タダクニの日常   作:龍気

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タダクニ妹も名前が判明していないので、オリジナルでつけてます。

ヨシタケ姉に「めーちゃん」と呼ばれていたのでそれにちなんでます。


第7話『タダクニの妹』

「ただいま・・・」

 

 

羽原と別れた後、上がり切っていたテンションは家に着く前に何とかクールダウンし、何時も通りの感じで家に入った。

 

 

(妹は帰って来てるようだな・・・父さんと母さんは今日も遅くなるって言ってたな)

 

 

両親は共働きで、タダクニが中学に上がった位に仕事が忙しくなり、家を空ける事が多くなった。

 

ヒデノリやヨシタケ、他の友達がよくタダクニの家に集まるのもそこにあった。

 

 

(今日は何作ろうかな・・・)

 

 

母親がいない時の食事は主にタダクニが作っていた。

 

1つ下とは言え、まだ当時小学生だった妹の世話をする中で、兄としてタダクニが食事を作ると言い始めた。

 

初めは家庭科の授業で習った料理を、次に母親に作り方を教えてもらい、基礎が出来上がった頃には自分で味付けする様になり、

次第にタダクニは料理が得意となっていき、今では家族で一番料理が上手くなった。

 

 

「その前にちょっと休むか・・・」

 

 

ハイテンションで帰った反動か、疲れが出てきたタダクニは自分の部屋に行った。

 

 

「ふう・・・羽原さんか・・・」

 

 

部屋に着いてすぐ横になったタダクニは、今日一目惚れした女子、羽原の事を思い出していた。

 

 

(大人しくて優しい雰囲気の・・・胸はちょっと小さいかもしれないけど、またそこが良い)

 

 

好きな女子のスタイルを気にする辺り、タダクニも健全な男子である。

 

 

(でも何よりも・・・あの笑顔が凄く魅力的で可愛かったな・・・)

 

 

羽原の笑顔を思い浮かべるだけで心臓が高鳴る、しかし身も心も癒される感じがした。

 

 

『タダクニ君は妹さんと仲良くしたい?』

 

「・・・妹・・・愛衣と仲良くか・・・」

 

 

羽原に言われた事を思い出し、タダクニは妹の・・・高木愛衣の事を考え出した。

 

 

(愛衣と仲が悪くなったのは、アイツが中学になって少ししてからだったな・・・)

 

『あのさ・・・あまり構わないでくれる?』

 

(あの一言から距離が離れ始めたんだよな・・・昔はよく一緒に遊んだのにな・・・)

 

『お兄ちゃん!おままごとしよ!』

 

『海!お兄ちゃん海だよ!』

 

『お兄ちゃん、お花の冠あげる、愛衣と一緒』

 

(まあ・・・親離れならぬ兄離れか・・・それだけ愛衣も成長したって事だよな・・・あの時の言葉、

少し寂しさもあったけど・・・同時に少し嬉しかったんだよな・・・愛衣が成長したって事が嬉しくて・・・)

 

 

だが何時からか、自分は妹に嫌われるような事ばかりしてしまい、1月に1回会話をするかしないか、

妹からは特に何も無い・・・そんな兄妹関係となっていた。

 

 

(卒業したら家を出て1人暮らしをする・・・そうしたかった、愛衣にも迷惑をかける事も無くなる。

それが良いと思って俺からも特に何もしなかった・・・でも、それと謝らないのは違うよな)

 

『じゃあ先ずは謝ろうよ』

 

「・・・そうだね・・・羽原さん、気付かせてくれてありがとう」

 

 

タダクニは立ち上がって愛衣の部屋に向かった。

 

 

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