真・恋姫†無双 ~外史のジョジョ~   作:劉輝

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遅れて遅れてこのザマです。
いつも通りグダグダです。
桂花の設定ですが、少し原作と違うと思われます。その他キャラも設定を少々変わることもあるとおもわれます。


第四話「客将軍師」

曹嵩の死から一年が経ち、曹嵩の意思を華琳が継いだ。如清は表向き上は大将軍、華琳の補佐としているが、裏では全権を任されていた。その方が動きやすいという点があるからだ。最初は皆が如清を推薦した。しかし、如清が成そうとしていたことがある。それは十常侍の殲滅。そして、平和な世にすること。だがそんな如清の思いとは裏腹に世は荒れ果てある集団が突如出現していたのだ。その集団は頭に黄色の布を巻き、地方の町々を襲い、略奪や虐殺が繰り返されている。敵の大将は不明。奴らの出所も不明であった。まさに神出鬼没の集団だった。

 

そんな中で、如清たちは日々政務をこなして行き、多くの賊討伐にも足を運び、多くの民を救ってきた。

その為に如清は日々己を磨いてきた。

 

「どうりゃああ!!」

 

ガシャアン!!

春蘭の大剣による一撃が如清に向かって振り下ろされる。だが、如清はすぐに後ろに下がってその攻撃を回避する。地面に振り下ろされた大剣は大地を割らんが勢いで地面に大きな割れ目を作った。

 

「相変わらずの馬鹿力・・・」

 

ボソッと呟いて刀を構える如清。

 

「えっ?何か申されましたか?」

 

「いや別に」

 

同じように春蘭も大剣を構えなおす。そしてお互い武器を振り、互いの武をぶつける。

 

刀を両手で持ち、春蘭に向かって振り下ろすと、春蘭はその斬撃を軽々と受け止める。そこに体制を変えて蹴りを春蘭に向ける。しかし、春蘭はそのわずかな瞬間で頭を伏せ蹴りを避けたのだ。それは一種の危機察知能力によるものなのか、はたまた野生の勘なのか、如清はすぐに構えなおす。

 

「せいやあああ!」

 

ジャンプをして力任せの一撃が再び如清に向かってくる。

 

「甘いっ!!」

 

如清が一言そういうと、刀で春蘭の斬撃を受け止めると、力を少し緩めた。そして春蘭は勢いに任せてしまい剣を地面に叩きつけてしまった。

 

「しまっ━━━━」

 

体制を立て直そうとするが、それは既に遅かった。

 

「ここまでだッ!」

 

振り向いた春蘭に向けられた刀の刃先。春蘭は負けを確信したか、武器を手放した。

 

「うぐっ・・・参りました」

 

刀を鞘に収めて春蘭に手を差し出す如清。春蘭は顔を赤くしながらその手を取る。

 

「大丈夫か?」

 

「はい・・・ですが、この程度では如清様はおろか、華琳様も守れません・・・」

 

「何を言ってんだ。お前の武はこの軍を支える上で重要な役割を果たしているんだ」

 

「そうだぞ姉者」

 

横で見ていた秋蘭が春蘭の落とした武器を拾い、それを春蘭に渡す。

 

「そうだぜ。秋蘭やジョジョの言うとおりだ」

 

と訓練所の入口から話しかけてくる一人の男がいた。その男は背中に二本の刀を差しており、腕に赤い布切れを巻きつけた青年がいた。

 

「霊公。お前も来てたのか」

 

「おうジョジョ。ちっと体を動かそうと思ってな」

 

彼の名は曹仁。字は子孝。真名は霊公。如清と同い年の刀の使い手で、如清とは長年共に戦ってきた戦友であり、親友である。初めて如清が来た時に良くしてくれたのがこの霊公だった。彼は気さくなところがあり、身分なんぞ関係無く接するという如清に似たところがあり、二人が親友になるのにそんなに時間はいらなかったらしい。

彼は華琳の従兄妹であり、如清にとっては義兄弟のようなものだった。

 

「どうだ、久しぶりにコレでも」

 

と霊公は二本の刀を抜いて見せる。

 

「いいぜ。体も温まってきたとこだからな」

 

と言い、再び刀を構える如清。しかし、次は違う。先ほどの春蘭との戦いでの構えではなく、小刀を出した二刀流。一方の霊公は同じ長さの刀二本による二刀流である。

そして、霊公の刀はそこらの刀とは違った。それは、刀同士をくっ付け、固定して両刃刀にできるというものだった。

 

「いくぞジョジョ!!」

 

仕掛けてきたのは霊公。両刃刀の斬撃を受け止め、小刀で攻撃をするが、霊公は素早くその場から離れる。次に如清はそれを逃すまいと霊公との距離を一気に詰めようとする。しかし、そこで霊公の斬撃が再びやってくる。

 

「ッ・・・!」

 

カキィン!ガキィン!カン!キィン!

