原初の竜でも友達が欲しい   作:伊つき

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グウィネヴィア・ファミリア

 

ルシアは、捕縛した邪神を市壁の中に集めた。

これより、彼らを天界へ強制送還して演出する。

そして、【グウィネヴィア・ファミリア】の声明を出すのだ。

光の柱が、立つ。

 

まずは、1つ。送還される邪神の名は【タナトス】。

 

『―――オラリオに告ぐ。

私はルシア・マリーン・()()()()

【グウィネヴィア・ファミリア】の【花の魔術師(メイガース)】。

そして、モンスターとハイエルフのハーフ』

 

市壁の上でルシアは拡声する。

また柱が1つ立つ。

邪神の名は、【ルドラ】。

 

『私は【半怪物(モンスター・ハーフ)】の冒険者。

人としてはLv.2。

スキル『千里眼』と全癒魔法『アヴァロン・リビヴァル』を有するハイエルフ』

 

また1つ、柱が立つ。

神の名は【イシュタル】。

 

怪人(クリーチャー)としてはLv.7相当。

そして、モンスターそのものと、階層主級のドラゴンとなることもできる。

その時の推定レベルは7』

 

また柱が立つ。

今度は【イケロス】。

 

『私はモンスターでもあり、人間。

私の存在を受け入れるか、モンスターとして討伐するか、人類に委ねます』

 

だが、と続ける。

それと同時に沢山の柱が立ち、その数は邪神の数だけある。

つまり、数十は優に超える。

きっと、この無数の強制送還をダンジョンは【神の力(アルカナム)】の使用と判断して強力なモンスターを生み出す。

それもかなり強力な。

しかし、問題はない。

それを討伐できる力を証明すれば、ルシアの価値を証明することになる。

そして、無数の柱を背に、ルシアの『"戦力"』が現れ彼女の隣に並ぶ。

 

『我々【グウィネヴィア・ファミリア】の目的は、【黒竜討伐】と【迷宮完全攻略】。その両方を為せる力を我々は有しています。

 

黒竜に、恩恵は通用しない。

 

迷宮の攻略は、人の力だけでは不可能と言われモンスターと精霊が有効であり最終階層にはその両者しか到達できないと言われています。

 

今!!このオラリオにその両方を有していて、尚且つ強い派閥はいるか!?いや、いない!!

 

【グウィネヴィア・ファミリア】のみ!!

 

モンスターであり、人間でもあり、知性と理性と人間性を有する私と。

精霊の力を使う我らの団長、このリョーカ・アーサの組み合わせだけが、迷宮完全攻略の権利を得ている!!

 

私を殺すことは損失だ!!

生かせば、全ての問題から解決してやろう!!

 

―――尤も、私とリョーカ・アーサを殺せる勢力はこのオラリオに存在しませんが」

 

ルシアの声明はまだ続く。

彼女は叫び続ける。

強く。

強く!!

 

「今!!この瞬間!!【暗黒期】の終わりを宣言します!!

 

終わらせた派閥の名は【グウィネヴィア・ファミリア】!

 

我々を讃えよ!

 

そして、我を受け入れよ!!

 

……さすれば、世界を【救済】する。

 

今、この瞬間をもって、人類は私に縋らねば滅びゆくと警告する!!

 

我々は【グウィネヴィア・ファミリア】!!

 

【グウィネヴィア・ファミリア】!!

 

リョーカ・アーサを王とし、頭を垂れよ!!

 

闇派閥を駆逐し、暗闇を振り払った王を讃えよ!!

 

我がファミリアは王国である!!

 

聖なるフリテンの導きありし、キャメロットを崇拝せよ!!」

 

全ての光の柱が消えた。

邪神は全て送還された。

オラリオが抱える闇は全て振り払われたのだ!

ルシアは演説を終え、ぺこりと頭を下げて、そのままの姿勢で王へと場所を譲る。

彼女は下がり、リョーカは命令通り、前へでた。

そして、本心ではない台詞を口にする。

 

『さぁ、オラリオよ!

 

新時代の―――幕開けだ!!』

 

リョーカは力強く、剣を掲げた。

 

その剣の名は、―――【カリバーン】。

 

聖なる光を宿いし、精霊を司る竜殺しの聖剣。

 

王の、証だ。

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