戦姫絶唱シンフォギア コドクの神が求めるモノ   作:@sora@

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祝!投稿開始から一周年!!(二ヵ月さぼり&一日遅れw)
お久しぶりです。
本日よりAXZ編を開始します。
先ずは恒例の二話連続投稿です。


AXZ編
第117話


「次は流行りのコスメを見に行きましょう!!これは人伝てじゃなくてあーし自ら選びたいの!!」

 

「我々は基本引き籠っているのだからそんな物必要ないワケダ。せっかく金ヅルを引き連れているのだからもっと有効活用するべきなワケダ」

 

「もー!!分かってないわね!!女子はどんな時だってサイコーに可愛い自分でいたいものなのよ!!!」

 

「そうそう、常日頃から積み上げるからこそ人は高みに登っていけるんだ。理想の自分で在りたい想いが無駄な訳ないだろう?当然美容品も必需品として提供しようじゃないか!」

 

「いや~ん、理解のある上司ってサイコー!!どこぞの露出狂ナルシストとは大違い!!」

 

「ああでも、化粧品ならツヴァイウィングや歌姫マリアに送られてきた試供品が国内、国外問わず大量にあるし、流行りや新作の物は大体網羅しているから買わなくても提供出来るぞ?何なら使う時のアドバイスもしようか?」

 

「うっそマジ!?でもアドバイス…?あーたメンズなのにメイクなんて出来るの?」

 

「資格を持っている訳じゃないけど、気候や体調に合わせて歌姫達の肌に最も適した種類の薬液の選択とグラム単位の量の調整を年単位でやってきたし、結婚報告のためにS.O.N.G.の女性隊員が相手側の両親に挨拶に行くから化粧してくれって泣きついてきたことがある程度には信頼があるかな?」

 

「ほとんどプロじゃない!!?」

 

「わざわざ買いに行く必要は無くなったワケダ?ならばやはり別の場所に行くワケダ」

 

「そんなに行きたい場所があるのか?」

 

「衣食住の内、衣と住は貴様に言えばどうとでもなるワケダ。であれば残る食への欲求を満たすために、どうしても外に出た今の内に食べておきたい物があるワケダ!!」

 

「え~?この外出ってあーしらの生活必需品の買い出しでしょ?それはアリなの?」

 

「俺は別に構わないけど、そんなに食べたい物があったのか?予約必須の店だったりすると無理とは言わないがちょっと手間だぞ?」

 

「フン、贅を凝らした料理など長い人生で何度も口にしてきたワケダ。私が今食べたいのは通の間で専ら評判な屋台の醤油豚骨ラーメン…!!」

 

「お~庶民的なグルメも網羅しているのか。でもその辺も言ってくれれば買ってくるし作れるぞ?」

 

「愚かな…ラーメンは職人が作った湯気の立つ熱々を啜るのが至高なワケダ。出前や麺と汁を持ち帰りなどという妥協した品など論外。ましてや貴様が作る家庭料理レベルなど…」

 

「いや、俺の力を使えば何の誇張もなく職人の作り立てを何時でも提供出来るけど?」

 

「!!?」

 

「あと、俺はその道何十年のプロみたいに勘で微調整しながら万人に同じ店の味を提供し続ける職人タイプの料理人とは違うけど、個人の嗜好を突き詰めるお袋の味を提供出来るぞ?」

 

「お袋の味…?」

 

「Exactly!!長く付き合えば付き合う程、同じメニューでも相手にとって一番美味いと感じる味付けに微調整するのが“紛い物”流!!これによって風鳴家では時折「済まない、これは奏の皿だった」、「わりぃ、これ弦十郎のダンナのだ」と言って全く同じ料理を取り換えるという意味不明な光景が展開されている!!その内お前にも屋台のラーメンでは物足りないと思えるようなラーメンを作ってやろう!!」

 

「なっ!!?」

 

「うっそ~ん…」

 

「フッフッフッ…人間は苦痛からは簡単に逃げ出せるが、幸福から逃げ出すことはそう易々と出来ない。有事の時は忙しいが、それ以外は週休二日と成果に応じた特別賞与!日に日にお前達好みになる食事と追加されていく物資!!カラオケ一回で財布の紐がアホ程緩む上司!!!お前達が簡単に離れられないような環境を整えてやろうじゃないか!!」

 

「ぐぅぅぅ!!そ、その程度のことで…!!」

 

「決まったお休みに、ときめいたりなんて…!!」

 

「動揺するのそこかよ…」

 

…目の前で繰り広げられる茶番劇のような三人のやり取りを、両手に紙袋を持ったサンジェルマンは呆然と眺めていた。先程購入したラフで洒落た服を身に着けた自分達が、楽しく買い歩きをしている…そんな現実を、まだ信じきれないでいた。そんなサンジェルマンに、数百年連れ添ってきた仲間のプレラーティとカリオストロが近づいてくる。

 

「ほら、サンジェルマン!ぼーっとしてないで早く行きましょう!!可愛いおべべもまだまだ選びたいし!!」

 

「美味い物もたらふく食うワケダ!!」

 

「飯にはまだ早いだろ?疲れてるようなら休憩ついでに映画でも行くか?俺のオススメは『残暑を吹き飛ばせ!季節外れの古き良き日本のホラー特集』だけど…」

 

「「却下(なワケダ)!!!」」

 

「ジャパニーズホラーはあーただけで充分よ!!!」

 

「あんな想いはもう二度と御免なワケダ!!!」

 

青い顔で震える二人が、サンジェルマンの手を引いて移動を促す。それに抵抗することなく、呆然とした表情のままサンジェルマンは力ない声で小さく呟いた。

 

「何故…こんな…結末に……」

 




遂に始まってしまいましたAXZ編!
まだ書き切れていませんが、このオチに辿り着いてみせます!
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