 

二人は何度も打ち合うものの、決着はなかなかつかない。

 

「ハァッ!!」

 

如清は地面に刀の刃を付けて一気に切り上げるように振るうと、地面が割れるような衝撃はが生まれる。これは氣という特殊な力で、凄腕の武術家しかも氣を使いこなせる才能ある者が使えるものだ。

 

しかし、霊公も負けていない。同じように地面に刀の刃を付けて一気に切り上げるように振るうと、地面を割れるような衝撃が生まれた。

 

二人の技はぶつかり合って消滅してしまう。

 

「ハァ・・・ハァ・・・腕を上げたな。ジョジョ!」

 

「ハァ・・・ハァ・・・お、お前もな!」

 

流石に疲れてきたのか、二人は肩で息をしている。これ以上やってもお互いぶっ倒れるだろうと思ったのか、二人は刀を鞘に収め、「ふぅ・・・」と息を吐く。

 

そんな二人を見ていた夏侯姉妹は、あまりの戦いぶりに見とれていた。二人の目から見ても、二人は凄腕の武人だ。そんな二人を見て、春蘭、秋蘭は「まだまだ自分たちは未熟だ」と思い、鍛錬に力を入れるようになった。

 

 

 

 

 

 

 

如清と霊公の組手を見たあと、四人は華琳を加えて食事に出ることにした。行き先はいつも五人がよく行く料理屋。いつも客が多いため、待つことが多いのだが、この日はひと席だけ空いていて、五人はそこに座って食事をすることにした。席順は霊公、如清。向かいの席に春蘭、華琳、秋蘭という順に座っていた。

 

如清が頼んだのはいつもこの店に来たら頼む麻婆豆腐と炒飯。一方の華琳は餃子と炒飯。霊公は回鍋肉と白いご飯。春蘭と秋蘭はラーメンとそれぞれ違う物を頼んでいた。

 

「そういえば知ってるか?この辺りに喧嘩屋っつーやつがいるの」

 

「ああ。警備隊の奴らから聞いたなそんな話。俺は噂程度しか知らんが・・・お前ら知ってるか?」

 

と他の三人に問いかける如清。

 

「そうですね・・・私は警邏ではなくて政務が主ですから、わからないんですけど、春蘭たちはどう?」

 

「ええ、何度かその喧嘩屋の仕業だと思う現場は見たことはあります。話によると一人で27人を殴り飛ばしたとか・・・」

 

「一人で27人・・・」

 

「ふん。その程度の人数、私でもできるわ!」

 

と胸を張って言う春蘭。

確かに27人程度だったら春蘭でも秋蘭でも如清でも簡単に倒せるであろう。しかしその喧嘩屋は違った。

 

「それが、一撃で倒したらしいぜ。その27人を」

 

「一撃・・・」

 

一撃で27人を倒すということは、大きな武器を使っていると考えられるが、如清にはもう一つ思い当たる節があった。スタンドだ。スタンドなら一撃で大人数を倒すような技を持っていてもおかしくない。一度如清自身が出て確かめる必要があるが、何分今は政務や討伐遠征にせいでそんなことをしている暇がなかった。

 

「(まあ、考えててもしょうがねえな・・・)」

 

しばらくして注文した料理が机の上に並べられ、箸を手にして料理に手を伸ばし、一口パクッと麻婆豆腐を食べる。

 

「うまい」

 

 

 

 

 

 

 

昼飯を終えると如清と華琳は城に戻り政務を、春蘭と秋蘭は訓練所に行き鍛錬を、霊公は警邏に向かった。

竹簡を広げ、最近の各地の状態を読み、書類を整理していく。それだけを繰り返していると、あっという間に夕方になってしまう。

 

