タダクニの日常   作:龍気

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一か月以上空けてしまい申し訳ありませんでした。

略原作そのままで、設定に合わせて所々変えてます。


第17話『タダクニと同伴少女』

メイの突如の乱入により真相を聞き出せずに終わった翌日の学校。

 

 

「うーす」

 

「オス、タダクニと一緒じゃないのか」

 

「えっ?アイツまだ来てねーの?HR始まる前に昨日の事聞きだそうと思ったのによ」

 

「俺も・・・何とかアイツが帰るまでに聞き出してやる」

 

 

今日こそは聞き出そうと意気込むヒデノリとヨシタケ。

 

しかしそんな2人を見ていた唐沢から、ある意味で笑えないジョークを言われる。

 

 

「お前等最近タダクニの事ばっかり気にしてるな、そのうちホモだとバレるぞ」

 

「「誰がホモだ!誰が!!」」

 

 

まあ事実、最近タダクニの事を気にしているので、ノリでこう言われても仕方のないヒデノリとヨシタケである。

 

 

「普通“勘違いされる”だろ?何で確定してんだよ!?」

 

「いや・・・だってお前等、前に女装して気絶してるタダクニの写メを見てニヤついていたじゃねえか」

 

「あれはネタだ!タダクニをからかおうとして見てただけだ!」

 

「じゃあ別にタダクニが来てからでもよかったんじゃないか?来る大分前から見てニヤついてて正直引いたぞ」

 

 

唐沢の冷静な返しに冷や汗を流すヒデノリとヨシタケ。

 

 

「そっ・・・そんなにニヤついてたのか?俺達?」

 

「今のところ俺だけが知っていると思うが、他の奴等に知られたらお前等、女にモテないから男に走ったと、

校内中噂になってもしかたが無い程のニヤケ顔だったぞ」

 

「マジで?」

 

「マジで」

 

「「・・・・・・・・・」」

 

 

今更ながら結構変態チックな事をしてしまったと内心後悔するヒデノリとヨシタケであった。

 

 

「俺はお前等とは友達でいたいんだ・・・しかしおホモ達だけは勘弁してくれよ」

 

 

もうツッコむ気力も消え失せたか、2人は意気消沈の状態で黙って離れる唐沢を見ていた。

 

 

「・・・もうこれ以上タダクニ、タダクニするの止めようか・・・」

 

「そうだな・・・今思えば昨日のあれも只の憶測、確固たる証拠もないのに、決めつけて尋問紛いの事をするのは流石にな・・・」

 

「・・・タダクニに悪い事したな」

 

 

唐沢の言葉で一気に冷めたのか、タダクニに申し訳ない事したと思う2人。

 

 

「そもそもアイツに彼女フラグなんかが・・・なはっ!?」

 

ドガラシャアアアアアアアアアアンッ!!

 

「どうしたヒデノリ!?」

 

 

窓から外を見ていたヒデノリが突如として、周りにあった机を巻き込んで激しく転倒した。

 

 

「たっ・・・タダクニが・・・」

 

「タダクニがどうした?」

 

 

そう言って窓の外を見るヨシタケ、その視線の先には・・・。

 

西高生徒の制服を着た女子と一緒に歩くタダクニの姿があった。

 

 

「たっ・・・タダクニが女といやがる!!」

 

「「「「「「「「「「なにいいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?」」」」」」」」」」

 

「「「「「「「「「「マジかよおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!?」」」」」」」」」」

 

 

ヨシタケの言葉にクラスメイトの殆どが窓に集結。

 

 

「マジだ!!」

 

「何なんだあれは!?」

 

「本当に人間かあいつ!?」

 

 

凄い言い様だ・・・男子校の生徒とは皆こういうものなのだろうか?

 

 

「あの野郎・・・やっぱり彼女フラグ建ててやがった・・・」

 

「何だよその話!?」

 

「詳しく聞かせろ!!」

 

 

抜け駆けは許さないと言うのは、男女関係無い物なのかね・・・その必死さがうかがえる。

 

 

「落ち着けカス共ォ!!」

 

「ヤンキーのモトハル!!」

 

 

生徒会に属するのにヤンキーと言うなんともややこしい立ち位置の強面男子のモトハルが騒ぐ男子を治めた。

 

 

「観察しろ・・・よーく観察するんだお前等、何事もな・・・」

 

 

ユックリと、落ち着いた様子で窓際に立ち、女子と歩くタダクニを観察しだした。

 

 

「一見親しく、そして楽しげに会話している様子だが、歩行速度はバラバラ・・・まだ互いの歩幅を知らない証拠だ」

 

「おぉ・・・さすがヤンキーのモトハル」

 

「凄まじい洞察力だ・・・」

 

「ヨシタケ、ヒデノリ、お前何か心当たりが有る様だが・・・」

 

「はっ!一週間前西高生徒の生徒手帳を届けたとの情報が!」

 

「そして持ち主の性別を問質した時、激しく抵抗しました警部殿」

 

「成程・・・となるとあのお嬢さんがホシの重要参考人と言う事か・・・」

 

 

しかしどうやら彼自身も内心落ち着いてないのだった。

 

 

「以上の事から、2人はまだ知りあって日が浅く、付き合っていなと推測できる・・・だが、それも時間の問題かもしれん。

となると・・・俺達の成すべき事は・・・分かるな?」

 

 

いや、タダクニの妨害を心算している辺り、他の男子よりも焦っている様だ。

 

 

「各員・・・童貞力を限界まで高めろ・・・作戦開始!!」

 

 

命令するとそれぞれに動きだす男子達・・・ノリが良いね。

 

 

「あれ?ミツオ君は行かないの?」

 

「あぁ・・・唐沢が西高生徒って聞いてまた・・・」

 

「うぼヴぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ !!」

 

「またかよ!?」

 

「面白そうだけど・・・唐沢の介抱してるよ」

 

「そうか・・・お前達の分まで戦って来るからな!」

 

「いってら~~~程々にな~~~」

 

 

意気揚々とタダクニの所に向かうヨシタケ達。

 

しかしこの時彼等は気付いていなかった、そこにかつて自分達を恐怖のどん底に陥れた悪魔がいる事に・・・。

 

 

 




モトハルを出すなら最初にこれをやりたかった。
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