原初の竜でも友達が欲しい   作:伊つき

74 / 74
グウィネヴィア・ファミリア

 

ルシアは、捕縛した邪神を市壁の中に集めた。

これより、彼らを天界へ強制送還して演出する。

そして、【グウィネヴィア・ファミリア】の声明を出すのだ。

光の柱が、立つ。

 

まずは、1つ。送還される邪神の名は【タナトス】。

 

『―――オラリオに告ぐ。

私はルシア・マリーン・()()()()

【グウィネヴィア・ファミリア】の【花の魔術師(メイガース)】。

そして、モンスターとハイエルフのハーフ』

 

市壁の上でルシアは拡声する。

また柱が1つ立つ。

邪神の名は、【ルドラ】。

 

『私は【半怪物(モンスター・ハーフ)】の冒険者。

人としてはLv.2。

スキル『千里眼』と全癒魔法『アヴァロン・リビヴァル』を有するハイエルフ』

 

また1つ、柱が立つ。

神の名は【イシュタル】。

 

怪人(クリーチャー)としてはLv.7相当。

そして、モンスターそのものと、階層主級のドラゴンとなることもできる。

その時の推定レベルは7』

 

また柱が立つ。

今度は【イケロス】。

 

『私はモンスターでもあり、人間。

私の存在を受け入れるか、モンスターとして討伐するか、人類に委ねます』

 

だが、と続ける。

それと同時に沢山の柱が立ち、その数は邪神の数だけある。

つまり、数十は優に超える。

きっと、この無数の強制送還をダンジョンは【神の力(アルカナム)】の使用と判断して強力なモンスターを生み出す。

それもかなり強力な。

しかし、問題はない。

それを討伐できる力を証明すれば、ルシアの価値を証明することになる。

そして、無数の柱を背に、ルシアの『"戦力"』が現れ彼女の隣に並ぶ。

 

『我々【グウィネヴィア・ファミリア】の目的は、【黒竜討伐】と【迷宮完全攻略】。その両方を為せる力を我々は有しています。

 

黒竜に、恩恵は通用しない。

 

迷宮の攻略は、人の力だけでは不可能と言われモンスターと精霊が有効であり最終階層にはその両者しか到達できないと言われています。

 

今!!このオラリオにその両方を有していて、尚且つ強い派閥はいるか!?いや、いない!!

 

【グウィネヴィア・ファミリア】のみ!!

 

モンスターであり、人間でもあり、知性と理性と人間性を有する私と。

精霊の力を使う我らの団長、このリョーカ・アーサの組み合わせだけが、迷宮完全攻略の権利を得ている!!

 

私を殺すことは損失だ!!

生かせば、全ての問題から解決してやろう!!

 

―――尤も、私とリョーカ・アーサを殺せる勢力はこのオラリオに存在しませんが」

 

ルシアの声明はまだ続く。

彼女は叫び続ける。

強く。

強く!!

 

「今!!この瞬間!!【暗黒期】の終わりを宣言します!!

 

終わらせた派閥の名は【グウィネヴィア・ファミリア】!

 

我々を讃えよ!

 

そして、我を受け入れよ!!

 

……さすれば、世界を【救済】する。

 

今、この瞬間をもって、人類は私に縋らねば滅びゆくと警告する!!

 

我々は【グウィネヴィア・ファミリア】!!

 

【グウィネヴィア・ファミリア】!!

 

リョーカ・アーサを王とし、頭を垂れよ!!

 

闇派閥を駆逐し、暗闇を振り払った王を讃えよ!!

 

我がファミリアは王国である!!

 

聖なるフリテンの導きありし、キャメロットを崇拝せよ!!」

 

全ての光の柱が消えた。

邪神は全て送還された。

オラリオが抱える闇は全て振り払われたのだ!

ルシアは演説を終え、ぺこりと頭を下げて、そのままの姿勢で王へと場所を譲る。

彼女は下がり、リョーカは命令通り、前へでた。

そして、本心ではない台詞を口にする。

 

『さぁ、オラリオよ!

 

新時代の―――幕開けだ!!』

 

リョーカは力強く、剣を掲げた。

 

その剣の名は、―――【カリバーン】。

 

聖なる光を宿いし、精霊を司る竜殺しの聖剣。

 

王の、証だ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(必須:50文字~500文字)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

先導の英雄(作者:無銘のヲタク)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

これより始まる物語は、今より遥か昔、偽りの楽園に住みし魔物を倒し、姫を救った英雄アルゴノゥト、そんな彼と似た姿形をした少年ベル・クラネルの成長の物語……▼ではなく。▼少年が舞台に上がる以前…オラリオ史上最悪の時代に生きた英雄の『友』のお話。▼初投稿なので至らぬところもございますがどうか感想、訂正、評価よろしくお願いします。▼ちなみにダンまちの好きなキャラはア…


総合評価:3852/評価:8.43/連載:49話/更新日時:2026年05月14日(木) 23:46 小説情報

兎の群れ√ 出会いの果ての未来(作者:サイセンサイ)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

英雄となったベル・クラネル▼その後の続く人生で大人となり親となった▼修羅場はあれどハーレムの主となった▼それを得て少しだけ変わった彼と彼の妻達と子供達が今もオラリオで暮らしている


総合評価:984/評価:8.84/連載:46話/更新日時:2026年05月26日(火) 07:47 小説情報

ダンジョン潜って5年、地上に出たら色々変わってました。(作者:一般通過社会人)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

ダンジョンで5年過ごした主人公がやらかす、ドタバタコメディ!(なお周りは曇る模様。)


総合評価:1405/評価:6.83/連載:17話/更新日時:2026年05月28日(木) 19:09 小説情報

聖火の精霊が英雄達を手助けするのは間違いだろうか(作者:フェイト・)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

神々の怠慢で死んだ青年が邪神様の手助けによってダンまちの世界に転生し、2度目の人生を歩む物語▼ーーー彼は全知全能の『神』ではない。▼ーーー彼は『英雄』ではない。▼ーーー彼は『勇者』でもない。▼ーーー彼は古代より英雄達の手助けをしてきた『精霊』なのだ。▼ハーメルンで多くの作品を読んでいるうちに書きたくなって書いてみました。▼


総合評価:4142/評価:8.32/連載:39話/更新日時:2026年05月26日(火) 13:07 小説情報

『神造』の英雄(作者:蘭陵)(原作:ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)

―あー、最後だから白状するけどさ、俺、とんでもないことしちゃったんだよ。▼―え、今回の事?いやいやそうじゃなくて。……ま、その内解ると思うけど。▼―せめてもの贖罪に祈るよ。『俺の子』が、君たちの救いとなることを。▼・ダンまち二次小説です。▼・主人公最強系です。ただしクロスオーバー的な要素は無く、あくまで「ダンまち世界で最強」を作り出したら、という設定です▼・…


総合評価:1922/評価:7.87/連載:19話/更新日時:2026年05月24日(日) 22:21 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>