お目汚し失礼します。
目が覚めたらベットの上だった。
昔から使われてきた場面転換方法。いざ、自分が体験してみると感動より先に混乱が来なぁ。と、斜め上の思考をする創司。とりあえず周りを見渡して雄英の保健室だという事を知る。
「(ベットの周りをカーテンで閉め切られてるせいで、リカバリーガールに気づいて貰えない。声出したいけどいきなり声出して喉痛めたりしたら嫌だしなぁ。どうしよ。)」
寝起きのせいで頭が回っていないのか音をたてるなど、簡単な動作を思いつかない創司。結局、10分ほど待ってリカバリーガールが気付いてくれた。
「うんうん、これなら直ぐに復帰しても大丈夫だよ。元々、全身打撲程度だったからすぐ直せたんだけどアンタがずっと眠りっぱなしだったから治癒が出来なくてね。」
「その事に関しては、お手数を。」
「いいよ、いいよ。元々は雄英側の落ち度、それにアンタのお陰でイレイザーヘッドは大きな怪我もなく助かったんだ。これ位の迷惑、掛けてもらわなきゃこっちの顔が潰れちまうよ。だから、アンタは気負う必要は無いんだよ。」
「はい!ありがとうございます。」
「良いってこと。さて、この書類持って職員室に行きな。誰でもいいから先生に渡したら、復学できるからね。」
「何からなにまですみません。」
「大丈夫だって、さっきから言ってるだろ。」
そう言うとリカバリーガールは席をたちドアまで着いてきた。最後、保健室を出る時「頑張れ」と言われ見送られた。。リカバリーガールに言われたその言葉は職員室に着くまで頭の中に響き続けた。
翌日
クラスの中は騒がしかった。テレビに少し写った事を喜ぶ者や、テレビで取り上げられた事を話す者、先生が来なかった時の事を考え震える者、オールマイトの事を褒める者や創司の事を褒める者、など中々のカオスぷりっだった。その騒がしクラスの中に入ってくる人影が、2人。
ガラガラ
「おはよう、みんな!!」
話題にもなっていた活躍した生徒こと創司と、
「おはよう。」
左腕にギプスをし体中に包帯を巻き付けた相澤先生がやって来た。その事に驚き安否を心配する者と嬉しくて頬を緩める者に別れた。創司は何時までも教卓の前に居る訳にも行かないので足早に自分の席に戻る。その時、響香が話しかけたそうにしていたが今話す訳にもいかないので後で話すことにする。
「俺の安否はどうでもいい。何よりまだ、戦いは終わってねぇ。」
相澤先生の言葉で教室中に緊張が走る。一昨日の事件を経験したせいで少し敏感になっているようだ。先生の言う戦いの意味を知っている創司はその反応に少し笑いながら事の顛末を見守っていた。
十分な間を置き相澤先生は戦いが何を指すか答える。
「雄英体育祭が迫ってる。」
数秘の間が生まれた後、クラスのみんなは叫ぶ。
「「「クソ、学校っぽいのきたー!!」」」
と。
昼休み
「良いよなぁ障子は。そのガタイだけで目立つもんなぁ。」
上鳴は羨ましそうに話す。確かに異形型は一般に比べ目立ちやすく目に留まりやすい。だが、それは良くも悪くもであり、活躍すればプラスになるが逆に失敗すればマイナスにもなり得るのだが、上鳴はそんなこと考えていない様子である。今の様子を見て創司は、
「(コイツ、良い奴なんだけどアホなんだよなぁ。)」
と思ってたりする。
その言葉に対して障子は
「自分の有用性を知ってもらわなければ意味が無い。」
と発言していた。
そこまで静観していた響香は上鳴に対して言葉をかける。
「アンタも目立つと思うよww」
かなり言葉にトゲが有りつつも、なんで目立つのかという辺りを言わない響香は流石である。ただそのせいで創司は吹き出してしまったが。
「グ、グゥ.........ハァ。いいよな暗野はさ、何もしなくても目立つんだし。」
その言葉に疑問を覚えた創司は上鳴に質問する。
「なんで、俺は何もしなくても目立つんだよ?」
心底分からなそうな顔をしていた創司に向かって上鳴は、呆れたようにものを言う。
「暗野が、イケメンだからだよ!」
苦虫を何十個も、同時にかみ潰したように上鳴は答える。その答えが意外だったのか少し顔を染めながら創司は反論する。
「それが、本当なら八百万や響香、芦戸に蛙吹、麗日だって目立たなきゃおかしいだろ!」
