エゴイストがいく実力至上主義の教室 作:エビデンス海老天むす
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それからあっという間に二週間が過ぎた。明日はテスト当日。
マジで色々あったな、突然謝ってくる堀北に突然変わるテスト範囲。さらに綾小路から突然ポイントを貸せと言われるもんだから貸したらと思ったら過去問もらってくるし、あいつ何者だよ……本当に暗殺者なんじゃ無いのか?
櫛田(元は綾小路)が貰ってきた過去問を手に暗記をしながら問題を解いて行く。マジで2人には感謝しねぇとな。綾小路はともかく女の子相手に何送ればいいんだろうか………ポイントでいっか。
てか赤点組は大丈夫か?
そう思い、赤点組3人にメールを送る。
池は……起きてる。山内は……あ!返信返ってきた。あとは須藤……返信ないな。電話してみるか。電話をしてもすぐに着信に出ない。もう一度かけ直すと今度は須藤が電話に出た。
『い、潔か!?今何時!?』
「もうすぐ0時だぞ。寝てたのか?」
『わりぃ、マジで助かった。寝過ごす所だったぜ。』
「あとは何が残ってるんだ?」
『あと英語だけだ。マジでありがとう潔!』
一番やる気のあった英語をやる前に寝落ちしたのかよ……危な過ぎるって
「赤点になったらシャレになんないんだから、気をつけてくれよ。」
『完全に目が覚めたぜ。ありがとうな、潔。』
俺と須藤の電話は切れた。
「「「「「カンパーイ」」」」」」
声を発したのは俺、櫛田、池、山内、そして須藤。
声には出していないが、堀北、綾小路もいる。
これは俺たちの赤点回避記念の打ち上げ?である。みんなでなけなしのポイントを出し合っているので些細なものだが、割と楽しい。
「マジで俺ら回避できてよかったよなぁ!一歩間違えれば退学だったなんて考えられねぇよ。」
池が言う。
「おう、流石の俺でも少しでもヒヤッとした部分もあったな。」
と、山内。
「あなたたち、浮かれている場合かしら。もう1ヶ月後には定期テストが迫っているのよ。次のテストがこのテストのように過去問題が通用するとは到底思えないのだけれど。」
………
場が静まり返る。
「堀北の言うとおりだ。俺たちはいつでも退学のリスクがあるんだ。絶対に油断するなよ。でも今日のこの小1時間くらい、ハメを外そうぜ。ほら、堀北。お菓子食うか?」
「結構よ。本が汚れるもの。それよりも潔くんと須藤くん2人は最後一週間、部活をお休みしていたけれど……大会が近いのではないの?」
「バスケ部についてはよく知らないけど、うちのサッカー部なら特別シード枠を貰ってるから一次予選はスルーで2次予選から参加だから後…二週間後くらいかな。」
高度育成高等学校サッカー部はサッカー協会から東京予選の2次シードを貰っている。特例中の特例ではあるが流石と言わざるを得ない。
「バスケもそんな感じだな。」
「いきなり二次予選からスタートできちゃうなんて…流石国の学校だね。」
「俺としてはそんなの関係なく実力で勝つから問題ねぇけどな!」
須藤が立ち上がり拳を鳴らす。
「確か、須藤と潔は一年生ながらレギュラーを勝ち取っているんだっけか。」
「まぁな、ありがたいことにFWやらせてもらってるしな。」
南雲先輩との勝負に勝ったこともあり、先輩達から評価してもらって攻撃の中心は俺になった。と言うより、生徒会に専念するために部活を辞めた南雲先輩の後継がいなかったらしい。そこに俺が入り込んできたと言うわけだ。
「俺は……レギュラーにはレギュラーなんだがな……」
「なんかあるのか?須藤。」
「他の一年からの粘着がしつこいんだよ。一回ぶん殴ってでもわからせた方がいいんじゃねぇかって思うんだよな。」
「……暴力はダメだと思うよ。」
「そうね、問題を起こしてクラスポイントが減らされたなんて事があったら……」
堀北が須藤を睨む。
「悪りぃ悪りぃ、冗談だよ。殴るわけねぇって。」
「その粘着してくる奴らは須藤よりもバスケが上手いのか?」
「いや、俺の方が絶対うめぇ。」
「なら、実力で勝負してこない時点でって事だろ?なら放っておいた方が良いんじゃないか?もしこの最初のテストでクラスポイントが与えれるとしたら、この機会を逃すわけには行かない。堀北のいう通り、クラスポイントが減らされたらたまったものじゃないからな」
「お、おう。悪かったよ。冗談言って……」
「でもなんかあったら俺に言えよ?相談くらいは乗るぞ?」
「わーったよ。……その、ありがとな」
「あ!須藤が照れた。」
「照れてねぇわ!ぶん殴るぞ池コラァ!山内もおちょくってくるんじゃねぇ!」
こいつら、やっぱ面白い奴らばっかりだな。
そのまままた別の話に花を咲かせ、1時間後解散となった。
来た時には何もなく質素だった綾小路の部屋は見る影もなく散らかっていた。部屋の中には俺、綾小路、櫛田がゴミを袋に詰めていた。
「なぁ、櫛田、綾小路。お願いしたい事があるんだが…」
「うん!何かな?」
「少し須藤を見張ってて欲しい。松下さんにも協力してもらうけどとりあえず大会が始まるまで。4人で曜日を分担して須藤を見張ろう。報酬は1日1万P。俺が部活で忙しい時だけで良いから協力して欲しいんだ。」
「分かったが…随分豪華な報酬だな。動くほどの価値があるのか?」
「ああ、この件は他クラスからの攻撃かもしれない。キレやすくて暴力的な須藤を狙った作戦と考えれば最大限警戒をしておくべきだ。」
「分かった。そうしよう。」
それから俺たちは須藤を見張るようになった。だがあまり収穫は得られず、俺のポイントばかり減っていく。
だが数日後、動きがあった。
櫛田からの連絡で須藤がCクラスの数名と特別棟に入っていったそうだ。
須藤からも連絡があった。
『前言ってた粘着してる奴らに特別棟の3階呼び出された。そいつらだけじゃない、Cクラスの奴もいる』
と、俺はそのメールと報告を聞き、特別棟に走り出した。
特別棟に着くと俺は櫛田を特別棟前に待機させて1人で特別棟の中にはいる。
3階にたどり着いた時、誰かとぶつかってしまったがそんなこと考えてる暇はない。そこには今にも殴りかかりそうな須藤がいた。
「須藤、待て!」