エゴイストがいく実力至上主義の教室   作:エビデンス海老天むす

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無人島試験5

「潔世一………やってくれたな……」

 

「龍園。この試験が終わり次第、300万ポイント振り込むぞ。」

 

「チッ、ああそうゆう契約だ。」

 

 

豪華客船に戻ると高円寺が出迎えてくれた。(海パンで。)

クラスのみんなはウザそうに見ていたが俺は恨んではいない。

続いて俺は堀北のいる部屋へと向かった。

結果から言えば堀北はリタイアした。理由は体調不良。だが、これは綾小路の作戦の一つでリーダーの指名を意図的に失敗させると言う作戦らしい。俺と龍園の協定の基準である250ポイントをちょうど下回ると言う完璧すぎるオマケまでついていた。マジで綾小路すげぇや。

 

「よ!体調は大丈夫か?」

 

「……ええ、お陰様でね。最終日。私がリタイアした時からこの作戦を思いついたのかしら?」

 

「いや、お前の体調が優れないのは綾小路から聞いた。どっちにしろもう1人リタイアしてもらうつもりだったからな。むしろ悪化する前に気づいて良かったよ。」

 

「そう。また学校に帰ったら何か奢らせて。借りっぱなしは嫌なの。」

 

「ああ、ポイントカツカツだから頼む〜。じゃあ俺行くから。」

 

俺は堀北のいた部屋から出るとそこにはAクラスの神室がいた。

 

「………」

 

神室は黙って俺の前にケータイを差し出した。画面には「坂柳」と。

 

「え〜っと、なに?電話?」

 

俺はとりあえず電話を取った。

 

『お久しぶりです。潔くん。今回の試験、結果としてはとても面白いものになりましたね。龍園くんの作戦も大変面白かったですね。』

 

「自分のクラスはどうだったんだ?」

 

『そうですね。序盤中盤はとても面白味のない、つまらない内容でしたが、最後は面白かったですよ。ね?真澄さん?』

 

「……まぁ、葛城がああいうことするとは思わなかったかな。」

 

 

回想

無人島試験 最終日

 

 

 

「葛城。頼みがある。俺を信頼してCクラスのリーダーを指名してくれないか?」

 

「…‥何を言っている。潔、Cクラスは2人を除いて全員リタイアしたのではないのか?」

 

「いいや、まだ1人だけ残ってる奴がいるんだよ。」

 

「龍園か……」

 

「そうだ。龍園は今、全クラスのリーダーを特定して1人でこの試験を勝つつもりだ。この試験のポイントはマイナスが存在しない。それを利用して単独行動でリーダーを当てる作戦ってことだ。」

 

「……なるほどな……龍園1人を潰せばCクラスそのものを潰せるということだな。」

 

「お前がこの話を飲まなければ俺はBクラスに交渉しに行く。何もせずに50ポイントを黙って失うか、俺に乗って50ポイントを獲るか。どうする葛城。」

 

「………30分……いや、10分で決めよう。」

 

 

 

10分後………-

 

 

「潔。俺はお前に乗る。俺はこの夏休みまで、勝ちに貪欲に過ごすお前に感服していた。俺たちはこの試験、Bクラスとの差を詰められないためにも、お前に賭ける。」

 

「そうか。じゃあ俺はクラスに戻る。」

 

「なぜお前ほどの逸材がDクラスなのか…-ぜひうちのクラスに入って欲しいほどだ。」

 

 

その結果Aクラスは俺の作戦通りに龍園を指名しBクラスには一歩劣ってしまったがこの決断は結果的にプラスのものになった。

 

 

 

 

 

『葛城くんの決断を聞いた時は大変驚きました。今回は賭けに出てうまく行ったようですが、次の試験ではどうでしょうね?またつまらないことをしないといいのですが……』

 

「次……次は坂柳さんに挑むことになりそうだけど?」

 

『ふふふ、私と戦うにはお互いまだ熟していません。しかるべき場所、しかるべき機会で争いましょう。では、また今度。』

 

ツーーーツーーーツーーー

 

そう言って電話が切れた。

 

「ケータイ貸してくれてありがとう、神室さん。」

 

「名前……呼び捨てでいい。じゃ」

 

「!ああ、ありがとう。神室。」 

 

 

かくして、無人島試験は終わりを迎えたが正直まだ疑問が残る。前回の試験では全クラスポイントを取れるように設計されていた、守りに入ればBクラスのように150ポイントは確実にもらえるだろう。

今度からはおそらくクラスポイントが減る試験が始まる。

かもしれない……仮にクラスポイントが減るならば今回のように自分だけを犠牲にすることはできなくなってくる。クラスポイントの変動にはあまり興味ないけどクラスのみんなからの協力を簡単に得れるクラスポイントをそうホイホイと失いわけにはいかない。

 

「ま、客船の帰り道を楽しむとしようかな。」

 

この時の俺は油断していた。完全に。

 

 

この船でのもう一つの試験があるとは知らず。

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