タダクニの日常   作:龍気

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少し久しぶりにヒロイン登場。

そしてモトハルのこの作品でのフルネームが。


第18話『タダクニの同伴少女』

ヤンキー(生徒会所属)のモトハル率いる、「タダクニ彼女獲得阻止団」が待ち構えている事を知らず、校門前までノコノコと西高女子と来るタダクニ。

 

しかし彼等も1つだけ知らない事がある・・・その女子が誰かである事を・・・。

 

 

「ん?」

 

「よお・・・タダクニ・・・」

 

「あぁ・・・モトハル、遅れて悪い・・・ちょっと用事ができてな、でも丁度良かった、お前に用があって・・・」

 

「今日はさみーだろ?何でか分かるか?」

 

「って話聞けよ」

 

「今からてめーの春を殺すからだ・・・」

 

「どうした?意味が分からん・・・お前の頭が春か?」

 

 

モトハルの若干イタイセリフの意図が分からず、春の陽気に遂に頭がやられたかと思ったタダクニ。

 

 

「もう気付いてんだろ?逃げ場はねえってな」

 

 

タダクニと同伴する女子を囲む様に現れるクラスメイトことタダクニ彼女獲得阻止団の面々。

 

 

「たっ・・・タダクニ君、この人達って?」

 

ぴくっ・・・

 

((((((((((たっ・・・タダクニ君・・・だと!?))))))))))

 

 

同伴する女子に、しかも何処か幼くも可愛らしい声、それとぱっと見た感じ可愛い女子に君付けで呼ばれるタダクニを・・・。

 

 

(タダクニめ~~~っ!!)

 

(赦すまじタダクニ!!)

 

(俺達の・・・いや!我等真田北高生徒全員の敵だ!!)

 

(俺なんて・・・俺なんて・・・最後に女子に君付けで呼ばれたのは幼稚園卒園の時だってのに!!)

 

(俺なんて君付けで呼ぶのなんて・・・お母んだけだぞ!!)

 

(ギルティ~~~~~!!)

 

(判決は決まったぜタダクニ・・・キサマは有罪で死刑結構だ!!)

 

 

タダクニ彼女獲得阻止団の面々は嫉妬の炎を燃やし、血涙を流しかねないほどに睨む。

 

それ故に気付けなかった・・・嘗て恐怖を植え付けられた存在である事を・・・。

 

 

「あぁ・・・気にしないで、何かのドラマの影響か、春の陽気にバカを拗らせただけだから」

 

 

まったくもって酷い言い様であるが・・・ノリが良い分本当の事である。

 

 

「さて・・・遺言はそれだけか?ところでお隣のかわいこちゃんは何者だ?答えろたd「あれ?ひょっとして桂木君?」くぇ?」

 

 

いきなり初対面である筈の女子から、言われ慣れない苗字の方で呼ばれた事に驚くモトハルこと桂木元治。

 

 

「あれ?羽原さん・・・モトハルの事知ってるの?」

 

「「「「「「「「「・・・えっ!?」」」」」」」」」

 

「んん?如何したんだお前等?」

 

 

ヒデノリを除く全員が、タダクニが言った名に驚愕する。

 

 

「うん同じ小学校で、クラスメイトだったから・・・あっ、覚えてないよね?羽原・・・優衣だよ・・・」

 

(((((((((はっ・・・・ははは・・・羽原ああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?)))))))))

 

 

その時彼等は初めてタダクニと同伴していた女子の顔を確認した・・・髪型は違うが、確かに当時の面影が残るその女子は、

嘗て自分達を恐怖で支配した・・・谷田東小のアークデーモンこと羽原優衣その人であった・・・。

 

 

「あれ?じゃあ俺も同じじゃないか」

 

「えっ?」

 

「俺も同じ谷田東小だったんだ」

 

「えっ!?そうだったの!?」

 

(((((((((何でお前そんなに平然と会話できるの!?)))))))))

 

 

皆さんお気付きであると思いますが、今ここに居るタダクニ彼女獲得阻止団の面々は、ヒデノリを除いて全員が、

同じ小学校、他校関係無く、嘗て羽原に苛められた事のある被害者達である。

 

そんな彼等からすれば、同じ小学校だったにもかかわらず平然と彼女と会話するタダクニがある意味で勇者に見え、

ある意味異常者にも見えたのだった。

 

 

「だったら気兼ねなくて済むな・・・モトハル」

 

「えっ!?なっ・・・何だ?」

 

 

突然ふられて動揺するモトハル・・・そして次のタダクニの言葉に気を失いそうになるのだった。

 

 

「羽原さんを生徒会長の所まで案内してあげてよ」

 

「なっ!?」

 

「私の所の生徒会長が急に来れなくなって、プリントを送ろうにもFAXが壊れてて、私が届けに」

 

「あの人結構落ち着きが無いと言うか、一か所に留まってないと言うか、お前なら何処に居るか分かるだろ?」

 

「あっいや・・・」

 

 

知ってか知らずか・・・いや、この様子では本当に知らないな。

 

タダクニは羽原をモトハルに任せようとする。

 

モトハルは断りたかったが嘗ての恐怖から声が出ないのか、それとも生徒会の一員としてなのか断れないのか・・・本人も分からない。

 

 

「じゃあ頼んだぞ・・・羽原さんまたね」

 

「うん、送ってくれてありがとうタダクニ君、またね」

 

 

タダクニは校舎へ入って行き、羽原はモトハルに近付いた。

 

そして羽原の存在に勢いをなくしたタダクニ彼女獲得阻止団の面々は、モトハルを除きタダクニと共に校舎に、

その足取りは重く、口々に・・・。

 

 

(後・・・頼むな・・・)

 

(大人しくなったって噂だから命までは取らないだろう・・・多分)

 

(モトハル団長に敬礼!!)

 

 

申し訳なさや励ましやら・・・そんな言葉をモトハルに送った。

 

その後・・・モトハルが如何なったのか・・・誰も知らない・・・。

 

 

「勝手に殺すな!!ちゃんと生きてるわ!!」

 




モトハルの中の人主演の牙狼<GARO>~炎の刻印~面白いです。
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