「いや、何も女子達が目立たないなんて。一言も言ってないだろ!」
「そ、そうか。」
自分で墓穴を掘ってしまう創司であった。
話を変えるように、創司は食堂に行くことを提案する。響香の話したい事もそこで聞けばいいやと思っていた。
「響香、なんか話したい事あったんじゃないのか。」
さっき、教室で居たメンバーにも頼み2人きりの席を取った創司。その時、一瞬八百万と響香が目と目で会話していた事もあり、全然話を切りださない響香に痺れを切らした創司は自分から切りだす。その事に響香は、かなり驚いていた様だが。すぐに覚悟を決めたのか真っ直ぐ自分の目を見てきた。
「実はさ、アン.........いや、創司に話したい事があるんだ。」
「お、おう。」
急に呼び方を変えた事に少しびっくりするも返事をする。
「まず、何から話せば良いかわかんないけど。簡潔に言うと。ウチは、暗野君創司のことが好きになりました。」
顔を真っ赤に染めながら言われたその言葉は、理解するのに数秒の時間を要した。その間、真顔だったのも有りあたふたしだす響香を見て
「(可愛いなぁ」
と心の中で?口にする創司。なぜか顔を真っ赤にする響香を見て一気に脳細胞が活性化し目の前の問題の解決に勤しむ。
「(まず、初めに響香は自分の事を好きになったと言ってきた。つまり、響香は俺のことを好きなのか!)」
まだ、灰色の脳細胞だった様だ。そんな、使えない脳細胞で考える創司は一刻も早く解決しなければ行けない問題に気付かない。まぁ、直ぐに気付く事になるのだが。
「(なら問題なし俺も響香の事可愛いも思ってたし。ならコレで解決した!次の問題は響香が顔をさっきより真っ赤に.........)あっ。」
創司は顔を手で覆う。その行動だけで創司の今の状態がわかる。やっと脳が活動を始めたのだろう。元々優秀な創司の脳は一瞬にして問題の答えがわかったようだ。今回は自分の優秀さを恨んでしまいそうになる創司であった。思考の渦に飲まれそうな創司の意識は響香の一言によって引き上げられた。
「あのさ!さっきのって本当........?」
不安と嬉しさの混ざった顔をする響香。その顔を見て一気に思考が覚める創司。不安にしてしまったのは自分の不甲斐無さなのだ。切島ではないが告白してきた相手にそんな顔をさせてしまうのは漢じゃない。一気に覚悟を決めた創司は響香の目を見る。
「綺麗な目だ、パッと見黒一色のように見えるが実はサファイヤの様な青が混ざっていて見る者を惹きつける不思議な魅力を持っている。それに、「もう、もういいや!」そう?」
耐えきれず創司の悪気のない口撃を止める。
「うん、うん。もうお腹いっぱいかも///」
本人的にはもっと聞きたいのだが、周りの視線が痛くなって来たので止めてしまい少し後悔する響香。だが、やはり恥ずかしく自分の世界にトリップしそうになるもこちらも相手の声で正気に戻り慌てて創司の方を見る。
「そうか。響香、それで答えなんだが.......。」
「え、どうしたの?なんかあった。」
予想外の沈黙に慌てる響香。なんかあった、と言うか自分が何かを起こした事に気付かない響香は心配そうな目を向ける。数十秒たっぷり時間を使って創司は答える。
「いや、食堂で話す内容じゃないし。話すとしても、もう少し雰囲気がある場所で答えたいんだ。だから、」
「今週の日曜日デートしないか?」
予想外の言葉に固まってしまう響香。てっきりこの場所で答えられるものだと思っていたし、プロポーズするならもう少し雰囲気のある場所でやりたかったのも事実、でも、いざやってみると雰囲気よりも相手の答えが気になってしまいそれ所では無くなってしまったのも事実。だから、この提案は嬉しく響香の心の中にあった少しのモヤを晴らしてくれる物となった。だから答えは
「うん!!行こデート。」
肯定以外有り得ないのだ。
今回は恋愛回になりましたね。
少しの箸休め回だと思って書きました。
耳郎やっぱ可愛いです。
お目汚し失礼しました。
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書けたら一気に出す。
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一気にじゃなくて少しづつ