暗殺者はヒーローを目指す   作:落雁主義

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お目汚し失礼します。


うその災害ルーム

 

 

 

 

 

 

雲ひとつ無いような青い空。こんな日にはピクニックでも行ったら楽しいだろう。それ程までにホンワカしていた彼、暗野創司は雄英生である。もちろん、今日は平日なのでこのままピクニックには行けない。その事に少し気落ちしながらも創司は学校を目指す。

 

 

 

「何、アレ?」

創司の目線の先にあるのはマスコミの群れである。小さくだが聞こえてくるのは、オールマイトという単語。そこから導き出されるのは、

 

 

「オールマイト就任のネタ集めか.........はぁ、どうやって雄英に入ろうか。」

数分後に結局、思い付いたのは無視して突っ切るというゴリ押し戦法だった。さて、結構しようと覚悟を決め足を進める。それに伴いどんどん周りがマスコミに囲われて行く。

 

 

 

「君名前は、どんな個性してるの?」

「やっぱり、オールマイトは良い先生?」

「というか本当にオールマイトが先生やってるの?」

「オールマイトはいつも何してるの?」

「授業はどうだった?」

「ねぇ、少しでもいいから答えてよ!?

「「そうだ、そうだ!?」」

校門に近くにつれ質問の量も、加速度的に増えていく。余りにも無視する創司にイラついてきたのか声を荒らげるものも現れる。この人数でやられれば素人とは言えかなりの迫力にもかかわらず創司は見向きもしない。そしてそのまま雄英に入っていった。

 

 

 

 

そんな朝を迎えた創司はさっきの気分が台無しだ、と思いながら校内を歩く。数分歩いいると自分の教室に着いた。ドアの前で少し立ちどまり深呼吸をする、荒んだ気持ちを抑え込むように確りと息を吸う。やがて落ち着いたのかドアを開ける。少し嫌な予感を感じながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

「急で悪いが今日は君らに学級委員長を決めてもらう。」

 

「「「(学校ぽっいのキター)」」」

 

皆の気持ちがいっちしたしゅんかんである。(1部例外を覗いて)

その後みんなが、我こそはと言わんばかりに挙手を初め立候補する。その様子に注意する飯田だったが自分も手を挙げていたのはご愛嬌だ。そこからはなんやかんやあって、緑谷に3票 、八百万に3票集まりジャンケンによって緑谷が学級委員長になった。

 

 

 

 

 

 

 

学級委員長決めも終わりお昼時になった今、創司は芦戸三奈、切島鋭児郎、上鳴電気とテーブルを囲んでいた。

 

 

 

「やっぱりうめぇよなここのメシ!特にご飯ものがさ。俺、ハンバーガー好きだけどここのメシならご飯ものが一番だな!」

 

「わっかる〜、パスタとか寄り道するけど結局は白米に落ち着くよね!」

 

「そうなんだよ!肉と一緒に食った時、肉汁が白米をコーティングして噛まずに飲み込めるあの感覚たまんねぇよな!?」

 

 

など、3人は下手したら学級委員長決めの時よりも盛り上がっている。

その中で創司は置いてけぼりになっている。こんな状況になってしまった訳を話すとしよう。食堂に着いた4人は何を食べようか話し合っていた。芦戸は納豆定食、上鳴はハンバーグ定食、切島はビフテキ定食、創司はとんかつ定食と全員が定食を頼んだ。だが、そこからが問題だった。料理を受け取った3人は席に着きご飯食べていた。その時、上鳴が戸惑いながらもある言葉を口にした。

 

 

「やっぱり、おかずと一緒にご飯食べるのよな?」

 

「「うん」」

 

「そうだよな.........暗野見てみ。」

 

 

その言葉と共に芦戸と切島は暗野を見た。そこにはご飯が米粒ひとつも無く逆におかずは無傷の状態でそこにあった。2人は驚愕度合いは凄く1、2分程フリーズした後再起動して創司に詰寄る。何故こんなことをしたのか、この子が可哀想だと思わないのか、と文字だけ見ればヴィランに対する取り調べだが実際はご飯と一緒におかずを食べない理由をやや強引に聞いているだけである。その後、上鳴がと目に入り程なくしてご飯とおかずを一緒に食べる事の大切を教えられていたが。教える側がノリに乗ってきたのか3人だけで盛り上がってしまった。というのが先の理由である。

 

 

 

 

 

「コイツら飽きんなぁ........かれこれ5分は話っぱだぞ。」

と呆れていた時、警報が鳴る。やはり雄英の生徒は対応が早くすぐに避難が始まった。だが対応が早すぎたのが裏目に出てしまいその場は混乱に陥った。上鳴や切島、芦戸は避難すぐに対応をしたが収まる気配は無い。その混乱の中、創司は考えていた侵入者をいや、マスコミを雄英に入れた犯人を。

 

 

「(この学校の、防衛能力はかなり高い。其れこそこマスコミが使うような個性では突破できないほどに。たが、例外もいる。強固性たがマスコミを目指した者もいる、だからこそ断言は出来ない。でも、俺の「直感」はそうじゃないと言っているし。それに、)「直感」が今までに無いほど強く反応している⋯⋯この事件の犯人は誰なんだ?」

 

 

 

 

この後、飯田の活躍によって混乱は抑えられ午後の授業にて緑谷から学級委員長の座を譲り受けていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日のヒーロー基礎学だが、俺とオールマイトそして、もう1人の3人体制で見ることになった。」

 

「ハイッ!何するんですか」

 

「災害水難何でもござれ、レスキュー訓練だ。」

その言葉でクラスが少し騒がしくなる。やはり、ヒーローを目指すものとしてワクワクしてしまうのだろう。だが、合理性の塊こと相澤先生は

 