「んん~!」

 

腕を伸ばし、肩の骨をポキポキと鳴らし、如清は席を立つ。

 

「兄上、今日はここまでにしましょうか」

 

「そうだな。今日は頑張ったな・・・やはり、華琳とやると捗るな」

 

「そ、そうですか?」

 

と顔を赤くしながら言う華琳。

 

「だってお前よく考えてみろ。うちで政務なんてできるの俺とお前と秋蘭だけだ・・・春蘭に政務なんてやらせてみろ・・・」

 

政務では、書類の内容を見て、それに書名すればいいだけではない。その内容で大丈夫かちゃんと内容を見て、さらにおかしな点が一切ないか見て、間違えがあればある程度修正する必要がある。しかし、春蘭や霊公は野生の中で自分のとる行動を直感的に出すような者では、「面倒だから」という理由で書名しかねない。だから春蘭と霊公には極力政務を任せないでいた。そのため、曹軍は今文官不足でいた。

 

「あ~・・・なんとなくわかる気がします」

 

「だろう?うちにも荀彧のような優秀な軍師が居ればなあ」

 

ずずずとお茶を啜ると、ドアが突然開かれる。

 

「私がどうかしたの?」

 

「ブッー!!」

 

そこに現れたのは、猫耳フードがトレードマークの毒舌軍師こと荀彧だった。それを見て、驚いてしまい、口に含んでいたお茶を窓に向かって吹き出してしまう如清。

 

「ゴホッゲホッ・・・じゅ、荀彧、お前何しに来たんだ!?」

 

「これ」

 

と荀彧は手に持っていた竹簡を如清に差し出す。それを受け取り、開いて読んでみると、それは袁成の書状だった。内容は、荀彧を客将として一時的にここに預けて欲しいという書状だった。

なんでも荀彧を良く思っていない者が多く、このままでは荀彧自身が危険ということらしい。それもそうであろう。なぜなら、彼女は大の男嫌い、男と見たらひどい罵声を浴びせ、馬車馬の如くこき使うところがあったからだ。そして、彼女は軍師として大きな力を持っていたからでもあり、それを妬んでいる者もいるのだろう。

 

「恨まれすぎだろお前・・・」

                                 

「うるさいわね。私だって好きで恨まれてるわけじゃないわ。あいつらが《男だから悪い》のよ」

 

「こりゃダメだ・・・」

 

この性格が治らない限り恨まれ続けるなと思いながら、如清はこれに了解した。

以前から如清と荀彧は何度も交流することがあった。それも、合同討伐などでだ。さっきも言ったように、荀彧を妬むものは多いが、如清だけは違った。如清はその荀彧の天才的な知能をすごいと思っていた。荀彧も、今まで身近の人たちに天才と言われ、妬まれ続けていた男の中で、初めて自分を認めてくれた如清にちょっぴり嬉しさを感じていた。最初は荀彧も如清を毛嫌いしていたものの、意見が一致したり、共に政務をしたりしていく中で、次第に荀彧は如清に罵声を浴びせなくなり、如清に対してだけは丸くなり、お互い友と呼べる存在になっていった。だから荀彧にとってもここに居てくれたほうが如清的には嬉しい限りだった。

 

「とりあえず了解した。当分はここで働いてもらうが、いいよな。華琳」

 

「ええ、私は構いません」

 

「よし」

 

筆を走らせて承諾の文字を書き、その竹簡を袁成軍に向かわせる使者に渡す。

 

こうして、曹軍に軍師(臨時)の荀彧が仲間になることになった。このあと、警邏に戻ってきた霊公に罵声を浴びせたのは言うまでもない。

 

そして数日後のこと、相変わらず黄色の布を持った集団があちこちで出現している中、如清たちが納めているところは最近その集団の出現が一時的に減った。しかし、すぐに出現するのは明白であり、油断はできない。来るべき時に備えて春蘭と霊公には兵士たちの訓練を、華琳と秋蘭は溜まりに溜まっている政務をやって行き、如清と荀彧は今後の方針を考えることにした。

 

「そこで、次回の兵糧についてなんだが・・・」

 

「それだったらこの程度でいいと思うわよ」

 

