ここは紅魔館、日本のどこかにあるイギリスの元No.1ヒーロー レミィことレミリア・スカーレットが住まう屋敷だ。雨が降り、誰も外に出たがらないそんな昼下がりの頃この屋敷の主がこんなことを言い出した。
「咲夜、あなたヒーローになりなさい」
「はい?いきなりどうしましたかお嬢様」
「あなたそろそろ16でしょう、うちはみんな持ってるんだし雄英高校に通ってヒーロー免許とってきなさいよ。」
「はぁ...ヒーロー免許なら適当に大学に通えばすぐ手にはいるものですよ。わざわざ雄英高校に通ってまでとる必要性を感じられません」
「雄英に行くのには理由があるの。何かわかる?」
「いえ、分かりません」
「じゃあ教えてあげる。うちは一応すごい所だから半端な経歴でははうちの顔に泥を塗ることになるからよ。」
「それとも...」
「私の命令が聞けないのかしらぁ、咲夜?」
「いえ、そういうことではありません。課題を出し単位をとってテストを合格するだけの大学ならともかく、きちんと通わないといけない高校は仕事に差し支えますのでメイド長として、それは出来ません」
「咲夜、あなたの言い分はよくわかったわ。でもね...」
「?」
「もう編入手続きしちゃったのよね〜」
「お嬢様……さすがにそれは...」
「うん、悪いと思ってる。でもね...私はあなたのヒーロー姿が見たいのよ!」
「コスプレならいくらでもします。さっさと編入取り消しの手続きをしてください。」
「待って!ふざけたのは悪かったから!実を言うと4月からの入学に間に合うよう手続きしてたのよ」
「待ってくださいお嬢様、今って...」
「...5月よ」
「……」
「すっかり忘れてたのよ、さっきの雄英高校襲撃事件のニュースを見てようやく思い出したの」
「...雄英からは連絡無かったんですか?」
「迷惑メールだと思って見てなかったのよ、思い出してから開いてみたら……根津からとんでもない数が届いてて...」
「……」
「だからお願い咲夜、雄英に行ってぇ...」
「そもそも試験はどうするんですか?今は教師全員忙しい新学期ですよ?私の試験に時間割いてる余裕があるのですか?」
「あぁそれは大丈夫。安心してあなたは特別推薦枠で入れることになっているから」
「どうしてそんな枠に?」
「あなたの学力は中学も通ってなくても大学レベルだし、個性も優秀、
ついでに私のコネも使えば何とかなったわ」
「そんな特別なのに忘れてたのですか」
「ほんとに悪かったって、じゃあ明日からよろしくね」
「明日ですか!?」
「これ以上待たせられないのよ!さぁ忙しくなるわよ〜今から全部揃えに行くから、来なさい咲夜!」
(えぇ〜……というか根津って人すごいわねひと月も待ってくれたなんて)
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「……ということがあったのよね」
「「「「……いやっおかしいだろっ!?」」」」
途中入学の理由を聞いていた体育祭前の1-Aにそんな声が響いた。