「おい、話の途中」

そんなのお構い無しらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少しの説明を受けたあとコスチュームに着替えバスに乗る。

着くまでは生徒の自由時間となっている。もちろん、騒ぎ過ぎたなら注意が入るだろうが。だからこそ、羽目を外しすぎない程度にみんな騒ぐのだ。創司もその内の1人である。

 

 

 

「響香、」

 

「うん?どうしたの。」

 

「いや、隣が爆豪ってお前運ねぇのな。ドンマイ。」

 

「あぁ゛ん゛、地味野郎今なんつった!」

 

「いや、なんにも言ってないぜ。聞き間違いじゃね?」

 

「そんなことある訳ねぇだろ!もう一度言ってみろな゛ぁ゛」

など、創司は反応の良い爆豪をからかって遊んでいたりしていた。そんな最中、数席先から蛙吹さんの声が聞こえた。

 

 

 

 

 

「緑谷ちゃんの個性オールマイトみたいね?」

 

 

「エッ」

緑谷の顔が強ばってしまう。緑谷は個性よりポーカーフェイスのやり方を学んだ方がいいと思いながら創司は、オールマイトや緑谷の持っている秘密が漏れるのは良くないと思い、緑谷に向け助け舟を出す。

 

 

「確かに、超パワーは似てるけど原理は違うんじゃない?」

 

 

「うん?どういう事かしら。

 

蛙吹さんの意識をこっちに持ってくる事は出来たらしい。

「(このまま、続けて緑谷の話から遠ざけなければ)だって、超パワーと言ってもオールマイトは自壊しない自前のパワーっぽっいし、それに比べて緑谷のやつは例えるなら水圧にホースが耐えれてないみたいな感じだし。まぁ、結局はオールマイトは自前で緑谷は外付けみたいな感じじゃないかな。」

 

 

「暗野ちゃんよく見てるのね?」

 

 

「そりゃ、もちろん。」

 

 

「体が壊れちまうにしてもよ、シンプルな増強系って良いよなぁ」

 

 

 

そのあとは、蛙吹さんが爆豪をズバっと物申したり。上鳴がし弄ったりなど面白かったが相澤先生に注意されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バスが止まる。目的地に着いたようだ。

みんなが降りる時、またも悪い予感がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆さん待ってましたよ。」

その声、そのフォルムそれだけで判断できる。相澤先生が言っていたもう1人はスペースヒーロー13号だったらしい。

 

 

 

13号先生は説明する。

水難事故、土砂災害、火災、暴風etcそれら全ての状況を人工的に再現し13号先生自身が作った演習場名付けて、ウソの災害や事故ルーム略して

 

 

USJであると。

 

 

確かにUSJなのだが何処かに怒られそうだ。

 

 

 

「え〜、始める前にお小言を1つ2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ。」

 

「「(増える⋯)」」

 

 

「さて、皆さんご存知だと思いますが僕の個性は「ブラックホール」。どんな物でも吸い込んでチリにしてしまいます。」

 

 

「その個性でどんな災害からも人をすくい上げるんですよね。」

後ろから見てもわかる程キラキラしながら緑谷は13号に質問する。

 

 

それに対して13号は

「えぇ、しかし簡単に人を殺せる力です。」

その言葉で少しほんわかとしていた空気に緊張が生まれる。

 

「みんなの中にもそういう個性が居るでしょう。超人社会は個性の使用を視覚化し、厳しく規制することで一見成り立っている様には見えます。しかし、1歩間違えば容易に人を殺せる行き過ぎた個性を個々が持っている事を忘れないでください。」

「相澤さんの体力テストで自身の力が秘めている可能性を知り、オールマイトの対人戦闘訓練でそれを人に向ける危うさを体験したかと思います。この授業では心機一転、人命の為に個性をどう活用するかを学んで行きましょう。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、心得て帰ってくださいな。」

 

「(あの人の周りに貴方のような()がもっと居たなら。)」

 

 

「以上、ご清聴ありがとうございました。」

終わり次第、黄色い歓声が13号に飛ぶ。13号は少し照れながら頭に手を置くその行為にも愛くるしさが出ている。中身も可愛いく行動も可愛いとなるそこら辺の女子では勝てないだろう。

 

 

 

 

閑話休題

 

 

 

 

 

13号が黄色い歓声に包まれている時。いや、正確に言えば話している時から創司は、その話に聞き入っていた。話のせいで知人の今を思い出してしまったがすぐに気持ちを切り替える。心にある暗い気持ちを押し殺し表面上は平気なフリをする。創司は演技をする。何処に誰が居るか分からないから、バレたら必ず止められるから。バレないようにバレないようにと、暗い気持ちを押し殺す。あの人と誓ったあの日まで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

急に電球がショートした。

皆が騒然とする中、ソイツは中央の噴水から現れた。黒い霧がベールのように広がる、よく見れば目の様なものまである。不気味な霧のような者が現れた。その中から体中に手を付けた者が現れる。

 

 

「一塊になって動くな!13号、生徒を守れ。」

その言葉にみんなが困惑する。当たり前だろう先程の雰囲気と一変し抹消ヒーローことイレイザーヘッドとしての雰囲気となっていたからだ。

 

 

 

「なんだあれ。」

切島の声にみんな黒い霧を見る。

 

「また、入試の時みたいに「違うッ!」ッ何が。」

 

 

「アイツら入試の時みたいなポンコツロボットじゃない。」

次の言葉ご予想出来た者は息を飲む。そんな事有り得るわけがないと思いながら。だが、ありえない事が目の前で起きている現実を見ながら。

 

 

「本物のヴィランだ。」





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