフェルに付いてきてもらうほうが、何となくだけど安心できる。

 でも、それはフェルに負担を掛けさせたうえで、無意識にフェルの力に頼ろうとしてしまうだろう。

 実際、フェルは火山噴火の時に力を貸してくれた。

 地震の時もスカールさんの時も、フェルクルの種族としての力を使ってくれていたのだ。

 だけど、それはあくまでも私が困っていたから。

 何だかんだでお世話してくれていたスカールさんという好意を持てる相手だからこそ。

 気まぐれで力を使うことはあれども、あくまでも自分の意志で行ったことである。

 しかし、今回の事はフェルの力を前提にしてしまいそうと、私は考えている。

 そうなってしまえば私はフェルを、打算で利用しようとしてしまうことに繋がってしまうんじゃないかって思うのだ。

「フェル。

 今度行く場所はノルウェーより寒い場所だし、常に美味しいご飯だって用意してもらえるかだって難しい。

 場合によっては吹雪で何日も居住地で待機しないといけない。

 移動中だって気を付けるけど危険な場所もあるんだよ。

 私も仕事中になる時間が多いから、フェルと遊べる時間だってどれだけあるか分からないの。

 そんな状況がずっと続く可能性が高いからこそ、フェルにも凄い負担を掛けさせちゃう。

 だから、私一人で行くことにしたんだ」

 思い出す。

 私がユウジだった時に両親と似たようなやり取りをしたことを。

 子供には聞かせられない。

 大人の話し合いをしないといけないからこそ、子供をその場所に連れていかないために置いていく。

 今、私はそれに近い事をフェルにやろうとしている。

 だけど、子供にとってはそんな理由なんてわかる訳が無い。

 ただ、仲間外れになるような。

 また引き離されるような気分なのだ。

 ある意味フェルにとってはそんな感覚なんだろうか?

 それでも、私は今回だけは折れる気はない。

 オゾン層の修復というのは私がやりたいという事であって、フェルを巻き込むためじゃないのだから。

 だから、私とフェルの話し合いは平行線のまま、

「もういい! リナなんか知らん!」

 最後はフェルが癇癪をおこして、話し合いは終わってしまうのである。

 そうして、フェルは部屋から出ていって草むらに帰っていく。

「……はあ、分かってたけどきついな」

 無論この話し合いがどうなるかなんて、正直私も大体予想できていたことだ。

 でも必要なことだと理解していたからこそ、私はフェルにきちんと伝えることも大事なこと。

 それにこの事は両親にも教えている。

 出来れば私がいない間、フェルをフォローしてもらうためにだ。

 オゾン修復についてはどうなるかは私自身分からないし、地球側も無理に求めてはいない。

 実際2050年頃にはオゾン層は元に戻る可能性が高いとされてはいる。

 しかし、1980年代にオゾン層破壊が確認されて以降、地球への影響は途轍もなく大きい。

 地球温暖化。

 海洋生物・動植物への影響。

 紫外線照射による人体への影響などなど。

 他にも議論されている出来事があるが、つまりは今後30年近くも地球環境への悪影響が世界全体で起こり続けるという事なのだ。

 だからこそ、国連に参加する国々が魔石を使うべきことで、地球の為になると判断した結果である。

 地球全体の環境問題の一つが解決するということは、地球に住む全ての人々のためにもなるということであるのだから。

 その為に、次回訪問先であるロシアも全面協力を申し出ており、私の行動の為の人員をかなり用意してくれているとのこと。

 まあロシアとしてはチェルノブイリ原発の汚染を提言していたりもしていたそうだが、それは却下されたそうな。

 ……他の国でも似たような自国の汚染関連とかを挙げていたらしくて、やっぱり私の影響なのかなあとか考えたりするよ。

 私に来る連絡の時はそういう雰囲気は全然無いんだけどね。

 でもスカールさんと会談した時の疲れ具合から察せられるけど、多分そこに口出しすると内政干渉とかいうやつになるんだろうなあ。

「あーもう、暗くなりそうだからやめよ」

 取り敢えず次回訪問の計画を思い返す。

「まずはロシアのモスクワ訪問で、表面的にはいつもの縮小ボックス10個進呈の会談。

 そのままロシア観光をしてから北極へ」

 オゾン層修復に関してはまだ秘匿情報の為、今回はあくまでも北極を見たいという私の要望によるものだ。

 ホッキョクグマとかホッキョクギツネとか他にも色々いるので、それがちょっとした表向きの理由にもなっている。

 私がノルウェーで犬達との触れ合いやイルカのライドにシマエナガで感動してるせいか、動物好きの印象も出てきてるからなあ。

 ちなみに一般でも北極旅行はあるが……数百万円かかるらしい。

 テレビではよく北極や南極の映像が流れてたから、そこがどれだけ過酷な環境かなんて実感以前に深く考えたことなかったけど、普通に生命の危機を感じられる場所だしね。

 とにもかくにも今回のオゾン層修復の実験次第で今後どうするかが決まる。

 修復計画を続行するか?

 または違う方向に魔石を使っていくか。

 私自身もどこまで上手くいくかは分からない。

 それでも地球が少しずつ優しい方向に行くと信じて頑張ろう。

 何か時々えらい高尚な考え方してない? と自分で思ってしまうこともあるけどね。

 こうして、私は久々に一人で地球訪問をすることになるのであった。




ぽこあポケモン遊ぶと、ポケモンたちが可愛すぎます。
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