戦姫絶唱シンフォギア コドクの神が求めるモノ 作:@sora@
先ずは恒例の二話連続投稿です。
第74話
「ガリィが選んだ服はコレ!!ガリィみたいにフリフリいっぱいのカワイイ服♪マスターはぁ、本当は自分でこういう服を着たいけど恥ずかしくてぇ、代わりにガリィ達にこういう感じの服を着せてるの、ガリィは知ってるんだから!」
「フッフッフッ、甘い!俺が選んだのは、このシンプルな水色のワンピース!!」
「えぇ~?子供っぽくないですか~?それはエルフナイン様に似合う服ですよ、サブマスター。いえ、二人共お顔はそっくりですけど~」
「だからこそだ!エルフナインにも同じデザインの服を買ってお揃いにする!エルフナイン大好きなキャロルが嬉しくない訳が無い!そして、精神的には大人なキャロルが子供のような可愛らしい服に羞恥する表情も見ものだ!想像してみろ、二人でこれを着て響達にお披露目する時の、嬉しさと恥ずかしさが入り交じり、それでもエルフナインとお揃いであるために似合っていることを強く否定できずに俯くキャロルの姿を!!」
「ッ!!?なるほど…流石はサブマスター!でもでも、それならガリィもエルフナイン様に同じ服を買えば解決ですね♪この服はエルフナイン様にもバッチリ似合いますから!」
「あの…」
「あら?どうされました?エルフナイン様?」
「サイズ合わせに付き合わせて疲れたか?それとも自分が欲しい服でも見つけたか?遠慮せずに言ってくれ」
「えっと…ナナシさんもガリィも、キャロルに似合う服を選ぶ対決をしているんですよね?キャロルはきっと、そういう服は着てくれないのでは?その…実際に、あんな顔をしていますし…」
「ああ、問題ない。それも含めた対決だから」
「サブマスターとガリィで選んだ服を着せるために、マスターを説得するところも含めた対決なんですよ~」
「そ、そうなんですか…」
目の前で繰り広げられるそんなやり取りを、キャロル・マールス・ディーンハイムは何処か呆然とした表情で眺めていた。ガリィとナナシが仲良く言い争いながら次々とエルフナインに選んだ服を試着させ、少し離れたところでレイア、ファラ、ミカの三体のオートスコアラー達がカートに服を山のように積み込む光景を前に、ただただ困惑していた。
そんなキャロルに、ナナシとガリィが満面の笑みを浮かべながら話しかけてきた。
「さあ、マスター♪お着替えの時間ですよー♪」
「もちろん、無理やり服を着せるような真似はしないさ。ただ…拒否する前に、ちょっとだけOHANASHIしよっか!」
ジリジリと近づく一人と一体から、後ずさって距離を取るキャロル。そんな彼女に、横から煌びやかな服を着たエルフナインが近づいてきて、その手を握った。
「えっと、その…せ、せっかくですし、キャロルも、一緒にお洋服、着てみませんか?」
「ッ!?……あ、ああ…」
少しだけ頬を染めて、微笑みながらそう言うエルフナインに対して、思わずそう答えてしまったキャロルは、そのままエルフナインに手を引かれて更衣室の方へと誘導されていった。その途中、キャロルは誰にも聞こえない程小さな声で、自分の現状に対して、ポツリと呟くのだった。
「何故、こんなことになった…」
ツッコミどころ満載ですが、本編をお楽しみに!
この章は色々と「え?」っと思われるかもしれませんが、何とかこの結末に繋げてみせますので、出来れば最後までお付き合いください。