と荀彧は如清が持ってきて、まとめた資料に付け足しをする。そこには、指定してた数の半分以下となっていた。

 

「これは・・・また大きく出たな。確かに兵糧の数を減らせば進軍速度は上がるだろうが・・・それでも敵の兵力が未知数では攻略に時間がかかると思うのだが・・・」

 

「確かに、今までのやり方では時間がかかっていたわ。でも、策を用いれば、勝てるわ。所詮奴らは数だけ集まったただの烏合の衆、ちょっと策を使えば奴らは混乱するに決まってるわ」

 

「なるほど・・・では、次回の出撃の時はこれで行ってみよう」

 

その資料を机に置き、席に座り直す。

 

「しかし、荀彧はすごいな。俺ではこのような策は思いつかないぜ」

 

「こんなの大したことないわよ。少し頭を使ったら思いつくことよ」

 

「そういうものなのか・・・」

 

「そういうものよ」

 

机に置いていたお茶の入った湯呑を手にしてお茶を飲むと、そこでドアが開く。そこから現れたのは霊公だった。

 

「ジョジョ。少し兵士たちの武器についてなんだが・・・って、荀彧もいたのか」

 

あからさまに嫌な顔をする霊公。それもそうだ。荀彧の認めている男は二人だけ、それは袁成と如清だけだ。この二人以外の男はただの汚らしい生き物としか荀彧は思っていないのだ。

この数日間、霊公は荀彧の罵声を浴び続けてきた。もちろん霊公は如清のようにいつまでも紳士的にできるわけではなく、いつも口喧嘩をするのだ。

 

「何よ私がいたら不満なわけ?」

 

「誰もそんなこと言ってねえだろうが・・・それよりもジョジョ」

 

「ああ、武器だな。後で手配するからよ。それより、新兵たちの様子はどうだ?」

 

「今年は活きのいい奴らが大勢いるぜ。だが、問題が一つ・・・」

 

霊公が言葉を続けようとした時、顔色が悪くなる。それは如清でも予想がつく答えだった。

 

「春蘭か?」

 

「ご名答だ・・・」

 

春蘭は根っからの戦闘バカだ。だから訓練は勿論厳しいのは本人にとっては当然だ。しかし、春蘭の修行ははっきり言って並の人間の量を遥かに超えている。しかも新兵たちは大体、村では自分が一番強かった。だから兵士になり、将軍になれるだろうと夢見ている兵士たちが多い。しかし、春蘭の訓練を受けると、その夢は崩れ去るのは必然だった。何人かはその訓練に耐えるものがいるのだが、その者たちは大体が華琳の親衛隊に回している。しかし、その大半は田舎に帰り、畑を耕すか、他のところに士官するかのどちらかだ。

 

「ホント、あいつの頭の中、おぼろ豆腐でも詰まってるんじゃない?」

 

その言葉を聞き、如清と霊公はお互いを見合い、「プッ」と霊公は吹き出してしまう。一方の如清は否定がしにくいから苦笑しながら困っていた。

 

「とにかく、武器のこと頼んだぜ」

 

それだけを言い、霊公はさっさと出て行った。

 

「全く、休む暇も与えてくれねえのかよ・・・」

 

早速武器を手配するための書類を出して筆を走らせる。

 

「やれやれだ・・・俺はこれから出かけるから、後は頼むぜ。荀彧」

 

先ほど筆を走らせていた書類を手に持ち、部屋を後にした如清。一人取り残された荀彧は席に座り直して政務に手を付けることにした。

 

「・・・?」

 

後ろに気配がして振り向いてみる。しかし、そこには何もいない。窓から外を見てみると、そこには一本の大きな木しかなかった。

 

「・・・なんなのかしら?」

 

しかし、そこにいる影に気づくことは荀彧にはなかった。

 




やっつけ仕事もいいとこだよこれ。( ̄▽ ̄;)
正直この如清と桂花の友人設定もやっつけです。桂花の設定は次回あたりで固めたいと思っています。後、凪が使う氣の設定がよくわかりません。最初は波紋の変わったものにしようかと思いましたが、流石に波紋を投げて爆発を起こすようなものでもないですし、わからないのでとりあえず才能と凄腕の武人という設定にしました。

そろそろ私も試験に望まなくてはならないので、投稿が遅くなる可能性があります。
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